概要
小学館が主催している漫画の賞で、1955年に創設されて以来、毎年様々な漫画作品が受賞している。
歴史
- 1955年、創設
- 1975年、部門が少年少女部門と青年一般部門に分割され、候補作品の幅が若干広がる。
- 1981年、新たに児童部門が設けられ、更に候補作品の幅が広がった。
- 1983年、少年少女部門が少年部門と少女部門に分割され、ほぼ現在に到る。
- 2003年、青年一般部門が一般向け部門に改名される。
受賞までの流れ
1.出版業界に携わってる方々、一般読者、書店関係者、関係文化団体、漫画家、評論家等から推薦作品を募集する。
毎年10月より募集を開始する。
募集の対象は、雑誌等に一年以上連載されている比較的新しい作品である。
なお、2019年度より作品を推薦する際、小学館IDが必要となった。
2.推薦された作品に関して合評や討議などを行ったうえで、各部門毎に候補作品を決定する。
3.候補作品に関する推薦並びに選評を各審査委員に依頼し、これらを集計した後、そこから更に最終審査委員会を開き、検討のうえで受賞作品を決定する。
4.受賞作品決定後、東京都千代田区の帝国ホテルにて表彰式を行う。
なお、受賞作品の作者には、ブロンズ像みのりと副賞100万円が贈呈される他、
作品を推薦してくれた読者には、抽選で100名様に小学館特製オリジナル図書カードが送られる。
図書カードには前年に受賞した各部門毎の作品の主人公が描かれている為、受賞作品に思い入れがある場合は使用せずに記念品として保管しておこう。
受賞作品の一覧
1950年代
●第一回(1955年度)
●第二回(1956年度)
●第三回(1957年度)
●第四回(1958年度)
受賞作品 | ちびくろサンボ/しあわせの王子 |
---|---|
作者 | センバ太郎 |
掲載誌 | 小学二年生(小学館)/小学四年生(小学館) |
●第五回(1959年度)
受賞作品 | こりすのぽっこ |
---|---|
作者 | 太田じろう |
掲載誌 | こばと(集英社) |
1960年代
●第六回(1960年度)
該当作品なし
●第七回(1961年度)
受賞作品 | サイエンスくんの世界旅行 |
---|---|
作者 | 秋玲二 |
掲載誌 | 中学生の友二年(小学館) |
●第八回(1962年度)
受賞作品 | すすめロボケット/てぶくろてっちゃん |
---|---|
作者 | 藤子・F・不二雄 |
掲載誌 | 幼稚園~小学三年生(小学館)/たのしい一年生~三年生(講談社) |
●第九回(1963年度)
●第十回(1964年度)
●第十一回(1965年度)
受賞作品 | パキちゃんとガン太/マーちゃんミーちゃん |
---|---|
作者 | 前川かずお |
掲載誌 | 小学三年生(小学館)/小学四年生(小学館) |
●第十二回(1966年度)
該当作品なし
●第十三回(1967年度)
●第十四回(1968年度)
●第十五回(1969年度)
1970年代
1975年度より、部門が「少年少女部門」と「青年一般部門」とに分割された。
●第十六回(1970年度)
受賞作品 | ギャグおじさん/親バカ天国 |
---|---|
作者 | 秋竜山 |
掲載誌 | デラックス少年サンデー(小学館)/週刊少年マガジン(講談社) |
●第十七回(1971年度)
●第十八回(1972年度)
●第十九回(1973年度)
●第二十回(1974年度)
●第二十一回(1975年度)
【少年少女部門】
【青年一般部門】
●第二十二回(1976年度)
【少年少女部門】
【青年一般部門】
受賞作品 | あぶさん |
---|---|
作者 | 水島新司 |
掲載誌 | ビッグコミックオリジナル(小学館) |
●第二十三回(1977年度)
【少年少女部門】
【青年一般部門】
●第二十四回(1978年度)
【少年少女部門】
【青年一般部門】
●第二十五回(1979年度)
【少年少女部門】
【青年一般部門】
1980年代
1981年度から新たに「児童部門」が設けられ、2年後には「少年少女部門」が「少年部門」と「少女部門」とに分割された。
ほぼ現在の形になったと言える。
●第二十六回(1980年度)
【少年少女部門】
【青年一般部門】
●第二十七回(1981年度)
【児童部門】
【少年少女部門】
【青年一般部門】
【審査委員特別賞】
●第二十八回(1982年度)
【児童部門】
受賞作品 | ゲームセンターあらし/こんにちわマイコン |
---|---|
作者 | すがやみつる |
掲載誌 | コロコロコミック(小学館) |
【少年少女部門】
【青年一般部門】
●第二十九回(1983年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
受賞作品 | 吉祥天女/河よりも長くゆるやかに |
---|---|
作者 | 吉田秋生 |
