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概要

1958(昭和33)年にフランスS.A.I.P.社が開発したシートのように薄いレコード。「ソノシート」という名称は朝日ソノラマの登録商標なので他社では「シートレコード」、「フォノシート」とよばれた。

薄くて柔らかく、曲げることが容易なので雑誌の付録やメッセージカードなどに用いられた。また、当時の日本ではレコード盤の価格が、現在の価格に換算するとEP版(CDでいうところのシングル盤に相当)が約5000円、LP盤(CDでいうところのアルバム盤に相当)が約50000円と高価だったため、バイナル盤(一般的なレコード盤)の代用品として普及した。ただ、柔らかいことから折り目がつき易い(=音飛びの原因となる)ことが欠点。バイナル盤と異なり色は透明な赤や青が主流であった。

レコード全盛期は学年誌の付録、漫画特撮のあらすじや主題歌を収録した読みきり漫画の添付品、絵本など広く採用された。また変わったところではパソコンプログラム配布手段として"Floppy-ROM"なる名称で用いられていたが、レコード特有のノイズが多いため読み込みエラーが多かったそうである。(当時のパソコンはカセットテープを記録媒体に用いていた)

レコードの需要が減るとともにソノシートの需要も減っていき、日本では2005(平成17)年に生産を終了した。

レーザーを透過してしまうため、レーザーターンテーブルではソノシートを再生出来ない。

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