概要
綺麗な声で鳴き、「日本三大鳴き鳥」の一つと言われる。「ひーんからから」と言うコマドリの鳴き声は馬の鳴き声の表現と良く似ている為、馬を意味する「駒」の文字を当て「駒鳥」と呼ばれる。
世界に広く分布しているが地域により特徴的な「赤い羽毛」の占める割合が変わる。
体の割に足が長い。見た目は「小柄で可愛い」が、雄は自分の縄張りを侵すものには大型の鳥でも果敢に突撃する為……寿命は短く、野生種の平均寿命は1年程度である。
谷や笹の多い場所で虫を捕食。崖の側面の窪み、木の枝の合間等の目立たない所に巣を作る。
ちなみに、学名はLuscinia akahigeだが「コマドリ」なのに「アカヒゲ」になっているのは、登録の時に…うっかりアカヒゲと駒鳥を間違えて記した為。アカヒゲの方も学名がLuscinia komadoriになっている。…直さないのか?いいのか!それでっ。
かつてはツグミ科に含まれていたが、日本鳥類目録改訂第7版(2012年9月、日本鳥学会発表)よりヒタキ科に移された。
http://www.hira-birding.info/mokuroku7/76hitaki.html
昨今のDNA解析から分類方法が大幅に変わった。
その他のコマドリ情報
■イギリスでは国鳥です。
コマドリと言っても「ヨーロッパコマドリ」と言う種類である。又、日本の物と配色が違う。(wikipediaの「ヨーロッパコマドリ」の項目を参照。リンクテキスト)
■キリスト教と深い民話が多い小鳥
アジア圏にはコマドリの民話が殆どないのに対し、ヨーロッパではキリスト教に関わる民話が数多く残っている。殆どが「何故、コマドリは胸(喉等)が赤くなってしまったのか?」に関する民話である。
・民話1…十字架に架けられたイエス・キリストの苦痛を少しでも和らげようと茨の冠の棘を引き抜き続け、キリストの血で赤くなってしまった。
・民話2…煉獄で焼かれている死者を気の毒に思い水を運ぼうとして…焦げた。
・民話3…聖母マリアが生まれたばかりのキリストと一緒に馬小屋で寝ている時、暖を取る為の火が消えかかって居るのを見て、コマドリが一晩中羽ばたいて火をおこしたが…胸や頭が赤くコゲてしまった。
■女性名でも男性名でも使える「ロビン」表記。
コマドリの英語名である「robin(ロビン)」と言う表記は西洋では「男女どちらでも付けて良い名前の代表」だったりする。
有名な作品の女性キャラでは…
映画や漫画で有名なバットマンシリーズで主人公バットマンの相棒のロビン君。
…等が有名である。