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レコード

れこーど

広義では「記憶媒体」や「記録」、狭義では音楽媒体としての「アナログレコード」を指す。
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アナログレコード編集

円盤に刻まれた溝で音楽などの音響情報を記録したメディア。最も古いタイプの録音再生機器である蓄音機の時代から使われ続けてきた。


既に第一線を退いて久しい音楽媒体であるが、根強い愛好家がおり、再生機器も絶えることなく生産が続いている。かつての音楽媒体の主流であったため、「レコード会社」「日本レコード大賞」などに名を残している。


2010年代になって音楽視聴もインターネット配信が主流となり、レコードの後継媒体として登場したカセットテープCDなどの媒体も低迷する中、元来からの支持と若年層のファッションとしての人気のおかげで逆に売上を伸ばしたりもしている。


レコード針を溝に走らせて再生するのだが、このため再生のたびに盤面が(僅かずつではあるが)すり減ってしまう。現在ではレーザーを用いて盤面の溝を読み取ることで、再生による劣化を克服した技術も存在する。ただし、この方法は盤そのものが透明のソノシートでは使えない(ソノシートでなくてもスケルトンレコード等では使用不可)。


SPレコードとLPレコード編集

1960年代以降、一般的に流通しているのはLPレコードと呼ばれるもので、直径12インチ(30cm)で再生時間30分、ポリ塩化ビニルとポリ酢酸ビニルを共重合した塩ビ・酢ビポリマー製の比較的丈夫なものである。12インチより盤が小さく再生時間が短いものもあるが、例えばEP盤と呼ばれる小型のディスクであっても、基本的にLP盤と同じ原料を使用している。レコードの色がと決まっているのはカーボンブラックで染色しているためで、かつては染色していないスケルトンレコードや、黒以外の色のカラーレコードもあった。


1947年にLPが登場して以降、手回し式蓄音機の時代から活躍する再生時間が短い(3〜5分程度)盤はSPレコードと呼ばれるようになった。これはシェラックと呼ばれるカイガラムシの分泌する天然樹脂を原料に作られており、非常に脆い。例えば落語家の笑福亭仁鶴はお気に入りの初代桂春団治の落語が吹きこまれたレコードを指して「落としたらすぐ割れるタイプの奴な」と言っていたほどである。


シェラック製のSPレコードは天然成分を使用しているため経年劣化などでカビが生えたりより脆くなっている場合がある。再生には専用のカートリッジが必要で、LP用のレコーダーで安易に再生しようとしてもすぐ壊れて貴重なレコードが失われる危険性があるので注意。一時期は塩化ビニル製のSPレコードも作られたが、再生時間で圧倒的に優れるLPレコードに駆逐された。


もっともLPとて現代ではそれほど丈夫なものとは見られておらず、レコードを保護する専用のビニールシートや薄型段ボールが売られ、特に宅配などでの運送の際にはこうしたもので保護する必要がある。


関連タグ編集

レコード会社

ターンテーブル アナログ

蓄音機

ソノシート:レコードの一種。

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