概要
古代インドから発祥した、神や人間の敵対種族の主の呼び方、欧米を首にするラテン語系では「Fiend」(妖魔)や「Demon」(鬼)と表現されている、神話やファンタジーなどによく登場する存在。主の元ネタが蛮族と異教徒(とその神)や獣や疫病、もしく犯罪者など。
形態は東洋の牛や虎と西洋の蛇や羊、それにアフリカのコウモリをはじめた獣、もしくは訳あり人間をモチーフとした場合が多くで、「魔王」の統べる魔界と呼ばれる地域に住む場合が多い。
真名なる元ネタを見破ることによって、対策という主権も同時に手に入れる。
キリスト文化圏における擬人化された邪悪とその裁罰者である「悪魔」(Devil)とは別物だったか、性質は性質で混同した場合も多い。(主に代行者や憑依説など)
一方、作品によっては「悪魔と同一の種族」として扱われる事もあれば、逆に「悪魔とは異なる種族」として扱われるケースも少なからずある。後者の場合、悪魔は肉体を持たない精霊や精神生命体のような存在、魔族は肉体を持つ亜人の一種という扱いにされがち。
また、洗脳などの後天的な理由で種族が魔族に変わってしまうケースもある。
あと16世紀以前の白魔法を否定したがるゲルマンキリスタンの都合で、よく魔法と混同していますが、魔法(Mag-)と魔族(D+Mon)は無関係です。
登場作品
作品名五十音順
アライアンス・アライブ
1000年前に別世界から現れ世界を征服した種族。姿は人間に似ているが獣の耳(あるいは角)と尻尾を持っており寿命は数千年と非常に長寿。
獣や鳥の特徴を持つ半獣人「妖魔」を尖兵とし、彼らを人間の上に置いた間接統治により人間世界を支配している。
NHK狂育バトル(あっかんB太郎)
宇宙に存在する人間とは別の種族。魔力を帯びている。うーたん率いるいないいない派やサボさん率いるみいつけ党など多くの派閥が存在する。人間との力関係は基本魔族が勝るが、ワクワクさんやHALちゃんなど魔族と対等に戦える人間もいる。かつて起きたという銀河戦争にも深く関わっていると思われる。
仮面ライダーキバ
魔族(仮面ライダーキバ)を参照。
本作では「知的生命体」は魔族と称されるため、人類も13魔族の一種族である。
本編の敵怪人であるファンガイアや劇場版のレジェンドルガなど凶暴な種族が多く、彼らによる虐殺で多くの魔族は絶滅したり日陰に追いやられたりしている。(13魔族というカテゴリー以外にも様々なモンスターが存在している。)
クロノトリガー
中世時代(A.D.600)において人類と対立している種族。
魔王を頂点に、ビネガー、マヨネー、ソイソーの「三魔騎士」の命令でガルディア王国と戦いを繰り広げている。
外見は怪物そのものの姿をした者からマヨネーのように人間に近い者まで多種多様。魔王が目覚めさせようとしているラヴォスを「魔王が作った魔族の神」と考えている。
現代から来たクロノ達と中世の騎士カエルの活躍で敗北し、現代ではわずかな生き残りがメディーナ村にひっそりと暮らしている。
その起源について作中で言及されることは無いが、古代(B.C.12000)の魔法王国ジールで作られた「魔法生物」が古代文明崩壊で野生化した子孫という説がある。魔法生物のグラフィックが魔族の色違いということから来るこじつけに近いものだが、ラヴォスのエネルギーがジール王国の魔法文明の源であった事を考えると、上記のラヴォスへの認識など納得がいく面もある。
幻魔大戦
宇宙の破壊者「幻魔」の中の一派。伝承に登場する悪魔、竜、妖怪などの正体。
超古代の地球を侵略したが長い時間が経つうちに自らが幻魔であることを忘れ、宇宙から来た幻魔の本隊とも対立するようになる。
石ノ森章太郎の漫画『神話前夜の章』では幻魔によって征服され、文明が衰退したはるか未来の地球で幻魔の現地駐屯軍が地球人から「マ族」と呼ばれている。
GS美神
神族・魔族(GS美神)を参照。
魔界の種族。北欧神話の神もキリスト教によって魔族に堕とされている。
神羅万象シリーズ
「皇魔族」として第一章から登場。魔界の住人。
第八章大魔王と八つの柱駒では「皇魔族」とは別物の「魔族」(九邪戦乱の章にて聖魔族に改称)が新しく登場し、
主人公も含めて大半のキャラクターを魔族で占めた。
