DCコミック

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DCコミックスとは、アメリカの漫画出版社。

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概要

MARVEL社と双璧を成すアメコミ出版社のひとつ。DCとは、元々は「Detective Comics」の略称。
1938年にスーパーマンが誕生し、それに続きバットマンやワンダーウーマンなど次々にヒーローやヒロインを世に送り出してきた。
クロスオーバー作品で魅せるライバルのMARVELとは対照的に、DCは単発作品に名作が多いことと、MARVELがエンタメ系娯楽映画としてコミカルでライトな雰囲気が漂う作風なのに対し、DCは重くシリアスな作風とリアリティを重視した世界観と演出が特徴といえる。特に『ダークナイト・リターンズ』『ウォッチメン』などは後世の作品に絶大な影響を与えた。
pixivのタグでは「DC」と略されることが多い。
なお、親会社はワーナーブラザーズであり、映画化作品の大半が、ワーナーブラザーズの製作・配給となっている。

ユニバースの変異の歴史

80年近くの長い歴史を持つDCユニバースだが、その中で幾度となく世界観に変化をもたらした。

プレクライシス期

・1938年のアクションコミック第1号でスーパーマンが登場。それに続き、バットマンやワンダーウーマンなど最初期のヒーローたちが登場。いわゆる"ゴールデンエイジ"に突入。

・しかし、その後ヒーロー物は冬の季節に入るが、1956年ゴールデンエイジのヒーローをリブートさせた２代目ザ・フラッシュやグリーンランタンが人気を博した事により"シルバーエイジ"に突入。

・ゴールデンエイジのヒーローは作中に登場するコミックブックのキャラクターという扱いだったが、1961年『2つの世界のフラッシュ』で並行世界「アース2」が登場し、ゴールデンエイジのキャラクターはアース2の住人ということになった。

・連載を続けていくうちに設定が複雑化。それらを解消するためにDCは50周年記念イベントとして1985年に『クライシス・オン・インフィニット・アース』を刊行。このイベントによってほぼ全ての並行世界が消滅。残った世界であったアース1、アース2、アース4、アースS、アースXが統一し、アース1をベースにした新しい世界ニューアースが誕生。

ポストクライシス期

・その後はニューアースを舞台に物語が展開され、ゴールデンエイジやシルバーエイジのヒーローが同じ世界に住むことで世界観の統合性を重視した設定に。

・2005年『インフィニット・クライシス』にてマルチバースが復活。

・2011年『フラッシュポイント』によって「New52」シリーズが開始。

NEW52 期

・2011年に行われた全タイトルに及ぶ完全リニューアル計画。号数を#1にリセットする「リランチ」とそれまでの繋がりを無くしキャラクターや時系列、バックストーリーといったものを作り直す「リブート」を兼ねている。

・これまで出版していた全てのシリーズを強制的に終了させ、9月から改めて新シリーズとしてタイトル52誌を#1から出版。一部タイトル以外は物語がゼロからのスタートとなった。

・キャラクターのデザインが一新され現代風にリデザインされ、スーパーマンを始めとしたキャラクター達が若返った。コンティニュイティが無くなったことで多くの新規読者を得られたが、一方で以前からの読者からは不評を受けた。

DCリバース期

・2016年6月に行われたコミック展開のみならず、企業体制まで含めた一大リニューアル企画。「アクションコミック」「ディテクティブコミックス」を除く全タイトルが#1から再スタートした。此方はリブートではなくリランチであり、地続きの展開となる。

・初代キッドフラッシュ/三代目フラッシュとして知られるウォリー・ウェストがNew52以前のお馴染みの姿で登場し、ウォリーを始めとしたNEW52以前の設定やキャラクターが復活した。同時にそれ以前の歴史と繋がりが無かったされたNew52以降のDCユニバースは実は地続きの世界であったことが判明。そしてDCユニバースを改変した元凶が『ウォッチメン』のDr.マンハッタンであることが示唆された。DCユニバースにそれまで独立していたウォッチメンユニバースが参入という大事件は多くのファンに衝撃を与えた。

・New52!シリーズ以降のDCユニバースは実際は改変を受けた姿であり、『フラッシュポイント』の最後で見せた世界こそがNew52本来の姿であった。改変を受ける前のNew52では初代キッドフラッシュ/三代目フラッシュとして知られるウォリー・ウェストも存在していたが、New52の改変と共にDr.マンハッタンによって存在を消されていた。