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鎌倉ものがたり

かまくらものがたり

『鎌倉ものがたり』(かまくらものがたり)は、『まんがタウン』(双葉社発行)に連載されている西岸良平の漫画作品。2013年6月現在、コミックスは30巻まで発行している。
目次[非表示]
  • 1 作品概要
  • 2 あらすじ
  • 2.1 設定
  • 3 登場人物
  • 3.0.1 一色家
  • 3.1 一色正和(いっしき まさかず)
  • 3.1.1 趣味・嗜好
  • 3.1.2 ミステリー作家として
  • 3.1.3 特技
  • 3.1.4 苦手・欠点
  • 3.1.5 家族構成
  • 3.2 一色亜紀子(いっしき あきこ)
  • 3.3 一色家に関わる者とその友人
  • 3.4 大河原キン(おおかわら きん)
  • 3.5 一色宏太郎(いっしき こうたろう)
  • 3.6 一色絵美子(いっしき えみこ)
  • 3.7 一色信夫(いっしき のぶお)
  • 3.8 中村由美子(なかむら ゆみこ)
  • 3.9 戸成(となり)
  • 3.10 千葉周作(ちば しゅうさく)
  • 3.11 柳生十平(やぎゅう じっぺい)
  • 3.12 赤銅鉄之助(あかどう てつのすけ)
  • 3.12.1 警察関係者
  • 3.13 大仏次郎(だいぶつ じろう)
  • 3.14 恐山妖介(おそれやま ようすけ)
  • 3.15 稲荷(いなり)
  • 3.16 川原河太郎(かわら かわたろう)
  • 3.17 腐乱軒修太(ふらんけん しゅうた)
  • 3.18 鑑識官
  • 3.19 仁蛭京助(にひる きょうすけ)
  • 3.20 鬼塚平蔵(おにづか へいぞう)
  • 3.21 海苔巻署長(のりまきしょちょう)
  • 3.22 狸山ポン吉(たぬきやま ぽんきち)
  • 3.22.1 その他(人間)
  • 3.23 葉山仙人(はやませんにん)
  • 3.24 鎌倉ルパン(かまくら るぱん)
  • 3.25 小林さん(こばやし-)
  • 3.26 零久田汎仁丸(れくた はにまる)
  • 3.27 札仁玄馬(さつじん げんば)
  • 3.28 林串勝(はやし くしかつ)
  • 3.29 本田健一(ほんだ けんいち)
  • 3.30 御成三太夫(おなり さんだゆう)
  • 3.31 健さん(けん-)
  • 3.32 静さん(しずか-)
  • 3.33 柳生百合子(やぎゅう ゆりこ)
  • 3.34 ドクター地場醐(どくたーじばご)
  • 3.34.1 作家の面々
  • 3.35 松本清一(まつもと せいいち)
  • 3.36 中森桃子(なかもり ももこ)
  • 3.37 戸川静子
  • 3.37.1 その他(人間以外)
  • 3.38 猫王(ねこおう)
  • 3.39 若様(わかさま)
  • 3.40 番頭(ばんとう)
  • 4 (実在しない)企業
  • 4.1 鎌倉テレビ(KTV)
  • 4.2 鎌倉堂書店
  • 作品概要

    1984年2月9日号から『漫画アクション』に月1回のペースで連載開始、2000年8月22日号まで。その後『まんがタウン』に移籍(創刊号の2000年12月5日号から再連載)、現在に至る。2011年1月号(2010年12月4日発売号)で連載300回を迎えた。
    神奈川県鎌倉市を舞台にしたミステリー作品だが、回によって事件推理などとはかけ離れ人情モノや怪談に近い話もあり、他のミステリー作品と異なりほのぼのムードが強く、他の誰にも真似の出来ない西岸ワールドの真骨頂となっている。
    連載初期は殺害シーンなど残酷な描写もあったが、『まんがタウン』移籍後は事件の描写が説明を中心にするなど緩和されている。
    単行本は連載順に収録されている通常の単行本以外に、近年ではコンビニコミック版や文庫版、傑作選なども刊行されている。
    第38回日本漫画家協会賞大賞受賞作品。