掲載誌 | 別冊少女コミック(小学館)/プチフラワー(小学館) |
【青年一般部門】
●第三十回(1984年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
●第三十一回(1985年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
受賞作品 | ぼっけもん |
---|---|
作者 | 岩重孝 |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
●第三十二回(1986年度)
【児童部門】
受賞作品 | がんばれ!キッカーズ |
---|---|
作者 | ながいのりあき |
掲載誌 | コロコロコミック(小学館) |
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
●第三十三回(1987年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
●第三十四回(1988年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
●第三十五回(1989年度)
【児童部門】
受賞作品 | まりちゃんシリーズ |
---|---|
作者 | 上原きみこ |
掲載誌 | 小学二年生~六年生(小学館) |
【少年部門】
【少女部門】
受賞作品 | Papa told me |
---|---|
作者 | 榛野なな恵 |
掲載誌 | YOUNG YOU(集英社) |
【青年一般部門】
1990年代
●第三十六回(1990年度)
【児童部門】
【少年部門】
受賞作品 | 機動警察パトレイバー |
---|---|
作者 | ゆうきまさみ |
掲載誌 | 週刊少年サンデー(小学館) |
【少女部門】
受賞作品 | はじめちゃんが一番! |
---|---|
作者 | 渡辺多恵子 |
掲載誌 | 別冊少女コミック(小学館) |
【青年一般部門】
●第三十七回(1991年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
受賞作品 | 真コール! |
---|---|
作者 | 藤田和子 |
掲載誌 | 週刊少女コミック(小学館) |
【青年一般部門】
【審査委員特別賞】
●第三十八回(1992年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
●第三十九回(1993年度)
【児童部門】
受賞作品 | ワン・モア・ジャンプ |
---|---|
作者 | 赤石路代 |
掲載誌 | ちゃお(小学館) |
【少年部門】
【少女部門】
受賞作品 | 薔薇のために |
---|---|
作者 | 吉村明美 |
掲載誌 | プチコミック(小学館) |
【青年一般部門】
●第四十回(1994年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
●第四十一回(1995年度)
【児童部門】
受賞作品 | こっちむいて!みい子 |
---|---|
作者 | おのえりこ |
掲載誌 | ちゃお(小学館) |
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
●第四十二回(1996年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
●第四十三回(1997年度)
【児童部門】
受賞作品 | 忍ペンまん丸 |
---|---|
作者 | いがらしみきお |
掲載誌 | 月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス) |
【少年部門】
受賞作品 | ガンバ!Fly high |
---|---|
作者 | 森末慎二(原作)/菊田洋之(画) |
掲載誌 | 週刊少年サンデー(小学館) |
【少女部門】
【青年一般部門】
受賞作品 | あずみ |
---|---|
作者 | 小山ゆう |
掲載誌 | ビッグコミックスペリオール(小学館) |
●第四十四回(1998年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
該当作品なし
【青年一般部門】
●第四十五回(1999年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
該当作品なし
【審査委員特別賞】
ビッグコミック表紙イラスト | |
描き手 | 日暮修一 |
ビッグコミックオリジナル表紙イラスト | |
描き手 | 村松誠 |
2000年代
2003年度から、「青年一般部門」が「一般向け部門」に改名された。
