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ウォッチメン

うぉっちめん

『ウォッチメン』(WATCHMEN)とは、アラン・ムーア原作、デイブ・ギボンズ作画によるアメリカンコミックス。
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I hear always the admonishment of my friend

私は我が友の忠告を常に聞く

“Bolt her in, and constrain her!”

「彼女にかんぬきを掛け、拘束せよ!」

But who will watch the watchmen?

しかし、誰が見張りを見張るのか?


概要編集

アメリカンコミックスを代表する傑作の一つ。1986年から1987年まで、DCコミックから月刊誌として出版され(全12巻)、後にグラフィックノベルとして一冊にまとめられた。

高いテーマ性とリアリティを持った本作はフランク・ミラーの『バットマン:ダークナイト・リターンズ』とともに、それまで子供が読むものとされていたアメリカ漫画界への意識を変え、大人の読者を呼び戻した作品と言われている。


本作の世界観は『現実の社会にヒーローが実在したらどうなるのか』という仮定の下に徹底したシミュレーションによって構築され、ヒーローたちが与えた道徳・哲学・大衆文化・歴史・芸術・自然科学への影響まで緻密に設定されている。

タイトルである『ウォッチメン』は、ユウェナリスの風刺詩第6歌『女性への警告』からの引用の逐語訳に由来し、「誰が見張り(ウォッチメン)を見張るのか」という部分が本作のテーマを暗示している。


同時にDCコミックスの「見ず知らずの誰かを助けるために命を懸けて戦える者は、本当のヒーローか狂人である」というヒーローのテーゼを鋭く打ち出した作品でもあり、本作に登場するヒーロー達は倫理観や道徳心に破綻を抱えた何らかの『反社会性』を象徴するキャラクターとして造形されている。


DCコミックスのユニバースとは独立した世界観を持つ作品であり、スーパーマンバットマンなどおなじみのDCヒーローは登場しない。


アメリカでもっとも権威ある漫画賞のカービー賞とアイズナー賞をともに受賞。1988年、ヒューゴー賞特別部門を受賞。漫画作品としては唯一。2005年、タイム誌の長編小説ベスト100に選出。日本語版『WATCHMEN』は1998年にメディアワークスより発刊。その後は絶版状態だったが、2009年2月28日に小学館プロダクションより再刊された


2008年、ザック・スナイダー監督による映画が制作。全米公開は2009年3月6日、日本では3月28日に封切られた。原作コミックが1963年のテレビドラマ『アウター・リミッツ』のエピソード「ゆがめられた世界統一」(原題:The Architects of Fear)と近似していることから、映画版では展開の一部が変更されている。


