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概要

 無医村の医療をテーマにした、山田貴敏の医療漫画。2000年から8年間「週刊ヤングサンデー」に掲載され、廃刊後は「ビッグコミックオリジナル」に移籍。

 絶海の孤島「古志木島」を舞台に、元エリート外科医五島健助と看護師の星野彩佳の奮闘を描く。現代の医療問題や、過疎を題材としておきながら、根底にはのつながりの大切さを描いた名作であり、2004年には小学館漫画賞一般向け部門を受賞したほか、2005年には児童誌『小学五年生』で番外編が掲載された。


2003年と2006年にはフジテレビ系列でドラマ化された。出演、吉岡秀隆柴咲コウ

2022年には劇場版として16年振りの続編制作が始動開始し、同年12月に公開。

主題歌もキャスト陣も全てドラマ版から続役する事が発表されている。

(特に原剛洋役の富岡涼は芸能界引退しているにもかかわらず、本作のためだけに一時復帰を果たしている


漫画版は2010年より長期休載している。

あらすじ

患者を見殺しにした疑惑により病院を追われ、人口1000人の無医村「古志木島」に派遣されることになった外科医・五島健助。よそ者であることを理由に島民たちから距離を置かれる五島だったが、ある日、少年・剛洋が腹痛で倒れてしまい、父親である剛利の反対を押し切って船上で虫垂炎手術を行う。かつて誤診でを失った剛利は医者を信頼できず心を閉ざしていたが、この一件により五島に心を開いた彼は、「Dr.コトー」の看板と旗を作った。今ここに、Dr.コトーの古志木島での奮戦記が始まる。


登場人物

※ドラマ版の設定に基づいている為、登場人物の人物像や物語の展開に差異が有る事に注意!!

(なお、漫画版は2010年より長期休載している)

志木那島診療所

  • 五島健助

演:吉岡秀隆

志木那島診療所に赴任してきた外科医にして名医Dr.コトー。

「病気を見るな。人を見ろ」の信念を持ち、当初は閉鎖的な島民達による村八分のような状態から徐々に島民達の信頼を得ていく。

元々は東京の大病院に居たが、とある出来事から「1人で全ての責任を負う」為に志木那島に赴任を決めた経歴がある。大病院の医師だった事もあり医師としての技量は作中トップであり、島に赴任した後も大物政治家から執刀医を任せたい。と指名を受けている。が、医者の不養生を絵に描いたような生活をしており主食はカップラーメン

船酔いが酷く、車の免許を持たない為回診は常に自転車で走り回っている。エンディングに使われている事もあり崖の上で自転車を置きながら佇む姿は作品の象徴的なシーンと言っていいだろう。

劇場版では島で過ごして20年経った事が明かされている。


  • 星野彩佳

演:柴咲コウ

志木那島診療所の看護師

当初診療所の設備を見て「応急処置レベルしか出来ない」と不満を言うコトーに「島の診療所の役割はそんなもん」と諦め気味なスタンスであったが、どんどんコトーに協力的になって1番の理解者として成長していく。

第二シーズンでは早々にが発覚。なかなか言い出せず葛藤するが、最終的に東京の病院でコトーと主治医の鳴海の元、手術を受ける事となる。

劇場版ではコトーと結婚し五島彩佳となっており妊婦として登場する。


  • 和田一範

演:筧利夫

村役場職員にして診療所の事務員兼助手。

役場職員だが手術に立ち会うハメになり最初の手術は人間の中身を直視出来なかったが、みるみるうちに成長し、結局劇場版まで手術の助手を任されている。

カメラオタクであり定期的にシャッターを切っており、後々重要な役割を果たす。カメラの管理のみならず、コトーの自転車を整備したり手先は器用な模様。

劇場版では人事異動で診療所に常駐出来なくなり、現場を知らぬお役所仕事に文句を漏らしながらも島の少子高齢化及び過疎に全力で抗っている。


  • 仲依ミナ

演:蒼井優

第二シーズンから島に赴任してきた看護師。

注射も下手だったり血に弱かったり全体的に頼りないが、村長の話に号泣する、美貌と丁寧な性格から漁師達の憧れの的になり、ドジっ子ぶりからエロガキ及び1名のエロジジイに狙われたりと島民からすぐに受け入れられすぐに島に馴染んだ。

実は旦那に家庭内暴力を受け、逃げるように島にやって来た過去がある。最終的に旦那と決着をつける事となり正式に離婚する。

劇場版では和田と再婚していて診療所は退職または育児休業中の模様で現場には来ない。


  • 織田判斗

演:髙橋海人

劇場版で島に赴任してきた研修医。

あわよくば部屋に女の子を呼ぼうとしたり軽い人物だが医療技術は本物。


  • 西野那美

演:生田絵梨花

劇場版で看護師を務める根っからの島民。

産婆で高齢な祖母・美登里(演:藤田弓子)と同居しており、薬を飲まない祖母に苦言を呈している。


島民たち

  • 星野正一

演:小林薫

彩佳の父で村役場の課長。コトーを島に連れてきた張本人。

コトーを島に連れて来た張本人だけに、島で唯一最初っからコトーの過去を知っている。

劇場版では役場を定年退職。妻の介護をしながら平和な老後を過ごしているが、孫が気になって仕方ないのかしつこいお祖父ちゃんのような立ち回りを見せる。


  • 星野昌代

演:朝加真由美

正一の妻。元は本土の人物。

脳内出血で倒れ、体に麻痺が残り会話も難しくなり生きる事に絶望してしまうが、コトーの励ましで生きる決意をし、懸命なリハビリで後遺症は残ったものの会話は喋るの苦労する程度まで戻り、杖を使い1人で歩行し料理を行えるまで回復した。

