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1980年代に流行した出版物の形態である。

朗読(朗読劇)やオーディオドラマ(ラジオドラマ)を録音したカセットテープの事。

漫画小説メディアミックス展開の基本で、「聴く媒体」ということで、現在のドラマCDと同じである。

いわゆるレトロオタク的なメディアや同人媒体として取りざたされやすいシロモノではあるが、その一方で目の見えない人のために制作される真面目な意味での用途も当然ある。

特に高齢の目の見えない人の場合は、CDだと点字加工の問題、再生面判別の困難(再生面とレーベル面の手触りが同じだとレーベル面と間違えて再生面をベタベタ触って再生できないほど手油をつけたり傷をつけたりしてしまう事がある)、再生装置への慣れの問題から、カセットブックの需要が求められる場合がある。

音楽メディアの主流がCDに移行すると共に、一般向けとしては、ほぼ絶滅しているが、声の広報として県、市町村の広報の音声媒体が貸し出し、もしくは郵送サービスとして点字媒体とともに残っている。パソコン等が使える方には広報の読み上げ機能、文字拡大、点字変換により周知が図れる。

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カセットブック
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