概要
朗読劇とは、役者及び演者が舞台上で台本を持ち、朗読のみで演じられる劇を指す。
朗読されるのは戯曲に限らず、詩や小説など様々なテキストが用いられる。
文章をただ声に出して読む音読とは異なり、あくまで観客に向けて情景が思い描けるよう読み上げるのが朗読劇である。
当然ながら舞台演劇と比べても、発声や間の取り方など諸々が異なってくる。
また、同じ朗読劇であっても千差万別で、
- 台本を手に持たず譜面台を使用する
- 舞台上で立ったまま朗読する or 舞台上で椅子などに座り朗読する
- 身振り手振りなどの動きがある
上記のように公演ごとに特色があり、一人の演者がすべてを朗読するとも限らず、割り当てられたパートを複数で朗読する場合もある。
リーディング(reading)
演者が舞台上で台本を持ちながら役になり切って朗読する劇は、昨今では『リーディング』(reading)と呼ばれる。
リーディングも役の衣装をまとって演じる場合や、台本を持ちながら舞台で動き回るなど、公演ごとに異なった演出が見られる。
通常は台本を手にしたまま読み上げるので動きはあまりつけられないが、スマートフォンやタブレット等を用いることで、より舞台演劇に近い掛け合いが可能とされている。
音楽朗読劇
音楽朗読劇とは、朗読と生演奏の音楽とで作り上げる劇を指す。
元々朗読劇は視覚に頼らず演じられるため音響効果が重視されることも多く、2000年代後半から朗読と生演奏を主要とする新ジャンルの公演が生み出された。
声劇
ネットを介する声劇も視聴者に向けられている場合があり、広義では朗読劇の一種と見なされる。