解説
クリストファー・ノーラン監督&クリスチャン・ベール主演によるDCコミックスのアメリカン・コミック『バットマン』のリブート実写映画化作品三部作のこと。
2005年の『バットマンビギンズ』、2008年の『ダークナイト』、2012年の『ダークナイトライジング』を纏めた呼称である。
他に『ダークナイト三部作』『ノーラン版三部作』とも呼ばれる。
元々は特に名前は決められておらず普通に「クリストファー・ノーラン版」等と呼ばれていたが、『ダークナイト』の世界的な大ヒットによって「ダークナイト」というバットマンの二つ名がファンだけでなく一般にも知られるようになったことで、やがてノーラン版バットマンの通称として定着していった。
ダークファンタジー色を強く押し出したティム・バートン版(『バットマン』『バットマンリターンズ』)と、明朗快活な娯楽ヒーロー活劇だったジョエル・シュマッカー版(『バットマンフォーエヴァー』『バットマン&ロビン』)とは異なり、ノーラン監督らしく全体的にリアル志向でシリアスかつ重厚な作風になっているのが特徴である。
また、本シリーズのヒットによってハリウッド映画界において「リブート」の概念が広く浸透し、多数の作品でリブート展開が行われるようになっていった。