これに伴い、他の部門も「◯◯向け部門」に改名された。
●第四十六回(2000年度)
【児童部門】
受賞作品 | 世紀末リーダー伝たけし! |
---|---|
作者 | 島袋光年 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ(集英社) |
【少年部門】
受賞作品 | 名探偵コナン |
---|---|
作者 | 青山剛昌 |
掲載誌 | 週刊少年サンデー(小学館) |
【少女部門】
受賞作品 | 天は赤い河のほとりにて |
---|---|
作者 | 篠原千絵 |
掲載誌 | 週刊少女コミック(小学館) |
【青年一般部門】
受賞作品 | MONSTER |
---|---|
作者 | 浦沢直樹 |
掲載誌 | ビッグコミックオリジナル(小学館) |
●第四十七回(2001年度)
【児童部門】
受賞作品 | ぷくぷく天然かいらんばん |
---|---|
作者 | 竜山さゆり |
掲載誌 | ちゃお(小学館) |
【少年部門】
【少女部門】
受賞作品 | YASHA-夜叉- |
---|---|
作者 | 吉田秋生 |
掲載誌 | 別冊少女コミック(小学館) |
【青年一般部門】
●第四十八回(2002年度)
【児童部門】
【少年部門】
【少女部門】
【青年一般部門】
受賞作品 | 20世紀少年 |
---|---|
作者 | 浦沢直樹 |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
●第四十九回(2003年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
受賞作品 | 焼きたて!!ジャぱん |
---|---|
作者 | 橋口たかし |
掲載誌 | 週刊少年サンデー(小学館) |
【少女向け部門】
【一般向け部門】
●第五十回(2004年度)
【児童向け部門】
受賞作品 | 絶体絶命でんぢゃらすじーさん |
---|---|
作者 | 曽山一寿 |
掲載誌 | コロコロコミック(小学館) |
【少年向け部門】
【少女向け部門】
【一般向け部門】
【審査委員特別賞】
受賞作品 | こちら葛飾区亀有公園前派出所 |
---|---|
作者 | 秋本治 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ(集英社) |
●第五十一回(2005年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
【一般向け部門】
●第五十二回(2006年度)
【児童向け部門】
受賞作品 | きらりん☆レボリューション |
---|---|
作者 | 中原杏 |
掲載誌 | ちゃお(小学館) |
【少年向け部門】
【少女向け部門】
【一般向け部門】
【審査委員特別賞】
受賞作品 | 気まぐれコンセプト |
---|---|
作者 | ホイチョイ・プロダクションズ |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
●第五十三回(2007年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
受賞作品 | 僕の初恋をキミに捧ぐ |
---|---|
作者 | 青木琴美 |
掲載誌 | 少女コミック(小学館) |
【一般向け部門】
●第五十四回(2008年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
受賞作品 | クロスゲーム |
---|---|
作者 | あだち充 |
掲載誌 | 週刊少年サンデー(小学館) |
【少女向け部門】
受賞作品 | BLACK BIRD |
---|---|
作者 | 花小路かのこ |
掲載誌 | ベツコミ(小学館) |
【一般向け部門】
●第五十五回(2009年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
受賞作品 | 町でうわさの天狗の子 |
---|---|
作者 | 岩本ナオ |
掲載誌 | flowers(小学館) |
【一般向け部門】
【審査委員特別賞】
東宝株式会社 | |
備考 | 様々な漫画作品を映画化した事などによる功績を称え、配給会社を代表して。なおこの年の児童部門作品のペンギンの問題の劇場版の配給も東宝である。 |
2010年代
●第五十六回(2010年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
【一般向け部門】
●第五十七回(2011年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