XBOX360ゲーム『Watchmen The End Is Nigh』が存在する。


2017年11月、DCリバースイベントにともないウオッチメンのキャラクター達が30年ぶりに再登場。

正式な続編タイトル名「ドゥームズデイ・クロック」連載。

既に外部Twitterなどで話題沸騰。


2019年、HBO社製作テレビドラマ「WATCHMEN」が放送開始。

2024年にアニメ化する(日本で見れるかは不明)。


世界観編集

『ウォッチメン』の舞台は、スーパーヒーローの実在する近現代のアメリカである。

現実歴史を色濃く反映しつつも、ヒーローの影響によって史実と異なっている部分があり、架空戦記としての側面を持つ。


1938年、コミック『スーパーマン』が発売される。

現実のニューヨークで、フードをかぶった男が強盗を退治するという事件が発生。

彼はフーデッド・ジャスティスと呼ばれ、最初のヒーローとなった。

これに感銘を受けたホリス・メイソンが初代ナイトオウルとしてデビューしたのを皮切りに、仮装した市民による自警活動が流行。


1945年、広島への原爆投下により第二次世界大戦終結。


1959年、核物理学実験の事故により、DR.マンハッタンが誕生。

東西冷戦が続く中、マンハッタンはその超人的な能力により、"歩く核抑止力"として扱われる。

アメリカの国力は増大、同時にさまざまな科学技術をも発展させた。


1963年、ケネディ大統領が暗殺される。

裏ではヒーローの一人、コメディアンが暗躍していた。


1969年、ニクソンが大統領就任。

史実では1975年のウォーターゲート事件により辞任するが、作中では事件を追っていた記者二人が変死し、事実は葬られた。

この一件にも、コメディアンが暗躍している。

ニクソンは任期をまっとうした後、85年時点まで再選し続ける。


1971年、ベトナム戦争にDR.マンハッタンが介入。アメリカの勝利に終わる。


1977年、ニューヨークで警察官たちが"ヒーローに仕事を荒らされる"と訴え、ストを敢行。ヒーローを危険視する世論が高まる。

無法地帯となった街では"But who will watch the watchmen?(しかし、誰が見張りを見張るのか?)"のスローガンを掲げた市民たちが暴動を起こした。


政府は自警活動を禁止するキーン条例を可決。それまで活動していたヒーローたちは引退に追い込まれた。

ある者は一般人としての生活に戻り、ある者は非合法の活動を続け、またある者は政府の諜報員となり暗躍した。


そして、1985年。

ニクソン大統領が五度目の任期を務めるアメリカは、アフガニスタン侵攻を進めるソ連と対立し、世界的な緊張が広まっている。

核戦争による世界滅亡を諦観する風潮が、国内を支配していた。

そんな中、一人の男が殺されるところから、この物語は始まる。


あらすじ編集

金曜の夜、ニューヨークで男が死んだ。

名前はエドワード・ブレイク。

コメディアンとして合衆国公認ヒーローになり、政府の非合法活動に関わっていた男だった。


キーン条例制定後も非合法の活動を続けていたロールシャッハは、これを何者かによる"ヒーロー狩り"と判断。

かつての仲間たちに警告して回る。

しかしすでに引退し、各々の道を歩いていた彼らは警告を真に受けず、ロールシャッハは独自に調査を開始する。


そして彼の予感が的中したかのように、DR.マンハッタンは社会的に抹殺されて地球を去り、オジマンディアスは暗殺者の襲撃を受ける。

そしてロールシャッハもまた殺人の罪を着せられ、刑務所に投獄されてしまう。


東西冷戦の緊張下、世界終末時計の針は進む。

核戦争による世界滅亡の瞬間は、刻一刻と迫っていた。


登場人物編集

『ウォッチメン』の主要登場人物は、1980年代初頭のDCコミックス(元々はチャールトン・コミックスと言う出版社)に登場したヒーローのパロディキャラクターになっている。

当初、原作者のムーアは既存のキャラクターをそのまま使うつもりでいたが、編集部の了解が得られなかったため、既存のヒーローを髣髴とさせるキャラクターを新たに創作した。


クライムバスターズ編集

1960年代、黄金期から見て第二世代のヒーローたちにより結成されたチーム。

原作ではキャプテン・メトロポリスが発起人となっている。

映画版では、そのまま「ウォッチメン」という名称に変更されている(これは、「ミニッツメン」との対称にもなっている)。



ロールシャッハ/ウォルター・ジョゼフ・コバックス

コバックスさん

キーン条例制定後、政府の警告を無視して非合法活動を続けているヒーロー。

本作の狂言回しで、主人公的存在。

トレンチコートと、絶えず変化を続ける白黒覆面が特徴。

"絶対に妥協しない"性格で、自らが悪と判断したものには情け容赦がない。尋問の際には相手のを折るのが習慣。

それでもヒーローデビュー当時は比較的理性があり、ナイトオウル(二代目)とチームを組んで活動していたのだが、1975年に凶悪な誘拐犯と遭遇したことで完全にブチ切れてしまい、85年に至るまで周囲からは狂人と見られている。