スレイヤーズ
魔族(スレイヤーズ)を参照。
人間とは明らかに違うアストラルサイドという精神世界を主とする種族。
その力は人間を遥かに上回り、負の感情を好む。
破壊・滅びを目的とし、上位者に対しては絶対服従である。
人間と変わらない姿をとれる者は高位魔族となる。
ゼルダの伝説
作品によって異なるが、主にガノン及びガノンドロフとその眷族の魔物を指す。
『神々のトライフォース』では司祭アグニムが魔族を名乗っているが、正体は魔王ガノンに憑依された人間に過ぎない。魔王の配下=魔族という意味合いで使われていると思われる。
『スカイウォードソード』では魔族長を名乗る男ギラヒムが登場した。しかし彼の正体も、ここで言われるような悪魔的な意味での魔族ではない。
未将崎雄のコミカライズ版では、魔界の住民である魔族が敵として登場した。ただし悪魔というにはかなりグロテスクな造形であり、ドラゴンのような姿をした個体も登場する。
実は魔族という呼称が使われたのはコミカライズ版が先である。
葬送のフリーレン
魔族(葬送のフリーレン)を参照。
魔物の中でも人語を解する程の知性を備えた種が魔族と呼ばれる。
人とほぼ同等の姿と言葉を操り、人を取って食らうという生態を生まれ持つ人類の天敵。
思考形態は人間と異なっており、感情自体はあるものの人間らしい感情は欠如しており、人間の常識や理性、感情を理解することができないため、話し合いでわかり合うことは不可能。
彼らにとっては人間は捕食対象に過ぎず、人の言葉を用いるのも人間を油断させるための手段でしかない。主人公の魔法使いフリーレンからは「言葉をしゃべる猛獣」と評されており、彼女曰くその祖先は人間を捕らえるために「助けて」と声を発した魔物であるらしい。
その一方で、魔法に対する強い愛着と誇りを持つ知的な一面も備え持ち、長い年月を魔力の鍛錬と研鑽に費やし、1つの魔法の研究に生涯を捧げるという。
単一の種族ではなく言葉を操る魔物の総称であるため、容姿は人間に似た者から怪物然とした者まで様々だが、共通した要素として頭部に角を備える。
対魔忍シリーズ
地球の人間界とは異なる世界、魔界に住まう種族。主に人型だが人語を介せる獣型の魔獣も存在。
世界観として、人間界と魔界を繋ぐ門は日本国にしか存在しなく、一部の者は人間界に進出して独自の魔族街を築いている者達も。
当初は人類とは敵対する人物が多かったが、後続作品では友好的な人物や中立的な立ち位置の者達も登場。
シリーズを通して物語内では対魔忍組織、中華連合、米連各国など敵対関係または協力関係になっており、その関係性は様々。
一番数の多い一般的な魔族をはじめ、吸血鬼、淫魔、鬼、獣人、ナーガ、レイス、悪魔他とその種は多岐に渡る。
そして人類と同じく魔族も一枚岩ではないようで、魔界全土では各勢力同士で拮抗しており紛争状態になってもいる。
D&D
異次元に渡る六道の一つ「煉獄」を住む種族、
ウォーロックに力を与える条件として魂を要求して、炎と悪意の力で契約者を自滅へ誘っている。
基本的に赤や紫肌など異色肌をしている、人間とのハーフがティーフリング。
ドラゴンボール
ピッコロ大魔王を長とする眷属。
一部のナメック星人が繁殖とは別に創り出す種族であり、誕生してすぐに知性を持ったまま活動できる。魔族に殺された者の魂はあの世に行くことができず永遠に現世をさまよう。悪魔、魔界人、魔人も登場しているが関連は不明。
アニメ『ドラゴンボールZ』ではガーリックJr.率いる魔凶星人や悪のナメック星人スラッグの手下であるスラッグ星人など異星の魔族が登場している。
バーサス
13の世界の一つ『魔勢界』における「人類の天敵」。
大魔王ビャクオウを頂点とする47の魔王に率いられた怪物たち。外見は比較的人間に近い者から獣人や竜人のような者まで様々。圧倒的な戦力差で人類を蹂躙し、魔王討伐のために選ばれた47人の勇者も次々と戦死していった。
13の世界が融合したことで『機律界』のロボット、『巨人界』の巨人族、『新虐界』の新人類、『天鬼界』の宇宙人など各世界における「天敵」の脅威に彼らもまた晒されることとなる。
