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バットマン

ばっとまん

バットマン(Batman)は、DCコミックスから刊行されているアメリカン・コミック作品、および主人公の名称。スーパーマンと並ぶアメコミ有名ヒーローである。
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概要

アメリカにあるとされるゴッサム・シティを舞台に、ブルース・ウェイン青年がコウモリを模したマスクとコスチュームをまといバットマンに変身して悪と戦うというのが基本的なストーリー。原作者はアーティストのボブ・ケインと作家のビル・フィンガー。

1939年にアメコミ誌上に初登場して以来、実写映画アニメゲームパチスロパズドラとのコラボなど様々なメディアミックスが行われている。

同じくDCコミックスのスーパーヒーローであるスーパーマンワンダーウーマンらとは度々共演しているが、バットマン自身の場合は他のヒーローの様にスーパーパワーを持った超人ではなく、あくまでも努力と知恵を駆使して戦い、心身共に弱さを持つ「ただの人間」であるというのが特徴。

プロフィール

本名ブルース・ウェイン(Bruce Wayne)
頭髪黒髪
碧眼
身長188㎝(6'2")
体重95㎏(210lbs)
誕生日2月19日


表向きの顔はゴッサム・シティの名家であるウェイン家の現・当主で、国際的企業「ウェイン・エンタープライズ社」の筆頭株主。ゴッサム随一の億万長者であり、著名な慈善家でもある。
表舞台では福祉や雇用拡大のために活動する一方で、裏では両親の命を奪った犯人への復讐と恐怖からバットマンとして戦う。
コウモリを模した高性能なハイテクスーツを身に纏い、戦闘では肉弾戦のみならず特殊なガジェットツールを駆使し、専用車両「バットモービル」や小型戦闘機「バットウィング」を駆って夜のゴッサム・シティを守っている。

自らがバットマンとなった最大の切っ掛けにおけるトラウマから、戦いにおいて『は使わないこと』を心掛けており、そして自らの人間性を失わない為に『相手が悪人であっても絶対に殺人はしないこと』を信条としている。

コウモリのスーツを纏う理由は、その異形の姿で犯罪者達が二度と犯罪に走らないように恐怖を植え付ける為であり、ブルースにとってコウモリこそ最も嫌う動物かつ最大の恐怖の象徴でもある為である。
少年時代のある日、父・トーマスと母・マーサの二人と共に演劇を観覧しに行ったブルースは、幼少期に洞窟で大量のコウモリに襲われたトラウマから、演劇に出てきたコウモリを怖がり、両親にせがんで途中退場という形で劇場を出る。
しかしその結果、夜の通りにて目の前で両親をジョー・チルというチンピラに射殺されてしまい、天涯孤独となったブルースは、執事のアルフレッド・ペニーワースによって育てられる事になる。

Bruce


しかし、両親の死は、普通の少年だったブルースの「何か」を決定的に変えてしまった…。
どれだけの月日が経っても自らの「恐怖に支配されていた弱い心」が招いてしまった悲劇を忘れられなかった結果、やがて犯罪を激しく憎悪する様になったブルースは、犯罪や犯罪者達と戦う為の術を欲する様になる。
14歳の時には、ブルースは複数の大学で犯罪心理学・法医学・化学・犯罪捜査術の知識を学んでいき、更に実践的な技術も求めて「無一文」で世界各地を巡る旅に出た事で、様々な武術格闘術忍術といった戦闘技術だけでなく、治癒術、腹話術、追跡術、探偵術等も習得していった。
20歳の時、始めはFBIに入る事を考えたブルースだったが、あくまでも法律に沿って活動しなければならない事に限界を感じた結果、法に乗っ取らない形で犯罪と戦うクライムファイターとして生きる事を決意する。

ゴッサム・シティへ帰還したばかりの頃は、素顔を隠すだけの姿で活動したが、凶悪な犯罪者達を止めるまでには至らず失敗。この失敗から、ただ制裁するだけではなく、より強烈な手段で犯罪者達に『恐怖』を植え付ける必要があると考えたブルースは、自らの悔恨と恐怖の象徴であるコウモリに注目する。

自分があと少しだけ恐怖に耐えてさえいれば両親は死ななかった…

その悔恨の念と共にコウモリが死を象徴する強烈なトラウマとして精神に刻みこまれたブルースは、「自分自身がコウモリとなってトラウマを克服して恐怖に打ち勝つ」という誓いと共に、それだけ自らが畏れる者を模した異形な姿で今度は自身が犯罪者達の畏れる恐怖の象徴となるべく、コウモリの姿を象ったスーツを纏い、バットマンとなった。

犯罪者と戦うバットマンにとって『恐怖』は攻撃にも防御にもなる有効な手段となっていき、その異形の姿で暗闇から現れることで敵は混乱し、恐怖心によって誇張された噂や都市伝説はそのまま犯罪者達への警告となった。
その活躍ぶりから『ゴッサムのダークナイト』『世界最高の探偵』『ケープを纏った救世主』など多くの二つ名を持ち、峻烈な制裁と威圧的な漆黒のコウモリの姿ゆえに、バットマンはゴッサムの犯罪者達にとって『恐怖』の体現者として恐れられている。
しかし、それは同時に自らが守ってきた者達の一部から、「ゴッサム・シティを暴れ回るヴィラン達と変わらない危険な存在」と見なされ、忌み嫌われる事にも繋がっており、誰にも自分の内側の苦悩や孤独を明かせないまま、それでもバットマンは自分と同じ異形者であるヴィラン達と、今日も終わりの見えない戦いを続ける…。

人物

基本的には何よりも正義と公平を重んじる誠実でストイックな性格だが、同時に厳格で自分にも他者にも厳しい所があり、事に犯罪者には情け容赦がない。
気難しく頑固な所も目立ち、また過去のトラウマや幼少期より犯罪の蔓延していたゴッサム・シティを見てきた影響か、物事に対する考えが自虐的かつ自罰的で、やや悲観的な現実主義者でもあるのだが、それでも根本では人間の善性を信じようとしている。

家庭の愛情を知らない為か、人に素直な愛情を見せることが苦手としており、また正体を伏せなければならない故に、ブルースの時は軽薄な人物を装ってプレイボーイとして名をはせている。しかし、常にバットマンとしての自分を優先させてしまう為に、女性との関係は長続きしない。
唯一例外と言えるのは、キャットウーマンことセリーナ・カイルであり、クライムファイターと犯罪者という立場の違いに悩ませる事がありながらも、彼女とは徐々に惹かれ合う間柄となっており、やがて自らの正体を明かし、内側に抱えた弱さや孤独、哀しみを曝せる程までに深い関係となっている。
一方、敵対しているラーズ・アル・グールの娘であるタリアとも、彼女の正体を知らないまま恋仲になった時期があり、彼女に一服盛られる形で関係を持ってしまった末に、息子となるダミアン・ウェインこと5代目ロビンが誕生する切っ掛けとなっている。