普段は右翼系雑誌を愛読する無職の中年男。

娼婦の母親に育てられた幼少期の体験がトラウマになっており、性的なもの全般を嫌う一方、子供には優しく接する。

コメディアンの死の真相を追ううち、衝撃の真相にたどり着く。

HBO製作のテレビドラマのティーザートレーラー及びコミコントレーラーでは、彼に酷似したマスクをかぶる謎の集団が登場する。

モデルとなったヒーローはクェスチョン


Dr.マンハッタン/ジョナサン・オスターマン/"ジョン"

ちょっと火星いってくる

キーン条例制定後も、政府にその存在を認可されていた超人。

青肌をさらす全裸の男。額には水素を表す記号が描かれている。

その正体は、核実験の偶然により変貌した科学者(事故で自身が一度原子レベルにまで分解されてしまったあと、自力で身体を再構成した)であり、『ウォッチメン』作中世界で超能力を持つ唯一の存在とされている。

『ウォッチメン』作中において、ヒーローの存在はそこまで歴史を左右するものではないとされているのだが、それを覆す唯一の存在がDr.マンハッタンであり、「世界を改変した重要な存在」として描写されている。

あらゆる原子を操作でき、物体をワープさせるほか、自身も巨大化したり分身したり、過去・現在・未来を同時に見通すこともできたりと、とてつもない力を持つ。

国内からは"歩く核抑止力"と呼ばれる一方、ソ連からは"西の脅威"とみなされ、東西冷戦の緊張を加速させている。

マンハッタンと化してから、次第にジョンとしての人間性を消失しており、長年交際していた恋人をあっさり捨ててしまったりする。その後、ローリーと付き合い始めたものの、85年時点では破局しかかっている。

2016年の「DCユニバース:リバース」にも登場。DC世界の根幹を揺るがしかねないとある衝撃的な事実が明かされる。

HBO製作のテレビドラマのコミコントレーラーにも登場。このトレーラー内では、「たぶん私はDr.マンハッタン」と名乗る謎の老人が登場する。彼とは何の関係があるのだろうか?

モデルとなったヒーローはキャプテンアトム


ナイトオウル(二代目)/ダニエル・"ダン"・ドライバーグ

アイコンを描こう

キーン条例制定後、ヒーローを引退した男。初代ナイトオウルに憧れて弟子入りし、二代目を襲名。自らの発明した科学兵器で悪と戦った。その言動は自分の趣味に没頭するオタクそのものである。普段の容姿を一言で表すと、「中年になったクラーク・ケント」。

ロールシャッハにとっては唯一の友人で、またダニエルにとっても彼は信頼できる数少ない人間の一人。留守中に押し入って食べ物を強奪されても笑って許し(ロールシャッハが友人との正しい接し方を学習できず、ロールシャッハ本人がそれを気にしていることを理解しているので)、喧嘩をしても互いに非を認め合える程度には仲がいい。

クライムバスターズ時代にはコンビギャングを壊滅させるなど活躍したが、ロールシャッハの暴走と条例制定に伴うダンの引退により、道をたがえた。

昔使っていたヒーロースーツや飛行艇は地下倉庫で眠っており、未だ心のどこかでかつての思い出や冒険心がくすぶっている。

モデルとなったヒーローはブルービートル


オジマンディアス/エイドリアン・ヴェイト

やめよう!ブバスティスの無駄遣い

キーン条例が制定するよりも前(75年)に市民に正体を明かし、実業家となったヒーロー。正体を明かしたのと同時に引退しているため、クライムバスターズ最初の離脱者でもある。

