概要
『ポケモン剣盾』に於いて、新しいシナリオをプレイすることができるDLC第1弾。本家シリーズ初となる有料アップデートとなる。
制作陣いわく、これまでのシリーズでいうマイナーチェンジ版に相当する。
ガラル地方東部の沖合に浮かぶ孤島ヨロイ島を舞台に、主人公たちがポケモン道場の師範『マスタード』に弟子入りするところから物語が始まる。
ガラル地方本土に登場しなかったポケモンも多数追加されている。
配信日時は6月17日夜。
また、同年10月に配信のDLC第2弾『冠の雪原』とセットとなっている「エキスパンションパス」をあらかじめ購入しておくことが可能となっており、現在ニンテンドーeショップで入手することができる。
ただし、シーズンパス形式のため、鎧の孤島と冠の雪原のどちらか一方だけを買うということはできない。
また、ソード用とシールド用で別々に販売されるため、対応ソフトを間違えないよう注意。価格は2,980円となっている。
ヨロイ島に行くにはエキスパンションパスの購入が必要だが、新登場のポケモンや復帰する過去作のポケモンに対応するアップデートは別立てであり、交換やポケモンホーム経由での入手にはエキスパンションパスを必要としない。
また、専用アイテムの「ヨロイパス」を所持していて1度でもワイルドエリアを訪れたことがあれば、ブラッシータウン駅からヨロイ島に行くことができる。
ヨロイ島
今回の舞台となる、ガラル地方の沖合に浮かぶ巨大な孤島。バウタウン東の沖合いに存在する。
ガラル地方本土に生息していないポケモンたちが多数確認されており、鍾乳洞や入江、砂丘などの自然が豊かである。
面積はさほど広くはないものの、島内は非常に入り組んだ造りをしており、土地勘を養うのはかなり大変。また、周囲の海も至るところに島が点在しており、しかもそこへ行くにはロトム自転車を利用するしかない。こうした事情もあり、島内のすべての場所をいっぺんに回ろうとするとかなりの時間がかかることになる。
モデルの予測としてはマン島やアイルランドなどが挙がっていたが、イギリス版の公式ツイッターにてマン島である事が判明した。
一方で、マスタードの服装や修行中の主人公の道着、建物の形状が中華風であることや、本作で登場する伝説ポケモンが武道をモチーフとしているなど、東洋的な面も見受けられることから、1997年までイギリスの領土であった中国:香港も裏モチーフになっているのではないかという考察もある。
登場人物
マスター道場の師範を務めている老人。ダンデの師匠でもあり、ガラル地方にダイマックスバトルが導入される前のポケモンリーグチャンピオンだった。
主人公の姉弟子となるトレーナー。どくタイプの使い手。
ソード限定でライバルとして登場する。
主人公の兄弟子となるトレーナー。エスパータイプの使い手。
シールド限定でライバルとして登場する。
マスタードの奥さん。弟子たちからはおかみさんと呼ばれている。
マスタードとミツバの息子。発明が得意でウッウロボの開発者でもある。
登場するポケモンたち
新ポケモン
リージョンフォーム
キョダイマックス
過去作からの追加ポケモンたち
「(剣)・(盾)」はそれぞれのバージョンのみの登場。
また、当初はポケモンホームから『ポケモン剣盾』へ連れてきても図鑑に登録されないバグが発生しており、一度預かり屋に預けて引き取らないと登録できなかった。現在は修正済み。
追加時のNo.表示はガラル図鑑基準。「ヨロイ島ずかん」に載っているポケモンであれば、追加時は空白であるものの「ヨロイ島ずかん」で確認が可能。
第一世代 |
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サンドパン / プクリン / ゴルダック / ニョロボン / フーディン / ドククラゲ / ナッシー / ガラガラ / ガルーラ / スターミー / カイロス(剣) / ケンタロス |
第二世代 |
マリルリ / ニョロトノ / ヤドキング / ノコッチ / ハッサム / ヘラクロス(盾) / エアームド / キングドラ / ミルタンク / ハピナス |
第三世代 |
バクオング / サメハダー |
第四世代 |
レントラー / ミミロップ / ジバコイル / ベロベルト / モジャンボ / ポリゴンZ |
第五世代 |
ムーランド / ペンドラー / ドレディア / ワルビアル / ゾロアーク / エモンガ / モロバレル / コジョンド / クリムガン / バッフロン / ウルガモス |
第六世代 |
ファイアロー / ドラミドロ(盾) / ブロスター(剣) / デデンネ / クレッフィ |
第七世代 |
ルガルガン / ラランテス / キュワワー / シロデスナ / マギアナ |
※すべて最終進化のみを記載。
新要素
どうぐ
ヨロイこうせき
ヨロイ島のマックスレイドバトルで入手できる限定アイテム。集めるとヨロイ島でさまざまな用途に使うことができる。
ぼんぐり
GSCで初登場したガンテツボールを作成するための木の実で、ここでは通常のきのみと同じ木に自生している。
ウッウマシンに入れることでボールを作ることも可能だが、今回は本職の職人で作られてない上制限無しに入手できる分、成功率は低めとなっている。また、ガンテツボール以外にも、過去のポケモンに登場したレアなボールも手に入るとのウワサも……?