ブルース・ウェインとしては、亡くなった両親同様に熱心な慈善活動家を務め、犯罪の遠因となる貧困等と戦っており、精神異常と見なされたヴィラン達が送り込まれる精神病院である「アーカムアサイラム」にも資金援助を行い、犯罪者の精神の回復も推進している。一方で事情を知らない社交界からは、金銭的には恵まれ女性関係の派手なブルースに対する嫉妬も重なってか、慈善活動は派手なパーティーを開く為の口実と揶揄されてしまっており、結果的に表の顔の世間からの評価は微妙となっている。

DCコミックのヒーローチームであるジャスティスリーグの創立メンバー(Original Seven)の1人だが、その信念やヒーローとしての在り方故に、彼等とは度々仲違いを起こし、孤立してしまう事も少なくなかった。

能力

先述の通り、バットマンは身体的にはただの人間である。だが、極限まで鍛え上げた肉体と格闘術、不屈の精神力、卓越した知能と探偵術、豊富な科学知識で開発した数々の秘密兵器を武器にゴッサムシティの悪漢と互角以上に渡り合っている。
彼のヒーローとしての活躍を支えているのは、ひとえに彼の努力と知性、そしてその豊富な資金力である。

また、様々な犯罪者を相手に長年戦ってきたことから、犯罪者に関する膨大な知識と豊富な戦闘経験を蓄えており、殊に白兵戦闘技能についてはDCヒーローの中でも最高クラスを誇る。
加えて極めて高い洞察力と非常に鋭い勘の良さ(というか殆ど千里眼レベル)を持ち、頭脳戦や策謀戦にも長けていることから、身体能力的にはバットマンを遥かに凌ぐような敵に対してもその裏を掻くことで勝利をもぎ取ってしまう。

一方、自身が何の特殊能力も持たないが故に、もしもの場合に備えて他のヒーロー達のスペックや弱点まで周到に研究・熟知しており、たとえスーパーパワーを持つヒーローでもバットマンを相手に勝つことは容易なことではない。
しかしそれが時に仇となって、後述の様に敵の手に渡ってしまった事もある。

ガジェット類

バットマンが初登場してから数十年が経っている上にメディアミックスも多数行われていることから、バットマンが扱うガジェット類も時期や作品ごとに細かく異なっているため、概ね共通している主なものに留める。

  • バットスーツ

真夜中
The Dark Knight



バットマンがコスチュームとして身に纏う特殊スーツ。
細かなデザインや解釈は作品や作者ごとに異なり、全身タイツ状の物からボディスーツ状の物、各部に装甲の付いたハイテクボディアーマー状の物など様々だが、顔のほとんどを覆うマスク、とんがり耳、胸のバットエンブレム、全身を覆える黒いマント、三枚のトゲがあしらわれたグローブという点は共通。
防弾・防刃・難燃性を持ち非常に丈夫ではあるものの、衝撃や打撲のダメージを全て吸収することまではできず、刺突によって貫通することもあるため、バットマンは生傷が絶えない(なお、このことは「ただの人間がヒーローであろうとすることの過酷さ」を描くためのギミックとしても用いられる)。

スーツ自体にパワーアシスト機能のようなものは付いていないが、作品によってはニューバットスーツアーマード・バットスーツ等といったパワードスーツめいた特性を持つものも登場する他、『ダークナイト』のニューマチックマングラーのような外付けの倍力強化装置も登場している。
『アーカムシリーズ』や『インジャスティスシリーズ』などのゲーム作品では戦闘が基本となるため、プロテクターを装着した重装備のスーツがデフォルトになっている。

なお、映画版等でよく知られている現在のコウモリのコスチュームに関するオリジンは、1987年のコミック『バットマン:イヤーワン』に準拠しているが、それ以前の旧設定では「犯罪者は臆病で迷信深いから何か怖い格好するといいかもしれない…あ!コウモリとか不吉でいいかも!」とけっこう軽いノリで決めてたりする。

  • ユーティリティベルト(万能ベルト)
様々なアイテムやガジェットを収めるためのポーチやハードポイントが付いたベルト。バットスーツと同じくシリーズ共通の装備。
作品によっては機械式の様々なギミックも搭載しているものもある。

  • バットラング(バットラタン、バッタラン)
バットエンブレムを模した手裏剣、またはブーメラン
単に投擲武器として投げつけるだけではなく、直接手に握り込んでナイフのように扱うこともある。
作品によっては小型爆弾や発信機、自動追尾機能などを搭載したものや、相手の秘孔を突いて無力化できるよう針状に加工したもの、ワイヤー付きのものも登場する。

  • グラップルガン(グラップネルガン)
高圧ガスでワイヤーの付いたアンカーを撃ち出して巻き上げる銃。
高所への移動や、某親愛なる蜘蛛男よろしく摩天楼でのターザン、敵の捕獲まで用途は広い。

バットマンが駆る高性能車両。
形状と性能は作品どころか作者によっても見事にバラバラ。とりあえずバットマンが操って黒いボディで車体後部から火を噴いてすごい出力があるくらいしか共通点は無いと言ってもいい。
当初はコウモリの意匠を取り入れたスポーツカー風の物が主だったが、コミック『ダークナイト・リターンズ』では無骨な戦車風のバットモービル(バットタンクとも)が登場。
その後、『ダークナイト・トリロジー』にて装甲車風のバットモービル(タンブラー)が登場し、同作の世界的ヒットと共にミリタリー調の無骨なバットモービルのイメージも一般化していった。

  • バットウィング
バットマンが駆る小型ステルス戦闘機。
これもバットモービルと同じく、作者や作品ごとに性能も形状もバラバラ。

  • バットシグナル
ゴッサム・シティ警察署の屋上に設置されたバットエンブレムが取り付けられたサーチライト
バットマンが必要になると空にバットエンブレムが照らされる。

  • バットケイブ
ウェイン邸の地下にあるバットマンの秘密基地。

孤独な信念

蝙蝠と小鳥


他のヒーロー達の様に特殊な力を持たないながらも、己の身に着けてきたあらゆる術を駆使して戦ってきたバットマンは、敵がどんな外道であっても殺そうとまではしないという信念に徹している。
敵との戦いにおいては、せいぜい鍛え上げられた肉体を持って制裁を加える程度で、相手が死に瀕した場合は、寧ろ手を差し伸べて助けようとさえする事もある。

しかし、殺さないとは言っても、悪人や犯罪者に対してはとにかく容赦が無く、窃盗やカツアゲのような軽犯罪であっても一切見逃さず、犯罪を犯す事のリスクを身をもって分からせる為か、過剰なほどの暴力的制裁を加える事もある。
悪党に対する暴力的尋問にも定評があり、蹴るわ殴るわ折るわ焼くわ切るわ叩きつけるわ吊るすわと非常に苛烈で、また特殊能力を持たないただの人間である上に味方として共に戦ってくれる者も少ないが故に、騙し討ちのようなダーティーな戦術を取らざるを得ない事も多い。

