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「……もう、レインは用済みだ。そう……必要とされない人間だ。
 そんな存在は……消さないといけない。
 そうだ……そうすればいいんだ、最初からそうすればよかったんだ…………
 消してやる……」(web、書籍版)

「あの時殴られた傷の痛みが、まだ消えない…痛みだけじゃない――――…
 あの時の屈辱、憎しみ、簡単に癒えるものじゃない、絶対に許さないぞ…!!
 消してやる! 必ず…!! レインをこの手で……!!」(コミカライズ版)

「あの時の痛みが…いや、痛みだけじゃない…! 屈辱…憎しみ…簡単に消えるものじゃない…!
 勇者であるこの僕が、あんな奴に…!?
 消してやる! 必ずこの手で…! レイン・シュラウドォッ!!」(アニメ版)


プロフィール

年齢20歳
職業勇者
一人称(本来は)
出身不明
CV島﨑信長


概要

金髪美丈夫な勇者パーティーを率いるリーダー格で、魔王を討伐した「初代勇者」の子孫。
一応、勇者の子孫の中では濃い血統の家系出身であるが、勇者の子孫の宗家であるわけではないらしい。

ビーストテイマーレイン・シュラウドを仲間として採用していたが、(その半年後にあたる)魔王軍の四天王の一人、大地のギガブランドの撃破後に、彼に「君はクビだ」を言い放って追放した。

しかし、それを機に彼の役回りが地味ながらも勇者パーティーに大きな貢献を果たしていた事が発覚。彼を追放した事でこれまでのような順調な立ち回りが行かなくなり、パーティーの活動にも暗雲が立ち込めていくが、アリオスは頑なにその事実を受け入れようとしなかった。

魔王を倒すのに必須な装備品『宝具』の回収に必要不可欠であるレインに上から目線で依頼をするが、新たな仲間であるカナデタニアに追放時の事を土下座での謝罪を要求された事で逆上、最強種であるカナデとタニア(とビーストテイマー)に対して暴言を吐いたが、それが大事な仲間への侮辱と見做されて殴り飛ばされ、両陣営同士の対立へと発展する。

最強種と契約した力と、ビーストテイマーとしての技術を駆使したレインに敗北したことで彼に形だけの謝罪をしたが、『“使い捨てのオモチャ”の筈だったレインに殴られ、そして敗北した』こと、そして『“無能”なビーストテイマーに対して、土下座をする羽目になった』という二重の屈辱から、彼への殺意と憎悪に飲まれ、以降不倶戴天の敵も同然に付け狙い、勇者としての使命よりもレインに『勝つ』こと、ひいては『破滅させる』こと狂気的な執念を見せ、手段を厭わず暴走していく事となる

やがて、自身を勇者に指名した国王からも勇者としての立場に矛盾した行動を問題視され、素行矯正及び監視役として女騎士モニカが派遣されてくるも、彼女から逆に唆された事で更に暴走に歯止めが効かなくなり、遂にはレインに冤罪を着せる為だけに無関係の冒険者を複数人殺害した上に、洗脳した騎士団を手勢に従えてカナデ達を処刑しようとした壮大な凶行を謀り、それに王室関係者までも巻き込んだ事が決定打となって、国王からも愛想を尽かされ、勇者の資格を剥奪上、死刑を宣告される事となったが、辛うじてモニカの助けで勇者パーティーのメンバーと共に救出された事で、一転して反逆者の汚名を被りながら国中から追われる身となる。

全てを失って尚も、当初はレインへの憎悪、そして『勇者』へ返り咲く事への偏執狂を留める事なく、モニカと彼女の背後で暗躍する女魔族リースからの誘惑に翻弄されるがままに(元)勇者パーティーの破滅、そして自身の本当の転落への歩みを急速に進めていたが……


キャラクター像

性格

非常に尊大かつ傲岸不遜な性格で、何事も自らの都合の良いようにしか考えないエゴイストある人物から評された『短気で浅慮』という言葉どおり、少しでも思い通りに事が運ばなければ感情を剥き出しにする。

プライドも高く(当然悪い意味で)、どんな事であっても自分の非を素直に認める事は一切ないばかりか、自分の悪行や悪事を追求されても平然と方便や言い訳を述べる口達者な一面を持ち合わせ、己の過ちと向き合わない事や自らの罪から目を逸らし続ける事へ拍車をかけている。

