基礎データ
全国図鑑 | No.0237 |
---|---|
ジョウト図鑑 | No.146 |
ガラル図鑑 | No.110 |
ブルーベリー図鑑 | No.095 |
ローマ字表記 | Kapoerer |
分類 | さかだちポケモン |
タイプ | かくとう |
高さ | 1.4m |
重さ | 48.0kg |
性別比率 | 100%♂ |
特性 | いかく / テクニシャン(第4世代以降) |
隠れ特性 | ふくつのこころ |
落とし物 | バルキーのあせ |
タマゴグループ | ひとがた |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | カポエラー | Capoeira(ポルトガル語でカポエイラ) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Hitmontop | hit(打撃)+monster(モンスター)+top(独楽) |
ドイツ語・フランス語 | Kapoera | Capoeira(ポルトガル語でカポエイラ) |
韓国語 | 카포에라 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 战舞郎 | 战舞(zhànwǔ、戦勝祈願の踊り)+郎(láng、若い男性に対する呼称) |
中国語(繁体字) | 戰舞郎 | 戰舞(zhànwǔ、戦勝祈願の踊り)+郎(láng、若い男性に対する呼称) |
ヒンズー語 | हिटमनटप | 英語名の音写 |
ロシア語 | Хитмонтоп | 英語名の音写 |
タイ語 | คาโพเอลาร์ | 日本語名の音写 |
進化
┌→ サワムラー(Lv20のとき攻>防)
バルキー ┼→ カポエラー(Lv20のとき攻=防)
└→ エビワラー(Lv20のとき攻<防)
概要
第2世代『金・銀』に登場したポケモン。バルキーの進化形の一体で、丸みを帯びた頭と胴体をしており、人型ポケモンにしては珍しく細い尻尾が生えている。
笠を被ったような頭のてっぺんには一本の角があり、「逆立ちポケモン」の分類通り、角を軸にして逆立ちでくるくると独楽のように高速回転することができる。
戦いでもそうして回りながら流れるような蹴り技を繰り出す戦法を得意とし、瞬時に体制を切り替える事で相手のタイミングを狂わせてしまう。
また、このツノはサイの角よろしく体毛や爪と同じ成分でできており、生涯を通して伸び続ける。
攻撃と防御を兼ねたその回転は、熟練のカポエラー程軸の安定した美しいものとなり、華麗な踊りのように見えるという。しかしその華麗な姿に見惚れた相手は、遠心力のパワーで破壊力を10倍まで高めたキック攻撃をお見舞いされる。
かつては「たつまき」を教え技で習得できたあたり、回転力はポケモンの中でもトップクラスと見られる。
こうした独自のスタイルに特化した生態のためか、三半規管は非常に鍛えられている様で、回転の最中や後に目を回している姿は見られない。
反面走力はあまり強くないようで、歩くより回転しながら進むほうが早いらしい。
とは言え、それで移動できるのは地表のみで、ずっと回転していると自分自身が意図せずドリルのような役割を果たし、そのまま地面に潜っていってしまう様だ。
名前の由来はカポエイラで、それにエビワラーやサワムラーの語呂を合わせたもの。世代のズレ故か、こいつだけ名前の元ネタが実在人物ではない。また、英名「Hitmontop」の「top」は「独楽」のことである。
カポエイラは手錠をされていても使える様に進化した格闘技だとか、奴隷が踊りの練習をしているように見せかけて練習していただとか様々な逸話が伝わっている。だがカポエイラに逆立ちは必須ではなく、そのイメージはこの漫画のせいだったりする。
公式イラストでも常に逆立ちの体勢がデフォであり、第5世代まではバトルグラフィックもそうであったが、第6世代以降での待機モーションは直立でステップするというものとなった(このモーションは『ポケパークWii』が初出)。
今までのシリーズと比べるとかなり違和感があるかもしれないが、これはカポエラの動きである「ジンガ」を模したものであり、元ネタ的に何らおかしい訳ではない。とはいえ、無表情でノリノリな振り付けをする姿は非常にシュールなので必見である。なお、攻撃するときはちゃんとそれまでのように逆立ち回転する。
ゲームでの特徴
バルキーが進化する際に、「こうげき」・「ぼうぎょ」の数値が同じ場合にこの姿に進化する。
野生個体が初登場したのは剣盾からとかなり遅め。
金銀クリスタル・HGSSでは、前作からサワムラー・エビワラーを手持ちにしていた四天王シバの新たな手持ちとして立ちはだかる。