「悪人には容赦しないが殺人は断じてしない」という姿勢は、バットマンをダークヒーロー足らしめる要素になっているのと同時に、ヴィランの大半が心身喪失に当てはまって罪に問えず、情状酌量で精神病院に入っても脱走して犯罪を繰り返し、更なる被害が生じるという弊害も生じている。
更に犯罪者達の中には宿敵ジョーカーを始め、スケアクロウリドラーハッシュの様に、バットマンに執着すること自体が自己目的化している輩も多く、結果としてだがバットマンの存在が間接的な原因となって事件を呼び起こしてしまうという構図もまま見られ、アナーキーというヴィランからは「バットマンの存在が新たな災いを呼ぶ」と明確に指摘されてしまっている。
特に最大の宿敵となるジョーカーがバットマンと関わった事で誕生してしまったのは、バットマンの存在自体が生み出してしまった最大の弊害であるとされており、バットマンと真逆の思想の持ち主であるジョーカーは、そんな彼のことを「最高のイカレ野郎」と評し、自身の同類である狂人と見做している。

そして、何よりも原則的に言えばバットマン自身が不法で過激な制裁を行う犯罪者であるという否定出来ない事実がある。
冷静な観点で言えば、「犯罪者に家族を殺されたトラウマに囚われ、コウモリのコスプレをしながら法を無視して勝手に命懸けで犯罪者と戦う」というバットマンのスタイル自体が、既に常軌を逸しているとも言わざるを得ず、特に「過去のトラウマが原因で常軌を逸した行動を起こすに至った」という点に関しては、バットマンとヴィラン達が似た者同士であるという結論に至っている。

「不殺の誓い」に関しても、原作最初期では当たり前のように悪人を殺す描写が見られ、ティム・バートン版に至っては人を殺せる点に加えてバートンの作風の都合上、下手したら精神病院行きが確定しかねないレベルの精神破綻者としての面も付け加えられている。
クリストファー・ノーラン版三部作(ダークナイト・トリロジー)でも、ダークヒーローとしての性格や人間的な脆さがより強調されており、特に一作目『バットマンビギンズ』においてはラストでの敵キャラクターとの一騎打ちの後、そのキャラクターが放っておけば確実に死亡するであろう状況に陥った際には助けようとせず、直接手を下してはいないものの殺害している。
また、「人々を守る事」が最優先である為に、クレイフェイスやソロモン・グランディ、メタロ、ニューゴッズ、パラデーモン等といった非人間、映画(特にティム・バートン版)では話は別となっている。
アニメ『ジャスティスリーグ』の第45話「Hereafter」でもニューゴッズのカリバックに対してミサイルをぶっ放している。
DCエクステンディッド・ユニバースシリーズでは、『ダークナイト・トリロジー』での人間的な脆さを悪い意味で乗り越えた設定になっており、場合によっては躊躇なく悪人を殺害する他、「非人間」の対象がエイリアンであるスーパーマン、ドゥームズデイにも適用されている。パラデーモンについては言わずもがな。

どちらかと言えばヒーローよりもヴィランに近いという本質から、事情を知らない市民の中には彼をいつ暴走するかわからないアウトローとして危険視する人々が少なからず存在する。
また、高潔で絶対的な正義の象徴と言えるヒーローのスーパーマンや他のDCコミックのヒーロー達はおろか、クロスオーバー的な作品ではマーベル・コミックスのヒーロー達(特にアベンジャーズ)にまで、バットマンと彼の「恐怖や暴力、恫喝等によって犯罪を抑止する」というスタンスは、かなり辛辣に批判される事が多く、危険思想の持ち主とさえ見なされる事もあり、そのくらいに、バットマンはアメコミのヒーローの中でも極めて「異質な存在」に見えてしまう模様。
その為なのか、ジャスティスリーグで内輪揉めが起こってしまうと、その原因は大抵がバットマンになってしまっており、他のヒーロー達が暴走する事を懸念して素性や弱点まで調査していた結果、ラーズ・アル・グールの情報リークによって完全に孤立してしまい、結局は実質上脱退してアウトサイダーズを独自に結成するに至っている(現在は一応元の鞘に収まっている)。
この「バットマンもまた狂人かもしれない」というテーマは『キリングジョーク』などの原作コミックにおいてたびたび言及されている他、ティム・バートン版映画及びノーラン版映画『ダークナイト』等においても重要な要素となっている。

もちろん、犯罪を犯すものはマフィアやギャング、警察官を問わず断罪し、法を無視して動けるバットマンの存在が無ければゴッサム・シティが犯罪者やテロリストによって蹂躙され続けるしかなかったのもまた間違いなく事実である。
実際、ゴッサムシティの治安は、ブルースがバットマンになる以前どころか、彼の両親がチンピラに殺害されてしまう以前から、壊滅レベルに等しい状態であり、シティを守るはずの警察でさえ、当時はジェームズ・ゴードンを除く警察官の多くが、マフィアやギャングと癒着している等、汚職塗れな有様であった。
更にはラーズ・アル・グールやベインの様に、ゴッサムシティを腐敗の象徴と見なし壊滅させようとしている凶悪なヴィラン達からも狙われていた為に、バットマンが現れなければ、ゴッサムシティは冗談抜きで世紀末状態になっていたのは、想像に難くない。
実際、1999年のクロスオーバーシリーズ『ノーマンズ・ランド』では、大地震によってゴッサム・シティが地理的に孤立して無政府状態となった結果、本当にそうなってしまっている。

Batman


バットマンも自身の戦いに市民を巻き込むつもりは毛頭無い。だが本人の意思に関係無く、常軌を逸する形で犯罪やテロが多発するゴッサム・シティにおけるバットマンの孤独に近い戦いは、時に無辜の市民や彼の大切な人々を渦中に引き込む事になり、バットマン自身も常人には到底耐えられない過酷な選択を強いられ続ける。

そして、バットマンが法でコントロールすることができない存在である以上、彼の行う『正義』は彼自身に託された状態にあるということでもあり、「自分の『正義』を貫くためにどこまでやるべきなのか?」「そのためにヒーローはどこまで自分の人間性を犠牲にするべきなのか?」という問いはバットマンシリーズ、ひいてはバットマンをモデルとして生まれた後続のダークヒーローたち全てに突きつけられた永遠の命題となっている。

登場キャラ

バットファミリー

初代ロビン→ディック・グレイソン(ナイトウィング)
二代目ロビン→ジェイソン・トッド(レッドフード)
三代目ロビン→ティム・ドレイク(レッドロビン)
四代目ロビン→ステファニー・ブラウン
五代目ロビン→ダミアン・ウェイン