【一般向け部門】
●第五十八回(2012年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
【一般向け部門】
●第五十九回(2013年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
受賞作品 | カノジョは嘘を愛しすぎている |
---|---|
作者 | 青木琴美 |
掲載誌 | cheese!(小学館) |
【一般向け部門】
【審査委員特別賞】
●第六十回(2014年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
受賞作品 | 女王の花 |
---|---|
作者 | 和泉かねよし |
掲載誌 | ベツコミ(小学館) |
【一般向け部門】
●第六十一回(2015年度)
【児童向け部門】
受賞作品 | ウソツキ!ゴクオーくん |
---|---|
作者 | 吉もと誠 |
掲載誌 | コロコロコミック(小学館) |
【少年向け部門】
【少女向け部門】
【一般向け部門】
受賞作品 | 海街diary |
---|---|
作者 | 吉田秋生 |
掲載誌 | flowers(小学館) |
●第六十二回(2016年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
【一般向け部門】
受賞作品 | BLUE GIANT |
---|---|
作者 | 石塚真一 |
掲載誌 | ビッグコミック(小学館) |
【審査委員特別賞】
高井研一郎 | |
備考 | デビュー当時から鬼籍に入るまで、漫画業界で活動を続けた事による功績。 |
●第六十三回(2017年度)
【児童向け部門】
受賞作品 | プリプリちぃちゃん!! |
---|---|
作者 | 篠塚ひろむ |
掲載誌 | ちゃお(小学館) |
【少年向け部門】
【少女向け部門】
受賞作品 | 思い思われふりふられ |
---|---|
作者 | 咲坂伊緒 |
掲載誌 | 別冊マーガレット(集英社) |
【一般向け部門】
●第六十四回(2018年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
【少女向け部門】
【一般向け部門】
受賞作品 | 響~小説家になる方法~ |
---|---|
作者 | 柳本光晴 |
掲載誌 | ビッグコミックスペリオール(小学館) |
受賞作品 | 健康で文化的な最低限度の生活 |
---|---|
作者 | 柏木ハルコ |
掲載誌 | 週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
●第六十五回(2019年度)
【児童向け部門】
【少年向け部門】
受賞作品 | 舞妓さんちのまかないさん |
---|---|
作者 | 小山愛子 |
掲載誌 | 週刊少年サンデー(小学館) |
【少女向け部門】
受賞作品 | 凪のお暇 |
---|---|
作者 | コナリミサト |
掲載誌 | Eleganceイブ(秋田書店) |
【一般向け部門】
受賞作品 | かぐや様は告らせたい |
---|---|
作者 | 赤坂アカ |
掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ(集英社) |
【審査員特別賞】
藤子・F・不二雄プロダクション |
●第六十六回(2020年度)
【児童向け部門】
受賞作品 | デュエル・マスターズシリーズ |
---|---|
作者 | 松本しげのぶ |
掲載誌 | コロコロコミック(小学館) |
【少年向け部門】
受賞作品 | からかい上手の高木さん |
---|---|
作者 | 山本崇一郎 |
掲載誌 | ゲッサン(小学館) |
【少女向け部門】
受賞作品 | 柚木さんちの四兄弟。 |
---|---|
作者 | 藤沢志月 |
掲載誌 | 別冊少女コミック(小学館) |
【一般向け部門】
受賞作品 | デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション |
---|---|
作者 | 浅野いにお |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
備考・トリビア
言うまでもない事ではあるが、これは集英社と白泉社が共に一ツ橋グループの一員、言わば小学館の傘下にある企業である為、主要株主である小学館が積極的に受賞させているのである。
しかし、同じく小学館の傘下にある祥伝社の漫画作品が受賞した事は未だにない。