    あらすじ


    鎌倉で起こる連続怪事件の数々を、ミステリー作家の一色正和が解決する。鎌倉の他、葉山町や島根県などあらゆるところが舞台にもなる。

    設定

    作中の鎌倉は霊力に覆われ人間と妖怪が共存しており、地獄魔界などが描かれる事もある。
    また、葉山ではタヌキも戸籍があるという設定であり、人間と同様に扱われている。このため葉山の動物保護法は、国の何十倍も厳しい。

    登場人物


    一色家


    一色正和(いっしき まさかず)

    神奈川県鎌倉市長谷1丁目に住んでいるミステリー作家。35歳(連載初期では32歳)。鎌倉高校~東京大学文学部卒業。もと東大全共闘。数々の怪事件を解決する凄腕。ハンサムで、ミステリアスな部分があるともされる人物である。自身の故郷であり、多くの文豪が愛した鎌倉という土地を心から愛している。

    趣味・嗜好

    多趣味で、熱帯魚飼育や鉄道模型、絵画、音楽鑑賞、雑貨・観葉植物・骨董品収集などを行う。アウトドア派であり、オフの日は鎌倉周辺を散歩したり、父の残した愛車ベンツ・クーペ2/3でドライブすることが多い。なかなかの食通でもあり、美味しいお店によく亜紀子を連れて行っている。ギャンブルが嫌いで、株式投機ですらやらないほどだがパチンコだけは「運以外に技術も大事だから」とたまにやる。
    冷房が嫌いで、夫婦ともども猛暑には悩まされている。亜紀子が欲しがると、必ず止める。
    携帯電話を使用したシーンが無く、同級生などへの連絡も固定電話を使っている。またFAXもない。

    ミステリー作家として

    本格的な心理トリックを好み、機械的なトリックを嫌ってなるべく使わない作風。代表作は『由比ヶ浜殺人事件』、『名探偵一色亜紀子』シリーズなど。爆発的にヒットしているわけではないが、作品がドラマ化されたり地元でイベントが行われるなどミステリー作家としてある程度の支持を得ている。一方、魔界では何故か笑えるユーモア小説として人気があり、魔界の文学賞を受賞した時は喜びながらもユーモア小説としての評価に疑問を持っていた。やや遅筆であり、締め切りギリギリに原稿を出すことも度々ある。
    地元の警察や噂を聞きつけた人物などに事件の解決を依頼されることが多く、小説のネタに困ると「取材」を兼ねて自ら事件に首を突っ込むこともある。そのため、人魔問わず命を狙われることも多いが、自身が強靭なのと運の良さで常に助かっている。
    ネタ探しには毎度苦労しているが、亜紀子に「自分自身を小説にすれば良いのに」と言われた時、恥ずかしくてできないと言っている。代わりに書いたのが『名探偵一色亜紀子』シリーズであり、他人が主人公なら大丈夫らしい。

    特技

    文学的知識は相当なもの。作中では琵琶の一節を聴いただけで「平家物語第三巻の足摺だな」と即座に見抜いており、著名な作家に対しても一家言を持っている。
    また、優男風な外見とは裏腹に武道を嗜んでおり、中でも剣道は三段を所持。高校時代は強豪剣道部の中でも主将を務め、個人戦・団体戦ともに全国大会を制覇するほどで、当時の「(剣道の)鎌倉四天王」の一人として数えられており、恐らく四天王中最も強いエース格。成人してからも時折修練しており、鎌倉警察署の剣道大会には必ず招待される他、ある人物に一時師事し「木の葉一刀流」の奥義を伝授されている。
    ほかに柔道や合気道の腕前もあり、痴漢にあった小学生を自分の武術で助けたり、自らの命を狙われた際、返り討ちにし犯人を警察に突き出したこともある。
    魔物などとの戦闘時に銃を装備することはあまりなく、戦闘時には「木刀」が主な装備品。人に対し相当な害を及ぼしたり、強敵であると分かっている場合は国宝である「鬼薙の剣」(魔物を打ち倒す力のある真剣)を鎌倉市から借り受けることが多い。