天敵を脅威たらしめる最大の要因は人類側の兵器や魔法といった攻撃手段が威力に関わらず一切通用しない(例として巨人の肉体は新人類の刃物や『暴緑界』の猛獣の牙でダメージを負う程度の強度しかないが、人類の攻撃では最も科学が発達しているであろう天鬼界の衛星兵器ですら傷一つ付けることができない)ことだが
魔族の場合、下位から中位程度の魔物は勇者やその仲間に討ち取られる描写がある。
ハーメルンのバイオリン弾き
大魔王ケストラーを王とする種族。ドラゴン、獣、鳥、アンデッド、悪魔など様々な個体が存在する。
そのほとんどは、ケストラーと共に「パンドラの箱」に封印されていた。
バトルスピリッツ
「異界魔族」と呼ばれる異界グラン・ロロの住人の一つ。
馬神ダンシリーズの設定において、過去にグラン・ロロに迷い込んだ人間が紫の世界の環境に適合した姿とされており、少年激覇時代に地球とグラン・ロロが繋がった際に地球に残ったものが数を増やし、ブレイヴ時点では人類が支配していた地域を着々と手中に納めるほどになった。本拠地は自らが生み出した8番目の大陸オクトだが、オクトを生み出した影響で地球の大異変「地球リセット」を招き、人類軍が12宮Xレアの力を借りて地球リセットを止める事になる。
過半数は人間に近い姿をしているが、エルフ耳があったり、尻尾を持っているなど差異がある。中には動物の頭を持っていたり、人間とは大幅にかけ離れた異なる異形の者がいたりと多種多様な進化を遂げた事が窺える。(ちなみにザジは登場した魔族の中でも一番人間に近い姿をしている。)
なお、ツノは生まれた時から生えている個体もいれば、所謂付け角でお洒落している個体もいる。
異界では一番凶暴だとされており、それを裏付けるように領地での人間の権限は低い。
しかしながら、人間と同じように他者を慈しむ心を持った人物も存在しており、デュックのように人間と魔族が共存している領地もある。恐らくは人間と交配が可能なのではないかと推測される。
バローネ曰く、墓を作って故人を埋葬する文化というものが無いらしい。
バトルスピリッツ星座編のフレーバーテキストでいう所の「月の旅団」という勢力に相当する。
まおゆう魔王勇者
魔界の種族。
大きく分けると大氏族に、竜族、人魔族、巨人族、獣人族、鬼呼族、妖精族、機怪族、蒼魔族がいる。
さらに細分化すると、現魔王出身の一族、火竜族、森歌族、新しく興った衛門族など、数多くの種族がいる。
そして、それらを束ねる立場にいるのが魔王である。
大氏族族長: 火竜大公 紋様の長 巨人伯 銀虎公 鬼呼の姫巫女 妖精女王 碧鋼大将 蒼魔王
他魔族キャラクター: 魔王(まおゆう) メイド長(まおゆう) 火竜公女 魔族娘 奏楽子弟 土木子弟
まちカドまぞく
光の一族の定めた世界の矩から外れた、闇の一族達のこと。
昔は人の社会を脅かすような大型のまぞくが頻繁にいたらしいが、今のまぞくは『シャミ子に毛が生えたような子ばっかり』らしい。
魔方陣グルグル
その大抵は魔界の住人として魔界で社会を作っているが中には闇の魔法を研究しのめりこみ過ぎた結果、魔族となってしまった存在が多数登場している。魔物や魔族を統率する魔王ギリなどがその分かりやすい例。
無職転生
元々は六面世界の一つ「魔の世界」に住んでいた種族だが無職転生の時代では人族と魔族の戦争で魔族側に協力した種族を全て魔族としている。
長耳族、炭鉱族、鬼族など生物分類だと魔族にあたる種族でも、戦争で魔族側に協力していなければ魔族扱いはされておらず、逆に元々獣族など他種族でも戦争で魔族側なら魔族と呼ばれている。
女神転生シリーズ
大種族(悪魔の種族の大まかな区分)の一つとして設定される。
幽遊白書
魔界に住む住人と、その系譜。
ラングリッサーシリーズ
混沌の王カオスを神と崇める魔物達の総称。カオスの力が籠められた魔剣アルハザードの所有者に選ばれた闇の皇子ボーゼルに忠誠を誓い、人間と敵対する。
ワイルドアームズ
ファルガイアへやってきた異世界からの侵略者。
鋼の肉体に水銀の血を持ち、構成物質こそ違うものの、ファルガイアの生き物に類似した身体を持つ、半生命半機械の存在。
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