暗殺教団「聖デュマ教団の末裔」。かつてブルースがベインに重傷を負わされた際にバットマンの後任を務めた。が、次第に暴走して行き、ブルースが復帰後はそのままアズラエルに戻る。現時点では、ジャン・ポールは死亡。別の人間がアズラエルを襲名。
  • エース
バットマンが飼っている犬。古くから登場しているキャラで彼の自警活動を補佐していた。一時期、コミックからは姿を消したものの、最近では復活している。アニメのバットマン・ザ・フューチャーにも登場。

家族・友人

ブルースの両親。ブルースの少年時代に観劇の帰り道で、彼の目の前で強盗に射殺された。母は教師、父トーマスは実業家でありながら無償医師としてゴッサムの貧しい人々に医療を施していた篤実な人物であった。

ウェイン家につかえる凄腕執事。

ゴッサム市警察本部長。

  • ルシアス・フォックス
ウェイン・エンタープライズ社の経営最高責任者。あまり経営に本腰を入れてないブルースに代わって、会社の全てを取り仕切っている有能なビジネスマン。
ノーラン版バットマンでは、モーガン・フリーマン演じるバットマンの正体を知る開発部長(後に社長)として登場する。

  • レスリー・トンプキンス
精神科医。幼い頃からのブルースの主治医。彼がバットマンであることを知る人物の一人で、それを常に案じている。スラム街で無料医院を開いていた。

ヒーロー関係

チームの頭脳及び影のリーダーとして活躍。活動拠点であるウォッチタワーを提供したのもバットマン。

圧倒的なスーパーパワーを持つ地球最強のヒーロー。善を守る守護者。
バットマンとは互いを認め合う最大の盟友であると同時にライバルでもある。
共にジャスティスリーグの中核を担う間柄だが、「正義」に対する価値観の違いから対立することも多い。
バットマンが悪人にとっての『恐怖』の象徴とするならば、スーパーマンは市民にとっての『希望』の象徴である。

request and practice


スターシティを本拠地とする世界最高の弓術の使い手であるヒーロー。
バットマンとは信頼し合う友人同士であり、彼を「バッツ」の愛称で呼べる数少ない人物。
「大富豪・常人ヒーロー・クライムファイター」とステータスが丸カブりしてるためか、競演する際はライバル的な立ち位置にあることも。
ドラマ『アロー』『ザ・フラッシュ』『スーパーガール』『バットウーマン』と同一世界観である「アローバース」では、グリーンアローが普通の人間かつ、ヒーロー達のリーダーとしてジャスティスリーグにおけるバットマンの立ち位置に据えられている。

  • アウトサイダーズ
ブレイブ&ボールド#200」(1983年)にて初登場。当時ジャスティスリーグを退団してたバットマンが組織したヒーローチーム。何度かリニューアルもしており、3代目チームはナイトウィングがリーダーを務めていた。

代表的なヴィランズ

バットマンに登場するヴィラン達は自らのエゴ妄想に飲み込まれたり、不幸な生い立ちや虐待された過去、悲劇的な事故や事件に巻き込まれたトラウマ等が原因となって精神を破綻させた異常者が非常に多いのが特徴である。
それ故に「世界征服」だとか「富の独占」だとか「人類抹殺」だとかそういうわかりやすい野望を持つ者はごくわずかで、殆どの者は自らの美学の実践や社会への復讐、殺人のための殺人等といった思想的営為の達成のための犯罪を重ねている(これは原作初期において、物語にバットマンを探偵役としたサスペンスミステリー要素を持たせるためでもあった)。
また、バットマンの不殺の信条ゆえに物語が進行してもリランチが行われるまでなかなか数が減らず、シリーズ中に一度倒されても後々再登場することも多い。

the joker


別名「犯罪界の道化王子」。バットマン最大最凶の宿敵にして表裏一体の存在。
自らの犯罪を「ジョーク」と称し、悪趣味で残虐なユーモアを込めた犯罪を繰り返す天才的な異常凶悪犯。
2008年の映画『ダークナイト』の世界的大ヒットにより、pixivでは『ダークナイト』版のジョーカーが多く投稿されている。

HARLEY QUINN


ジョーカーの情婦兼おもちゃ。
元々は心理学者だったがジョーカーに魅せられて、彼に誘導される形で精神を壊されてしまった。
バットマンファンを除くと日本での知名度は比較的マイナーだったものの、2016年の映画『スーサイド・スクワッド』の公開で人気が爆発した。

Catwoman


猫を模したボディスーツを纏う凄腕の女怪盗。
根っからの悪人というわけではなく、殺しはやらない信条。ブルースとは惹かれ合う仲でもあり、対立や共闘を繰り返している。ブルースに対する態度からアメコミ界の元祖ツンデレヒロインとしても名高い。

The Penguin


組織犯罪にかけては右に出る者のいないゴッサムの暗黒街のボス。
犯罪者だが心理的には正常であるため、時にバットマンとは情報の裏取引を行う微妙な仲でもある。
1992年の映画『バットマンリターンズ』ではティム・バートン監督による独自の解釈で、孤独な異形者として描かれた。

TWO IS TOO BAD


物事の二面性に執着する二重人格の異常犯罪者。
可能性や運に強迫観念を抱き、自らの意思決定をコイントスで決定する。
元々は強い正義感を持ったゴッサムの有能な地方検事補だったが、法廷で被告から顔半分に酸をかけられたことで潜在的な狂気が開放されてしまった。

???


偏執的なまでのなぞなぞマニアで、自分の犯行前後に必ず手がかりを謎掛けの形で残す愉快犯。
バットマンとの知恵比べに何度も敗れたことで、バットマンに勝利すること自体を「最高の謎解き」と捉えており、彼との勝負に固執する。

  • ヒューゴ・ストレンジ
バットマンの正体に興味を持ち、その正体を探ろうとしてゆくうちに、自らがバットマンに成り代わろうと画策し狂気に陥った犯罪心理学者。その頭脳は独力でバットマンの正体に行きくほどで、身体能力もバットマンに成り代わろうとしただけに高い。

Mr.Freeze


冷却スーツを纏い、何でも凍らせる冷凍銃を武器とするヴィラン。
元は低温学の研究者だったが、開発中の冷却液を浴びて極低温下でなければ活動できない身体になってしまった。不治の病に罹った妻を治療するべく、その研究資金調達のために犯罪行為を行っている。

ポイズン・アイビー


植物を自在に使役し、様々なフェロモンや毒物を操る女ヴィラン。
植物を偏愛しており、自然環境を汚染する人類を憎悪している。ハーレイとは腐れ縁の友達同士。

Batman vs Bane


特殊な筋肉増強剤ベノムの影響で怪力を得た男。同時に極めて高い知能と豊富な知識も併せ持つ。
数いるヴィラン達の中でもバットマンに完全勝利を収めたことのある数少ない人物。

