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生きとし死せる、全ての人たちに捧ぐ。



大陸の遥か北の果て。

この世界の人々が天国と呼ぶ場所

“魂の眠る地”《オレオール》にたどり着いた。


そこには多くの魂が集まる場所で、

私はかつての戦友たちと対話した。

        ───『大魔法使いフランメの手記』───


概要編集

原作は山田鐘人、作画担当はアベツカサ

週刊少年サンデー小学館)にて2020年22・23合併号から連載されている少年漫画作品。

単行本は2024年4月時点で第13巻まで刊行、累計発行部数は2000万部を突破。

第14回(2021年度)マンガ大賞、第25回(2021年)手塚治虫文化賞新生賞、第69回(2023年度)小学館漫画賞、第48回(2024年)講談社漫画賞を受賞している。


剣と魔法の正統派ファンタジー世界を舞台に、勇者一行として魔王を倒した魔法使いフリーレンとそれを取り巻く人々の冒険、生き様を描いた物語。


魔法使い、戦士、僧侶などの職業分担勇者を中心に魔王討伐を目指す4人パーティ宝箱に擬態した魔物尖った耳のエルフ…など和洋の古典的なRPGやファンタジー作品のお約束に沿った大人世代にも馴染み深い設定が多数採用されつつ、バトルと成長、男女の淡い仲、ギャグシーンなど少年漫画としての王道要素も満遍なく盛り込まれている。


しかし、バトルを扱う少年漫画としては、既存の作品と様々な点で一線を画している。

バトルについては、主人公フリーレンは物語開始時点で既に魔法使いとして圧倒的に最強格で、強敵とされる存在に対して強大な魔力で圧倒する様子が序盤から見られる。

そもそもバトルそのものが作品の主軸というわけではなく、何を顧み、何を考え、仲間や敵とどう向き合い、人生を誰とどう生きていくかという、人生観の方に重きが置かれている。

また「エルフが非常に長寿のため、人間に比べ時間の流れに対して無頓着である」という設定に違わず、月~年単位の作中時間が簡単に経過する構成となっている。


その一方で、休載が多め。

毎週、もしくは2週間に1回の頻度で連載しているが、長いものだと以下の通り。

  • 3週間:第96話~第97話、第99話~第100話、第103話~第104話~第105話、第117話~第118話
  • 約1か月:第93話~第94話、第98話~第99話、第106話~第107話、第127話~第128話
  • 約2か月:第107話~第108話
  • 約3か月:第130話〜第131話
  • 約5か月:第110話~第111話

その影響で、以下のように単行本最新刊が最新話に追いついてしまう事態まで発生している。

  • 第12巻(2023年12月18日発売):第108話~第117話を収録。この時点で最新話は第118話。
  • 第13巻(2024年4月17日発売):第118話~第127話を収録。この時点で最新話は第128話。


あらすじ編集

10年かけて魔王を倒し、世界を救った勇者一行。その50年後、勇者ヒンメルはかつての仲間達と再会し、《半世紀流星》を見た直後、その生涯を閉じた。


仲間のひとりであるエルフ族のフリーレンは、長命ゆえに人間とあまり深く関わろうとしなかったが、10年の刻を共にした友の死をきっかけに、人と関わり、人を知ることを決める。