剣盾ではサイトウの手持ちとして登場。
どちらも先発になっている。
が、テラスタルの都合か基本的には逆立ちをしなくなってしまった。
一応シンクロマシン使用時の攻撃モーションでは逆立ち回転を行うこともある。
性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
カポエラー | 50 | 95 | 95 | 35 | 110 | 70 | 455 |
バルキー | 35 | 35 | 35 | 35 | 35 | 35 | 210 |
サワムラー | 50 | 120 | 53 | 35 | 110 | 87 | 455 |
エビワラー | 50 | 105 | 79 | 35 | 110 | 76 | 455 |
「『こうげき』・『ぼうぎょ』が同値時に進化する」割に1番高いのは「とくぼう」。
本編ゲームでは他進化形2匹と比べ対戦での需要が一定数ある優秀なポケモンである。
耐久がそれなりに高い上に特性「いかく」、さらに進化前からの継承で「ねこだまし」を覚え、多数の先制技・「てだすけ」「ワイドガード」も覚えるなどダブル・トリプル向けの要素と技を沢山持っている。
勿論普通に攻撃させても「インファイト」等を覚えるため火力も十分。このため特に第5・6世代前期で非常に多く用いられ、トリプルでは最メジャーポケモン認定を受けたこともある程。
現在では弱点となるフェアリーが跋扈している他、「ねこだまし」自体封じられる「サイコフィールド」の存在もあるためやや鳴りを潜めているが、固有の動きが出来ることからまだまだ現役。
また、地面に潜ってしまうこの性質が反映された結果、「あなをほる」や「ドリルライナー」も習得可能となっている。
準固有技として持つ「トリプルキック」や「まわしげり」は……もうちょっと威力(後命中率安定感)があればというところ。
その後DLC『鎧の孤島』において、何とこおり技「トリプルアクセル」を習得した。
勿論「テクニシャン」対象技なので、強力なサブウェポンを得たと言えるだろう。
ちなみに「いわなだれ」と「ストーンエッジ」は覚えられるにもかかわらず「がんせきふうじ」は覚えられないという困った特徴がある。
テクニシャンが存在せず威力50・命中率80%と使い勝手の悪かった第3世代当初からの仕様なため、テクニシャンを持つ故のバランス調整でも無いのが腑に落ちないところ。
第9世代ではDLC後編『藍の円盤』で解禁されたが、火力・耐久・サポーターのインフレによって、もはやテラスタルでどうこうできるほどのダブルのサポーターではなくなっており、使用率は全盛期の第5世代と比べると見る影もない。
一方でテラスタルとの相性は悪くない。
元々火力はそこまで低くはないので一致を増強すればそれなりの遂行力となる上に、劣悪な耐性であるかくとうを捨てて場持ちを図ることも出来る。
ただ、バルキー系統共通の欠点ではあるが、「HP」が低過ぎるため余り耐性重視で考えるのは厳しいか。
ちなみに本作において「アイススピナー」を新規習得。
ただし、「トリプルアクセル」」も引続き覚えるためどちらを採用するかは要考察。
使用トレーナー
ゲーム版
- シバ:四天王(ジョウト)
- ヤナギ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- シジマ:ジムリーダー(ジョウト)※2
- トウキ:ジムリーダー(ホウエン)※2
- スモモ:ジムリーダー(シンオウ)※2
- サイトウ:ジムリーダー(ガラル)
- キハダ先生:アカデミー教員
※1:『ポケモンスタジアム金銀』
※2:強化後
番外作品
『ポケモンスタジアム金銀】
ミニゲーム『カポエラーのベーゴマ』の主役。
コマは勿論自分自身で、ボタンを押すことで「こうそくスピン」を繰り出し、相手を弾き飛ばして点を獲得していく。なお、「こうそくスピン」は連打出来ないため、使いどころの見極めが鍵となる。
最初に5点獲得するか、制限時間終了時に最も多く点を獲得したプレイヤーが勝利となる。
『ポケモンGO』
第2世代実装時から登場。
野生は非常に珍しく、発見例は少ない。
このため、バルキーから進化させる必要があるが……進化条件が何と「最も高い能力が『HP』である時にのみ進化する」という厳しいものとなっている。
ちなみに「こうげき」の場合サワムラー、「ぼうぎょ」の場合エビワラーとなり、2つ以上の場合は条件を満たした中でランダムで進化する。
しかも他2匹と異なりレイドボスに選ばれたことが1度もなければ、サワムラーとエビワラー出現率がアップするイベントでカポエラーは該当なし。