そんな性格故に、『相手の立場になって物を考える』『目先の事だけでなく後先の事も含めて考える』合理的な思考能力、『相手を思いやる優しさ』といった人情を微塵も持ち合わせておらず、迷いの森の攻略(特に自分達の最終目的である魔王討伐に必要不可欠な装備品『宝具』の入手)に必要なレインに対して、口だけの謝罪をして用が済んだらまた捨てようと目論んでいた、そして用済みになったレインを捨てた後に、彼の助力がまた必要になる状況に立たされたらどうするかを全く考えていないのが最たるもの。

名声などを欲し、名前に傷がつくことを極端に嫌っており、王族のような目上の人物や自分の素性を知らぬ者に対しては、その醜い本性を悟られぬように品行方正な勇者であるかの様に振る舞っていた。しかし国王や上流階級の者といった一部を除いて、基本的には上から目線で接している。
その為かアニメ版では第一話の時点で平民の子供達に嫌われていた他、レインが物資調達した時も商店の人達が(アリオス達に対して)渋っていた場面が描かれるなど、少なくとも上流階級以下の民衆からの人望はあまりない描写が強調されている。

極めつけは、侮っていた相手に牙を剥かれたり、プライドに少しでも泥を塗られる様な目に遭うなどすると、自分が受けた屈辱を倍にして返すまで、倫理観や周囲への被害、そして自分の立場を貶める可能性等のリスクを無視してまでも、手段を厭わず徹底的につけ狙おうとする執念深さを併せ持っており、作中では主にレインに対してそれがしつこく向けられている。
レインへの“憎悪”という名の執念は常軌を逸しているレベルに根強く、彼を陥れる為の策謀を企てる時にだけ、普段の浅慮な言動からは考えられない程の権謀や頭の回転の速さ、要領の良ささえも発揮できる程。

挙げ句に、上述した個人的な復讐や、名声を得る為ならば、私利私欲に染まった悪徳領主のバカ息子や、盗賊、人間に敵意を抱く最強種といった本来討伐・制止すべき存在さえも利用して、大勢の無辜の人々を巻き込み、犠牲にしかねない様な悪質な内容のマッチポンプを仕組む事さえも厭わない。

勇者としての生い立ちと歪み

勇者の子孫という事で幼少期から人格形成を無視した英才教育を受けてきた。しかし、訓練以外では国賓のように扱われた上に、その行き過ぎた教育に応えられるだけの才能を持っていた事が災いし、自分のために人々がひれ伏すのが当然という価値観が身についてしまう。
それを土台にした上で実際に『勇者』の称号を手にして人々から幾多の尊敬を受け、周囲の大人もアリオスの言動を咎めなかった事が「自分は周りと違う優れた存在」という幼児的な価値観を絶対的なものと確信した。そうして間違いを正されないまま人生を歩んだ結果、『勇者として魔王を倒す使命』さえ果たせばその過程でどんな事をしても許されるという、勇者以前のレベルで致命的な欠陥のある人間性が形成されてしまった。

その為か、魔王退治を最優先させており、目の前で魔物に襲われた人間がいたときは仕方なく助けているものの、遠くの村が襲われている事を耳にしても足を運んでまでいくつもりはない。それどころか、勇者の名を上げる為なら、本来であれば止めるべき存在と手を組んで、小さな村を巻き込んでの自作自演を謀り、勇者の立場にあぐらをかいて好き放題していた。

しかもとある村から盗賊の討伐依頼を受けた際、アリオスは軍資金の調達と売名、証拠隠滅を目的に、盗賊から金品を略奪し、それを村人の仕業に見せかける事で盗賊達に報復で村を襲撃させ、壊滅させた後に、その盗賊を勇者パーティーが討伐するという、筆舌に尽くし難い様な内容のマッチポンプを謀り、多くの人々を犠牲にしていた事がその村の生き残りの証言によって明らかとなった。

言わずもがな、勇者の称号を剥奪された後も、かなり後の方になるまでその現実を受け入れる事は一切なく、今尚も自分が『勇者』であり、いつか再起してかつての地位と栄光を取り戻す事ができると信じて疑っていなかった姿勢は、傍から見れば呆れを通り越して、痛々しささえ感じる程であった。

勇者パーティーと『仲間』

勇者パーティーを『魔王を倒すという崇高な使命を持った、選ばれた者のみが参加できるパーティー』と考えており、仲間に迎えたアッガス3人に対しての仲間意識は辛うじて持ち合わせていた。だが前述の価値観を持ったアリオスにとって仲間とは自分の意に常に同調し、自分の為に尽くして忠実に従う事が当たり前と、本質的には手下同然に捉えている。このため、パーティーメンバーが自分と対等な立場で接してくることに苛立ちを覚え、勇者として十分な力を付けた暁にはアッガス達3人をも切り捨てる腹積もりであった。