    苦手・欠点

    唯一はっきりと分かる欠点は高所恐怖症。また、音楽の才能はあまりない。昔は漫画家志望であったが、あまり絵は上手ではないようだ。

    家族構成

    祖父は民俗学者、父は大学教授だが、母を含めてそれぞれ早くに死別しており、そのことで苦労したことが今のしっかりとした人間性に繋がっている。幸い経済的には恵まれており、遺産や祖父の本の印税があったためそれほど不自由はなかった。それでも、かつて300坪ほどあった家の敷地を切り売りし、現在は70坪になってしまっている。
    現在は妻の亜紀子と二人暮らしで、子供はいない。お手伝いのキンが頻繁に家に出入りしている。

    一色亜紀子(いっしき あきこ)

    正和の妻。23歳(連載初期では21歳)であるが、子供っぽく見えるため、正和と親子あるいは兄妹、一色家のお手伝いさんに見られることが多い。夫婦に子供がいないため、なおさらそう見えるようだ。ある事件で解決のために小学生に変装した時、まるで違和感がなかったほどで、正和は知人によく「ロリコン」とからかわれている。
    旧姓は中村。実家は東京都練馬区大泉学園にある。父、祖母、母、妹の由美子、弟の政彦がおり、ノリのよい明るい家族。
    正和とは短大在学中に文芸社という出版社のアルバイトで知り合った。正和を呼ぶときには「先生」と「正和さん」を使い分ける(第三者と話すときは「主人」とも呼ぶ)。料理の腕もなかなかで、亜紀子の作ったものは食通の正和も喜んで食べている。少女漫画とディズニーアニメが好き。注射が大の苦手。正和の主要作品「名探偵一色亜紀子」シリーズのモデル。
    元々出版業界のアルバイトをしていたこともあり、小説家という職業にも有る程度理解がある。原稿の上がりを待つ編集者の相手をするのは彼女の大切な役目の一つ。正和に無知ぶりを咎められることも多いが、それは主に人生経験の不足から来るもので、決して頭が悪いわけではない。短大卒業時の論文に「平家物語」をテーマとして選び、現在も暇を見つけては研究しているというインテリな一面も持つ。
    小・中学生時は学校で劇を行う際、常にヒロイン役を割り当てられるほど人気で、自身も演劇部に所属していた(高校からは外見のために子役ばかりだったらしい)。そのため演技についても人並み以上にこなせる。「名探偵一色亜紀子」のドラマ化の話が持ち上がった時、最初はエキストラとしての参加だったのだが監督にいたく気に入られ(亜紀子役の女優が大根役者だったせいもあるが)、最終的には亜紀子を主人公で撮りたいとお願いされるほどだった。
    夫婦仲は基本的にとても良好(おじんくさい、と愚痴を言ったり言い争ったりすることはあるが)で、正和と一緒にお風呂に入ったり、電話越しにキスをしたりとかなりのアツアツぶりである。結構人前で惚気ていたりもする。美人ゆえ、作中で異性に惚れられたり迫られたりすることも多いが、決して応じることはない。本人曰く「本当に好きになったのは正和さん」。
    勝手に事件に首を突っ込んでトラブルになるなど、おっちょこちょいの点がある。
    結婚してなお一層夫を愛し、鎌倉も第二の地元として愛する、正和にふさわしい妻である。

    一色家に関わる者とその友人

    大河原キン(おおかわら きん)

    一色家に出入りしている家政婦。家事万能。正和が子供の頃から知り合っている家族同然の人物。かつては住み込みで働いていた。夫を日清戦争で亡くした過去を持つ。年齢は142歳。(但し本人は82歳と固持)心身ともに健康で体力も亜紀子などよりは上。幽霊の姿が見え、妖怪とは顔なじみが多い。一度、死にかけたことがあるが亜紀子に助けられた。

    一色宏太郎(いっしき こうたろう)

    正和の父。周囲の期待から大学教授になったが目立った業績は残せなかった。大学教授は肌に合わなかったらしく、妻以外には内緒で「湖南独伊留」のペンネームで小説家としても活動していた。こちらは知る人ぞ知る幻想作家として名を残している。子供の頃の正和は父に可愛がられた記憶があまりなく、イタズラをすると鍵をかけた暗い物置に閉じ込められた(物置の鍵はそのために宏太郎がつけたのだと、キンが語っている)。真実が分かるまで正和は、湖南を母親の浮気相手と勘違いしていた。キン曰く、正和が中学生の時に表を散歩してくると言ってふらりと家を出て、横須賀線に投身自殺したらしい。

