注釈
※この記事でのサディズム、サディストは表記がない限り、真性サディズム、真性サディストのことを指す。
概要
サディズム、いわゆる加虐性愛の嗜好を持つ人のことである。
世間で使われる3種類の「サド」
- サディストの俗語。サドっ気のある人。他人が苦しみ恥ずかしむ様子を見て楽しむ人に使われやすい。類語にS、サド(項目①)、ドSがある。
- SMでいうS側の役を担う人。その1・その3の両方が混在している。
- 異常性欲の一種。相手を虐待し、肉体的・精神的苦痛を与えることによって性的満足を得ること。
世間的には区別されているが混同して使用されやすいため注意が必要。
詳しくはサドを参照。
解説・様々なサディズム
サディズムやサディストというのは他人を虐待することによって性的興奮を覚える性的サディズムや、相手を叩きのめすことで爽快感や満足感を覚える性格的なサド(例「俺、キツイこと言っちゃうんだよねー」)やMのために何をするべきかを考える商売上の演技であることも多いサービスのサド(例「ほら、ここが気持ちいいんだろ…?」)などがある。本来の用法及び真性のサディスト(性的サディズム)から逸脱している傾向が多いのが現状であり、性的サディズムは相手をモノや自分の手駒として扱う加虐行為に快感を覚え、相手が嫌がるほど興奮し、惨めで可哀想な相手を見ることやそれを行っている自分に性的興奮をする(例「痛がっている声と悲痛の表情ハアハア」)。合意なしで虐めたいし、ひたすら相手が苦しむことを求める性癖。ちなみにサド伯爵は真性サディストでありながら、真性マゾヒストでもあり、一方的に加虐されたいし、気を遣われながら虐められるなんて嫌だという思いを持った人物である。実際、合意ありのプレイの描写は一切なく、ひたすら一方的である。
リョナラーとは違って精神的に本気で苦しんでいれば相手が快感堕ちしていても満足するのが性的サディズム。気持ち良く感じていても、その気持ち良く感じさせることにより、更に屈辱感などの精神的ダメージを与えることが出来たらサディストにとっては良いことである。
もちろん、そんなことをやると警察に捕まるため、二次創作物や妄想ですませたり、合法的なSMプレイで我慢しているサディストがいるのも事実である。ちなみに、SMプレイでサディストっぷりを実行したらドン引きされ、マゾに本当に通報される場合もあるので、相手の気持ちを見極めていかに法律を潜り抜けるかが鍵である。つまり、真性サディストの中でもある程度のサービス精神も持っているサディスト、相手に愛情を持ったサディストなら自分の過激な欲求を抑え、我慢しながらもあくまでもSMプレイとして快感に変換できるので、自分をコントロールすることがやはり大切である。
ただ、サービス精神があってもなくても、サディストである定義は変わらない。本当のサディストにサービス精神があるかないかは関係ない。
このことは覚えておこう。
また、サディズム及びサディストは悪辣で暴力的な人間でなければ成り立たないなどと分析している専門家もいるので、性格的なサディズムと性的サディズムは関連するという意見もあり、区別しない場合もある。
サディストは本来の用法から大分誤解されている。詳しくはサディズムに記載。
補足
- サディストとマゾヒストは必ずしも対になるとは限らず、「苦痛を与えて喜ぶMなど面白くない」と感じ、同じSに対して加虐心を燃やす共喰い型のSも少なからず存在するようだ。
サディストの人物、キャラクター
- マルキ・ド・サド
- 酒鬼薔薇聖斗
- 西丈一郎(GANTZ)
- 佐古克己(ライフ(漫画))
- 沖田総悟(銀魂)
- 面堂了子(うる星やつら)
- デデデ大王(星のカービィ(アニメ))
- 綾辻行人(文豪ストレイドッグス)
- 白峰樒(恋愛暴君)
- 眠目さとり、天羽斬々(武装少女マキャヴェリズム)
- 板垣亜巳(真剣で私に恋しなさい!)
- アンナ・フーゴ、袴田水晶(グランベルム)※アンナはエルネスタに対してのみ。
- 黎沈雲、黎沈華(学戦都市アスタリスク)
- アリオス・オーランド、エドガー・フロムウェア(勇者パーティーを追放されたビーストテイマー)
- ホーンテッド(対魔導学園35試験小隊)
- ジャロン・フェイト(メタリックルージュ)
- 小塚原右京、小塚原左京(落語天女おゆい)
- ナルシストルー(デリシャスパーティ♡プリキュア)
- クラウス灰田(ナイトメア・ファンク)
- サディちゃん(ONEPIECE)
※他にいましたら、追加お願いします。
サディストの心理
虐待や虐められた環境で育った少年(少女)は、自己肯定感が持てず、自分も他者も大切にできなくなり、自己険悪と激しい劣等感に陥る。自己肯定感がないため、正しい人間や心が美しい人間、更に弱い人間、動物を虐めることで、刹那的な快楽を求め、その時の快感で生きるようになる。そして、暴力を振るうようになる。特に男性の場合は、男性特有の攻撃性、支配欲が性的サディズムに転じていく場合が非常に多い。