これは、「冒険の終わり」から始まる物語。


登場人物編集

登場人物の名前はドイツ語の単語で統一されている。

主要人物編集

葬送のフリーレン

CV:種﨑敦美

主人公。

勇者ヒンメルの仲間であったエルフ魔法使い

名前の由来はドイツ語で「凍る」を意味する「Frieren」。

フェルン

CV:市ノ瀬加那

戦災孤児で、ハイターに拾われ育てられた魔法使いの少女。

ハイターの計らいで幼少の頃よりフリーレンに師事しており、彼女の弟子にあたる。

ハイターの死後、フリーレンの旅に同行する。

名前の由来はドイツ語で「遠く」を意味する「Ferm」。

シュタルク

CV:小林千晃

アイゼンの弟子である戦士の青年。フリーレンたちの旅に同行する。

名前の由来はドイツ語で「強い」を意味する「Stark」。

僧侶の戦い

CV:中村悠一

フリーレンに「ハイター以上」と評される破戒僧

治癒や解呪の実力を見込まれ、フリーレンたちの旅に同行する。

名前の由来はドイツ語で「存在」を意味する「Sein」。


かつての勇者仲間編集

優しかった勇者

CV:岡本信彦

かつてフリーレンと共に旅をした勇者の青年。

天寿を全うした彼の死をきっかけにフリーレンの新たな旅が始まった。

名前の由来はドイツ語で「空」や「天国」を意味する「Himmel」。

はて、先ほど呼ばれた気がしましたが

CV:東地宏樹

かつてフリーレンと共に旅をした僧侶の男性。

大酒飲みの生臭坊主。フリーレンにフェルンを託す。

名前の由来はドイツ語で「朗らか」を意味する「Heiter」。

最強の戦士

CV:上田燿司

かつてフリーレンと共に旅をしたドワーフ戦士の男性。

旅に同行できない自分に代わり、シュタルクを連れて行くよう提案した。

名前の由来はドイツ語で「鉄」を意味する「Eisen」。


その他の登場人物については葬送のフリーレンの登場人物一覧を参照。


用語編集

種族編集

作中に存在する魔族以外の知的生命体は総称して「人類」と呼ばれる。

フリーレンの種族。

長く尖った耳と途方もなく長い寿命が特徴。その長寿ゆえに恋愛感情や生殖本能が乏しく個体数は非常に少ない。

ヒンメル、ハイター、フェルン、シュタルクの種族。

現実の人間と同様、寿命は100年未満であり人類種の中では最も短命。

その反面、繁殖能力が高く個体数も多いため思いがけない天才的な人物が生まれる事も多い。

アイゼンの種族。

小柄だが頑丈で腕力も強い。平均寿命300年とエルフほどではないにしろ長寿。

戦士のほかに鉱夫や鍛冶屋をしている者が多い。

この作品における敵役。

知性と言葉を持つ魔物であり、かつて魔王に率いられ人類と戦争を繰り広げた。

姿かたちこそ人と似るものの、その精神構造は決定的に異なる。


魔法編集

約1000年前、大魔法使いフランメによって体系化され広められた。

  • 民間魔法

「銅像の錆を綺麗に取る魔法」「失くした装飾品を探す魔法」など地味で限定的だが生活に役立つものが多い。

  • 魔族の魔法

魔族が使用する魔法。長い生涯を掛けて研究する。

魔族の脳や肉体からくる特殊な精神構造を前提としており、基本的に人類には扱えない。

  • 呪い

魔族や魔物の魔法の中でも人を眠らせたり石にするといったいわゆる状態変化を引き起こす魔法。

人類の魔法技術では解析も解除も不可能に近い。

僧侶が使用する聖典に記された特殊な魔法。呪いを解除することができる。

呪いと同様に詳しい原理は不明であり、通常の魔法以上に使用者の資質に左右される。



組織編集

大陸において魔法使いを統括する組織。約50年前に大魔法使いゼーリエが設立した。

魔法使いの資格認定を行っており、登録せずに魔法を使う無資格者は「闇魔法使い」として扱われる。

九~六級までは見習い扱いで五級以上で一人前とされる。一級魔法使いが最高位。

2000人が在籍しており五級以上は600人。

北部高原のおける流通を取り仕切る商会。

武装商隊や各町村の防衛を担当する「ノルム騎士団」といった軍事力を保有している。

  • 統一帝国

1000年前に存在した国家。大陸の大部分を支配していた。

  • 帝国

統一帝国の流れを汲む北側諸国最大の国家。北部高原よりもさらに北を領土としている。

長きにわたる魔王軍との戦いの最前線にあって滅亡しなかった人類最強の国家と言われる。


地理編集

舞台となる大陸は南北に長く、区分として南方・中央・北方に分けられる。

中央諸国編集

ヒンメルやハイターの故郷。

  • 王都

ヒンメル一行が旅立った地。中央広場には魔王討伐を記念した勇者たちの銅像が建っている。

  • 聖都シュトラール

中央諸国にある都市。詳細は不明だが宗教の中心となる場所と推測される。

魔王討伐後のハイターはここで司教をしていた。

  • グレーゼ森林近くの村(名称不明)