    一色絵美子(いっしき えみこ)

    正和の母。正和が8歳のころに病気で亡くなったが、現在でも正和を見守っており、送り火の際に亜紀子に「正和を頼みます」と話した。正和の前ではあまりそういうところを見せなかったが、夫婦仲は良好で確かな愛情があった。

    一色信夫(いっしき のぶお)

    正和の祖父であり宏太郎の父。偉大で高名な民俗学者で、知る人には「民俗学の天才」と呼ばれ、特に古代呪術関連の研究では第一人者であった。正和が現在も住んでいる家を建てた本人でもあり、当初は300坪もあったことからかなり裕福であったことが伺える。正和と同じく明晰な頭脳と不思議事象への理解力、そして穏やかな人柄を持つ。子供のころの正和はどちらかといえば父よりも祖父に可愛がられていたらしく、にこやかに歓談する回想シーンが何度か登場する。

    中村由美子(なかむら ゆみこ)

    亜紀子の妹。東京の亜紀子の実家に住んでいる。鎌倉で魔物に翻弄されるが、明らかに魔物と分かっても物怖じせず、かえって鎌倉好きを増長されている。初期はオリジナルのキャラだったが、最近は「三丁目の夕日」の加藤ひろ子に酷似(鼻の下にそばかすがあるのが由美子)。

    戸成(となり)

    一色家の隣に住む夫婦。夫がストレスや飲酒でオオカミやトラになると言う特異体質。正和を子供のときから知っており、ある秘密を黙認。子供が生まれた回があったが、以降は一切登場していない。

    千葉周作(ちば しゅうさく)

    正和の高校時代の友人で当時の剣道部四天王の1人。職業はカメラマン。父を早くに亡くし、女手一つで自身を育てた母も癌で亡くなり、自身も末期癌にかかるが、ある事件で品種改良された特殊な洋ランの力で回復している。夫人がいる。一度だけ誤認逮捕された。

    柳生十平(やぎゅう じっぺい)

    正和の高校時代の友人で当時の剣道部四天王の1人。やや奔放なところがあり、魔物の経営するバーで泥酔状態になった際に別人の霊に体を乗り移られ、霊魂だけの状態になった事がある。美人だが性格が少しキツめの夫人がおり、子供が一人いる。

    赤銅鉄之助(あかどう てつのすけ)

    当時の剣道部の四天王の1人。眼鏡を掛けている。四天王の中では目立ったエピソードが描かれていない。

    警察関係者

    大仏次郎(だいぶつ じろう)

    鎌倉警察署署長。事件になると先頭に立って現場を仕切る。正和とは知り合い。鎌倉大仏がモチーフ。文学者の大佛次郎(おさらぎ じろう)からとった名前と推測される。三丁目の夕日にも登場したことがある。瓜二つの兄が奈良警察署に勤務している。人柄の良さから、人間・魔物両方に慕われている。
    家に早く帰った日には晩ご飯を作り、夜寝る前には仏像を作っている。

    恐山妖介(おそれやま ようすけ)

    鎌倉警察署特捜部刑事。青森出身のお寺の次男坊で、イタコ(降霊術)を使って事件を解決する。たまに、見ず知らずの霊や生き霊が取り付く事もあり、憑依されている間の記憶はない。独身で恋人はいない。

    稲荷(いなり)

    鎌倉警察署心理捜査課刑事。コックリさんを使って事件を解決する。父親は人間、母親は和泉国信田の森の白狐とされる。狐みたいな顔をしている。事件の際には銃で応戦することが多いが格闘術の腕前も相当なもので、チンピラ3人を苦もなくひねってしまうほど。独身で恋人はいないが、婚約者を結婚の半月前に亡くし、警察に自殺と断定された過去がある。実は殺人事件であったことが発覚、さらなる犯行を重ねようとした犯人を自らの手で逮捕した。

    川原河太郎(かわら かわたろう)

    鎌倉警察署特捜部刑事。母親は人間だが父親は河童である。河童の血を引くため水中でも呼吸が可能で優れた嗅覚も持っている(雨が降ると、嗅覚はさらに鋭敏になる)が、地上では人の顔が上手く見分けられない。水晶玉を使った占いが得意。既婚者で、妻と二人の子供を持つ四人家族の主。