しかし、それ以前にレインを追放した事による失敗の連続と各メンバーの性格的な問題、自身がメンバーに高圧的な態度を取り続け、レイン破滅に固執するようになってからは仲間達にも相談なしに勝手な行動を繰り返し、そして勇者パーティー自体の評判も(自分の自業自得な形で)ホライズンでの騒動を機に悪化してしまう。次第に行く先々で受ける言葉も称賛から軽蔑・罵倒の割合が増えていった事から、勇者の力を完成させる前の段階でその結束は乱れ、メンバー(特にアッガス)との間に徐々に亀裂が走ってしまう。

勇者の資格を剥奪された後は、全てを失った中で唯一残ったものが勇者パーティーの『仲間』であると、多少そのありがたみを理解しかける場面もあったが、皮肉にもその矢先にアッガスからの裏切りに遭う事となってしまった。

レインとの因縁

上述するパーティーメンバーへの不満を抱いたアリオスは、自らの鬱憤晴らしのために(そして宿の手配や野営時の見張りや食事当番、朝にメンバーを起こす係、斥候や探索、情報収集等の戦闘に関すること以外のあらゆる全てを押しつけるための)格下の冒険者を採用することを思いつき、最初から追放すること前提でレインを加えるという行動に出る。
レインの追放に関して、他のメンバーが単純に役立たず無能(だが、実際にレインは戦闘能力はともかくサポート面で優秀かつとても貢献していた為、結局は的外れそのものであった)と見下しているに過ぎない中、アリオスの場合『端から使い捨てのオモチャ程度にしか考えていなかった』という根本的に一線を画した度し難い理由であった。しかも、これが『他者を詰る』という行為を覚えてしまい、良識と倫理の欠けた性格をより悪化させてしまった。

しかし、パーティー入りしていた頃からレインがどんなになじったり、こき使ったり、暴力を受ける等しても決して心の折れない気丈な人間だった事が、アリオスの最も嫌う「自分にひれ伏さない人間」として腹立たしく感じ、ただの格下に留まらず自分の人生における邪魔者としてより強い忌避感と慢侮感を抱く事に至った。

だが、アリオスにとって最大の誤算は

  • レインをこの世界の職業では弱小職に部類されるビーストテイマーという定義でしか見ておらず、彼が通常の『ビーストテイマー』とは一癖も二癖も違う相当なイレギュラーそのものなポテンシャルの持ち主であった事。
  • アリオスをはじめとする勇者パーティーメンバーが『雑用』として軽視していた彼の仕事が、パーティーが活動する上で必要不可欠な役割であった事。

この2点を見抜けなかった事にあり、実際に追放した結果、彼の存在意義がパーティーにおいて如何に重要なものであったのかを、身を以て実感させられる事となった。

それでも尚もアリオスは頑なに考えを改めようとしないばかりか、レインだけでなく彼が新たに仲間に加えたカナデタニア最強種といったレインに関わるもの、レインを肯定するもの、レインに味方するもの全てを嫌悪し、そして見下し、全否定するまでになる。

そして、『迷いの森』の攻略を巡る一件で再会した折に、レインに楯突かれ、勇者パーティー共々敗北し、強制的にとはいえ頭を地面について謝罪するする羽目になったのをきっかけに、レインに対する歪な優越感と慢侮感は殺意を含めたどす黒い憎悪へと変貌(冒頭の台詞はこの時「レインを抹殺する」と心に決めた際のモノローグであるが、悔しさを滲ませながらも必死にレインよりも自らが格上であると信じ込もうとしているノベライズ版に対して、コミカライズ版、アニメ版ではそれぞれレインに対する屈辱、憎悪の感情が率直に表れている)。
これ以降、勇者としての使命よりも『憎きレインを破滅させる』事を優先するという本末転倒な方向に考えが傾いてしまう。

魔王軍と戦う為に国から与えられていた支度金の一部を横領して、危険なマジックアイテムを裏ルートで購入するのは序の口。
レインが冒険者としての評判を順調に上げつつある事を知ると、『自らの専売特許である《勇者》の肩書さえも取って代わられるのではないか?』と邪推を重ね、身勝手な私怨を晴らす事や自らの保身の為なら、魔王討伐の裏で重犯罪レベルの悪事や、本来守るべき筈の無辜の民を危険に晒すような行為を平然と繰り返す事も厭わなくなる等、暴走に拍車をかけていった。

