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カセットテープ

かせっとてーぷ

カートリッジに収めた磁気テープのこと。特に、一般用途音声記録用の3.8mm磁気テープを幅10cm程度のプラスチックカートリッジに収めた「コンパクトカセット」を指す。
目次 [非表示]

広義にはカートリッジに収めたテープを指し、DATビデオカセットなど音声以外に映像や情報などのデータを記録するものも含むが、一般的には音楽を録音・再生するための磁気テープを扱いやすいようにカートリッジに収めたものをいう。


概要

録音・再生用途

音楽の録音に磁気テープが使われだした頃はオープンリール式といってテープがリールに巻かれているだけの状態で使われていた。しかし、これでは使い勝手が悪いので、カートリッジに収めたものが登場した。これがカセットテープである。

音楽用オープンリールテープ同様A面とB面があり、A面とB面の入れ替えはカセットを裏返すことによって行う(形式によってはB面は存在しないことがある)。後年のプレイヤーは走行方向が自動的に切り替わる「オートリバース」が多くなった。また、留守番電話や会議用テープレコーダ等には寸法の小さいカセットテープが用いられていた(後述する通り、マイクロカセットと呼ばれる)。


データメディアとして

パソコン(当時はマイコンとよばれていた)の記録媒体として、フロッピーディスクがまだ高価なものだった時代に使われていた(CMTと呼ばれる)が、元々デジタルデータには向いておらず記録の際に信号変調を行い録音できる音声信号にして記録していた。もっとも記録密度は低く、記録時や読み込み時にデータエラーがよく起きた。そのため、当時のパソコンのインタプリタ型プログラミング言語(BASICなど)にはデータエラー確認のための命令が存在した。

また、パソコンの周辺機器として機能を特化したカセットテープレコーダも存在し、データレコーダと呼ばれた。当時のパソコンのデータを記録したカセットテープを再生すると「ピーーーーガーガザザザザ…」と言った感じにあたかも雑音であるかのような音が再生されるが、これがカセットテープに記録できるように変調した信号音である。(ポータブルカセットレコーダの相性がよくあり、NECの専用品PC-6082等が発売されたことでデータ録再に失敗する確率は低減された。)

これらとは別に、最初からデータ記録用に特化した仕様のものも存在する。(医療分野のホルター心電図に使われるカセットレコーダー、テープ、工業用のTEAC R-61など)


デジタル化時代から現在へ

ラジカセウォークマンの登場により、それまで高額で取扱も煩雑なアナログレコードを補完するオーディオメディアとして世界を席巻したカセットテープだったが、1991年にMDが開発を発表し1992年に登場し1994年以降に普及が始まって大成功を収めたことで徐々にその地位を脅かされ始めた。同時にCDプレーヤーの価格が下がりソースメディアから直接聞くことが安易になったのも大きい。この頃からカセットレコーダー/プレーヤーは小型のものが廉価機種のみ、大型のデッキは高級機と廉価機と極端化した。1993年頃になるとMD・CD・ラジオチューナーという組み合わせのミニコンポやポータブルオーディオも出現し、20世紀のレガシー規格として消えゆく運命かと思われた。


しかし製造コストがあまり高くないこととその取り回しの簡便さからしぶとく生き残り、繰り返し録再に耐えられる耐久性とが買われなんのかんのと21世紀を迎えても姿を消すことはなかった。2000年代には音楽鑑賞用としては役目を終えたものの、まだまだデジタルファイルの取り扱いが面倒だったことから、手軽な音声録音用・音楽練習用などに活路が見出された。結果的に、iPodなどの半導体プレーヤーやスマートフォンなどに立場を追われ規格元のソニーが撤退したMDよりも長生きする事になった。


2010年代に入っても、主に高齢者向けとしてしぶとく生き残っている。ピュアオーディオ機も少数ながら製造が続けられ2018年にTEACが新製品を投入した。


2022年、アニメ『うる星やつら』(2022年版)の作中に、主人公・諸星あたるの自室にダブルラジカセが置いてあったことで「懐かしい!」と話題になったが、「まだ売ってる」という衝撃の事実も判明(オーム電機RCS-371Z)。またTEACも同年に新機種を発売した。

しかし、近年の製品ではドルビー・ノイズリダクションやメタルテープに対応しなくなっており、懐古主義的なニーズになりつつある。

またUSBメモリやSDカードなどのデジタルメディアレコーダーを内蔵し、録音済みカセットテープのデジタル化の機能を持つ機種も増えたが、カセットテープの録音を放棄している機種は意外と少ない(カセット再生専用は超小型機(所謂『ウォークマン』カテゴリ)で見られる)。


