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※このキャラクターは、現在最もストーリーが進んでいるweb版にのみ登場済みのキャラクターです。その為、記事内全体に書籍版、コミカライズ版、アニメ版のネタバレが多数含まれているので、web版以外が初見の方はご注意ください。




プロフィール

本名ラインハルト・エーデルファルド
年齢不明(レイン曰く「二十半ばに見えるけど、三十過ぎにも見える」
職業ビーストテイマー
一人称
出身ラウドネア(通称ビーストテイマーの里)

概要

主人公のレイン・シュラウド同様に複数人の最強種を従えている謎のビーストテイマー。漆黒のローブと軽鎧を纏い、二振りの短いショートソードを装備した黒髪の男性。


外見年齢は二十代か三十代前半であるが、一方では数代前の勇者パーティーに「ラインハルト」の名を持つ同じ人物がいたという情報もあるなど、謎を含んだ部分も多い。

作中のメインヴィランとしてレイン一行と対峙している女魔族リースの仲間の一人として暗躍していた最強種『精霊族』の少女モナを追い込んだレインの前に突然現れ、モナを救出すると、対峙したレインに、自らの名や、モナがリース一味の正式な一員ではなく、自分の使い魔である事や、自分もまたビーストテイマーである事を明かすと、ここで戦うのは分が悪いと踏んだレインが身を引いた事で、そのまま撤退した。


その後、レイン一行とシフォン率いる新勇者パーティー、そして教会から派遣された聖騎士エリス・ランドールが旧勇者パーティーメンバーのミナを捕縛すべく動いていた裏で、レイン達とは別の目的=「聞き出したい事がある」の為に同じくミナを拐うべく、使い魔である最強種『猫霊族』の少女ミツキや『竜族』の少女アリエイルを派遣するが、運悪くレイン一行と鉢合わせてしまった結果、ミナに協力する魔族ヴェルクも交えた三つ巴の混戦の末、ミナの身柄確保に失敗する。


その後、レイン達のホームタウン ホライズンが禁忌の術式『零式監獄』によって破滅の危機に立たされると、事態を収拾すべく最強種『天族』の少女オフィーリアを派遣し、レイン一行と協力させた。

そして、この騒動の黒幕である教会の大司教アルトリウス・グレイゴムと対峙するレイン一行や新勇者パーティー、エリス、そしてミナの前に自ら現れると、オフィーリアを伴い、上級魔物キメラと化したアルトリウスと戦うレイン達と共闘し、激闘の末に討ち果たした。


騒動が解決した後、戦いの中でミナが落命した事で彼女から聞き出す事が叶わなかった事が「悪へと堕ちた元勇者アリオスの居所」、自分達の目的が「アリオスを殺害する事」と語ったが……



その後、魔族によって滅ぼされたはずのレインの故郷である“ビーストテイマーの里”ラウドネアにて再会し、その真の目的と素性を知る事となる……


キャラクター像

見た目に反して、とても落ち着き払った振る舞いや、あまりにも冷淡な態度や雰囲気から、冷徹さをも感じさせる。


レインも、初会遇した際には、その目を見ただけで思わず背中が震え、「冷たい目をしている。絶対零度の輝き。感情だけではなくて、魂さえも凍りついているかのよう」と評していた。


とはいえ、相手から質問を投げかけられると、答えられる範囲であれば素直に返答し、自らの意に反して交戦を仕掛けた使い魔達の非礼を詫るなど好戦的というわけでもなく、下劣極まる敵対者に対して義憤を覚えるなど、相応の正義感も持ち合わせている節を見せる。


幼少期のレインに接するときはレイン曰く「人間らしい感情が見えなかったのに、その時のラインハルトはとても人間臭い言動だった」と評している。


戦闘力

レイン同様に複数人の最強種を従えているビーストテイマーとしての異端さに加え、初見の際に、不意打ちとはいえレインを圧倒した上で「まともに交戦しても勝ち目がない」と判断させ引き下がざるを得なかった程に、単純な戦闘能力も圧倒的なポテンシャルの持ち主。

主装備である短剣による二刀流による白兵戦闘に加え、複数の属性魔法を使った高速かつ強力な技を行使する。


魔法

  • 弐式・コキュートスロア

氷属性の斬撃を飛ばす。


  • 三式・ダークネスバイト

ラインハルトの「起動」という詠唱と共に、短剣に闇を纏わせ、夜空を流星が駆けるかのように標的に迫り、斬り伏せる。


人間関係

ラインハルトのパーティー


ラインハルトに従う最強種『精霊族』(当人曰く「元」)の少女。初登場時はレイン一行の敵対者リースの下で暗躍し、レイン一行と度々対峙していた。


ラインハルトに従う最強種『天族』の女性。レインのパーティーに属する天族イリスとは姉妹の様な間柄。現時点ではラインハルト配下の配下で唯一レイン一行と交戦した事がない。


ラインハルトに従う最強種『猫霊族』の少女。ラインハルトやアリエイルの意に反して、敵につかかっていきやすい、やや脳筋的な一面がある為、ラインハルトも扱いに難儀している。


ラインハルトに従う最強種『竜族』の少女。


レインのパーティー


度々会遇する事になるビーストテイマー。昔から知っていたかのような素振りを見せているが、レインの方はラインハルトと過去に出会った記憶はない。

現段階では明確にレインに敵対する姿勢は見せていないが、従えている最強種の一人オフィーリア曰く、「(個人的な見解だが)レインとラインハルトが、将来的に敵対する可能性は十分ありえる」との事。


