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キリングジョーク

きりんぐじょーく

『キリングジョーク』(原題:Batman:The Killing Joke)は1988年にDCコミックスから出版されたアメリカンコミック。『バットマン』シリーズ外伝。
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概要編集

1988年DCコミックスから出版されたアメコミ作品。脚本アラン・ムーア、作画ブライアン・ボランド。同社の『バットマン』シリーズのワンショット(読み切り外伝作品)である。


日本では2004年にJIVEからアラン・ムーアの他の名作と同時収録された『バットマン:キリングジョーク アラン・ムーア DCユニバース・ストーリーズ』が、2010年に小学館集英社プロダクションからブライアン・ボランドによって彩色し直された『バットマン:キリングジョーク完全版』が発売されている。


2016年にはバットマン役にケヴィン・コンロイ、ジョーカー役にマーク・ハミルでアニメ化された。


作品解説編集

Detective Comics Vol.1』#168のレッドフードのエピソードを元に、バットマン最大最凶の宿敵ジョーカーの誕生秘話を描いた作品。狂気と笑いの象徴であるジョーカーに悲劇の要素を加えつつ、アラン・ムーアらしいシニカルでハードな内容となっている。


正気狂気の境界とはどこにあるのか?そもそも世界は初めからイカれていて、そこで理性だの秩序だのなんてものを保とうとすること自体が狂気の沙汰なのではないのか?」という根源的なテーマをわずか46ページに凝縮してみせたストーリーの完成度の高さもさることながら、巧みな全体の構成、象徴的・暗喩的表現を多用した芸術性の高い作画、様々な解釈考察の余地を残したミステリアスなラストシーンなど、作品を構成する様々な部分で非常に高い評価を得た。

その評価の高さゆえパラレル設定の外伝的作品でありながら、『バットマン』シリーズ本編に本作独自の設定や展開の一部が逆輸入されるなど、『ダークナイト・リターンズ』『バットマン:イヤーワン』と共に1980年代以降の『バットマン』シリーズのダークな作風を決定づけた一作としても名高い。


物語編集

ジョーカーを尋問するべく、アーカムアサイラムを訪れたバットマン。しかし、そこに待っていたのは偽物で本人は既に脱走した後だった。


脱獄に成功したジョーカーは、バットマンに挑戦するためにゴッサム市警本部長ゴードンを拉致し、狂気に満ちた計画を実行する。

ジョーカーは言う。「最悪の日がたった一日でもあれば、誰でも自分のように正気を失ってしまえる」のだと…。


フリークスの集まる遊園地で繰り広げられる悪夢の饗宴。果たしてジョーカーを狂気に駆り立てる過去とは何なのか?そして、バットマンは彼の計画を“時間切れ”になる前に阻止できるのか?

“最悪の一日”が幕を開ける。


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DCコミック アメコミ

バットマン ジョーカー(バットマン) バットガール

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