すけあくろう


カカシの格好をして人間の恐怖の感情を操る特殊な幻覚剤を使う元精神病理学者の犯罪者。
相手の恐怖心を煽る心理戦に長ける一方で、文科系だったせいか身体能力は平均的な人間以下。だが、最近になって怪力と恐怖ガスの発生能力を併せ持ったスケアビーストという怪物に変身する能力を得た。ただしこの能力はスケアクロウ自身の意思とは関係なく発動する。

突然変異でワニ目のような皮膚と圧倒的な怪力を持って産まれた男。その見た目ゆえに周囲に疎まれてきたことから、人間への憎悪を抱える。
徐々に獣化が進行し、元の状態よりも更に巨大化したり尾まで生えているが、代償として知性も失われつつある。

地球の環境保護を目的とした人類の粛清を目論む暗殺テロ集団「リーグ・オブ・アサシンズ」のリーダーを務める魔人。世界の各地に存在するとされるラザラスピッドという秘境の泉を用いて何度も身体を若返らせており、数百年の時を生きている。
バットマンとは単なる敵対関係ではなく、彼の能力を見込んで自身の後継者にする事を望んでおり、娘のタリアと接近させて恋仲にする事で引き込もうとした事さえあった。

天才発明家であるが、ルイス・キャロルの児童文学である『不思議の国のアリス』に病的なまでにのめり込んでしまった男で、自らも物語に登場する帽子屋に扮している。
電子工学や薬学を駆使して生み出したマインドコントロール能力を用いて他者を操り犯罪を行うが、身体能力は非常に低い。

泥状の身体を持った怪人で、様々な人間達が異なる経緯で変異している。様々な物や人間に変身したり、分身を生み出すといった特異な能力を駆使する。
最も代表的な初代であるベイシル・カルロは、落ちぶれたホラー映画の俳優で、当初は自信の演じたキャラクター「クレイフェイス」の仮面をつけて殺人を繰り返していたに過ぎなかったが、後に泥状の身体を持った2~5代目とマッド・パック軍団を結成。彼らの輸血で泥状の身体を手に入れ、更にはその能力を奪い取る形で、最強のクレイフェイスであるアルティメット・クレイフェイスへと変貌した。

元は化粧品会社の社長を務めていたが、経営した会社の業績悪化でウェイン社に会社を吸収されたことで恨んで、ギャングとなった。

  • ベントリロクエスト(スカーフェイス)
気弱な腹話術師のアールノドと、彼の真相心理を語るギャングの人形スカーフェイスが組んだコンビ。アーノルドはスカーフェイスに対して頭が上がらない。

超一流の傭兵、本名スレイド・ウィルソン。軍による人体実験により超人的な身体能力と回復能力を得た。その戦闘技能はバットマンに勝るとも劣らない。自らの腕試しのために困難なミッションに挑み、バットマンを最上級のターゲットとして付け狙う。後継者を得るためにヒーローたちのサイドキックを誘拐して洗脳しようとしたりもした。バットファミリーにもその手が及んだこともある。

天才的な狙撃の腕前を持つ暗殺者。バットマンに逮捕され彼に対抗心を燃やしている。逮捕後は減刑など条件にスーサイドスクワッドのリーダーなどを務めていたりする。
とても娘想いであり、実写映画『スーサイドスクワッド』ではバットマンとの戦いを止めるよう説得され降伏。アニメ『バットマン アニメイテッド』ではバットマンから何事か耳打ち(訝しんだワンダーウーマンに聴力に優れるスーパーマンが「知らない方がいい」と忠告するなど、おそらく娘の事だと思われる)され、雇い主の情報をバラした。

ハッシュ、ワンドロ


顔を包帯で隠しトレンチコートを纏った男。元・外科医であり、天才的な頭脳と2丁の拳銃を駆使する。正体はブルース・ウェインの幼馴染・トーマス・エリオット。
幼少期に自身を冷遇した両親を殺害して遺産を手に入れようとしたが、ブルースの父が母親を救ってしまった事で失敗した結果、ウェイン家そのものを激しく逆恨みするようになり、バットマン及びブルースを徹底的に追い詰めた上で殺そうとしている。

  • 梟の法廷

梟の法廷


コミックにおいてNew52が初出。単一のヴィランではなく陰の秘密結社。バットマンが活動する遥か昔より存在しており、ゴッサムシティの闇に巣食い支配する即ちゴッサムの闇そのものである。老若男女の様々な構成員がおり、タロンと呼ばれる暗殺者は特別な薬物処理が施され、強靭な肉体を持ちほぼ不老不死である。ウェイン家のみならず、バットファミリーとも浅からぬ因縁を持つ。

  • フー・ラフズ

バットマン・フー・ラフズ


コミックにおいてNew52が初出。悪魔バルバトスの策略によってアース22で起きた事件がきっかけで生まれてしまい犯罪道化師へと堕ちた嗤うバットマン。ブルース・ウェインの肉体にジョーカーの狂気が合わさってしまった最悪の存在。並行世界の同じく様々な要因で悪堕ちしたバットマンたちと手を組み「ダークナイツ」として正史のマルチバース世界に恐怖と殺戮をもたらす

実写映画

1940年代の連続活劇映画

  • バットマン (1943年の連続活劇)

バットマンが日本のスパイと戦うという、いかにも戦時下な内容。

  • バットマン・アンド・ロビン (1949年の連続活劇)
「バットマン オリジナル・ムービー」の名前でレンタル可能。正体不明のヴィラン、ウィザードと戦う。

  • バットマン・オリジナル・ムービー(1969年)
アダム・ウェスト版バットマンの劇場版。シーズン1と2の間に製作・公開された。

90年代の映画作品

ティム・バートン&ジョエル・シュマッカーによる四部作。


ダークナイト・トリロジー

クリストファー・ノーラン監督によるリブート三部作。


DCエクステンディッド・ユニバース


その他単独シリーズ

元々はDCエクステンディッド・ユニバース(DCEU)の1作品として予定されていた作品。
当初は、今やアカデミー賞監督となった主演のベン・アフレックが自らメガホンを取り、メインヴィランにはデスストロークを登場させる……予定であったが、脚本製作が思うように進まないなど諸々のトラブルの末に監督を降板。
その後、監督に『猿の惑星』新シリーズや『クローバーフィールド』シリーズのマット・リーヴスを、主演にロバート・パティンソンを後任として起用した上、DCEUのマルチバース化に伴い、2019年の『ジョーカー』と同様に別世界観の単独作に変更された。
2021年6月の全米公開を目指していたが、コロナ禍の影響で2022年3月へと延期された。