"世界一賢い"とまで言われる天才的な頭脳を持つ、エリート中のエリート。精神力の鍛錬によって、肉体の持つ能力をフルに活用できる。

17歳のときに両親と死別し、自分の力を試したいがために遺産をほとんど寄付、旅に出る。その旅が結果的にヒーロー・オジマンディアスになる原因となった。

一足先に引退したのは、早い段階で時代がヒーローを必要しなくなるのを見抜いてしまったため。

DR.マンハッタンの能力を応用してさまざまな新技術を開発、アメリカに売り出し、自らが運営するヴェイト社を世界的大企業にまで発展させた。

またチャリティーにも熱心で、他のヒーローたちが排斥されてしまったのに対し、市民からの人気を保ち続けている。

85年時点では、マンハッタンとともに無公害エネルギーの開発に着手。計画は南極基地で進んでいる。

知力、財力、魅力、技術力、身体能力といったあらゆる意味で、人類の最高峰に存在する男。

デビュー以前はアレキサンダー大王に傾倒していたが、旅の最中に彼が失敗したことを悟って代わりとばかりにラムセス二世に学び出す。なので尊敬する人物はラムセス二世で、ブバスティスというエジプト神話を模したペットを飼っていたり、基地がピラミッドの形状をしていたりと、随所に影響が見られる。『オジマンディアス』というヒーローネームも、実はラムセス二世のギリシャ語名にちなんでいる。

HBO製作のテレビドラマのコミコントレーラーにも登場。このドラマは現代が舞台になっているので、老人の姿で登場している。おそらくストーリー上重要な人物になると思われる。

モデルとなったヒーローはピーター・キャノン:サンダーボルト


シルクスペクター(二代目)/ローレル・ジェーン・ジュスペクツィク

センシティブな作品

キーン条例制定により引退した元スーパーヒロイン。愛称はローリー。

母親の初代シルクスペクター/サリーからヒロインとしての英才教育を受けていたが、当人は"親から押し付けられた"と感じており、引退を選んだのも自然の成り行きだった。

また母が受けた仕打ちからコメディアンのことを憎悪しており、顔を合わせる度に彼をなじり、また死んだことに関してもさして気に留めてはいない。

DR.マンハッタン/ジョンと同棲しているが、次第に人間性を喪失していくジョンを理解できず擦れ違いが続き、仲は悪化。その後、人間的で気遣いのできるダンに心惹かれていく。

モデルはキャプテンアトムの恋人ナイトシェイドだが、ブラックカナリーファントムレディと言った複数のヒロインの要素も加わっている。


コメディアン/エドワード・モーガン・ブレイク

<ワッチメン> コメディアン


キーン条例制定後、政府の諜報員となることで活動を続けていたヒーロー。

ミニッツメンのころからヒーロー活動に参加していた、いわば"古株"でありながら、きわめて粗暴な人間で、ヒーローになった動機も自らの暴力衝動を満たすためであった。

なお、年表によるとわずか15歳でヒーローとしてデビューしたことになる。

太平洋戦争やベトナム戦争での活躍が認められ、政府に雇われるかたちで諜報員となった。

ケネディ大統領暗殺事件、ウォーターゲート事件の隠匿などに関与している。

露悪的な振舞いが目立つ一方、神に許しを請う信心深さを持ち合わせる、二面性のある人物。

かつて初代シルクスペクター/サリーにレイプ未遂をしたことで、娘のローリーからは嫌われている(この一件で早々とミニッツメンから除名された)。

多くの人間に嫌われる一方、ロールシャッハからは「尊敬に値する」、オジマンディアスからは「狂気の世界に生きる知恵者」、Dr.マンハッタンでさえ「興味深い人物」と彼のことを評価している。

彼がヒーローを始めた動機が何であれ、いつしかどんなに着飾っても人の本性は野蛮そのものであるという考えに至り、彼は粗野で獣じみた、それでいて身勝手に救いを求める人間の「パロディ」たる存在として振る舞い、人間社会そのもののジョークとして活動し続けた。

