概要
エルカセットとは、ソニー、TEAC、松下電器(現:Panasonic)の三社により1976年に提唱・実用化された録音用メディアの規格である。
当時普及しつつあったコンパクトカセット(カセットテープ)とオープンリールの長所を併せ持つメディアとして期待されたが、普及には至らずわずか5年程でその役目を終えた。
敗因
- エルカセットの規格が策定された当時はまだコンパクトカセット(カセットテープ)の性能が低かったが、程無くして技術革新によりオープンリールに匹敵する性能を得ることができたためわざわざ大型で取り回しの利き辛いエルカセットを使う必要が無くなった。
- 主にデッキを製造していたのはソニーのみで市場に出回る機種が少なかった。
などが考えられる。