なお他の廃れたアナログメディアと異なり、現在でも新品のテープを入手することは容易い。


テープアクセサリー

カセットテープ全盛時各社から対応したアクセサリが出たがほとんどが生産終了し流通在庫もない状態になった。 以下は代替で使える方法となる。

テープイレーサー:TAPEX等で販売。 現在はカセットテープ全幅ならネオジム磁石をカセットの消去ヘッド部に挟み必ず早送り、巻き戻しで消去する。(磁石はがさついていないこと(テープを傷つける))この時直流バイアスのラジカセの場合無音時にごそごそ音が残ってしまう懸念があるのでテスト録音などで確認する。交流消去、交流バイアス録音の場合はこの不具合はない。

ヘッドクリーナー:入手難の場合、無水エタノールやイソプロピルアルコールを使う。なおヘッドやキャプスタンのみピンチローラなどゴム部品には使用しない。

カセットハーフ:SONYやTDKでは末期カセットハーフを溶着したものを使いテープ切断等の場合戻しにくくなっている。 このため語学練習などのカセットが入手できる場合保存しておくことを勧める。

もしくは短尺のカセットテープを使ってもよい(現行のMaxellはねじ止めである)この際TYPEIIやTYPEIVのデッキ側の自動切り替えができなくなるので手動で切り替える必要がある。


主な仕様

新メディアの登場時の常として、(広義の)カセットテープ登場時にもいくつかのメーカーから異なる仕様のものが発表されている。主なものを以下に示す。


主に音楽用途

RCAサウンドテープカートリッジ

1958年に、テープのパッケージ化としてアメリカで試みられたフォーマット。オープンリールテープと同じ6.3mm幅テープを13cm程度の幅のカートリッジに収めたもの。走行速度はオープンリールと同じ毎秒9.53cm。この時点で誤消去防止用の爪が搭載されるなど、後年のコンパクトカセットに繋がるアイディアもすでに取り入れられているが、コンパクトカセットの規格が席巻すると、この規格は自然消滅し、この規格の音質面での優位性を惜しんだ技術者が後述するエルカセットを開発することになる。


RCAサウンドテープカートリッジ発売当時のプロモーション映像


コンパクトカセット

3.8mm幅テープを10cm程度の幅のカートリッジに収めたもの。テープの送り速度は毎秒4.76cmで、これはオープンリールでよく使用された毎秒9.53cmの半分であり、音質よりも小型化や簡便さを目的としている。しかし、後に各メーカーが音楽用途でも使用できる高性能テープを発売、それにより幅広く普及し、デファクトスタンダードとなった。現代では「カセットテープ」と単純に言った場合はこれを指す。互換性の良さ(録音機の性能によるF特テープ種による録音レベル差などはあるが、テープ速度ステレオトラックなども統一がとられ、どのようなカセットレコーダー、デッキであってもとりあえずの音は出た)より。当時の中高生にとってカセットの貸し借りは常識でありラジオや音楽のコピー(ダビング)によるコレクションも多かった。ラジカセには再生用録音用と2機が搭載されたものがありその手の需要を支えた。

もちろん著作権団体は良いイメージを持っていなかったがアナログコピーによる音質低下が顕著、法整備も著作権団体よりではなかった。

外国のおもちゃにはこれに録画・再生できるビデオカメラがあった。(ただし映像は白黒で、解像度も低い)


テープの種類は4種類あり、磁性体に酸化鉄(後年は高域特性向上のためにTYPE-IIの磁性体を流用したものも高性能モデルを中心に増えた)ノーマルポジション(TYPE-I)、二酸化クロム又はコバルト被着酸化鉄を使用したハイ(クローム、CrO2)ポジション(TYPE-II)、ノーマルとハイの磁性体を二層塗りしたFe-Cr(フェリクローム)ポジション(TYPE-III)、純鉄(実際は酸化防止のために合金となっている)を使用したメタルポジション(TYPE-IV)がある。録音・再生時のイコライザ(周波数特性の補正値)時定数はノーマルが120μ秒、それ以外が70μ秒である。(その為再生だけであれば時定数が70μ秒に設定できるデッキであれば全てのテープが使用可能である。)