劇場版では正一の介護を受けながらも食卓を守り器用に餃子を包んでいる。コトーはそんな彼女の卵焼きが大好物。


  • 原剛利

演:時任三郎

頑固で口下手な昔ながらの職人気質な漁師。

過去に診療所の医者の誤診で妻を失った事から診療所の医師に対する信頼は皆無でありコトーにもかなり厳しく当たっており、弱々しい息子にも厳しかった。

第二シーズンでは中学受験及び高額な私立中学の息子の為に本土の工事現場で出稼ぎをするが、無理をした結果事故を起こし、詐欺に遭ってしまうなど踏んだり蹴ったりで船を騙し取られるなど苦労するが、最終的に島民達に新たな船をプレゼントされ漁師に復帰する。

劇場版の予告では元気に漁師をやっているようなシーンがあるのだが...?


  • 原剛洋

演:富岡涼

剛利の息子。

コトー最初の患者となりそれがきっかけで医師を目指す事を志す。

第二シーズンでは中学受験の為に上京。第一志望には落ちたものの、難関私立には合格し中学生となるのだが、なかなか成績で苦労したり、父の負担になっている事から退学を考えるなど葛藤するのだが、父の背中や周囲の励ましから東京の学校に通い続ける。

劇場版では研修医として島に帰還。島の出世頭なのだが、何か憂いのある表情をしている。


  • 西山茉莉子

演:大塚寧々

島唯一の宿屋兼食堂のママ。

唯一のポジションに付いている事から漁師達は頭が上がらず、島に来る自衛隊にすら強気に出れる肝っ玉ママ。実は離婚経験があり、息子・竜一(演:神木隆之介)に思うところはあるのだが冷たく突き放している。

剛利とは幼馴染で口下手な彼の理解者でもあり、コトーに何の差別意識も持たなかった心優しき人物。

劇場版でも引き続き食堂のママであり、第二シーズンで和解した息子とも定期的に連絡を取っている。


  • 坂野孝

演:大森南朋

役場職員で正一に次ぐポジションの模様。

妻がとにかくシリーズ通して重病難病に苦しんでしまい、その都度心配する愛妻家であり、病人の近親者としての目線になりやすい人物。

劇場版では出世したのか正一のポジションに入った模様。


  • 坂野ゆかり

演:桜井幸子

孝の妻。

とにかく作中でキツい病気にかかってしまう人物であり、第一シーズンは妊娠中毒症になり自衛隊ヘリで本土に搬送され、第二シーズンでは重度の癌とひたすら不幸が襲ってくる。が、結局全て完治する不死身の女。


  • 山下明夫

演:今福将雄

島民から「あきおじ」と呼ばれる高齢のスイカ農家。

第一シーズンで癌が判明。それも手の施しようがない程転移した末期癌であり、本土に入院させようとしたか、コトーに治療される事を望み本土に行く事を拒否。コトーは真実を伝える事が出来ず「手術は成功した」と告げ、息子夫婦に余命宣告をせざるを得ない状態になったが、家族に看取られ安らかにこの世を去り、息子夫婦にコトーへの感謝の手紙と手製の藁草履を託した。

ドラマ版のタイトル通り「手術で治せない病」であり、コトーが島に来て初めて救えなかった患者でありコトーの心の傷となったが、第二シーズンでも「山下明夫」のカルテが登場し、次のページにはあきおじの経験からの癌患者への対処マニュアルが作られ、藁草履は第二シーズン最後の手術にコトーが着用するなど死後も存在感を見せている。

手製の藁草履は劇場版でも引き続きコトーが愛用し診療所で履いている。


  • 山下邦夫

演:春山幹介(ドラマ版)、前田公輝(劇場版)

クニちゃん。と呼ばれる剛洋の友達であきおじの孫。

友達ではあるのだがトラブルメーカーであり、毎回島でトラブルを起こす。

第二シーズン最終回から剛利の船に乗り中学生ながら漁師としてのキャリアを始める事となる。

劇場版でも剛利の船に乗っているのだが、案の定トラブルを起こす事に。


  • 内つる子

演:千石規子

内さんの名で島の女性から信頼を集める島の長老で島民の出産を助け続けたベテラン産婆。

当初は反コトーのトップのような人物で正面からコトーに悪口を言っていた。未亡人であり、夫は昔に癌で亡くなったのだが、自らが本土の病院から無理矢理島に連れ戻した結果、余命を遥かに上回り生き、最後は島で死ねる事の喜びを胸に亡くなった夫を大事に思い絶対に島から出ようとしない。