    腐乱軒修太(ふらんけん しゅうた)

    鎌倉警察署の遺体解剖医(嘱託)。本職は由比ヶ浜近くで営む歯医者で、叫ぶほど痛いが一回の治療で完治させる腕を持つ。

    鑑識官

    鎌倉警察署の鑑識。眼鏡をかけた二十代から三十代を思わせる男性。本名は不明。基本的に仕事をそつなくこなすが、誤認逮捕に至った失態をした事もある。

    仁蛭京助(にひる きょうすけ)

    元警視庁一課の刑事。手違いで鎌倉署に転勤し、その後葉山署、横須賀署と転勤を繰り返す。正和のファンらしい。

    鬼塚平蔵(おにづか へいぞう)

    葉山署の刑事。正義感が強くマジメな性格だが、頑固過ぎるところがある。葉山は滅多に事件がなく平穏な土地である為、何か起こると物凄く燃え上がり、解決しようとする。

    海苔巻署長(のりまきしょちょう)

    葉山署の署長。葉山署の隣に家を持ち妻と二人暮しである。

    狸山ポン吉(たぬきやま ぽんきち)

    葉山署のタヌキの刑事。事件の被害者に変装したりタヌキ関連の事件を受け持つことが多い。

    その他(人間)

    葉山仙人(はやませんにん)

    葉山の山奥に住む仙人。仙人の伝承通りの人物で異常に長寿。本来は霞だけで生きられるのだが、空気が昔より清浄でなくなり力が弱まったことと、味気がなくつまらないこともあって普通の食事を取って生活している。お酒が好物で銘柄にはうるさく、特にブランデーを好む。たまに町に出て山菜売りや掛け軸の展示などを行い酒代などを稼いでいる。面倒なときは飼い猫を自らの姿に変身させて行かせるときもある。

    鎌倉ルパン(かまくら るぱん)

    主に鎌倉市内の高級品などを多数の部下と共に奪う怪盗。変装の名人で正和のライバル。未だに逮捕されたことがない。プライドが高く「芸術的犯罪」にこだわり、乱暴な犯行を嫌う。警察関係者や正和に対しても、血を見るような凶行に及んだことは一度も無い。知恵比べで相手に打ち勝つことを望み、愉快犯的な面を持つ。
    犯行前には予告状を送り、正和を犯行に利用する事もあるが、却って裏目に出てしまい失敗することもある。しかし見事に正和を出し抜いたこともあり、やられっぱなしではない。正和の小説も実は読んでおり、遅筆ぶりに苦言を呈した一人。
    国宝展に忍び込むために博物館の裏にコーヒーショップを開店し、正和を利用するために正和の好みの内装にしたが、気に入りすぎた正和が小説の中に登場させたりフリーペーパーに宣伝したために大評判の店になってしまい失敗した。それ以降カフェのアジトを持つようになった。
    大仏次郎に変装して博物館に潜入したが、法事があったために大仏太郎に連れて行かれた。

    小林さん(こばやし-)

    鎌倉ルパンの部下の一人。普段は眼鏡をかけているが、眼鏡を取った姿は正和曰く「年増の美人」。「三丁目の夕日」の夕日小学校4年3組担任、山村先生に酷似。

    零久田汎仁丸(れくた はにまる)

    八ツ橋大学(一橋大学のパロディ)異常犯罪心理学研究所所長。トカゲのような顔つきで眼鏡をかけた初老の男性。犯罪心理に長けており、難事件の解明に協力する事もある。音響関係の解析も行うことがありオーディオマニア。名前は羊たちの沈黙ハンニバル・レクター博士からと思われる。

    札仁玄馬(さつじん げんば)

    月刊推理の編集長。いつも正和に原稿の催促の電話をしている。

    林串勝(はやし くしかつ)

    月刊推理の副編集長。長らく正和の担当を務めていた。正和は失敗も大目に見る事から仕事に慣れるために、新人編集者を担当に就けることが多いらしい。

    本田健一(ほんだ けんいち)