ちなみに言うと、当のレインの方は、王都で一計謀られるまでは、アリオス達に対して、理不尽な追放に対する怒り・悔しさこそ覚えたものの、自らの大切な人達を直接侮辱されたり、危害を加えられた場合を除いて、報復や、仕返しがてらに邪魔をしようと目論むなどといった思惑は全く抱いていなかった(これについては、カナデというパートナーを得てから力だけでなく「自信」をつけた事と、信頼関係の大切さに気付いた事も大きい)ばかりか、寧ろ不必要に彼らと関わる事は避けたがっている傾向にあった(迷いの森での抗争も、アリオスがレインの仲間であるカナデ、タニアを侮辱する形でレインを挑発した事が発端だった)が、アリオス達自身の行動がもとでレインの方としても、彼らを放っておくと自分だけでなく様々な人達に迷惑がかかるものと懸念(前述のアリオスの行為から実際にそれは決して邪推ではなかった事を知る)し、その動向を警戒するようになってしまった。

総評

一見すれば、今や小説家になろうをはじめとするweb小説における人気ジャンル『追放もの』において定番の悪役敵役となった『卑怯卑劣、残忍醜悪な悪徳勇者』の典型例と呼ぶべき人物である一方で、レインに対する因縁や憎悪のきっかけ、そして作中で起こした数々の所業はこの手の諸作品に登場する悪徳勇者でも一、二を争うであろう外道ぶりである他、何もかも失って尚も、退場する事なく、レインへ逆恨みだけを生きる糧に、どんなに落ちぶれ果てようとも、しつこく暗躍を続けるその異常なまでの執着心、復讐心は、所謂「主人公のかませ犬」では収まらないと評する意見もある。

また、彼の転落劇を客観的に評して見れば、彼が最初からレインを『使い捨てのオモチャ』等と一際侮蔑する存在に部類分けしたりせずに、他に見下している有象無象と同等の“格下”とだけ割り切って歯牙にかけず、また、追放した後や一杯食わされた後も少しでも憎しみや怒りを抑制するだけの器量を持って、不必要に突っかかって行ったりしなければ、『勇者の資格を失い、国を混乱に陥れた大犯罪者に転落する』というアリオスにとって最悪の結果に陥る事もなかったと言える。
尤も、当のアリオス本人はそれさえも「全てはレイン・シュラウドという男に関わったせいだ」と強引に責任を擦り付ける事で、己の過ちからより一層目を背ける事に繋がっている。

戦闘力

勇者として十分な力を持つ前の段階でも、変幻自在の剣術と上位魔法を両立させる高い戦闘能力を有するうえ、勇者の血筋を引いている事で成長の限界が存在しない「限界突破」を持っている。
レインとの初戦で敗北したのは、彼を頭から舐めきって油断していた事だけなく、勇者の力がまだ未完成であるという要因もあった。
しかしその時点ですでに、最強種の猫霊族と契約したレインの一撃を食らっても倒れず、彼が使役した昆虫の毒を受けるまでは互角(アニメ版ではやや優勢)に渡り合っていた。
性格同様に執念さえあれば、その猫霊族を上回る身体能力をも発揮する

魔法

  • ギガボルト

雷撃魔法。勇者にしか使えない魔法であるが、破壊力は相当なもののようで、最強種の竜族の魔力を得たレインの攻撃魔法をもってしてようやく相殺できる威力を持つ。リバーエンドで起きたスタンピードの魔物数体を消し炭に変え、とある事件で襲撃してきたランクBの冒険者20人と騎士50人を一撃で沈黙させたことから、集団戦にも活用できる高い汎用性を持つ。
また、自爆覚悟で放てば、レインの『物質創造』で造り上げた土の壁を破壊してダメージを与える程の威力を持った。

  • ルナティックボルト
上級魔法。天から極大の雷を雨霰のように降り注いでいく。威力も魔力の群れを吹き飛ばすほど。

  • グレイブ(仮)
アニメ版でアリオスがレインとの一騎打ちで披露した土属性の攻撃魔法(仮名は某RPGの攻撃魔法から拝借)。
攻撃対象の足元に展開した魔法陣から岩の槍を発生させて攻撃する。
連発も可能なようで、レインを追い詰めるように連続使用した。

  • バギクロス(仮)
こちらもアニメ版でアリオスがレインとの一騎打ちで披露した風属性の攻撃魔法(仮名は某RPGの攻撃魔法から拝借)。
敵に向かって無数の鎌居達のような突風を飛ばして攻撃する。

装備品

武器

  • 上物の剣(仮)

