真面目で責任感が強く、王族ではあるが、意外にもフランクな性格をしており、身分の隔たりなく誰とでも接する事ができ、カナデ達ともすぐに打ち解けて親友となった他、悪徳勇者アリオス・オーランドが起こした暴挙とその裏で糸を引いていたとある存在の陰謀で、最強種達と人間たちの間で一触即発の事態になり掛けた時は、荒ぶる最強種 4人娘の母親たちと話し合い、和睦に成功するだけでなく彼女たちに大変気に入られるなど、王族らしくカリスマ性や優れた対話術も持ち合わせている。

また名君と名高き父譲りの頭の回転の良さや鋭い観察眼も持ち合わせているようで、レインが上述のアリオスの陰謀によって殺人の冤罪を着せられた際は、彼の人となりを知っていた事もあり、事の次第を真っ先に疑い、彼を助け出す為に自身を人質にして脱獄を提案するなどといった肝が据わった一面も持つ。

そんな彼女ではあるが、内面は普通の女の子であり、ある程度は危険を承知の上で任務を行っていたが、魔物に襲撃された時は頼る者もおらず、1人馬車の中で震えていた時に颯爽と現れて自分を助け出してくれたレインに対して思いを寄せる様になる。

経歴

公務の旅先から王都に戻る途中で魔物に襲われていたところを、Aランクの昇格試験を受けるべく王都に向かっていたレインのパーティーの手で助けられたのを切っ掛けに彼らと親しくなる。

尚、実は父からの密命を受けて国家に仇なす者たちを炙り出す為に、敢えて危険を承知の上で自らを囮にして公務に赴いていた(上述の件も事故に見せ掛けて彼女を亡き者にしようという策謀の一環であった)事が後に判明する。

その後、ランク昇格試験の試験官役を務めていたアリオスによって謀られ、レインが殺人の濡れ衣を着せられた上で投獄されると、上述したとおり端から彼の無実を信じ、投獄された彼の元を訪ねると、彼の脱獄を手伝うだけでなく、以降王都中の騎士団や冒険者達から追われるレインの逃亡を手助けしながら、彼の冤罪を晴らす事と真相の解明の為に奔走し、そしてある魔装具をレインに貸した事が、最終的にアリオスの悪行を白日の下に晒す決定打となり、レイン一行の最大の窮地を救う功労者の一人となった。

その後も、王都での事件がきっかけで猫霊族、竜族、精霊族の各族長が人間に宣戦布告を申し出る寸前の事態に陥ると自ら尻拭いの為にレインの頼みで精霊の村へと赴き、交渉の末にどうにか和睦に成功する等、王女という立場を活かしながらレイン達に協力する。