大動脈瘤でいつ死んでもおかしく無い状態であったが、コトーの提案で診療所で手術を行い完治。それからコトーに協力的になり、妊婦であった坂野ゆかりの病気の際には意見を求められるなど妊婦に対してコトー以上の存在感を見せる。


  • 中村三郎

演:坂本長利

志木那島村長。頼りなく正一は「なんでこんな時におらんのじゃ!」とボヤいている。

しかし勇敢で正義感の強い人物であり、第二シーズンでは船で見ず知らずだったミナをナンパする酔っ払い達に割って入るなど人格者な事は確か。

劇場版では村長退任後も相変わらず村長と呼ばれている。

なお演者の坂本長利は劇場版公開時点で御歳93歳。剛洋に並ぶサプライズである


漁師達

  • 安藤重雄

演:泉谷しげる

シゲさんと呼ばれる志木那島魚労長。正一とは同級生の幼馴染。

反コトー派であり、魚労長の立場を悪用して村八分に追い込み、本当にコトーを島から追い出してしまった事もある頑固者だが、第二シーズンからは頑固者はなりを潜め、お調子者のスケベジジイとしての立ち回りが多くなり、村のエロガキにそそのかされミナのパンツを覗くべく匍匐前進したりミナとお近づきになろうと頑張るコメディ役になった。

こんなだが実は既婚者。妻に先立たれ、その妻の間に出来た東京で美容師をしている1人娘のリカを溺愛しており島に帰ってくる際は魚労長命令として漁師総動員で歓迎させている。

劇場版では魚労長を引退しタブレット端末を手に娘や孫とテレビ電話を楽しんでいる。


  • 元木航

演:山西惇

漁師。

コトーの献血を頼まれた際は協力しようとするなどコトーに対して最初からやや協力的なスタンスを取っていた。(魚労長命令で参加は認められなかったが)

劇場版では魚労長に就任している。が、前魚労長から苦言を呈されてハゲ同士喧嘩が止まらない。


  • 山下努

演:船木誠勝

漁師。

赤いタオルに長髪の屈強な漁師であり、話に割り込んできて空気の読まない一言をぶっ込んで来ては変な空気を作った後に爆笑を生む天然。

比較的協力的なポジションだったが、第一シーズン終盤に娘の治療に不満を持ちコトーへの不満が大爆発。漁師達が再びコトーへの不信感を募らせコトーを島から追い出すように仕向けてしまう。

劇場版でも引き続き登場し赤いタオルは変わらない。


医師達

  • 原沢咲

演:石田ゆり子

コトーの元同僚であり東京の大学病院の産婦人科医。

コトーに特別な感情があるのか、連絡が入った際に回診中を理由に後にしようとした所、志木那島診療所の五島先生と聞いた途端に回診を中断して電話を受けており、あきおじの手術にも助手として島に来るなどなんとも言えない関係がうかがえる。


  • 三上新一

演:山崎樹範

コトーの元同僚であり原沢と同じ大学病院の消化器外科医。

コトーの同僚時代は新人研修医であり正規の医師達が手術で不在のタイミングで重症者が運ばれ、自らが対応に当たるのだが、その時医療ミスを犯してしまい、大惨事を招いてしまう。その時にコトーからの「もうミスは勘弁してくださいね」という一言が強烈なトラウマになり治療を投げ出して現場から逃げ出してしまった。

第一シーズン終盤の大物政治家手術の為に上京したコトーの前に登場。コトーにあの時とは違う。と宣誓するも、事前にマスコミに政治家の入院をリークし、かつ意図的に患者の情報を教えずコトーの医療ミスを誘った所で自分の力を証明しようと目論んだが、コトーはあっさりと予定変更し治療を完遂させた事で自らの行いを恥じてコトーに謝罪し、遂に和解する。

医師として最低な事をしたせめてもの償いとして記者会見の場で政治家の治療を行ったのはコトーであると暴露し、院長の怒りを買い北海道の離島に島流しされ、コトーと同じように離島医療に携わる。


  • 鳴海慧

演:堺雅人

コトーとは大学時代の知り合いの医師。癌治療のエキスパート。

彩佳の主治医であり、本人は秘密にしたかった癌を即刻コトーにバラすなど少々嫌な人物。

過去に妻の手術を行い、命は助かったが寝たきりの植物状態となってしまった事があり、最悪の方法で「病気を見るな人を見ろ」に行きつき医者は心を持ってはいけない。という考えに繋がった結果コトーの在り方を認めていない。

劇場版では院長クラスに出世したのかどえらい部屋でコトーと連絡を取り合っている。



関連項目

小学館 医者

銀の龍の背に乗って:ドラマ版主題歌。歌は中島みゆき

甑島(原作のモデルになった、実在する鹿児島県西部の離島。Dr.コトーのモデルになった僻地医療の名医師がいる)

与那国島(ドラマ版の舞台)

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