アリオスが使用している鍔が刀のように丸い剣。勇者パーティーに所属していた頃のレインが『クリスダガー』という武器を使用していたことから察するに、アリオスの使用する剣も同等以上の性能と思われる。

防具

  • 真実の盾

魔王を討伐する上で不可欠な装備品『宝具』の一つ。
詳しいデザインは不明だったが、アニメ版では『紺色の西洋盾をベースに一対の翼をはじめとする金色の装飾がされたもの』であるのが判明した。
レイン達の協力で入手には成功しており、現在(コミカライズ版)はアリオスが所有している。ただし、戦闘では今の所使用されていない。

ノベライズ版ではアリオスの勇者の資格剥奪の際に王室に没収(その後、(旧)勇者パーティーを脱獄させた際にモニカがアリオス達の装備品と一緒に奪還しようと試みるも、偽物を掴まされた事で失敗に終わった)され、現在は後釜で勇者となった人物が所有している。

人間関係

勇者パーティー

勇者パーティーの一員である戦士
独断専行に対して度々苦言を零したり、アリオスの意に沿わない(とは言え決して良心や倫理観などではなく、あくまでもアッガス個人の損得勘定に基づいて)行動・言動をとる事も少なくない事からレイン程でなくともアリオスからの評価は低く、レイン追放後は必然的に汚れ役を押し付ける等、ぞんざいに扱っていく。アッガスの方も、相次ぐ失態の連続も併せて横暴な振る舞いや勝手な行動が目立ち、自身に損な役回りを押し付けてくるアリオスに不平不満や懐疑心を募らせ、事ある毎に諍いを起こすようになる。やがてその荒んだ人間関係をつけこんだ敵勢力の策略によって、両者の関係は裏切りという形で終焉する事となる。

勇者パーティーの一員である魔法使い
(目的こそ異なるが)行き過ぎた英才教育の果てに出来上がった「歪んだ秀才」という点では共通性が高い。パーティーメンバーでは一番(悪い意味で)性格的に近いが為か、意外にも気が合い、アッガスの様に口論になったり、ミナの様に恐縮しながらも物申されるといった場面は(少なくとも本編中には)なかった。

勇者パーティーの一員である神官
パーティーメンバーでは一番、アリオスの意志に従い、盲目的に見える程に彼を立てて追従しているものの、あくまでも神官としての使命を優先する彼女にとっては「アリオスの持つ『勇者』という肩書に従っている」だけであった。その実、彼の人となりは全く見ておらず、所詮は“空っぽ”の信頼関係に過ぎず、傍から見れば傀儡の様な扱いも同然だった。

厳密には勇者パーティーのメンバーではないが、度重なるアリオスの勇者らしからぬ狼藉や凶行に頭を悩ませた国王アルガス・ヴァン・ロールリーズから監視役として派遣されてきた親衛隊員の女騎士
始めはその存在を疎ましく思っているだけであったが、彼女から「(一緒に)レインを排除しよう」と誘惑された事で急速に接近・信頼を寄せるようになる。
しかし、皮肉にもそれがきっかけにアリオスは既に外しかけていた勇者としての道から一気に逸れていく事となり、やがて…
その正体は自身と同じ初代勇者の血を受け継ぐ末裔にありながら、魔王復活に執心する魔族の一勢力「少数派」に通じているスパイであり、勇者の末裔の中でも血をその血を濃く受け継いだ存在であるアリオスを自らの勢力に引き込もうと暗躍する。

協力者

自身同様にレイン一行に強い恨みや執心を抱いている事をいい事に、刺客代わりに利用しようと裏で糸を引いたが、それが失敗に終わると余計な事を喋られるのを防ぐために口封じに始末しようとさえした(幸か不幸か、その前に彼が心神喪失で廃人になった為、「口を塞ぐ」必要が無くなり手を引いた)。

ホライズンでの一件で評判がガタ落ちしてしまった勇者パーティーの面子を回復させる目的の為に、アリオスが利用しようと協力を持ちかけた『悪魔』と称する絶滅したと思われていた天族の少女。
本来ならば、勇者であるアリオスは彼女を制止すべき筈だが、自分達の評判を取り戻す為に、あろうことか彼女を利用して自作自演を謀る事を思いつく。イリスの方も自らを解放してきたアリオスに対しては協力をしたものの、逆に利用される形で村を襲撃されてしまった。
後に王都にて引き起こしたレイン失脚を謀った陰謀が破算となった事から自棄を起こしたアリオスがレインと王女のサーリャを殺そうとした際には、アリオスへの意趣返し(とレインへの義理返し)も兼ねて遠方からアリオスを無力化し、捕縛させるアシストを行った。