ノーマルはその中にLN、LH、SLHとランク分けされている。音楽用はLH、SLHとされた。

ダイナミックレンジの広さはメタル>ハイ>ノーマルだが、中低域の実用最大出力レベル(MOL)はメタル>高級ノーマル>ハイ(例:ARとのMA-X及び後期MAはどちらも+6.5dB、中期XLI-Sと同時期のMXがどちらも+7.5dBと、メタルと同等のMOL値を獲得したノーマルテープも存在する)、ノイズ特性はハイ>メタル>ノーマルの順で優れており、それぞれ一長一短であり、それぞれ得意とする音楽ジャンルも違った。(歌謡曲、ロックなどはノーマル、クラシックなど小さく繊細な音が多い場合はハイ、オールマイティなのがメタルといった具合である)

Fe-Crはメタル登場前にノーマルの中低域とハイの高域を2つ兼ね備えたテープとして発売されたが、対応デッキの少なさやその後直ぐにメタルが登場するなどして短命に終わった。テープ自体はノーマルポジションで高級ノーマルとして使用することも一応可能である。なお、特性の異なる二層の磁性体という設計思想は後の各ポジションのカセットテープで利用されることとなる。(AXIAのダブルコーティングなど)

ラジカセ時代 CF-1980はモノラルでありながらCrO₂ポジションつき、録音レベル自動-手動調整。ほぼ同時期のCF-6500ステレオ(ZILBAP)はFeCrポジションつきSONY-O-MATICのみで録音レベルが低いロットもあった。


TYPE-IIに二酸化クロム(CrO2)が使用されなくなった理由としては、当時公害として問題となっていた六価クロムが工場から排出されること、クロムの硬度が高いためヘッドを早く摩耗させてしまうことが挙げられる。また、性能的にもコバルト被着酸化鉄、コバルトドープ酸化鉄などの代替磁性体の方が優れている。

国内では全社TYPE-IIの磁性体を(DUADテープの高域層も含め)代替磁性体としたが、ドイツのBASF社は最後までTYPE-IIに二酸化クロムを使用し続けた。

また、録音がTYPE-IIまでしか対応しないデッキでメタルテープのパワフルなサウンドを楽しめるよう、メタル磁性体を使用したハイポジも登場した(TDKのHXなど)が、メタルテープに迫る価格(That'sはTDKよりは低価格で発売している)、そのようなデッキを使用している層の多くはメタルテープの性能自体に興味がないこともあり、後継モデルは出ることなく終わった。


各ポジションはカセットハーフの背にある検出口で見分けることができる。

誤消去防止用爪の内側に穴が開いているのがハイ、それに加え中央付近に穴が2つ開いているのがメタル(初期のものには存在しなかった。その為これを利用するオートテープセレクタ付きのデッキでは正常に使用できない。)何も無いのがノーマル・Fe-Crである。(かつてFe-Cr用検出口が考案されたが認可されなかったという説がある)テープの色も違い、ノーマルは茶色(LNグレードは特に茶色い、コバルト等を添加し高域特性を改善したLHグレード以上は黒っぽくなる)、ハイは黒色、メタルはそれに加え独特の輝きがある。


このように音楽用途として独自の進化を遂げ、事実上の標準規格にまで上り詰めたコンパクトカセットだが、元はこのような仕様は想定していなかったため、ある問題が発生する。それはデッキごとのテープスピードの差である。規格では毎秒4.76cmであるが、元々の用途を考慮してか2%までの速度誤差を許容している。これはかなりの差であり、-2%のデッキで録音したテープを+2%のデッキで再生するとピッチがかなり上がってしまう。(これは普及当初録音特性の悪さより会話や語学学習を主に据えていたため)ポータブルデッキや楽器系デッキの一部にはスピードコントロール機能がついている場合があるのでそれを使用したり、DCサーボモータでテープスピードを決定するキャプスタンを駆動しているデッキではコントロールユニットにあるVRを調整することで同じにすることは出来るが、それがないもの、高級デッキで流行ったクォーツロックブラシレスモータダイレクトドライブ式だと調整が不可能なため、ピッチの差を許容する必要があった。もっとも、そのような機器は基本的にかなりの精度で規格どおりの速度になっており、近年のミニコンポにビルトインされた安価なカセットデッキ等は、テープスピードが+2の最大まで高められているものが多い。これは、テープの諸特性がテープスピードに比例して向上するため、少しでも音質の向上をさせるために行っているものと思われる。