かつてこの地で猛威を奮った大魔族クヴァールが村はずれに封印されており、ヒンメルも晩年まで毎年様子を見に来ていた。

  • リーゲル峡谷の村(名称不明)

フリーレン、フェルンと出会う前のシュタルクが滞在していた。

かつて紅鏡竜が襲ったがたまたま居合わせたシュタルクに恐れをなし逃走。それ以来竜の被害を受けていない。

  • 戦士の村

クレ地方に存在したシュタルクの故郷。

数多くの優れた戦士を輩出していたが大魔族の襲撃で滅びた。

  • 城塞都市ヴァール

中央諸国と北側諸国の関所となる街。

  • 音楽都市

外伝小説『奏送』の舞台。「音楽都市」は通称で正式名称は不明。

その異名通り音楽が非常に盛んな街。中央広場には高名な音楽家たちの銅像に混ざり、ヴァイオリンを弾くヒンメルの胸像がある。


北側諸国編集

物語の主な舞台となる地域。

  • 魂の眠る地(オレオール)

フリーレン一行の目的地。

フランメの手記によれば世界中の人々の魂が集まる「天国」のような場所であり、フランメはかつての戦友たちと再会したという。

大陸最北端の地「エンデ」に存在しており、現在は魔王城が建っている。

  • グラナト領

グラナト伯爵が治める街。

七崩賢の断頭台のアウラによる侵攻を受けている。

  • 剣の里

北側諸国シュヴェア山脈に存在する山村。

女神様が授けたという「勇者の剣」を代々守ってきた。

  • 魔法都市オイサースト

大陸魔法協会の本部が存在する北側諸国の都市。魔法使いが多い。

  • エトヴァス山地

火山地帯であり大陸北方では温暖な地域。温泉が多く湧き出ている。

  • 城塞都市ハイス

温泉が名物の都市。建物の建築様式などがどことなく東洋を連想させる。

  • 北部高原

大陸北方でも強力な魔族や魔物が生息する地域。特定の国家に属しておらず事実上ノルム商会が統治している。

竜が群れを作らねばならないほど過酷な環境であり、外部の者が立ち入るには一級魔法使いの同行が義務付けられている。

魔物の襲撃を避けるため谷底や湖の中の孤島、洞窟の奥などの険しい場所に集落が作られていることも少なくない。

魔物が遺体を掘り起こすため小さな村では墓地を作れず、高原南端の共同墓地に葬られる。

  • ビーア地方

不毛の北部高原で唯一の穀倉地帯。醸造も盛んに行われている。

  • トーア大渓谷

深さ3000mに及ぶ大絶壁。

  • コリドーア湖

北側諸国最大の湖。

対岸が見えないほど広大であり、湖の東西を囲むように山脈がそびえているため迂回もできない。さらに冬の時期は山脈の影響で気流が乱れ船が沈没する危険もある。

  • 城塞都市ヴァイゼ

七崩賢の黄金郷のマハトの手で黄金化されてしまった都市。

大陸魔法協会が全体を結界で覆い、管理を行っている。


南側諸国編集

ストーリーに直接関わらないため詳細は不明。フェルンの故郷であること、人間同士の大きな戦争があったことなどがうかがえる程度。


建造物編集

  • ブレット地方の遺跡

巨大な樹とその根に覆い隠されるように存在する石造りの小屋。特殊な結界で守られている。

将来フリーレンが人間を知りたいと考えるようになると見越したフランメが伝言を隠していた。

  • 零落の王墓

統一王朝期に作られた迷宮。内部の罠や魔物により多くの冒険者が命を落としている。

一級魔法使い試験第二試験の会場に利用される。

  • トーア大渓谷の橋

とあるドワーフが200年の歳月をかけて完成させた橋。

  • 千鏡の塔

その名の通り鏡が無数に重なり合ったような外観の塔。