実写ドラマ

伝説の「アダム・ウェスト版バットマン」。詳細はリンク先参照。

バットマンとキャットウーマンの間にできた娘ヘレナや、バーバラ・ゴードンといった女性サイドキック達の活躍を描いたスピンオフコミック『バーズ・オブ・プレイ』のテレビドラマ化作品。
2002年に放映がスタートされたが、速攻で打ち切られてしまった。

2014年から2019年まで放映されていたテレビドラマ。
バットマンが現れる前のゴッサム・シティを舞台に、若い頃のジェームズ・ゴードンと少年時代のブルースの活躍を描いた作品。
青年時代のペンギンを始め、まだ悪の道に堕ちる前のポイズン・アイビーやスケアクロウといったシリーズお馴染みの多数のヴィラン達も若い姿で登場する。
演じたのはダヴィード・マズーズ

2018年から放映されているNETFLIXオリジナルテレビドラマシリーズ。
ティーンタイタンズ』の実写化作品にあたり、バットマンと決別した直後のディック・グレイソンを主役に据えた作品。
ブルースはシーズン2にて初登場。従来よりも飄々とした余裕のある人物となっており、ディックの師としてのベテラン・ヒーローの面が強調されて描かれている。
演じたのは『ゲーム・オブ・スローンズ』や『スパイ・ゾルゲ』で知られるイアン・グレン

2019年から放映されているTheCW製作ドラマ。『アロー』『ザ・フラッシュ』『スーパーガール』と同一世界観である「アローバース」に属する。バットマンが失踪したゴッサムでブルース・ウェインの従妹ケイト・ケインがバットウーマンとして活躍する。
老いたブルース・ウェインをケヴィン・コンロイ(アニメイテッドのバットマン声優)、偽物ブルース・ウェインをウォーレン・クリスティーが演じた。

アニメーション

  • まんがバットマン

日本では「The Adventures of Batman / The Batman/Superman Hour / Batman with Robin the Boy Wonder」と言う三つのシリーズを一つのシリーズとして放映した。

  • 電光石火バットマン
アダム・ウェスト版のドラマの世界観を路襲した作品。日テレ版とテレ東版の2バージョンが存在する。

  • バットマン・ザ・アニメイテッド・シリーズ
92年から96年に放送された作品。日本でもテレ東にて1部が放送。残りの未放送エピソードは、カートゥーンネットワークで放送された。後番組のスーパーマンのアニメシリーズと世界観を共有し、後にDCアニメイテッドユニバースに組み込まれた。
バットマン/ブルース・ウェインの声優はケヴィン・コンロイ。

1999年から2001年にかけてアメリカで放送された作品。上記のアニメイテッドシリーズから40年後の未来を舞台に、老いたブルースの後を継いでニューバットスーツを纏ってニューバットマンとなったテリー・マクギニスの活躍を描く。
バットマン/ブルース・ウェインの声優はアニメイテッドと同じくケヴィン・コンロイ。

2004~2008年放送されたアニメ作品。若きバットマンの戦いを描いた作品。

2009年から放送されてたアニメ作品。バットマンとDCヒーローの共演が見物。

まさかのJLvs鷹の爪団


日本の秘密結社鷹の爪とのコラボ映画。
とある事情でジャスティスリーグを脱退し、家に引きこもりアニメ制作をしていた。
来日したジョーカー達に秘密兵器を売ってしまった鷹の爪団がタイムマシーンを使いバットマンのトラウマである両親殺害を阻止しようとする。
自分の映画をディスりトイレを無断で使用する馬鹿は大嫌い。

江戸時代にタイムスリップしたバットマンの活躍を描く劇場アニメ。
キャットウーマン・ナイトウィング・レッドフード・レッドロビン・ダミアンとともに「第六天魔王」と名乗るジョーカーや彼の配下のヴィラン軍団と戦う。

2014年に公開した「LEGOムービー」の続編。

レゴバットマンサイコー!


ドラマ版に近い明るい作風の作品。
しかし、「バットマンに執着するジョーカー」「孤独なヒーローとしてのバットマン」など原作のエッセンスを取り入れており、「ヴィラン(悪)がいなくなった時、ヒーロー(正義)はどうすればいいのか?」といった何気に根源的なテーマをも扱った内容から、マニア層からの評価が高い。
ゴッサムシティでジョーカーの悪事を阻止し、市民から大喝采を受けノリノリとなるバットマン=ブルース・ウェインであったが、普段の彼は孤独そのものであった。
一人レンジでチンした食事をとり、一人大勢で見れるホームシアターでハートフルな映画を見ると寂しい生活を送り、同じ仲間であるはずのスーパーマンを始めとするジャスティス・リーグの面々にすら、パーティに読んでもらえずハブられる始末…。
孤独である事にすっかり開き直ってしまったバットマンは、スーパーマンに激しい嫉妬心を抱き、更には自身とキャラが被る他のアメコミのヒーローへの罵倒をパスワードにする等、荒んでいく一方となり、必死に強がろうとするバットマンの姿に、執事のアルフレッドも心配する一方であった。
そんな中、ふとした事で養子にしてしまった少年・ディックがロビンとしてバットマンの相棒になったのを機に、バットマンは今までに感じなかった安らぎや充足感を覚えるが、幼少期に家族を殺される形で失った悲しみを乗り越えられず、どうしても突き放した態度になってしまう…。
その後、突然自首してしまったジョーカーの行動に不信を覚えたバットマンは、スーパーマンの元からある物を盗み出し、それを使ってジョーカーが二度と悪さを出来ないようにしようとするが、  それは自分を宿敵として全く認めてくれないバットマンに拗ねていたジョーカーの、恐るべき罠が隠されていた…。

ゲーム

バットマンを題材とした作品はテレビゲーム黎明期から数多く、傑作から駄作まで幅広い。
特筆すべきは2009~2016年にかけて展開されたアーカムシリーズで、いわゆる「キャラゲー」としての補正込みで評価されがちなアメコミゲームの枠を超え、数多くのゲーム・オブ・ザ・イヤーを射止めるなど、掛け値なしの傑作ゲームとして、アメコミファンのみならずゲームファンをも熱狂させた。

アーカムシリーズ

  • バットマン アーカム・アサイラム

2009年発売(日本では2010年発売)。対応ハードはPlayStation3Xbox360・PC。
アーカムアサイラムで起きた囚人たちの暴動を鎮圧するため、プレイヤーはバットマンとなって病棟へ突入し、ヴィラン達との戦いに挑む。
今までで最も高い評価を得たスーパーヒーローゲーム」としてギネスに登録された。
後にPlayStation4XboxOne向けにリマスター版が発売された。DLCも全部込みなので、今買うならこちら一択である。