また、音質を左右する要素としてアジマスとワウフラッターもある。

アジマスとはテープに対するヘッドの当たり角度であり、理想は90°とされているが、デッキごとの個体差、経年劣化によりずれが生じる場合がある。また、ヘッドが動くオートリバースデッキの場合はフォワード側ととリバース側でアジマスに差が出てしまう場合もある。

別のデッキで録音したテープを再生したら音がこもる場合はほぼこれによるものと言える。

アジマスの調整はテストテープとオシロスコープを使用することにより行わなくてはいけないが、最悪自分の聞きなれたテープで最も高域が出る位置に調整するという方法もある。(アジマスのずれたデッキで録音されたテープを基準にした場合は音は良くなるが当然正しい位置にはならない)

デッキメーカーのナカミチはこれを解決すべく、アジマス微調整機構を組み込んだデッキや、ヘッドでなくカセット自体を回転させるデッキを発売している。(カセット自体を回転させる手法は赤井電機のインバート・マチック等他のメーカーでも採用されており、ナカミチ独自ではない)


ワウフラッターは簡単に言えば再生中の速度偏差であり、CDプレーヤー等現世代のデジタルメディアプレーヤーの場合は「測定限界以下」となっているものが大多数でで気にする必要はほぼないが、カセットテープ等のアナログメディアでは死活問題となる。

ダイレクトドライブ式の高級デッキでは0.02%程度まで抑え込まれておりほとんど気にならないが、低価格なデッキの場合0.1%以上のものもある。こうなった場合一番大きく影響を受けるのがピアノパートやオルゴールの音などである。

酷い場合には音楽として聴けないレベルまで悪化する場合もあるため、昔からカセットテープとピアノソロ曲は相性が悪いといわれてきた。(低価格デッキのテープスピードが速いのはワウフラッターを少しでも抑え込むためという理由もある)

オープンリールテープコーダに使うような大きく重いフライホイールを小型化と引き換えに小さく軽いものにしたため。わざわざ大きく重い2Tr38cm/sテープデッキを背負って生録会に出かける強者もいた。

エルカセット

オープンリールテープと同じ6.3mm幅テープを15cm程度の幅のカートリッジに収めたもの。高性能が売りだったが、価格帯やサイズの大きさから市場に受け入れられなかった。

マイクロカセット

3.8mm幅テープを5cm程度の幅の小型カートリッジに収めたもの。留守番電話の録音媒体等として採用されるケースが目立つが、一時は超コンパクトポータブルオーディオ用メディアとして普及させようとしていた時期もあり、コンパクトカセット同様の4チャンネル仕様、LHグレードテープ、メタルポジションテープ、それらを活かす本格マイクロカセットデッキが発売されたりもした。(有名なメタルテープであるSONYのMETALLIC、TDKのMA、マクセルのMXには全てマイクロカセット版がある)しかし、テープ速度が半速の毎秒2.4cmということもあり(長時間録音用の毎秒1.2cmもあるが、音質はかなり低下する)、メタルであっても周波数特性は安物コンパクトカセットデッキ程度(最高12kHz程度)であり、音楽用途としてはすぐに廃れた。

8トラック/リアジェット

通称ハチトラ。6.3mm幅エンドレステープを縦長のカートリッジに収めたもの。名前の通りの8トラック仕様。カラオケ用の媒体として採用されるケースが目立ったが、もともとはカーオーディオ用途だったとのこと。トラック幅が広いため音質は比較的に良好である。

特殊用途にトラック切り替えのセンシング箔をテープストップにした、バス(列車)アナウンステープがあった。後期はセンシング箔ではなく使用していない音声トラックにストップ・運賃表示のコントロール信号を入れたものがあった。アナウンスはモノラルでよいのでコントロール信号を入れられた。

(センシング箔をつけるのは専門業者でないと難しいこと。また箔の劣化で次の案内までおこなわれる不具合もあることから。8トラック生産終了後はコンパクトカセットを利用した。(B面相当のトラックにコントロール信号が入れられた。)

4トラック/フィデリパック

3インチはリアジェットに近いが、ピンチローラがカセット内包ではなく8トラックとは互換性がない。

また長時間用として5インチ、7インチ盤がある。オープンリールと同じ6.5mm幅9.5㎝/sの4トラックで音楽用ではオープンリールに引け劣らない音質だった。USENのサービス外の地域の喫茶店などで、環境音楽として使われた(録音は専門業者が行いパッケージされたもので音楽著作権は問題なかった)。