詳細は不明だが塔の攻略がヒンメルの英雄譚でも代表的なエピソードの一つとして挙げられる。


魔物編集

強い魔力を持った超常の生物。

様々な種が存在するが死骸が黒い魔力の塵となって霧散するという点が共通している。

魔族も魔物の一種である。

竜種編集

  • 紅鏡竜

体表が赤い鱗に覆われた巨竜。魔法耐性が高い。

巣に魔力の強い物品を貯め込む習性がある。

  • 皇獄竜

竜の中でも最強とされる種。

皇獄竜の討伐は北側諸国では七崩賢不死なるベーゼとの戦いや千鏡塔の攻略と並びヒンメルの英雄譚として語り継がれている。

  • 毒極竜

ナマズに似た顔に5つの目を持つ竜。おそらく有毒。

  • 小型の竜(名称不明)

北部高原ドラッヘ地方に生息する竜。

前肢が翼状になったワイバーン型。紅鏡竜などの大型種と比べると弱いため群れを作っている。

  • 天脈竜

翼のある亀のような姿をした途轍もなく巨大な竜。

広大な背中の甲羅には森や湖といった地形が存在し、何万年にもわたり隔絶された環境で多数の動植物が独自の生態系を築いている。

竜には珍しく温厚で争いを好まない性格。常に空を飛んでおり地上に降りるのは死して地に落ちる時と言われる。


鳥型の魔物編集

  • バンデ森林の魔物(名称不明)

一行が乗る馬車を丸ごと鷲掴みにして飛ぶほど巨大な怪鳥。

掴んだ獲物を上空から地面に叩きつけて狩りをする。

  • 屍誘鳥(ガイゼル)

瞳が三つある大きな眼と長い尾が特徴。

人間の死体で他の人間を誘い出し、尾の先の刃で仕留めて捕食する。

  • トーア大渓谷の魔物(名称不明)

群れで行動し翼で強風を起こして橋を渡ろうとする者を谷底に落としていた。顔がハシビロコウに似ている。


他の魔物編集

mimic

宝箱に擬態した魔物。フリーレンの天敵

  • 幻影鬼(アインザーム)

人間を捕食する人型の魔物。

獲物となる人間の記憶を読み取り大切な人の幻影を作り出し誘い込む。

  • アンデッド

ゾンビやスケルトンなど魔法で動かされている死体。厳密には魔物ではない。

ハイターはよく二日酔いの時の顔色をアンデッドにたとえられた。

  • 山の主

剣の里付近に生息する狼型の魔物達のリーダー格。里を度々襲撃している。

  • 混沌花

呪いで人を眠らせ魔力を吸いとる植物の魔物。

他の植物と交雑することで地域の環境に適応し生息域を広げる性質を持つ。

  • 水鏡の悪魔(シュピーゲル)

迷宮「零落の王墓」に潜む魔物。

侵入者と全く同じ能力を持つ「複製体」を作り出し嗾けてくる。本体自体は脆く無力。

巨大なイカの魔物。

本来は海の魔物だがコリドーア湖にも生息している。

  • 獣人(名称不明)

犬を人型にしたような姿の魔物。

魔族ではないが高い知能を持ち、人間との戦いで武器を用いた集団戦術を学習し取り入れている。


動植物編集

魔物のみならず通常の生物にも油断ならない危険生物が存在している。

ヒンメルの故郷の植物で美しい花を咲かせる。

すでに絶滅したと思われていたが…。

  • シードラット

リスに似た可愛らしい姿をしているが種を食べる害獣。

餌となる種子を外敵のいない安全な場所に埋めて隠すが、場所を忘れるなど頭は良くない。

  • 毒蛇(名称不明)

首の周りがたてがみのように逆立った鱗で覆われた赤い蛇。

噛まれた者は毒により脳が溶けて鼻から流れ出し死に至る。シュタルクが噛まれ死にかけた。

  • 鏡蓮華

花言葉は「久遠の愛情」

この花を象ったアクセサリーが恋人へプレゼントとして贈られる。

  • 隕鉄鳥(シュティレ)