    月刊推理で正和の担当。元々は小説家を志していたが、夢叶わず日々の暮らしに窮屈を感じていた。後に70年前にタイムスリップし、円条寺君子と結婚し、小説家、有島育郎として生きる。

    御成三太夫(おなり さんだゆう)

    御成流忍術の継承者。普段は忍者である事を隠し探偵業を営んでいる。部下を何人も率いており、自身も含めた諜報力・戦闘力は相当高く、「CIAも顔負け」とまで評されている。正和の難事件解明や犯人逮捕に何度か協力している。

    健さん(けん-)

    鎌倉簡易裁判所の判事。正和の大学の先輩。背中一面に唐獅子牡丹の刺青を入れていて、外見からヤクザと思われる事がある。モデルは高倉健遠山の金さん。腕っぷしも強く、正和と二人でヤクザの事務所に殴りこみをかけ、静さんを救出したこともあるほど(ちなみにそのときの健さんの武器は木刀、正和の武器は番傘だった)。

    静さん(しずか-)

    正和の行きつけの居酒屋「静」の店主。結構いい歳なのだが、ちょっと見たぐらいでは分からないくらい若々しい。三丁目の夕日にも似た外見のキャラクターが登場する。

    柳生百合子(やぎゅう ゆりこ)

    正和の友人、柳生十平の妻。眼鏡をかけたキツめの美人。

    ドクター地場醐(どくたーじばご)

    鎌倉消毒有限会社の社長。一般の消毒から悪霊退治まで行う。ネズミ語やネコ語が理解出来る。

    作家の面々

    松本清一(まつもと せいいち)

    高名なミステリー作家の一人。ある事件で正和とトラブルが起こるが、誤解が解けた後は和解、交流を深める。資料を駆使した謎解きが特徴。名前は松本清張からきているようだ。

    中森桃子(なかもり ももこ)

    若い人に爆発的人気のあるミステリー作家。亜紀子と街中で出会い仲良くなる。自宅を山の上に構えており、車を使わずに生活しているためか相当な健脚。そのせいもあって当初、亜紀子は山姥と思いこんでしまう。見た目も年も老境の方なのだが、実は作家としては現役女子大生という名目で作品を書いている。

    戸川静子

    25才の時、OLから転身したミステリー作家。オカルトや超能力を題材にした作品が多い。入院していたとき、たまたま同じ病院で入院していた正和に幽霊だと勘違いさせるなど、悪戯好きの変人。

    その他(人間以外)

    猫王(ねこおう)

    亀ヶ谷に住む年齢100歳以上の猫の化身妖怪であり、猫の総大将。
    子牛ほどの大きさで魔力を持ち、人間の言葉も話せる。ケンカも大型犬や外来種動物より強く、人間の頼みを引き受けたり、他の猫を助けたり義理堅い一面を持つ。猫達は勿論、人間達からも人望が厚い。三丁目の夕日にも登場したことがある。
    大山猫の血が流れている腹違いの弟がいる。

    若様(わかさま)

    妖怪の総大将である高麿の宮家の長男。相当な魔力を持つが、気弱でわがままな性格のため番頭は頭を悩ませている。婚約者がいたが、亜紀子の友人の旦那と駆け落ちされ、その際に亜紀子に一目惚れする。一度だけ、自身の命を狙っていた魔物を強力な魔力で倒した事があるが、同時に恐怖で気絶していたため覚えておらず普段は魔力を使いこなせない。

    番頭(ばんとう)

    高麿の宮家に仕える妖怪。若様の世話役を務めており、子供っぽい若様に頭を悩ませているが、いつかは後継者にふさわしい妖怪になってくれると信じている。

    (実在しない)企業


    鎌倉テレビ(KTV)

    鎌倉市内でしか視聴できない魔物のテレビ局。(通常は魔物のテレビでしか視聴できないが、たまに放送局の設備の故障により人間界のテレビでも映ることがある)紅白歌合戦の裏番組が人気で、「木村カエル(木村カエラがモデル)」などが出演する。魔物には人気のテレビ局である。通称7チャンネル。モデルはJCN鎌倉。

    鎌倉堂書店

    鎌倉一の書店。多くの作家のサイン会も開かれ、正和も開いたこともある。社長の矢羽根吉定は正和の釣り友達。モデルはおそらく島森書店と思われる。

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