  • バットマン アーカム・シティ
2011年発売。対応ハードはPlayStation3Xbox360・PC。
ヒューゴ・ストレンジ達の陰謀によって、ゴッサムシティの一画にあるスラム街が刑務所として隔離され、ヴィラン達がはびこるとんでもない街「アーカム・シティ」と化してしまった。ヒューゴの策略で政治犯として投獄されてしまったブルースは、バットマンとして街を駆け回る。
前作のシステムを引き継ぎつつオープンワールドゲームに進化し、さらに高い評価を得た。アーカムシリーズ最高傑作の呼び声も高い。
こちらも後にPlayStation4XboxOne向けにリマスターされ、『アーカム・アサイラム』と合わせた一つのソフトとして発売されている。


  • バットマン アーカム・ビギンズ
2013年発売。対応ハードはPlayStation3Xbox360・PC。
『イヤーワン』を下地とした、いわゆる「エピソードゼロ」もの。まだ自警活動を始めたばかりのバットマンは、ブラックマスクに賞金を懸けられてしまい、市民にも警察にも敵視されている中、自らを狙う暗殺者達と戦うことになる。
『アーカム・シティ』よりさらに広いオープンワールドを実現し、ボス戦のバリエーションも増えるなどパワーアップしたが、やたらとバグが多いせいでちょっと評価が低い。また、今作のみ開発スタジオが違う。


  • バットマン アーカム・ナイト
2016年発売。対応ハードはPlayStation4XboxOne・PC。
アーカムシリーズ完結編。人々を凶暴化させるガスを開発したスケアクロウの脅迫により、ゴッサムシティから市民は逃げ出し、街全体がヴィランに占拠されてしまった。バットマンは治安回復のために街全体を奔走するが、そこへ謎のヴィラン「アーカム・ナイト」が現れ、強大な力で彼を苦しめる。
とうとうゴッサムシティ全体が舞台となり、マップは『アーカム・シティ』の5倍の規模にまで拡大した。これに伴い、バットモービルが重要な移動手段として登場し、これまでの白兵戦に加えてモービルでの戦闘も導入された。


DCユニバース・オンライン

2011年に運営が開始されたDCコミックのキャラクターで戦うオンラインゲーム


インジャスティスシリーズ

DCコミックのキャラクターで戦う対戦型格闘ゲーム



80周年記念動画(2019年7月17日公開)

Batman: 80 Years of the Dark Knight(英語)

※DC Comics Official YouTube channel『DC』より転載

エルスワールド

 いわゆる「もしもの世界」。バットマンの基本設定をそのままに、時代設定を変えた……という世界観での作品。
 その嚆矢となった作品が、89年に発表した、「ゴッサム・バイ・ガスライト」である。
 もしも19世紀にバットマンが存在していたら……という内容で、基本設定は同じだが、テクノロジーその他は19世紀のそれらに準じている(当然、バットモービルや万能ベルトなどはない)。しかし、過去の時代の空気を再現し、その世界にバットマンを登場させ活躍させる事で、新たなバットマンの魅力を出す事に成功している。
「ゴッサム・バイ・ガスライト」は、19世紀という時代設定を反映し、切り裂きジャックがロンドンからゴッサムに渡り、バットマンと対決する。
 この作品が成功したため、91年に続編「マスター・オブ・フューチャー」を発表。
 以後もフランス革命が舞台の「レイン・オブ・テラー」、女性のジョーカーが登場する「スリルキラー62」などを発表。バットマン以外にも、もしスーパーマンのカプセルが共産圏に落ちていたら……という「レッド・サン」などの他、名作「キングダム・カム」と言った作品を連発し、新たなブランドとして地位を確立している。

外部出演


Fortnite


2019年9月24日から開始したバットマンコラボ
ヒーローであるバットマンとヴィランであるキャットウーマンが登場、バットマンの項目なのでバットマンを紹介

世界最高の探偵。(バットマン コミックコスチューム)
ゴッサムに相応しいヒーロー。(ダークナイト ムービーコスチューム)

Fortnite、シーズンXで初登場、バットマン ケープド・クルセイダーパックのみで購入可能、価格は2、160円
ゴッサムシティセットの一部でスキンのバットマンコミックコスチューム、ダークナイトムービーコスチューム、グライダーのバットウィング、収集ツールのバットマンツルハシ、バックアクセサリのバットマンコミックケープ、ダークナイトムービークロークがセットで販売
別途でグライダーのバットグライダーは1,200V-Bucks

バックアクセサリのマントはそれぞれのコスチュームに合わせるとちゃんとマスクと繋がったマントになる

彼の持ち道具であるグラップネルガンとバットラングがコラボ期間中宝箱やサプライドロップから出現するように

ダークホースコミックス

 アメコミの出版社。
ヘルボーイ」「エイリアンVSプレデター」が有名だが、バットマンがプレデターやエイリアンなどと共演するクロスオーバーコミックを刊行している。
バットマンVSプレデター」は、邦訳版も出ている。 
 また、ヘルボーイとは、DCコミックのヒーロー「スターマン」を加えた「バットマン/ヘルボーイ/スターマン」のクロスオーバーが存在する(邦訳あり)。

ImageComics

スポーン」で有名なアメコミ出版社。スポーンとのクロスオーバー、
「BATMAN/SPAWN」「SPAWN/BATMAN」を発刊している(それぞれ内容が異なる別作品なので注意)。

※上記二社の他、マーベルとは何度もクロスオーバーを行っている。「バットマンvsハルク」「バットマン/デアデビル」「バットマンvsパニッシャー」など。「vsパニッシャー」は邦訳版も発売された。
その他にも、DCコミックとマーベルとの全面対決クロスオーバー「DCvsマーベル」では、キャプテン・アメリカと対決し勝利。
 その後、互いの出版社のキャラクター同士が合体するクロスオーバー企画「アマルガム」では、X-メンのウルヴァリンと合体し、「ダーククロウ」というキャラになった。

 また、「ミュータント・タートルズ」「ジャッジ・ドレッド」とのクロスオーバーもある(これらも邦訳あり)。

日本の漫画家によるバットマン

  • 『バットマンガ』(The BatManga Jiro Kuwata) - 1960年代、少年画報社から出された桑田次郎版バットマンの事を指す。あくまでバットマン&ロビンのみの登場、および背景を日本に置き換えた一種のリメイク作。本場アメリカにて桑田のバットマンがTVアニメ化された。2013年末には念願の単行本化もされた。


  • 『BATMAN child of dreams』(バットマン 子供の夢) - 1990年代、講談社マガジンZよりだされた麻宮騎亜版バットマン、ヒロインは日本人キャスターの八木優子。完全オリジナルストーリーだが、ジョーカーやキャットウーマンといったヴィラン達も登場した。

  • 『バットマン Black and White』-1996年に発売された、バットマンのアンソロジー。フルカラーが普通のアメコミには珍しく、全編白黒で描かれているのが特徴。この一編に、大友克洋が「第三の仮面」を寄稿している。複数の人格を持つ殺人鬼からの影響で、ブルースにバットマン以外の人格がある可能性が示唆された。


