概要
声優は
2013年で行われた朗読劇で主演した諏訪部順一がアニメ版
2015年の朗読劇では高橋広樹が担当している。
人物
陸軍に所属しており階級は大日本帝国陸軍憲兵中佐であり、(アニメ版は少佐)剣術の腕前は優秀で戦場で命を救ってくれた中将の中島宗之介に忠誠心を持っている。冷静沈着な人格の持ち主で顔に感情をめったに出さない、また自身でも認める毒舌家でもあるため部下や零機関たちから恐れられておりまた同期である吸血鬼となった山上とは仲が悪くとくに彼を詰ることが多い。だがその反面十六特務隊に所属する森山がヴァンパイアによる戦闘により殉職したことを嘆き(実際吸血鬼になりかけたところ前田がとどめを刺した。)、吸血鬼に対し恐怖に怯え軍として半人前な来栖に厳しめな態度を取りながら見守る姿勢を持ち陰では部下ができたことを喜ぶなど仲間想いな不器用ながらの優しさの一面を持ち合わせていた。
コミックス版、アニメ版ではそれぞれ結末が違う。
吸血鬼に噛まれて吸血鬼化を防ぐために自らの腕を切断する。(以降義手を装着している)だが半吸血鬼化を免れたが吸血鬼のウィルスが体内を巡りその反動で徐々に体を蝕み、同時に心臓の病を抱えるようになり、そしてそれが彼の運命を決めることになる。
ネタバレ
コミックス版でのネタバレ
前述通り体を壊し始め、限界を迎えた前田。直後中島が駆けつけたが力尽き、息を引き取る。それを否定した中島が彼の遺体を持ち去り、吸血鬼となった人間が吸血鬼に対抗する「陸軍金剛鉄兵」として吸血鬼化させられる。無理やり蘇生されたため意識がないまま来栖たちを遅いかかかるが、山上が捨て身の攻撃により日差しの外へと追いやられ、来栖やスワ、タケウチ達の目の前で山上と過去の思い出を語りながら(会話の内容では軍に入隊した時お互いのベルトを隠し上官に殴られたことを打ち明けた際自我を取り戻していた。)消滅した。
こちらではアニメ版のネタバレ
アニメ版は結末が異なり中島の娘である中島岬と許嫁同士であり軍に勤めていたことから互いに顔を合わせる機会がなかったが文通でやり取りをしており(手紙と一緒に押し花をプレゼントしていた)、必ず彼女に手紙を送っていた。だがそんな中、当時舞台女優として活動していた岬が大事故に遭い、何者かによって吸血鬼になり月島基地にて収監される、そこで初めて許嫁同士として前田は岬と対面した。その後吸血鬼化した岬が脱走を図ったことにより軍としての忠義を選び岬を斬ろうとしたが、自我を取り戻した岬が自ら太陽の陽に浴びて消滅した。それ以降たびたび岬を想い葛藤する描写が多く徐々にそれが恋愛感情を抱いていたと自覚したが彼にとって岬を救えなかった深い後悔と軍への忠誠に押しつぶされていく。
第10話「通り過ぎし、夏の夜の夢」にて。
「岬・・・・・・・・。・・・・・ヴァンパイアを、排除する!!」
新聞記者で来栖の幼馴染の白瀬葵と吸血鬼の始祖であるデフロットの前に現れた前田。
その言葉を発する彼の瞳は赤く染まっていた。
6話で大きな地震に巻き込まれ行方不明になっていたが、9話にて生存確認が判明。
7話では地震により地下へと落とされ重傷を負っていたところ、デフロットが現れ吸血鬼にされる。
それ以来東京都内をさまよっていた。意識はぼんやりとしており、軍としての忠義は吸血鬼になっても変わらず吸血鬼を殲滅するため吸血鬼にしたデフロットに襲い掛かる。だがその途端葵が庇ったことにより姿を消すが、12話の東京駅にて来栖と対峙する。13話「弱きもの、汝の名は」の冒頭にて山上、森山、中島、そして岬が生きている彼が願う悲しくも優しい世界を想像していた。
現実世界では来栖は吸血鬼なった一般市民やタケウチたちを逃がすため、前田を激闘を繰り広げる。前田は戦いながらも優しい夢を脳裏で思いをはせ、来栖は未来を想う。そしてついに来栖が勝ち、前田は自我を取り戻す。日光が昇り始め来栖は日陰に入るように促すが前田は「人として終わらせてくれ」と拒絶。太陽の光に浴びながら自分の中にも大切な人がいたと悟り愛していた許嫁の笑顔を思い浮かべながら安らかに旅立った。
かつて自ら日に浴びて消滅した恋人と同じ場所で。
其の後のエピローグでは美しい色の花束を持った葵が墓参りに訪れている。