竜と同等の頑丈な身体を持ち音速で飛ぶ小鳥。警戒心が強く魔力にも敏感なため捕獲は困難を極める。

一級魔法使い試験ではこの鳥の捕獲が第一次試験となった。

  • 獅子猪(フレッサー)

その名の通りライオンのようなたてがみを持つ巨大な猪。

畑を荒らしたためヴィアベル、シャルフに加え、強引に仲間に引き入れられたシュタルクによって退治された。


鉱物編集

  • 封魔鉱

魔法を全く使えなくしてしまう鉱石。

小さい物でもかなりの値が付く(小石で金貨数枚、掌からはみ出す程度の大きさで豪邸が買える)が、鉱石自体が硬すぎるため、採掘が難しい。魔力を込めると強い光を発する。

  • 聖雪結晶

魔法薬に使われる貴重な鉱物。

危険な魔物がいる地帯に採掘地があり、中々手に入らない。


飲食物編集

  • ルフオムレツ

ヒンメルの好物。卵を10個使った巨大なオムレツ

  • ブドウ

ドワーフの文化ではブドウは酸っぱいほど良いとされ、「甘い葡萄を酸っぱい葡萄に変える魔法」も存在している。

  • ジャンボベリースペシャル

シュタルクがアイゼンに連れられヴァールを訪れた時にいつも食べていたパフェ。

昔より小さくなった気がする。

  • ハンバーグ

ハンバーグ師匠

この世界では精一杯頑張った戦士を労うためにハンバーグを焼く風習が一部で存在する。アイゼンは毎年仲間やシュタルクの誕生日に「馬鹿みたいにでかい」ハンバーグを焼いており、フリーレンにもレシピを教えていた。

  • 皇帝酒(ボースハフト)

統一帝国で作られた伝説の美酒。地下の洞窟の中に張られた結界で保存されていた。

正体は皇帝の即位式で大量に配られた不味い安酒。名酒という偽情報を記した碑文や結界も全てはとあるエルフによる悪ふざけであった。

  • ガチガチのパン

物流の不安定な北部高原で主に食べられている硬いパン。食べ物が出してはいけない音がする。


武具・マジックアイテム編集

  • 魔導書

魔法の術式が書かれた本。

フリーレンは各地で依頼や困り事を解決する報酬として魔導書を受け取り、町に着けば必ず魔法屋に立ち寄る。

  • 聖典

僧侶が持つ宗教の教典。

記された神話や戒律は「女神様の魔法」の暗号になっている。解読できた魔法はヒンメルの時代で3%ほどとされる。

  • 暗黒竜の角

魔術に用いる道具。邪悪な黒いオーラを放っている。

魔物の身体の一部のはずだが、なぜこれが塵とならずに残っているのかは不明。

文字通り相手が身に着けている服だけを選別して溶かす薬。

  • 勇者の剣

女神様が授けたと言われる岩に刺さった剣。

世界の危機を救う者がこの剣を引き抜けると言われ、多くの勇者たちが挑戦したが今現在も誰一人抜くことはできなかった。

  • 勇者の剣(レプリカ)

