概要
劇作家の藤沢文翁が原作・脚本・演出を務めた音楽朗読劇。または同名のコミカライズ・アニメ化・舞台化作品を指す。
2013年6月に初演され、2015年9月に再演となり、2017年11月にはスピンオフが上演された。
2019年(令和元年)からは『MARS REDプロジェクト』として、様々な媒体でメディア展開もされている。
略称は『マズレ』
※pixivで使われるタグは『MARSRED』が多い。
公演情報
初演
SUPER SOUND THEATER「MARS RED」
2013年6月22〜23日(会場:舞浜アンフィシアター)
再演
SUPER SOUND THEATRE「MARS RED」
2015年9月26〜27日(会場:舞浜アンフィシアター)
外伝
MARS RED「THE BLACK PRINCE」
2017年11月4〜5日(会場:舞浜アンフィシアター)
ストーリー
人が人でいるためには、驚く程多くのものが必要だ……
時は大正、デモクラシー高まる中、新時代の文化が花開く帝都。
夜陰に紛れて往くは、ヴァンパイアに変わり果てた男が4人。
陸軍『零機関』に属する彼らは、数ある弱点を近代テクノロジーで補いながら、今宵も帝都を舞台に異形のヴァンパイアと対峙する。
※冒頭を公式サイトより引用
登場人物
- 前田義信(まえだ よしのぶ)
CV:諏訪部順一
大日本帝国陸軍憲兵中佐(アニメでは少佐)。
後に大佐となり、隊長として零機関を取り仕切る。
山上とは士官学校時代からの同期。
かつて戦場で自分の命を救ってくれた中島を慕っている。中島と同じく佐賀の出身。
- 栗栖秀太郎(くるす しゅうたろう)
CV:畠中祐
大日本帝国陸軍憲兵上等兵。
遠征先のシベリアでSクラスに噛まれ、国内最強のAクラスとなったヴァンパイア。
実家が日本橋の呉服問屋で育ちが良いためか、あまり軍人らしくない。
- 山上徳一(やまがみ とくいち)
CV:山寺宏一
大日本帝国陸軍憲兵少佐。ランク外のヴァンパイア。
陸軍のエリートだったが遠征先のシベリアで噛まれ、能力最下位のランク外のヴァンパイアとなってしまった。前田とは同期。
愛妻家で、妻の名は富子(CV:大原さやか)。
CV:鈴村健一
大日本帝国陸軍憲兵伍長。Cクラスのヴァンパイア。
江戸時代から300年以上、ヴァンパイアとして生き続けている。
いつもつけている防臭マスクは、嗅覚が鋭敏すぎるヴァンパイアを臭いから守るもの。近代で活動するヴァンパイアの必需品。
他にも野生のヴァンパイアでいる時間が長かったスワの本能を、人間から香る血の誘惑を遮る効果もある。
様々な臭いが漂う市街地での活動の際にも、必ず防臭マスクを着用している。
CV:石田彰
大日本帝国陸軍憲兵兵長、零機関科学技術部門主任。Dクラスのヴァンパイア。
不老の脳と不死の命で研究に打ち込めるのを喜ぶマッドサイエンティスト。
戦場ではよくスカンクボール等の試作品を使っては改良の余地を探っている。
- 中島宗之助(なかじま そうのすけ)
CV:家中宏
大日本帝国陸軍憲兵中将。佐賀の士族の出身。
政府とも繋がりを持ち、零機関を率いる軍部の実力者。
同郷の前田の後見人でもある。
- 白瀬葵(しらせ あおい)
CV:折笠富美子
栗栖の幼馴染で、日都新聞の記者。
東京で起きている人体発火事件にヴァンパイアが関与するのではと真相を探る。
また前田が葵を岬と勘違いした一件から、二人の容姿が似ている事がわかる。
CV:沢城みゆき
子供の姿をした最高齢でSクラスのヴァンパイア。帝国劇場で住み込み役者をしている。
女優の岬の才能に惹かれ、実力が開花した彼女の命の危機に際し血を与える。
岬の死により、その事件の真相を追う葵とも交流を深めることになる。
- 中島岬(なかじま みさき)
CV:高垣彩陽
帝国劇場で上演中の『サロメ』の主演女優。中島の娘。
ヴァンパイアとして十六特務隊に捕獲されるも、監禁されていた月島基地から脱出し、最後は前田の目前で自ら陽の光に当たり灰となる。
CV:古川慎
下位ランクのヴァンパイア。
日本政府に雇われ、水面下である計画を進めている謎の英国人。
上位のヴァンパイアに傅いているが、彼なりの思惑を秘める。
Sクラスのヴァンパイアに対しあまり強気に出ない事から、Sよりは下位だとわかる。
- 天満屋慎之助(てんまんや しんのすけ)
CV:國立幸
ヴァンパイア専門の口入れ屋『天満屋』の主。
ヴァンパイア向けの食糧などを扱う彼らの味方。人間嫌い。
- 結城八房(ゆうき やつふさ)
CV:中村悠一
ゲーム『MARS RED 〜彼ハ誰時ノ詩〜』の主人公。
感染したばかりのCクラスのヴァンパイア。
図らずもヴァンパイアとなったせいで希死念慮に囚われている。
軍人一家に生まれながら虚弱であったため、父や兄弟のように軍人にはなれず疎外感を抱える。
読書を嗜み芝居を愛好するインテリで、かつては役者に憧れていた。
コミカライズ
マッグガーデン発行の『月刊コミックガーデン』にて、2019年12月号より2021年8月号まで隔月連載された。単行本は全3巻。
原作は藤沢文翁、漫画は唐々煙が担当した。
アニメ
2021年4月から6月まで読売テレビ他で、全13話が放送された。
同年5月にはアニメと連動して、スマートフォン向けゲームアプリ『MARS RED~彼ハ誰時ノ詩~』がサービスを開始している。(2022年1月で終了)
スタッフ
主題歌
オープニングテーマ
「生命のアリア」
作詞・作曲:町屋 / 編曲:町屋、和楽器バンド / 歌:和楽器バンド
エンディングテーマ
「ON MY OWN」
作詞・作曲・歌:HYDE
ロックミュージカル
2021年6月24日〜7月1日に、アニメのストーリーをモチーフにして、天王洲・銀河劇場にて上演された。原作は藤沢文翁、脚本・演出に西田大輔、音楽はYOSHIZUMIが務めた。
キャスト情報総括
登場人物 | 2013年初演 | 2015年再演 | 2017年外伝 | アニメ | 舞台 |
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栗栖秀太郎 | 徳山秀典 | 古川雄大 | 畠中祐 | 太田基裕 | |
山上徳一 | 小杉十郎太 | 諏訪部順一 | 山寺宏一 | 柳瀬大輔 | |
タケウチ | 石田彰 | 石田彰 | 石田彰 | 平野良 | |
スワ | 鈴村健一 | 鈴村健一 | 鈴村健一 | 糸川耀士郎 | |
前田義信 | 諏訪部順一 | 高橋広樹 | 諏訪部順一 | 中村誠治郎 | |
中島宗之助 | 高橋広樹 | 堀内賢雄 | 家中宏 | 萩野崇 | |
デフロット | 沢城みゆき | 沢城みゆき | 釘宮理恵 | 沢城みゆき | KIMERU |
白瀬葵 | 美波 | 朝倉あき | 折笠富美子 | 七木奏音 |
関連タグ
表記揺れ
※pixivではこちらの方が多く使われている。
外部リンク
コミカライズ
アニメ
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