旧勇者パーティー


当代の勇者であるシフォン・ノクスの前代の勇者であったが、その勇者らしからぬ悪行と凶行が原因で勇者の資格を剥奪されたお尋ね者。ラインハルトは彼を殺害する事を目的にその行方を追っている。


関連タグ

勇者パーティーを追放されたビーストテイマー ビーストテイマー 第三勢力















※以下、web版最新話における重大なネタバレを含んでいるので、web版 第719話以降を未見の方はご注意ください。













ラインハルトの正体とレインとの関係


大司教アルトリウスの起こした陰謀からしばらくして、レイン達は過去に魔族によって滅ぼされたはずの南大陸にあるレインの故郷であるラウドネアが謎の再興を果たした事を知り、ラウドネアを訪れたレイン一行は村に創られた謎の塔の途中でフロア全体に仕掛けられていた魔道具の効果によって、自身の過去を実体験する形で追想していく事になるが、その中でラインハルトの過去の映像も見ることになる。その中でレインは幼少期に出会ったラインハルトからビーストテイマーの手解きを教えられていたことを知るが、レインは全く覚えてないという。

この時レインは、ラインハルトが自分と血の繋がりがある遠い祖先にあたると同時に、つまり作中で何度か話題に上がっていた“始まりの勇者”=初代勇者であった事を知る。

そして、最深部でも映像記録に残ったの若き日のラインハルトと再会する。この時、自分の名を「ラインハルト・エーデルファルド」と明かし、魔族の過去をレイン達に見せつつ、世界の真実について語りだした……


人間と戦争の始まり、そして勇者が生まれた理由


この世界には最強種と呼ばれる種族がおり、強大な力と固有の能力を持っているが、それに属している魔族は異質な存在だった。

殆どの最強種は人間に近い姿を持つ中で、魔族は人間からかけ離れた姿をしているのが多く、半分は神話でいう悪魔そのものと言われる程の姿、残り半分は人間に近いが悪魔のような翼や角を持っている。


だが魔族が邪悪な種族ではなく、寧ろ争いを好まず、人間に対しても友好的で友であろうとしたが、人間達からはその姿から恐怖を覚えてしまい、両者に深い溝が出来てしまった。

魔族は仕方なく別の大陸に暮らそうとしたが、人間は魔族が自分達を脅かすのではないかとの思い込みから警戒していた。やがては外見を理由に魔族を神の敵である悪魔だと決めつけた国の鶴の一声により魔族の国に攻め入った。


長い戦争が続く中、双方共に多くの命が失われた事を見かねた他の最強種達は戦争を終わらせるように仲裁に入った。

魔族はもちろん、人間もそれに応じたが、他者を受け入れない徹底的な排他主義の思想を持つ人間によって和平を結んだ最中に騙し討ちを謀っていた。

その結果、魔王を始めとしたその町に住む魔族は滅び、唯一の生き残りである魔王の娘は家族、友、故郷を奪われた負の感情により新たな魔王となってしまう最悪の展開を迎えた。


理不尽に踏みにじった人間に復讐をするかの様に、新たな魔王や魔族たちは人間達を蹂躙し、人間の自業自得で憎しみで暴走した魔族を止めようとした最強種達さえも物ともしなかった。

神は人間にやり直すチャンスを与えようと、ラインハルトと契約をしてその血を与え、ラインハルトが魔王討伐という形で戦争は集結した。

だが、負の感情の集合体となった魔王を滅ぼす事は神にさえもできない以上、ラインハルトはせめてもの対策として半永久的に封印を施し、万が一復活した時に備えてラインハルトは自らの子孫を後世に残す事にした。


だがそれは人間と魔族が永遠に戦い続ける事を意味しており、ラインハルトは戦いを終わらせる方法を模索するべく人間を捨てた。

ラインハルトは人間は愚かであるがそれでも光はあるとして人間を守っていたが、人間は他の最強種さえも平然と裏切り、天族を絶滅寸前に追い込み(メンバーのオフィーリアもその一人)、不死鳥族の女子供を思い込みを理由に惨殺するなどの所業を重ねた。


そんな人間の浅ましさと愚かさにに失望したラインハルトは世界を守るべく、人間の排除を決めていた。


ラウドネア再興の真実とレインとの決裂


その後、ラウドネアはかつて村を滅ぼした張本人である魔族の四天王の一人 風のゼクシードの襲撃に遭うものの、激闘の末にゼクシードを討ち果たし、故郷や両親の仇を討ったレインは、本当は近くで見ていたラインハルトに何故ラウドネアを復興させたのかを問う。


ラインハルトがラウドネアを再興させたのは、子孫の一人にして村の唯一の生き残りであるレインを誘い出し、改めて彼の力量を試すと同時に上述の“真実”を伝える為であった事。


人間に対する嫌悪や失望は変わらないが、レインに対しては数多の最強種と絆を結べた事もあってか、ある程度信頼を寄せるまでになっている事を打ち明け、改めて仲間に誘おうとした。

しかし、自身の目的である『人間を滅ぼす』ことについてはレインから理解を得られず、拒まれてしまった。


だが、その後もレインとは完全に決裂したわけではなく、『魔王の復活』という非常事態を前にレインから協力を求められた際には、彼が新たに契約した最強種の仲介もあって、「今回だけ」と念押しした上で協力に応じる姿勢をみせる。



この世に神がいなくなり、ひとりでに人間を滅ぼそうと決意を固めた始まりの勇者は何処へ向かうのだろうか……


真・関連タグ

人間嫌い人間不信:今のラインハルト。

フラダリ(ポケモンXY):ラインハルトと同じように元々は全ての人を救うことを信条にしていた善人であったが、人間の愚かさに絶望して人間を滅ぼすことを決めた。

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