モニカの真の主人であり、勇者の資格を剥奪された後、(web版における)現時点でアリオスの最大の協力者である魔族の女性。
自らを「人間と魔族の融和を望む穏健派」と自称しつつ、言葉巧みにアリオス達と手を結ぶ事に成功するが、その真の目的はアリオスが倒すべき魔王の復活を目論み、その為にアリオスを闇に堕として利用しようと企んでいる。

レイン達一行

元勇者パーティーの一員であったビーストテイマーで、アリオスにとっては絶対に相容れる事のない不倶戴天の敵
端から使い捨てのはけ口としてパーティー入りさせ、それも飽きた事を理由に追放したが、迷いの森の一件で彼に本格的に殺意と憎悪を抱く様になり、以降勇者としての使命もそっちのけに彼を破滅させる事を第一に優先して考えるまでになる。
レインに2度目の敗北を喫した後は、資格剥奪によって名実共に勇者としての地位や誇りも失った事から、現実から目を背けるように更にその憎しみや殺意を膨らませ、その執念は最早”狂気”と称しても過言でない域に達するまでになる

それぞれレインが勇者パーティー追放後に契約した猫霊族と竜族の少女達。
自分達がレインに酷い仕打ちをした挙句、追放した事を知っている事からとても嫌悪されており、レインに(利用する目的で)協力を要請する際には、彼女達からケジメとして土下座を要求されるが他の勇者パーティーメンバー共々逆上し、彼女達を散々侮蔑する上述の暴言を吐いた為に、レインの逆鱗に触れて殴り飛ばされ、両パーティの全面衝突へと発展する。
ちなみに勇者一行とレイン達一行の対決では、タニアはアリオスと戦いたがっていたが、アリオスは主人であるレインの因縁の相手という事でレインに譲った。また、大地の禊における二度目のレイン達一行と勇者一行との戦いではミナと再戦して圧勝している。

こちらはレインが迷いの森攻略後に契約した精霊族の双子姉妹。
レインが自分の依頼を受けて入手してきた『真実の盾』を受け取る際に、偶然見かけたが『自分の知らない間にまた増えたレインの仲間』ぐらいにしか思っておらず、特に気にも留めていなかった。だが、ソラとルナの方は事情(勇者パーティーがレインに酷い仕打ちをした挙句、追放した事)を知っているため、カナデとタニア同様アリオス率いる勇者パーティーに敵対心を持っている。そしてジスの村において自分の悪行を晒される形で大打撃を受けてしまう。
大地の禊における二度目のレイン達一行と勇者一行との戦いではアッガス、リーンと対峙し、(主にソラが)赤子の手をひねる様に彼らと引き連れていた騎士共々圧倒した。

エドガーの奴隷として屋敷に囚われていたところをレインに救出された後に契約した神族の少女。
その幼い見た目や性格からアリオスは彼女に対して、レイン一行の中では大した脅威でないと侮っていたが、結果的に彼女が神族としての真の力を覚醒させた事が、レインを斃すまであと一歩のところと迫っていたアリオスの策略をご破算にさせるきっかけとなった。

その他

アリオスを勇者に指名した中央、南、東大陸の三つを治める王。
基本誰に対しても横柄な態度で接するアリオスも頭が上がらないほぼ唯一の人物
アリオスの勇者らしからぬ愚行や悪行に頭を悩ませながらも、勇者の存在の重要性を顧みて、その処遇に頭を悩ませながらも、どうにか粛正しようと思慮していたが、王都での事件が決定打となって、それまで引き起こしてきた殺人をはじめとする幾多の凶行や悪行の決定的な証拠が上がった事で、最早目溢しの余地がないと悟った結果、アリオスの勇者の資格を剥奪した上で死罪を命じる事となる。

アルガスの娘で、第三王女。
とある事情からレイン達と個人的に親しい仲であった為に冒険者殺害の冤罪で投獄したレインを救出させたり、彼の無実を晴らす為に魔装具を預けるなど、自身の企みの破綻に助力され、最終的に全ての悪事の罪状を糾弾されて引導を渡される事となったことから、強い憎しみを顕にして、レイン共々手にかけようと襲いかかろうとした。

勇者の資格を剥奪されたアリオスの後釜として、国王アルガスから新しい勇者として指名された少女。
まだ直接対面していないが、まるでアリオスのアンチテーゼの様に清廉潔白な性格の持ち主であるが故、レイン同様に決して相容れない存在であり、対面した場合、レインと同じく敵対し憎悪の対象になるであろう事は確実である(現に(元)勇者パーティーメンバーで最初に彼女と直接相対したリーンは彼女の事を「紛い物」と呼んで断固否定している)。


