概要
砂や泥の海底で生活する(英語圏での通称も「Righteye flounder」つまり右側に目がある底生魚の意味)。海底に潜むのに適した平たい楕円形の体をしており、目が体の右側の面に2つともある特徴的な形態をしている(但しヌマガレイなど幾つかの種では左側にある)。有眼側は暗褐色ないし黄褐色、無眼側は白色ないし淡黄色を呈す。全長約15センチメートルの小形種から、オヒョウのように2メートルを超すものまでいる。
北極海、太平洋、インド洋、大西洋の沿岸の浅い海から水深1000mの深海までに生息する。
寿命が長い魚で、ヨーロッパの海に住むカレイの一種で50年、オヒョウで40年などの記録がある。
多くの種が食用として重要。釣りの対象魚でもある。
主に肉食性で、小魚や海底の無脊椎動物を食べる。同じ仲間のヒラメとは異なり、捕食行動はやや大雑把である(その為ヒラメ釣りでは生き餌の小魚や俊敏な動きのルアーを用いるのに対し、カレイ釣りではゴカイ・イソメ等の生き餌や鈍重な動きのワームを用いる)。
世界に約100種、日本近海にはマガレイ・ババガレイ・ムシガレイ・メイタガレイ・マコガレイなど約40種がいる。
カレイの仲間
ヌマガレイ属
- ヌマガレイ
ババガレイ属
- ババガレイ
メイタガレイ属
- メイタガレイ
マツカワ属
- マツカワ
- ホシガレイ
リマンダ属
- ニシマガレイ
ムシガレイ属
- ムシガレイ
ヤナギムシガレイ属
- ヤナギムシガレイ
アカガレイ属
- アカガレイ
- ソウハチ
ヒレグロ属
- ヒレグロ
イシガレイ属
- イシガレイ
ツノガレイ属
- マガレイ
- マコガレイ
- スナガレイ
- クロガシラガレイ
カラスガレイ属
- カラスガレイ
オヒョウ属
- オヒョウ(ハリバットとも)
ペットとして
多少は前述したが淡水や汽水に生息する種も存在しており、それらの種はペットとして飼育される。
餌は冷凍赤虫などの生餌を好むが慣らせば人工飼料に餌付けることも可能。
一方で砂に潜る種類なので角のない砂を用いるのは当たり前だが雑菌が繁殖すると
影響を受けやすいので定期的に洗う必要がある。
近年存在が知られるようになったパプアニューギニアに生息している種は
なんと胎生であり、繁殖も容易な為愛好家にも注目されつつある。
関連人物
実在人物
- さかなクン - 「左ヒラメに右カレイ」の言葉の発案者とされることもあるが、デマなので注意。
架空人物・キャラクター
- 城下カレン - 大分県日出町担当のおおいた萌えおこしプロジェクトキャラクター。名前の由来と思われるのは、日出町名物の城下かれい。臭みがなくおいしい。日出町では城下かれい祭りも5月に開かれる模様。
関連動画
カレイのさばき方