けいけんおまもり
「ひかるおまもり」や「まるいおまもり」などと同じ類いのおまもり。戦闘終了後に経験値がより多く貰え、育成の効率がよくなる。しあわせタマゴと効果が重複する。
教え技
マイナーチェンジとリメイクでお馴染みの要素。しかし、本作では技レコードの存在がすでにあるためか、各タイプ1つずつ計18個の完全新規技がそのラインナップになっている。
引き換え条件も従来のBPではなく、「ヨロイこうせき」を消費しての習得になる。
ウッウロボ
ハイドが作ったウッウを模したヘンテコなリサイクルマシーン。
4つのアイテムを飲み込ませると、それらを合成し、新たなアイテムに変えて吐き出してくれる。
ぼんぐりを素材にした場合は「当たればレアボール、はずれれば非レアボール」のガチャとなるが、それ以外は特定の法則に則って確定でアイテムを変換することが可能な、本当の意味でのリサイクルマシーンとして使える。
例えば、ダイマックスアメ1つ+きちょうなホネ3つでねがいのかたまり、でかいきんのたま2つ+すいせいのかけら2つでぎんのおうかんのように、余っているアイテムを貴重品に変換できる。余らせているアイテムがあるなら、ネットでレシピを調査した上でぜひ活用してみよう。
ダイスープ
ヨロイ島に伝わる、そこでしか採れない数々のレア食材から作られる秘伝のスープ。
マックスレイドバトル後に洞窟などで拾える「ダイキノコ」を3つ使うと作ることができる。飲めるポケモンの種類は限られているが、飲んだポケモンは本来先天的にしか得られないキョダイマックスの素養を開花させることができる。逆に、キョダイマックスできる個体に与えると通常の個体に戻る。
しばり組手
ストーリークリア後に挑めるバトル。
タイプを1つ選び、選んだタイプのポケモン3匹でチームを組んでバトルを行うもの。
形式はバトルタワーと同じだが、こちらはタイプによる縛りを設けているのに対し、あちらは特にそういった制限を設けずにバトルを挑んでくるので、より難易度は上がっている(ただ、連戦することが前提となっているため、相手ポケモンの個体値はバトルタワーのマスターボール級よりかは低い。また、こちらは相手がダイマックスを一切使用してこない)。
挑戦するとクリア数に応じてBPがもらえる他、すべてのタイプのしばり組手をクリアすると、「ザ・マスタード」のTシャツが手に入る。
つれあるき
その名の通り、手持ちの先頭のポケモンを連れて歩けるようになるHGSS以来のシステムで、マスター道場の3つの修行を達成すると解禁される。ただしヨロイ島の屋外限定。
そのまま戦闘になると、ボールから出さずにそのまま相手に向かわせる演出になる。
バトルレギュレーション
ヨロイ島ではなくバトルタワーに新しく追加された要素で、過去作から連れてきたポケモンを最新のランクバトルに出られるようにする措置。
代償として、覚えている技がすべてレベル技に変わるため、本作で再習得できない技は失われることになる。
余談
今回復活した過去作のポケモンたちは一見すると無造作に選抜されたように見えるが、ガラル地方のモチーフのイギリスの文化にまつわるモチーフのポケモンが非常に多い。
剣盾本編で登場しなかったイギリス関連モチーフのポケモンも、無事にこの追加コンテンツで実装された。
※:恐らく、イギリス領だった香港から来たネタだと推測される。
また、雪が降っていないため、復活するポケモン(リージョンフォームを除く)の中でこおりタイプが1匹もいない。
条件を満たすとガラルのジムリーダーがポケモンを連れて島の各地に訪れるようになる。登場するジムリーダーは日替わりで、天候や場所によって台詞が違う。
関連タグ
冠の雪原…DLC第2弾
マン島…ヨロイ島のモデル
ディグダ ダァーッ!!!!…プレイヤーを待ち受けるもうひとつの試練
外部リンク
- トレーナー・クララが大人気!ポケモン剣盾「鎧の孤島」ファンアート特集 - pixivision(2020年6月23日)