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絶版

ぜっぱん

狭義には書籍が版を所有するところから新たに印刷・製作されることが無くなり、出版権が放棄された書籍を指す言葉。書籍以外の物が発注不可能になった状態を指す時もある。
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概要

 書籍の原版を持つ会社(出版社)がその書籍等を印刷製作せず、商品を目録からも消去される状況。発生した場合、その会社が所有していた出版権が放棄される。

絶版になる理由

主に以下の理由が挙げられる。

  • 売り上げの低迷
 最もよくある事例である。商売上在庫を抱えると経理上財産とされるため、不要な在庫は速やかに処分し「版元品切れ」とする処理が行われる。また出版権は特に著者と決めていない限り出版から3年、出版しない場合6ヶ月で消滅する可能性があるため、この状況となる可能性が高い。
  • 著者の意向
 「著作権者が出版社と揉め事を起こした」「出版権を他者に渡したほうが有利となった」等の理由により発生する。この場合は他社からの出版となる場合がおおい。また、「過去の著作物が恥ずかしい」という理由によりこの処置となることもある。
  • 権利所有者の倒産
 その書籍の出版権を所有した会社が各種事情により倒産、もしくは出版事業からの撤退により発生する。この場合、売り上げが認められる著作物は他社により出版されることがある。
  • 不祥事・問題の発生
作品に不適切な内容(たとえば差別を助長する内容があった、ドキュメンタリーで明らかな虚偽を記載した)により発生する。

絶版による価格変動

 ある書籍が絶版になった場合店頭在庫、あるいは古書店やネットオークションなどの限られた場所でしか手に入れることができなくなる。
 普通は出版社側が「売り上げが見込めない」としてこの処置を行うため、価値はない。しかし、「その後資料的な価値が出た」「著者が後に有名になり過去作品への需要が発生した」「他の書籍にはない内容が記述されている」等の需要の理由があればモノの値段が何倍にも跳ね上がる。
 また、大概は新品ではないため、新品で手に入れたい場合はすごい手間をかけるか、さらに値段が高いものを買うはめになる。
このため、海賊版のカモにされるケースも多い。

著作権

 よくある勘違いであるが、この状態になると著作権が消滅すると考える人物もいる。しかし、この状況は単に「出版していた会社所有していた他社に出版されない権利が消滅した」だけであり、著作権が消滅する訳ではない(著作権は基本著者の死後50年以上にならないと消滅しない)。
 この勘違いは「出版権」と「著作権」の勘違い、あるいは「著作物」にある「著作隣接権」に関する勘違い(書籍の出版に対しては著作隣接権は存在しない)によるものである。

関連リンク

著作権なるほど質問箱 Q.著作権の保護期間を教えてください。
著作権なるほど質問箱 Q.著作権は永久に保護されるのですか。
著作権なるほど質問箱 Q.発行後50年以上経過した新聞紙面の中の記事や写真は全て保護期間が切れていると考えてよいのですか。
著作権研究所著作権等を参照。

復刊

 会社としては「利益が見込まれるものは作りたい」と考える。すなわち一度この状況になったとしても、同一の会社から出版されることも(著作権者が拒否しなければ)否定されないし、それが不可能な場合、他の会社から出版されることも良くあることである。
 また、普通の書籍では利益が見込まれない場合でも、オンデマンド出版という手段も現在では存在し、また紙媒体での黒字が見込まれない場合、電子書籍という形で出版されることもある。
 書籍復刊に関する署名は復刊ドットコムなどで集められている(過去にはたのみこむ等でも行われていたが)。

 また、現在赤松健運営のJコミで一部の絶版書籍(漫画TRPGのルールブックなど。主に海賊版のカモにされていた作品と様々な要因で商品価値が低下した作品)を電子書籍として無料公開(このサービスの場合収入は広告料等から得てそれを著作権者に還元している)している。

書籍以外の場合

 書籍以外の場合もこの状況となる。特に音楽CDなどは書籍と同様再販制度であるため、同様の状況が発生すると思われる(著作隣接権のからみがあるため、不明ではあるが)。
 そのほかの商品の場合「販売元およびメーカーからのカタログから掲載されなくなり、その商品部品などの発注が不可能な状況となる」状況を指す時もある(ただしの場合絶版車CDレコードなどの場合廃盤と言われる)。

関連タグ

新刊
出版社  同人誌 書籍 絵本 小説 漫画
プレミア レア
檀正宗…仮面ライダーやバグスターウイルスを倒すことを「絶版」と呼んでいる。

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