さらにはGOロケット団のシャドウポケモンにカポエラーだけ含まれていないという超不遇っぷり。世代違いが何をした(というかアニメでは寧ろ「ロケット団のポケモンのかくとう担当」までいわれる程の出ずっぱりであった)。
これらのため、中々に入手困難なポケモンの1体であったが、2021年7月17日の『ポケモンGOFest2021』で遂に星3レイドボスとして黄色タマゴから出現。
一時的ではあるが、容易に入手出来る様になった。
そして2月26日の「ジョウトツアー」イベントでようやく普通に野生で出現し、それ以降は稀にであるが通常出現する様になった。
『ポケモンマスターズ』
タマゴイベント『バルキーを育てよう!』のバトルやミッション報酬等で入手したタマゴから孵ったバルキーを主人公のバディにすることが出来る。
本作はパラメーターでなく「ロールの種類」で既に進化先が決まるというもので、カポエラーは「テクニカル型」から進化する。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- チグサのカポエラー
無印166話で登場したゲンゾウの孫娘・チグサのパートナーで、チグサのリズムに合わせてバトルをしている。
道場破り・ジロウと戦った際攻撃を全てかわされた上に蹴り技で止めを刺されそうになるが、ロケット団の妨害で試合が中断する。
ゲンゾウにいわれてサトシのフシギダネに試合形式のバトルをして稽古をつけて貰ったことで、チグサは敗因がポケモンとのコンビネーション不足であったと理解する。そして再試合ではコンビネーション抜群の攻撃と防御でサワムラーを打ち倒した。
- コサブロウのカポエラー
無印220話で登場したコサブロウの主力ポケモン。
ルギア捕獲作戦ではナンバ博士の発明品で強化され、サトシのポケモンを圧倒している。
- ブルース・シャンのカポエラー
無印273話でポケモン最強ブラザーズを名乗るカンフー兄弟の末弟・シャンのポケモンで登場。
カスミに勝てないので一斉攻撃をしようと出すが、育てが足りず返討ちにされた。
- ツグヨのカポエラー
『AG』145話で、道場に乱入してエビワラー達を捕まえて逃げるロケット団相手にツグヨが出したポケモン。
「こうそくスピン」でエビワラー達を助け出し、「メガトンキック」でロケット団のメカを粉砕した。久々の悪役ではないカポエラーである。
- ティエルノのカポエラー
『XY』65話で登場。
- サイトウのカポエラー
新無印34話ではサトシとのバトルでは使っていないが、サイトウの手持ちで登場している。
その後39話でサトシのガラルカモネギを圧倒したルチャブルを何故か差し置いてバトルで使われた。
85話でも少しだけ登場。
その他
無印 | 209・247話 |
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AG | 15話 |
DP | 161話 |
新無印 | 34話(イメージ) |
短編 | ピチューとピカチュウ |
劇場版 | 波導の勇者(玩具)・みんなの物語・ココ |
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- 1話:モブで登場
- 59話:『フリード博士のポケモンゼミ』で登場。ウェルカモはカポエラーの動きを取り入れようとしたが…
漫画版
『ポケスペ』
3章でシジマの手持ちとして登場。ジムリーダー対抗戦でグリーンとの師弟対決で使用し、グリーンに苦戦を強いらせた。
15章ではサイトウの手持ちとして登場。
余談
新宝島
第六世代からのステップモーションが2019年突如話題になった。
\第8世代『ポケモン剣盾』発売から2日後、11月17日にTwitterにて『カポエラーに進化するときのBGMを新宝島に変えてみた』というツイートと動画が公開された。
その内容がバルキーの進化に合わせてサカナクションの新宝島を流すことによってカポエラーのステップが曲と一致するというものであった。
この動画はXで2週間経たずして900万回以上再生されており、24万件以上のリツイート・60万以上のいいねがつくという異常事態となった。
YouTubeでも公開されて瞬く間に広がり、遂には本家の関連ワードにも真っ先にカポエラーが上がっていた。
ベータ版
スペースワールド'97、99で使われたポケモン金銀が製品化される前のベータ版でも登場しているが、そのデザインは変な部分に単眼が付いているなどハッキリいってかなりキモい。
今のものと比べて愛嬌はないに等しいであろう…
関連イラスト
関連タグ
0236.バルキー→0237.カポエラー→0238.ムチュール