堕ちた勇者の成れの果て……(※ネタバレ注意)

※以下、web版最新話における重大なネタバレを含んでいるので、web版 第687話以降を未見の方はご注意ください。




























































「やあ、久しぶりだね」

レイン「アリ、オス……?」











web版第290話で、自らを裏切って追手に売ろうと謀ったアッガスを粛清…
web版第438話で、モニカに嵌められたリーンが魔人化した果てにレイン達に敗れ、戦死…
そして最後まで残っていたミナもweb版第667話で、己の罪を償う形で命を落とした…
そして、3人の魂はその後、往くべき場所へと堕ちていった…
こうして(web版における)最新話の時点で(旧)勇者パーティーはアリオス以外全員死亡した事で、実質的に壊滅状態となったが、当のアリオス自身は一向に姿を見せる事なく、潜伏を続けていた……

だが、ある時別の目的の為に行動していたレインの前に、久方ぶりに現れてみせた。

自慢の輝くような金色の髪が悪意を凝縮したかのような漆黒へと変わり、端麗だった顔の半分は傷跡の様に黒く染まり、明らかにトレーニングなどで強化したような姿容でない歪に大きくなった身体、そして禍々しく赤く光る左目を持った明らかに異形の姿へと変貌して……


「そう……僕は力を手に入れたのさ。誰にも負けない、絶対の力をね」


かつての短慮で直情的な態度とは一転し、非常に冷淡な性格へ変貌した彼は、恨み重なるレインを前にしても取り乱す事なく、今は互いに対峙する時ではないと自分から撤退しながらも、余裕さえを感じさせる態度で一言言い残しながら去っていく…


「レイン……君は、僕が殺す」


堕ちた“元”勇者 アリオス・オーランドは、とうとう『勇者』の肩書への未練はおろか、『人間』として生きる事さえも放棄し、越えてはいけない一線を越えた果てに、本来であれば討伐すべき筈だった存在魔族へと自らが成り果ててしまっていた……


余談

アリオスに限った話ではないが、書籍版の挿絵とコミカライズ版(アニメ版)ではアリオスの容が前者は『頭以外の全身を白色の甲冑で武装したストレートヘア』なのに対し、後者は『布製の衣服をメインに防具は胸部を覆う防具のみ(髪型は前者とは異なる物)』と大きく異なっている。

また、顔貌に関しても美形に描かれている書籍版(の挿絵)、コミカライズ版に対し、アニメ版では端麗でこそあれど、目つきの鋭さが若干強調されるなど、悪人顔寄りの顔つきに改悪されている

関連タグ

勇者パーティーを追放されたビーストテイマー

悪徳勇者:まさにそれである。
鬼畜ヒーロー 吐き気を催す邪悪 エゴイスト 殺人鬼 自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪 謝ったら死ぬ病 煮ても焼いても食えない 卑劣漢(悪漢)、外道逆恨み:アリオスに当てはまるネガティブ要素。
雉も鳴かずば撃たれまい藪をつついて蛇を出す才子才に倒れる驕れる者は久しからず:彼に最も当て嵌まっていることわざ。
すべての選択肢を間違えた男2019年にネットで話題になっている不祥事を起こしたとある芸人を指す言葉だが、アリオスにも当て嵌まっているといえよう。

失脚闇堕ち復讐鬼:勇者の資格剥奪後におけるアリオスを表すワード。
魔物化魔人ミイラ取りがミイラになる:web版最新話におけるアリオスを表すワード、ことわざ。

アニメ版未紹介キャラ 紹介する価値なし:アニメ版の公式サイトにおけるアリオスの(厳密には勇者パーティー全員の)扱いで、ある意味では『レインに負けたこと』以上にアリオス(とアッガス達)が屈辱に感じている汚点とも言える要素。