プレーテープ・ハイパック

カートリッジは同じだが、双方の互換性はない。

カセットより若干小さくテープ幅が取れず録音時間も取れない(レコードのEP盤相当の再生時間)ことよりあまり普及しなかった。 日本ではプレーテープは東芝、ハイパックはパイオニアが販売した。

DAT

デジタル録音用。3.8mm幅テープが10cm程度の幅のカートリッジに収められている。R-DATとS-DATの2仕様が存在するが、出回っているのはほぼ前者のみ(「新世紀エヴァンゲリオン」作中でシンジが使っていたのは後者)。

高周波信号を扱うため磁気ヘッドの付いたドラムを斜めに高速度で回転させ、高周波信号を記録するために必要な磁気ヘッドの移動速度とテープ使用効率を上げている。

DCC

デジタル録音用。3.8mm幅テープが10cm程度の幅のカートリッジに収められており、外観は上記のコンパクトカセットを少し厚くしたものになっている(対応デッキはコンパクトカセットも再生できる)。

エンドレスカセットテープ

コンパクトカセットの1つ。オートリバースデッキでなくとも同じ内容を延々リピート再生出来るように1本の輪になったテープがハーフに収められている。言うならば4トラや8トラのコンパクトカセット版である。スーパーの食品コーナーで白いエンドレスカセットテープが回るラジカセから延々セールストークを流しているのを見かけた人は多いだろう。

非常に特殊な構造のため、A面のみでB面には録音不可、オートリバースデッキ・デュアルキャプスタンデッキ・サプライ軸側が停止するとオートストップがかかるデッキでは使用できないなど制約が多い。(後にそれらでも使用可能な製品が登場する。)TDK製が有名。長さは10秒から12分まで様々。TDKの1・3・6分が一番多い。5秒程度であれば自作が可能。録音後そのテープをループにしてカセットハーフに封じることで出来る。

現在は呼び込み君が幅を利かせている。


主に映像用途

ビデオテープ項目を参照。


主にデータ用途

上記の通り、かつてコンパクトカセットを流用する方式が存在した(CMT)が、本項では割愛する。

Linear Tape Open

略称LTO。8mm幅テープを使用する仕様(Accelis)と12.6mm幅テープを使用する仕様(Ultrium)があるが、現在商品が出ているのはほぼ後者のみ。ハードディスク並みの書き込みスピードがあり、また最新世代の物だと一巻で数TBもの容量がある。実験室段階ながら実物の製造に成功した技術も用いれば理論上数百TBの容量の実現も見えている。

Digital Data Storage

略称DDS。3.8mm幅テープを使用する仕様(DDS-1~DDS-5)と8mm幅テープを使用する仕様(DDS-6~)がある。特にDDS-5までは音楽用途のDATと同じ仕様のテープを使用していたことから、DATと呼ばれることもある(が、DATとのアクセス互換性は無いことが殆ど)。


関連タグ

カセットロン カセットボット けいおん! アンプ スピーカー ヘッドホン MSX レトロPC オッサンホイホイ


SONYの銘柄

ノーマルポジション

初期のテープはAUTO SENSERと称し銀色のストライプをテープリーダ最後に入れレコーダ側はそれを検知してテープを止めた。がラジカセとして一般に普及するころはPLAYにおいてはセンシングバーを使ってテープ張力が増えたら停止、FF/REWはスリップ機構でモーターが回り続けてもテープが切れないようにしていた。(操作がレバー式のカセットレコーダーはFF/REWでもテープ張力でモーターを停止した。)

AHF

BHF

CHF

HF(現行、現在生産されているものの中身はマクセルURのOEM)

HF-S

HF-X

HF-ES

HF-PRO

CDiXI


ハイポジション

CDixII

JHF

UCX-S

UX

UX-Master(後述するMetal-Masterの中身がハイポジションになったもの)


Fe-Crポジション

DUAD


メタルポジション

Metal-ES

Metal-XRS

CDixIV

Metal-Master(超高級カセットテープの1つ。Super~も同様。カセットハーフがセラミック製なのが特徴。)

SuperMetalMaster


TDKの銘柄

ノーマルポジション


以下5銘柄はAD(カセットテープ)を参照

AD

OD

AD-S

AD-X

AD1


D

SD

TDK実用カセット

DS

AE

AR

AR-X

CDing1

DJ1

BEAM1(リールやラベルに蛍光塗料が塗装されており、暗闇で光る。2も同様。)


