ティナ・ホーリ
てぃなほーり
「もう観念するわ……さあ、煮るなり焼くなり、好きにせい!」
「……ちょっとぐらいなら、えっちなことでもかまへんよ」(ノベライズ版)
「…ウチの負けや…煮るなり焼くなり、好きにせい…」(アニメ版)
元メイドの幽霊(レイン曰く、「彼女(ティナ)ほどはっきり人格の残った幽霊は珍しい」との事)で、レイン達がギルドから紹介されたホライズン郊外の物件に住み着いていた。
メイドらしく黒がかった紺と白の二つの色からなるカチューシャ付きのメイド服を着ており、ノベライズ版の挿絵やアニメ版(コミカライズ版は作画担当の茂村モト氏の体調不良などの諸事情が原因で長期休載していた為、結果的にアニメ版の方が先にティナが登場する事となった)で明かされた外見はクセのあるショートヘアの銀髪で赤い瞳と、どこぞのメイド長を思わせる風貌をしている。
そしてこの手のアニメのご多分に漏れず巨乳である。なぜか関西弁で話す(今作の世界観ではどこかの地方の方言となっているのか?)。
劇中の約30年前、女好きで拷問好きの雇い主によって殺される。その後雨風を凌げるという理由で現在の屋敷に流れ着き、以来屋敷に様々な※“怪奇現象”を齎す事で、買い手がつかないように仕向けてきた。
レイン達が来た際は追い返そうとしたが、最強種とレインの力に屈し敗北。(ノベライズ版のみ)ナタリーから追い出されそうになった事で、出ていこうとするも屋敷ごと引き受けるレイン達によって滞在を許可され以降、共に過ごしている。
※…アニメ版でナタリーの口から具体的な内容が説明されるが、それによると…
- 寝付く直前に枕をひっくり返す。
- 風呂のお湯が冷たい水に変わっている。
- 料理中に砂糖と塩をすり替えられる。
- 脱いだ靴の中に腐った生卵を入れられる。
- 乾きかけの洗濯物に昨夜の残りのカレーをかけられる。
等でソラやタニアからは「(現象の内容が)地味ではあるけど、微妙に住みたくなくなる」と言わしめている。
なお、この時の怪奇現象の被害にあうレインたちのイメージが、某ホラー漫画家ばりに凄い顔になっていた。
前述した悲劇的な生前の末路に反して、当人はあまり幸薄さを感じさせない程に気が強く、胆力を併せ持ったサバサバした性格をしている。
元メイドと言うことで家事全般が得意。また死後様々な文献を読み漁っていたため豊富な知識を得ており、後のAランク冒険者試験では数少ない筆記試験の合格者となった。
また明るく誰とでも仲良くなれる人懐っこい一面がある為、カナデと並ぶパーティーのムードメーカーでもあり、世話好きの一面を持ち、特にニーナと共に行動する事が多い。
尚、レインに対しては恩義以外にも特別な感情を抱きつつあるようだが、それがどのような理由なのかについては本人も分かっていない模様。
戦闘力は最強種には大きく劣るものの、ポルターガイスト現象を発生させることが可能。
その能力でレインと契約することで、彼に重力操作の力を与えている。他にも地縛霊ではないため、ある程度好きに動き回ることが可能。
霊体である為、物理的な攻撃には無敵を誇るが、神の力といった聖なる攻撃には滅法弱い。また、太陽が出ている時は外で活動ができないが、何かに憑依していればその制限はない為、昼間に外へ出る際は何かに憑依して外出している。
ちなみに当初はヤカンに憑依していたが、とてもシュールな光景だった為、後にレインからの依頼を受けたガンツの手によって作製された生前の彼女を模したフィギアを新しい依代として活動するようになった。
攻撃以外にも、幽霊なだけあってアストラルサイド(精神界)に逃げ込む術を持っており、攻撃の瞬間にそちらに避難する事で、あらゆる攻撃に対する回避策となり、物理攻撃は勿論の事、魔法攻撃のエキスパートたる精霊族のソラとルナですらお手上げなる(精神世界に逃げ込まれても有効な攻撃魔法もなくはないが、周囲の巻き添えの破壊度外視のものになってしまう)。
仲間達
住処としていた幽霊屋敷に内見にやってきたビーストテイマー。
最初は、これまでの入居者同様に追い出そうとしたが、ゴーストさえもテイムしてしまう彼の力によって屈服させられ、ティナ自身は観念して屋敷を明け渡そうとしたが、彼女が悪霊ではない事に加え、『幽霊(ティナ)がいる方が格安で物件が手に入る為、好都合』という理由から引き続き屋敷に住む事を提案され、そのまま彼のパーティーの仲間に加わった。
レインの仲間の猫霊族。
幽霊嫌いの為、レインのパーティーの中では一番ティナの事を怖がっており、初見の際、ノベライズ版では真っ先に失神してしまい、アニメ版では一転して恐怖が頂点に達した事で無意識の内にティナに反撃を仕掛け、何故か幽霊である彼女に攻撃が通じていた。
レインの仲間である神族。
レイン一行は戦闘などで分担すると『レイン、カナデ、タニア』『ソラ、ルナ』になる事が必然となっているため、ティナもニーナと行動を共にすることが多い(実際、前述のティナが宿ったヤカンもニーナの頭に乗っていることが多い)。
アニメのキービジュアルに登場しない、存在自体がサプライズ枠のサブヒロインである。
実は原作Web版には、ティナがある人物に「最新の通な挨拶は「おいっす」」と嘘を教え込む話である。これはとあるスマホゲームのメインキャラと同じ口癖である。
このことから、中の人が選ばれた可能性がある。
また、かつて中の人が演じたルカ・ミルフィも扮装ではあるがメイドになった事がある。
カズミ=シュリーレンツァウアー ・・・ 極黒のブリュンヒルデの登場人物で、中の人と関西弁を使う所が共通している。但し、自分一人称がティナの場合は「ウチ」に対して、カズミの場合は「私」という相違点がある。