しかし諜報活動中、笑みを絶やさない彼ですら涙を流しながら錯乱するほどの"最悪のジョーク"を目撃してしまい、何者かに殺害される。

作中の多くの人物に対し大なり小なり影響を与えた人物であり、思想的なキーパーソンとも言える。

HBO製作のテレビドラマでは本人は登場しないが、コミコントレーラー内でFBI捜査官を名乗るローリー・ブレイクという女性が登場している。

モデルとなったヒーローはピースメイカー


ミニッツメン編集

1939年に結成した世界初のヒーローチーム。下記メンバーに、コメディアンを加えた8名。

諸事情により、49年解散。


ナイトオウル(初代)/ホリス・メイソン

39年にデビューした第一世代のヒーロー。

もともと正義感の強い警察官であったが、フーデッド・ジャスティスに影響されてヒーローに転身した。

二代目ナイトオウルのデビューとともに引退。その後、自伝『仮面の下で』を出版している。

85年時点でも存命で、自動車整備工を営んでいる。二代目ナイトオウル/ダンと思い出を語らうのが、老後に残された趣味。

いつまでもヒーローに憧れている子供っぽい面を除けば、作中でも有数の良識人。


シルクスペクター(初代)/サリー・ジュピター

39年にデビューした第一世代のヒロイン。

セクシーな衣装は当時のアメリカのセックスシンボルとなり、以後も根強い人気がある。当人としても、自分が性の対象として見られたことを好意的に思っている。

47年、マネージャーとの結婚を機に引退。夫とはその後に離婚。

娘のローリーに後を継がせようと、英才教育をほどこしたが、ローリー当人はこれに反発を抱えていた。

加えて、自身を手篭めにしようとしたはずのコメディアン/ブレイクを"憎めない"と語っており、これを快く思わないローリーとの間に不和が生じ、母子の仲は芳しくない。


フーデッド・ジャスティス

30年代にデビューした、世界最初のヒーロー。

フードをかぶった状態で犯罪を撃退、一躍有名になり、ヒーローブームの発端となる。

素顔はドイツから移住した、サーカス団の怪力男ロルフ・ミュラー(偽名)だった。

実はゲイで、キャプテン・メトロポリス/ネルソンとは恋人関係にあったが、後に浮気などの各問題から破局。

ゲイであることを隠すため、ミニッツメン時代は初代シルクスペクターやシルエットと一緒に動くことが多かった。なお、自分が隠れゲイなのに、シルエットをレズビアンであるという理由でミニッツメンから追放するのに賛成している