ヒンメルの愛刀。

幼少期に魔物から助けた商人に貰ったもので、レプリカながらドワーフの手による業物。

勇者の剣を抜けなかったヒンメルはこれで魔王を倒した。

  • 支配の石環

神話の時代の賢者エーヴィヒが作ったという魔族の精神を支配する腕輪。

  • メークリヒ

エルフが作った楽器。形状はオカリナに似ている。

演奏するには微弱な魔力を絶妙な均衡で送り続けなければならず、上手く吹くには100年以上かかると言われる。


その他の用語編集

50年に一度見られる流星群。

  • 銅像

ヒンメルが各地で功績を残すたびに建てた銅像。

毎回像のポーズを考えるのに何時間もかけており、その種類は100通り以上に及ぶという。

  • 写真

希少だが魔法により写真を撮影する技術が存在する。

ザインのペンダントには旅の魔法使いによって撮られたゴリラとの写真が入っている。

  • 貨幣

銅貨、銀貨、金貨が流通している。

金貨はシュトラール金貨やライヒ金貨などが存在する。シュトラール金貨が10枚あれば1年間三食おやつ付きの生活ができる。

  • 聖杖の証

フリーレンが持つペンダント。

かつては一流の魔法使いの証明とされたが、ヒンメル達の時代にはすでに誰も知らない骨董品となっていた。

一級魔法使いの中でもゼーリエに近しいレルネンはこれを知っており、無資格のフリーレンに一級試験受験の許可を出した。

魔法で動く人形。

作中ではレルネンの作ったものと何かのはずみで再起動した1000年前のゴーレムが登場。

アニメ版ではフリーレンも作成している。高速ブレイクダンスでヒンメルたちを沸かせたものと、自身の複製体との戦いで巨大なものを召喚している。


テレビアニメ編集

2022年9月にアニメ化が発表され、11月にはテレビシリーズとして制作される事が発表された。

TOHO animation田口翔一朗プロデューサーは連載開始された原作を読み、アニメ化しようと思い立った。TOHO animation内部でも前向きに考えるべきだということで企画が動き出した。そして2020年秋にアニメ化のオファーが小学館に寄せられたとのこと。


2023年10月から2024年3月まで日本テレビ系列(NNS加盟全30局)、AT-XBS日テレにて放送された。

一級魔法使い試験編までをアニメ化しており、その一級魔法使い試験編は第2クールのサブタイトルにもなっている。


初回に関しては9月29日の金曜ロードショーにて「初回2時間スペシャル ~旅立ちの章~」として放送された。ただし金ローの設定のないテレビ大分では当日深夜0時40分-2時34分に遅れネットされた。また、AT-Xでも初回2時間スペシャルで放送された一方、BS日テレでは初回は通常の30分番組として放送された。

補足だが、初回2時間スペシャルとしては同じく日本テレビ系列で放映された『宇宙空母ブルーノア』以来約44年振りであった。


翌週の第5話以降はNNS加盟全30局同時ネットの新アニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT」にて放送された。


2024年9月28日にアニメ2期製作決定が発表された。


スタッフ編集

監督斎藤圭一郎
シリーズ構成鈴木智尋
キャラクターデザイン長澤礼子
音楽Evan Call
アニメーションプロデューサー福士裕一郎中目貴史
アニメーション制作マッドハウス

音楽編集

オープニング


エンディング



余談編集

タイトルの意味編集

本作のタイトルは、寿命の異なるパーティの中でも特に長寿とされるエルフ且つ最強格の魔法使いであるフリーレンが「常に仲間達を見送る側」である表現と思われていたが、同時に「常に敵を葬りさる側」という呼称であることが作中で明かされた、一種のダブルミーニングである。


しかし英語でこれをひとつの単語ないし単一のイディオムに落とすのは不可能であり、それぞれの意味合いを重視した訳語が与えられた。

すなわち、タイトルの方は「Frieren: Beyond Journey's End」【直訳すると「フリーレン:旅の終わりの先に」】、二つ名のほうは「Frieren the Slayer」【穏当に直訳すると「(対魔族特化の)討伐者フリーレン」】とされた。


なおこの両者とも、アニメにおいてそれぞれ同名の曲が用意されている。


初期企画の頃の話編集

連載が始まる前の企画段階ではもっと全体的にギャグ要素で構成された完全なコメディ漫画の方向性で行く予定だったとされており、ところどころ話の展開がシュールだったり、キャラクターの言動がはっちゃけてたりするのはその時の構想の名残と考えられる。


二次創作に関して編集

2024年2月にFANZAに対して本作のR-18同人作品の配信停止が通告され小学館側から圧力説などが噂されたが、のちにこの措置がFANZA側の自主規制であったことと、フリーレンのR-18同人自体が禁止されたわけではないと判明した。

二次創作に厳しい作品一覧も参照。


関連動画編集

ティザーPV

PV第2弾

PV第3弾

PV第4弾

TVアニメ2期発表映像


関連項目編集


評価タグ編集


外部リンク編集

原作関連編集

サンデーうぇぶり『葬送のフリーレン』

ニコニコ漫画『葬送のフリーレン』

少年サンデー内紹介サイト

公式Xアカウント


テレビアニメ関連編集

公式サイト

公式Xアカウント

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