プロフィール
略歴
早稲田大学第一文学部中国文学専修中退。
高校時代は演劇部に所属し、当時は通商産業省(現在の経済産業省)の官僚を目指していた。
しかし、数学が苦手だったため国立大学の受験に失敗。早稲田大学に入学する。
大学在学中は早稲田大学演劇研究会に所属し、1992年に同サークルを母体とする「劇団オレンジ」の立ち上げメンバーとなる。
劇団では看板俳優として活躍し、「早稲田のプリンス」と呼ばれた。現在も同劇団の名誉団員である。
後に大学を中退し、俳優業に専念することとなる。
2004年の『新撰組!』出演をきっかけに一般に広く知られるようになる。
舞台の他、テレビや映画でも活躍している。CM出演も多い。
また俳優としては無名であった頃から声優としても活動しており、近年では数が減ったものの、いくつかの作品に出演している。
ドラマ『半沢直樹』にて主演を演じた。『半沢直樹』は平成以降に放送されたテレビドラマで歴代1位の視聴率記録となり、決め台詞の「倍返しだ!」が流行するなど、彼の代表作といえる作品である。
人物
常に笑っているような穏やかな表情が特徴。バラエティのトークなどではあまり大きな声を出すことはないが、舞台仕込みの張りのある大声も有名で、声優活動のほか『リーガル・ハイ』や『半沢直樹』などのハイテンションな演技で確認できる。
小学生の頃はあまり目立たず、読書が大好きで図書館によくいるタイプだった。勉強が得意であったことから、進学校である国立の中学校に進学。
中学校では吹奏楽部に所属。担当はホルン。2年次には学級委員も務めており、おっとりしているが、芯は通っていたと周囲から言われていたという。
本格的に役者の道を目指すため、大学3年生の春に中退。家族には一切相談せず、帰省した際一方的に事後報告した。そのため、7~8年間絶縁状態が続くことになった。
実家からの援助を断たれたため、アルバイトをしながら芝居に打ち込む極貧生活を送った。連続テレビ小説『オードリー』(2000〜2001)に出演するまではアルバイトを続けており、「野菜は食べなくては」と道端のタンポポを食べたことがあるほどである。
池井戸潤が『半沢直樹』を執筆中、ある堺の映画を観て、「半沢をこの人がやったらはまるんだろうな」と思ったが、ドラマ化した際にもキャストに口を出すことはなかった。しかし、後日打ち合わせで半沢役が堺に決まったと告げられ「こんなことってあるんだ」と感じたという。
妻、菅野美穂とは『大奥〜永遠〜【右衛門佐・綱吉篇】』での共演がきっかけで交際するようになった。2013年4月2日に婚姻届を提出。
2015年8月13日に、第一子となる長男が、2018年12月3日には、第二子となる長女が生まれたことを公表している。
エピソード
- 喫煙者であったが、『南極料理人』出演をきっかけに禁煙している。
- ゴスペラーズとは早稲田大学在学中から交友がある。
- 寿司が好き。特にウニといくらが好きである。お金がない時は、チラシから寿司の写真を切り抜いて壁に貼っていた。また、寿司の写真の上に“お寿司が食べたい”と書いていた。
- 魚のカレイは「ペラペラした形状」「邪悪な目」「歪んだ口元」なので嫌い。
- 東京03のファン。単独ライブには第一回公演以外全て観客として参加している。
- 『プロメア』クレイ役を演じた際、キャラクターデザインを見て「首が太いキャラなので声を太くしよう」と野太い声で演じたところ、録音した音声を聞いたアニメのスタッフが「こんなに太い声ならもっと首を太くしよう」と当初のデザインからさらに首を太くしたという。また、監督からも堺の演技に合わせて表情を変えたと言及されている。
- バラエティ番組に出演した際、木村拓哉から「好きなものは何ですか?」と聞かれ、緊張のあまり「苔」と答えた。
- バレンタインデーについて「僕にとって2月14日は、ただ冬の寒い1日なので」とコメントしている。
- 大学の後輩に脚本家の毛利亘宏がいる。彼には相当期待していたようで、「毛利!台本を書けるようになれ」と激励したという。
主な出演作
ドラマ
『Dr.コトー診療所』 鳴海慧
『塚原卜伝』 塚原卜伝
『大奥~誕生』 万里小路有功
『Dr.倫太郎』 日野倫太郎
映画
『クヒオ大佐』 クヒオ大佐
『ゴールデンスランバー』 青柳雅春
『武士の家計簿』 猪山直之
『ツレがうつになりまして。』 高崎幹夫
『鍵泥棒のメソッド』 桜井武史
『大奥~永遠~』 右衛門佐
『DESTINY 鎌倉ものがたり』 一色正和
アニメ
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』 白鳥麗次(初代)
『青い文学』シリーズ ナレーション&各作品の中心人物の声
『手塚治虫のブッダ』 チャプラ
吹き替え
『プーと大人になった僕』 クリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)
ゲーム
『妖怪ウォッチ3』 マルダー