- 小学館の漫画作品が受賞する事が多い事に関連して、1988年に「おぼっちゃまくん」で受賞した小林よしのりは受賞したにもかかわらず審査員から作品を酷評されたが、受賞コメントで「こんな漫画を入選してくれた審査員の方々のクソ度胸に感謝する」と返した事で翌年から審査員を総入れ替えする事態となった。いわゆる審査に関するスキャンダルの発覚だったと言えよう。
- 一ツ橋グループ以外の系列の出版社の漫画作品が受賞する事は極めて稀である。
例えば秋田書店の漫画作品では、今の所、プリンセスの掲載作品である王家の紋章と、Eleganceイブに連載されている凪のお暇の二作品が受賞しているのみに留まっており、同じく秋田書店から発刊されているチャンピオンの漫画作品が受賞した事は未だにない。
- 一ツ橋グループ以外の系列の出版社の漫画作品で、小学館漫画賞を一番多く受賞しているのは、音羽グループの講談社の漫画作品である。
(びいこちゃん、フイチンさん、てぶくろてっちゃん、親バカ天国、宮本から君へ、ダイヤのA、宇宙兄弟、ハコヅメの八作品が受賞している。)
- 現在、小学館漫画賞と講談社漫画賞の両方の賞をW受賞している漫画作品は、20世紀少年、ミルモでポン!、ダイヤのA、宇宙兄弟(史上唯一の同年同時受賞を達成)、イナズマイレブン、妖怪ウォッチ、俺物語!!、ハコヅメ、そして葬送のフリーレンであるが、同じ作者が別々の作品で両方の賞をW受賞した例もある。
【同じ作者が別々の作品で両方の賞をW受賞した例】
- 田中モトユキ
- BEBLUESで小学館漫画賞、都立!あおい坂高校野球部で講談社漫画賞をそれぞれ受賞。
等々である。
ちなみに冨樫義博と武内直子は夫婦でW受賞を果たしたと言っても過言ではない。
(夫の冨樫義博は幽☆遊☆白書で小学館漫画賞、妻の武内直子は美少女戦士セーラームーンで講談社漫画賞をそれぞれ受賞している為。)
- 2002年度に少女部門を受賞した風光るは、1992年度に講談社漫画賞の少年部門を受賞した風光るとタイトルが同じであった為、混同されてしまう事があったらしい。
(後者は週刊少年マガジンにて連載されていた、川三番地/七三太郎の野球漫画であり、内容も全く別のものである。)
- ケロロ軍曹が受賞した時、小学館の公式サイトにて、『ケロロ将軍』と誤記されていた。
なお、当の吉崎観音はあえてそれをネタにして、本当にケロロ将軍のイラストを描いていた。
内容はケロロ小隊が和風なコスプレをし、ケロロが戦国武将の姿を披露するという物であった。
それがのちに武者ケロとして展開していくことになる。
- 「マガジン掲載作品で初めて小学館漫画賞を受賞したのはダイヤのA」という認識が世間一般に広まっているが、実は小学館漫画賞を初めて受賞したマガジン掲載作品は本作ではなく、1970年度に受賞した秋竜山の親バカ天国であり、ダイヤのAはそれに続いて二作目である。
尤も、親バカ天国自体、30年以上も前の作品であり、今の若い世代で知っている人は殆んどいない為、この様に誤解されても仕方がない一面もある。
ちなみに講談社側(特にマガジン編集部)もこの事を忘れていた(或いはよく調べていなかった?)らしく、もうしませんから。にて、宮本記者が西本英雄に「小学館漫画賞の歴史の中で、マガジンの作品が選ばれたのは初めてなんだって。」と教える描写が描かれてしまった。
言うまでもなく、これは大間違いである。
正しくは、小学館漫画賞の歴史の中で、マガジンの作品が選ばれたのは、秋竜山先生の親バカ天国に続いて二作目である。
- ただし、4大少年誌でW受賞した最初の作品という意味合いでなら間違いはなく、2024年に葬送のフリーレンが講談社漫画賞を受賞するまでは、史上唯一のW受賞を達成した、週刊少年誌掲載作品でもあった。
流石に受賞にまでは至らなかったが仮に受賞していた場合、「二作揃って同じ年に講談社漫画賞と小学館漫画賞(前者は2011年度、後者は2012年度)にそれぞれノミネートされ、更に両方の賞をW受賞した奇跡の作品。」となり、ある意味伝説となっていただろう。
- その小学館漫画賞と講談社漫画賞の同年度W受賞を達成した奇跡の作品は、前述したように宇宙兄弟のみであり(2011年度)、これは2024年現在も唯一(別年度なら前述のように、他8作品ある)の快挙である。
- 最強!都立あおい坂高校野球部や失恋ショコラティエ等の様に、小学館の漫画作品で講談社漫画賞の方は受賞しても、小学館漫画賞の方は受賞を逃してしまった作品もある。
- のむらしんぼが1987年度につるピカハゲ丸で児童部門を受賞した際、その授賞式の日は同作のアニメ版の放送開始日であった。授賞式後、会場を移して行われた二次会では会場にTVが用意され、同作のOPが流れたのと同時に一同乾杯をしたというエピソードがコロコロ創刊伝説にて描かれている。
- 授賞式では受賞作の紹介映像が流れるのだが、永井ゆうじが2009年度にペンギンの問題で児童部門を受賞した際、映像中に同作の名物キャラ・裸の紳士ゴードンさんが登場し、永井氏は唖然としてしまったというエピソードが同作単行本のおまけ漫画で描かれている。