類似項

なろうカクヨム作品における類似キャラクター


  • セイン:一言でいえばアリオスの性格・行動に間男の属性が加わった上位互換種(無論、悪い意味で)と呼ぶべき悪徳勇者繋がり。彼もまた、最終的に勇者らしからぬ悪行のツケが回って罪人として扱われた後、第三者の手引きで脱獄したアリオスと違って本当に処刑される事となるが、後にアリオス同様に『完全に魔族へと成り果てる』形で復活(Web版のみ。書籍版では黒幕の用意した蘇生効果のある蟲の効果という経緯で復活)し、それに伴い卑小で偏狭だった性格からより悪役らしい冷徹且つ狡猾な性格へと変化してる。
  • フレア・アールグランデ・ジオラル:同じく勇者らしからぬ凶行を犯し、仲間と共に主人公を理不尽に虐げた人物繋がり。彼女は時間をさかのぼってきた主人公によって壮絶な報復を受けた後、記憶を改竄されて主人公に従属化させられる形で屈服する事になった。ただし、それ以後は主人公による性格改変によって、従順且つ性格も優しく素直なものに改善される
  • カタギリリュウキ:勇者として選ばれたことで増長し、主人公や周囲に対して横暴な態度を取る、主人公(とその関係者)によって敗北を喫し、倒すべき敵対勢力の駒にされた挙句に勇者としての地位を剥奪された、と共通する点が多い。
  • カールハインツ・バルティーユ・フォン・セントラーレン:赤髪の美丈夫だが、国王の息子という立場で国王である父をはじめとする周囲の大人からアリオス同様甘やかされて育ったためか、『自分は何を言ってもしても許される』『目的の為なら罪なき者を犠牲にしてもよい』という思考回路の持ち主。また主人公との決闘で負けても敗北を受け入れず、『自分の王太子という地位を盾にして約束を反故にしようとする往生際の悪さと卑劣さ』はアリオスを連想させる。
  • 天之河光輝:勇者という立場の意味を履き違えて考えたご都合主義な上、主人公を理不尽な動機(尤も、主人公側の態度にも些か非があったのだが)で差別していたが、その主人公が自分を超える程の人望や実力を得ていくに伴い、嫉妬心や反骨意識から心が荒み、一方的に突っかかっていき、終いには敵対者の策略によって本来倒すべき敵勢力に与してしまった堕ちた勇者繋がり。ただし、彼は性格に問題点こそあるが、アリオスの様な悪徳勇者ではないことと、最後には敗北と挫折を経て改心するという(良い意味で)決定的に一線を画す部分がある。その為、光輝よりは寧ろ、主人公を露骨に見下して理不尽な動機で日常的にいじめを行い、最終的には改心する事無く、当の主人公に直接手をかけられて抹殺された同作品の登場人物 檜山大介の方が性質としてはアリオスや上記のクズキャラ達に近い。
  • カート=フォン=リッツバーグ主人公に地に膝を着けさせられたのをきっかけに逆恨みに駆られるなど、プライドが高く、己の立場を傘にきた尊大な振る舞いが目立っていたが、目上の存在からその素行を窘められるも、微塵も反省する事なく、最終的に黒幕の手によって、魔人と化してしまった。ただし、彼の場合は劇中の所業は、黒幕の手で洗脳された事によるもので、本来はプライドこそ高けれど根は真っ当な人物であった事が明かされている。

その他のアニメ・マンガ・ゲーム作品における類似キャラクター


その他の実写ドラマにおける類似キャラクター

  • ラディゲ:自分の上に立つ者の存在を決して許さない程に尊大(作中ではアリオスのように目上の存在下剋上目的で剣で襲い掛かったこともある)且つ、目をつけた敵を陥れる為には利用できるものはとことん利用し、時に本来の敵対者と手を組むことさえも厭わない程に病的な執念深さを抱えているという共通点がある。
  • ジンガ:アリオスと同じく復讐心(こちらはアリオスのような逆恨みではない同情の余地のあるもの)に駆られるあまりに人間としての姿を捨てて、魔の者へと成り果ててしまった堕ちた英雄。彼はその後、作中屈指の外道ぶりを見せるまでに堕ちていく事となるが、果たしてアリオスの行く末は…?
  • 天津垓:当初は格下な存在と見下していた主人公を愉悦感覚で陥れたが、後に一泡吹かされた事をきっかけに激しい執心を向ける程の憎悪に駆られ、それに伴い自らもボロを出して自滅の方向に向かっていったという共通点がある。しかし、彼は過去の出来事によって歪んでしまった事、紆余曲折の末にギリギリのところで改心し、主人公と和解し、贖罪のために戦う、という相違点がある。
  • ジョン・F・ウォーカー偉大な英雄の称号を与えられた身でありながら、短慮でプライドの高い性格と自らと対局する存在に対する反骨意識から次第に手段を選ばない行動に走った結果、最終的に英雄の名を穢す凶行に出た事で与えられた英雄の称号を剥奪されてしまうという共通点がある。しかし、彼は彼なりに英雄としての矜持は持ち合わせており、アリオスの様に完全に闇堕ちする事もなく敵視していた存在と共闘する、という相違点がある。

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