ハイポジション

AD2

SA

SA-X

SR

SA-X

CDing2

DJ2

BEAM2


メタルポジション

CDing METAL

DJ METAL

MA

MA-R(ダイキャスト製カセットハーフで有名。重量増による振動低減策の先駆け的存在。)

MA-X

MA-XG(MA-Rの後継。SAテープが入ったハイポジのSA-XGも輸出向けに存在していた。)

MA-XG Fermo(超高級カセットテープの1つ。)

MA-EX(国内最後のメタルテープ、ランク的にはMAと同等といわれる。結構な数出回っているので入手は比較的容易。)


MAXELLの銘柄

ノーマルポジション

UR(現行)

UL(現行)

UJ

UD(2016年11月25日に復刻版が限定発売された。但し中身はUR相当のLNグレードである。)

UD-XL

UDI

XLI

XLI-S

CD'sI

MY1

ノーマル

Juke Box(カラオケ用、10分と20分のみである。)


ハイポジション

UDII

XLII

XLII-S

ハイポジ

CD'sII

MY2


メタルポジション

METAL UD

METAL CD's

MX

MX-S

Metal-Vertex(超高級カセットテープの1つ。振動低減のために特殊な樹脂で出来たハーフの真ん中に金属製のプレートが入り、そこにシリアルナンバーが打ち込まれている。戦略物資に該当するため輸出規制品となる。)


AXIA/富士フイルムの銘柄

ノーマルポジション

A1

J'zI

PS-I

PS-Is

PS-Ix

K1

GT-I 車のダッシュボードに間違っておいてもカセットハーフの型崩れが少なく常温に戻った後カーステレオにかけても異常が起こらないことを売りにした。(普通のハーフでは型崩れが起きワウフラが増えたり途中停止することが起きた。)

GT-Ix

HD-Master

DR

ER

Range2

Range4

Range6

FL

FX

FX Jr


ハイポジション

A2

J'zII

PS-II

PS-IIs

PS-IIx

GT-II

GT-IIx

K2 (ダブルコーティング)写真フィルムで培った同時多層塗布を磁気材にも応用し他社は一度カレンダー処理、乾燥した後でないと上の層を塗布できないが一回の塗布で磁性体違いの多層塗布が実現できた。カレンダー処理、乾燥も1回分の処理で可能なため性能の良いテープが安価に作れた。(単価が高いビデオテープで先行)

UR MAXELLと同名だがこちらはCrO2ポジションのUltra_Range。

Range4x


メタルポジション

Super-Range

SR TDKと同名だがこちらはMETALポジションのSuper_Range(名称変更)。

J'z-METAL

PS-IVx

PS-METAL

AU-IVx

K Metal

Metal Slim


Scotch/住友スリーエムの銘柄

Minnesota Mining & Manufacturing Co.の日本法人 現3Mジャパン。 オープンリールのころは、輸入品であったが一般に普及したころの流通品は、国内製造のScotchになっていた。

ノーマルポジション

DYNARANGE

HIGH ENERGY

CRYSTAL カセットハーフが透明であることによる。 この後テープ残量がどのレコーダーに入れても見やすいことで各社で流行した(現在残るMaxellのURもハーフは透明)。テープはLH相当。

MASTER 旧名称はそのあとに120㎲などのイコライザ時定数が明記された。(クロムでも同じ)しかしデッキ側がTYPE I II III IV とテープ種別するようになり以降合わせた形となった。


ハイポジション

MASTER II


FeCrポジション

MASTER III


メタルポジション

METAFINE メタルポジションはMASTER IVにはならなかった。



ほかの製造会社

DENON DX(数字) テープランクに数字を使用、後期は日本コロムビアのミュージックテープにも使われた。(BIAS/EQ を示す数字ではない)

太陽誘電 That’s ビデオカセットも生産、参入は遅かった。走行方向を示す▷窓など印象的なハーフを使った。

小西六アンペックス Magnax 海外向けはAMPEX (オープンリール時代は輸入品のAMPEXを使っていた。)


ある意味印象的なカセット

エコーソニック CVS オーカセ風のリールを使ったカセットで知られる。

KEEP

BON


店舗ブランド

三越

ダイエーBUBU

長崎屋 LN HF

AEON(ジャスコ) 後期はMaxellの(Topvalu) UJ

Coop(大学生協)

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