ノベライズ

当然ながら、小説版も無数に刊行されている。
日本で邦訳されたものも多々あるが、原語版に比べると微々たるものである。
以下のタイトルが、日本国内で邦訳されたバットマンの小説作品である。
(『タイトル』著者:出版社:備考)

映画のノベライズ

小説作者出版社備考
バットマンクレイグ・ショー・ガードナー竹書房映画第1作のノベライズ
バットマン リターンズクレイグ・ショー・ガードナー竹書房映画第2作のノベライズ
バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲マイケル・J・フリードマンメディアワークス映画第4作のノベライズ
バットマン ビギンズデニス・オニールソフトバンククリエイティブリブート版映画第1作のノベライズ
バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生 クロスファイヤーマイケル・コックス小学館ジュニア文庫バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生の前日談のオリジナルノベル


アンソロジー

小説作者出版社備考
バットマンの冒険M・H・グリーンバーグ編社会思想社全二巻

バットマン誕生50周年を記念して、一流の作家15人が競作した作品集。

#小説著者備考
1ジョーカーの死ロバート・シェクリイ一巻収録
2バットマンが狂った!ヘンリー・スレッサー一巻収録
3地下鉄ジャックジョー・R・ランズデイル一巻収録
4片手で拍手する音マックス・アラン・コリンズ一巻収録
5休戦地帯マイク・レズニック一巻収録
6バットマン、夜の街にあらわるカレン・ヘイバー/ロバート・シルヴァーバーグ一巻収録
7バットマン・メモスチュアート・M・カミンスキ一巻収録
8ゴッサム・シティの賢人たちエドワード・ウェレン二巻収録
9黒後家蜘蛛とバットマンアイザック・アシモフ二巻収録
10ロビンの事件簿ウィリアム・F・ノーラン二巻収録
11コマンド・パフォーマンスハワード・ゴールドスミス二巻収録
12億万長者の入り江エドワード・D・ホック二巻収録
13ポーラライザージョージ・アレック・エフィンジャー二巻収録
14偶像エド・ゴーマン二巻収録

オリジナルノベル

※以下のシリーズは、あくまで小説版におけるオリジナルの世界観故に、コミックや映画、アニメ、ゲームなど、他媒体とは基本無関係。

小説バットマン ジョーカーの逆襲
作者クレイグ・ショー・ガードナー
出版社竹書房
内容
  • 映画とは無関係のノベライズ。当時、バートン版のノベライズが出た直後に出版され、帯に「ジョーカー復活」と書かれていたため、誤解を招いた。
  • ゴッサムシティで連続殺人事件が発生。被害者たちは全員が名士で、バットマンの扮装をしていた。そして唯一の手掛かりは、トランプのジョーカー。
  • 二代目ロビンを失い、ディックとの関係も悪くなっていたブルースは、この事件に挑むが……。
小説バットマン スペクターを追え
作者サイモン・ホーク
出版社竹書房
内容
  • 逮捕された麻薬王ガルシアの釈放を要求する、プロの暗殺者『スペクター』。
  • 彼の手により、爆弾テロが実行され、次々に犠牲者たちが増えていく。バットマンは、スペクターと対決するが、スペクターもまた、バットマンの正体へと近づきつつあった。
  • 劇中、スペクターはフレデリック・フォーサイズ『ジャッカルの日』の映画を見るシーンがある。明言はされていないが、スペクターは同作品の主人公、『ジャッカル』のイメージで描かれているらしい。
小説バットマン サンダーバードの恐怖
作者ジョー・R・ランズデイル
出版社竹書房
内容
  • 57年型サンダーバードによるひき逃げ殺人事件が多発。「自宅の居間」で、男がひき逃げされるという不可解な密室殺人からそれは始まった。
  • 調査に乗り出したバットマンは、やがて捜査線上にインディアンの『マノワック族』による呪いを発見する。
  • オカルト風味の、バットマンの異色作。ちなみに作者のランズデイルは、上記アンソロジー内でも似た作風で、オカルティックな存在とバットマンとを対決させている。
小説バットマン 究極の悪
作者アンドリュー・ヴァクス
出版社早川書房
内容
  • ゴッサムにて、児童保護に関する仕事をしている女性、デブラと知り合うブルース。
  • 彼はそこから、ゴッサムに蔓延する『児童虐待』の実情を知る。
  • そして、児童虐待のなかで最たるもの……児童買春と、それを手掛ける組織の本拠地が東南アジアの小国・ウドンカイにある事を突き止めたブルースは、同国へ乗り込んでいく。
  • 究極の悪』とは、児童虐待・児童買春の事。作者のアンドリュー・ヴァスクは、『アウトロー探偵バーク』シリーズを手掛けており、自身も主に、児童虐待、児童ポルノに関する事案を取り扱う弁護士でもある。そのため、描写が非常に生々しく、内容もノンフィクションのような迫力めいたものがある。
  • また、本作ではブルースの母、マーサが、生前に児童買春組織に関して独自に調査し、なんとか子供たちを守らんと行動していた事が示唆されていた。アルフレッド曰く「(マーサもまた)犯罪と戦う戦士だったのです」。
小説バットマン デッドホワイト
作者ジョン・シャーリー
出版社エンターブレイン
内容
  • ゴッサムにて、武器密輸のトラックを止めた事から、バットマンは白人至上主義者によるテロリストたちの存在を知る。
  • 同じ頃、ゴッサム市警の警官、サリバンは、息子のゲイリーの事に頭を悩ませていた。彼は今、行方不明。離婚したアル中の母親も居場所を知らない。
  • やがて、サリバンとバットマンは、テロリスト「ホワイト・アイ」の起こす事件に巻き込まれていく。

研究書

 小説ではなく、研究・考察の類の書籍も出ている。

書名バットマン ハンドブック
作者スコット・ビーティ
出版社basilico
内容
  • バットマンを、100倍楽しむためのマニュアル。
  • バットマンになるために必要と思しき知識やノウハウを記した、いわゆる架空のマニュアル本。クライムファイターになるための基本スキルその心構えバットラング他装備の製造法から、その使用方法。バットモービルやバットウイングなどの乗り物の操縦法バットケイブの築き方戦闘スキルや犯罪捜査捕まった時の脱出方法、ロビンのようなサイドキックの育成法など、バットマンになるために必要な技術や心がけ、トレーニング方法などが記されている
  • 超能力を持たずに、クライムファイターとして、そしてスーパーヒーローとして活動する事の大変さが学べる一冊。

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ヒーロー / クライムファイター / コウモリ / バット

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スーパーマン / ワンダーウーマン
ダークナイト・リターンズ / キリングジョーク
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