更に付け加えると(第二次世界大戦が勃発する以前は)ナチスに対するやや肯定的な意見も結構残している。

サディストでもあり、コメディアンのレイプを止める際、執拗に暴力を振るったことを逆恨みされ、50年代に殺害される。


キャプテン・メトロポリス/ネルソン・ガードナー

39年デビュー。

海兵に属した経験から、ヒーローでチームを組むことを提案。ミニッツメンの発起人となる。

70年代にも同様にクライムバスターズを計画するも、失敗に終わった。

74年、交通事故で死亡。


ダラー・ビル

39年デビュー。銀行強盗退治をメインに活動していた銀行の抱えヒーロー。素顔はカンザスの善良純粋な花形スポーツマンだった。

46年、銀行強盗に射殺される。射殺されたのは、マントが回転ドアに挟まって身動きが取れなくなったため。


モスマン/バイロン・ルイス

39年デビュー。暇つぶしのためにデビューした金持ちの道楽ヒーロー。

50年代の共産主義者狩りの際に、厳しい取調べを受けたことが原因でアルコール中毒を患う。

62年には、続いて精神病も患ってしまい、精神病院に収容される。


シルエット/ウルスラ・ザント

39年デビュー。

オーストリアのいいとこでのお嬢様で、ナチスからの迫害から逃れるためにアメリカに移住。この出自から、フーデッド・ジャスティスとは仲が良くなかった。

主にチャイルドポルノ製造業者を相手に死闘を繰り広げていた。

46年、レズビアンであったことが判明し、ミニッツメンから除名されて引退。その後2か月もしないうちに恋人もろともかつての宿敵に殺害される。


その他編集

モーロック/エドガー・ウィリアム・ジャコビ

かつては暗黒街の顔役とまで言われたヴィラン(悪役)。

手品のトリックを使った派手な犯罪を巻き起こし、ミニッツメンの宿敵として幾度となく戦いを繰り広げた。

だが、やがて詐欺や売春の斡旋などを行う並の犯罪者になり、60年に逮捕。出所後は改心して、ピラミッド宅配社に勤務した。

85年時点では退職し、末期癌と戦いながら、小さなアパートで年金暮らしをしている。

コメディアンの関係者として聞き込みに来たロールシャッハに、意外な事実を語る。


ビッグフィギュア

かつて大物ギャングだった男。

65年にロールシャッハとナイトオウル(二代目)の活躍によって逮捕され、終身刑を言い渡される。

刑務所内でロールシャッハへの復讐の機会を虎視眈々と待っていた。


リチャード・ニクソン

第37代合衆国大統領。

タカ派の大統領として知られ、正史ではウォーターゲート事件にかかわる疑惑で合衆国史上唯一辞任した大統領となっている。が、この世界ではベトナム戦争での勝利、反対派への弾圧などで、五期目の当選を果たしており、アメリカの支配者として君臨している。


映画『ウォッチメン』編集

ザック・スナイダー監督。

ワーナーブラザーズ制作・配給。


2008年製作。

全米公開は2009年3月6日。

日本公開は同年3月28日。配給は松竹東急系。

映倫によりR-15指定を受けている。


映像的には原作を忠実に再現しているが、設定には微妙な違いがある。

ハリウッド映画らしく、アクションシーンが多く追加されているのが特徴。

また、ラストの仕掛けが違ったものに変更されている。


キャスト日本語吹き替え
コメディアンジェフリー・ディーン・モーガン土師孝也
ロールシャッハジャッキー・アール・ヘイリー山路和弘
DR.マンハッタンビリー・クラダップ藤原啓治
ナイトオウル(二代目)パトリック・ウィルソン咲野俊介
オジマンディアスマシュー・グッド飛田展男
シルクスペクター(二代目)マリン・アッカーマン甲斐田裕子
シルクスペクター(初代)カーラ・グギノ高乃麗

アメリカではディレクターズカット版のブルーレイ/DVDが発売されているが、日本での発売予定はない。


テレビドラマ『Watchmen編集

ゲーム・オブ・スローンズで有名なHBO社が製作・放送するテレビドラマ。アメリカでは2019年10月放送。「LOST」、「LEFTOVERS/残された世界」のデイモン・リンドルフが脚本・製作総指揮をつとめる。



ゲーム『Watchmen The End Is Nigh』編集

XBOX360用ソフト。日本では未発売。

クライムバスターズ時代のロールシャッハとナイトオウル(二代目)がウォーターゲート事件に迫る一作目と、キーン条例制定直前の両者の決別が描かれる"part2"が存在する。


日本のファンによりデモシーンの和訳が公開されている。

WATCHMEN ゲーム和訳 Part1

WATCHMEN ゲーム和訳 Part2


関連動画編集


イギリス学生による自主制作アニメ

勧善懲悪な全年齢向け『ウォッチメン』というジョークムービー。


もともと『ウォッチメン』の映画化権は20世紀FOXが握っていたのだが、制作が難航すると権利を売却。

権利はワーナーブラザーズの手に渡ったのだが、映画制作が進行すると20世紀FOXは参加を要請し、訴訟を起こした。

それに対し"20世紀FOXが制作していたらごらんの有様になっていただろうよ!"という皮肉を込めて公開されたのが、このアニメである。


関連イラスト編集

WATCHMEN ウォッチメンロールシャッハ


関連タグ編集

WATCHMEN

漫画 アメコミ ヒーロー DC/DCコミック アラン・ムーア

イカ スーパーヴィラン

しかし、誰が見張りを見張るのか?

ウオッチメン


関連リンク編集

映画『ウォッチメン』オフィシャル・サイト

PlanetComics.jp出張版「ウォッチメン」特集サイト

ウォッチメン - Wikipedia

watchmen @ ウィキ

ウォッチメンとは - ニコニコ大百科

ニコニコMUGENwiki - ロールシャッハ

ニコニコMUGENwiki - Dr.マンハッタン

ニコニコMUGENwiki - 初代ナイトオウル

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