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平家物語

へいけものがたり

鎌倉時代に成立したと思われる、平家の栄華と没落を描いた軍記物語。
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もしかして⇒平家物語(アニメ)

概要

平家物語とは、平安時代末期から鎌倉時代の起こりまでを描いた軍記物語。
源平の合戦という言葉があることから、あたかも源氏物語と対の物語であるかの様に受け取られることもあるが、特にそういう関連性がないことでも有名。
群雄割拠の乱世から英雄たちの栄枯盛衰を描いた軍記物という点では、中国の古典的な軍記物語である三国志とも共通点がある。

日本の軍記物としては古来から人気の高い作品であり、特に後半の主人公とも言える源義経は、軍事の天才で仇敵である平家討滅を果たしながらも、実の兄から疎まれ排斥され、最終的には親類縁者の多くの者から裏切られて非業の死を遂げると言う悲劇性から、日本史上においても殊更に人気の高い人物であり、判官贔屓と言う言葉の由来になったことで知られる。
この他にも、為朝が後に琉球にわたって琉球王家の始祖となったという伝説や、義経は頼朝からの追討を受けた後も密かに生きており、大陸に渡って後のチンギス・ハンになったと言う伝説が生まれたりと、この物語の登場人物は後々まで日本の歴史に大きな伝説を残す事になる。

戦国時代三英傑の一人である織田信長がよく口にした事で有名な幸若舞敦盛は、この平家物語に語られる一ノ谷の戦いを描いたシーンである。

文学として

保元の乱平治の乱勝利後の平家と敗れた源氏の対照、源平の戦いから平家の滅亡を追ううちに、没落しはじめた平安貴族たちと新たに台頭した武士たちの織りなす人間模様を見事に描き出している。

和漢混淆文で書かれた代表的作品。平易で流麗な名文として知られ、「祇園精舎の鐘の声……」の書き出しが有名である。

作者は厳密には不明だが、信濃前司行長とされる。ただし、この信濃前司行長についても諸説ある。
後世、琵琶法師と呼ばれる座頭(盲目の遊行僧)たちによって浪曲として口伝で伝播されるようになり、同時に当ジャンルの代名詞としても知られている。
ちなみに、同時代を描いた文学作品として、日本三大随筆の一つである方丈記が存在する。

物語の大まかな流れ

平家物語は基本的に『平家』と呼ばれる伊勢平氏の興亡を描いた物語である。
この作品は大きく分けて、平忠盛・清盛の立身出世とそれに伴って平家が隆盛を極めた前半、平家に対する反感から各地の源氏勢力が立ち上がり平家を討滅するが、平家討滅の立役者であった源義経もまた悲劇的な最期を遂げる後半に分かれる。

忠盛の昇殿と清盛の誕生

平正盛の息子である平忠盛が出世し、昇殿を許されたことが平家躍進のきっかけとなる。
当時の世情において、貴族以外の人間が昇殿を許され、帝の寵愛を受けることは前代未聞の事態であり、それ故に忠盛に対する貴族社会の風当たりは強かった。そんな中、忠盛は自身の機転と胆力により出世を重ね、やがて子供である清盛が生まれ、その清盛が台頭していく様になる。

清盛の台頭

平安末期の混乱する世の中で、藤原頼長がその混乱を収めようと強権を振るうものの、鳥羽上皇と崇徳天皇の親子の確執に端を発する複雑な政争の末に保元の乱が起こる。源為義の八男・為朝の活躍も空しく崇徳上皇方は敗北し、頼長は戦死し為義は処刑され為朝は伊豆大島に流される。
一方で、後白河天皇の下に着いた源義朝と平清盛は栄達を果たすことになる。しかし、義朝は清盛との恩賞の差に不満を覚え、藤原信頼と組んだ義朝は信西と清盛を中心とした当時の政権に反旗を翻し、平治の乱を起こす。義朝一党は信西を討ち取るものの最終的には敗北し、義朝は暗殺され長男・義平は処刑される。義朝の三男・頼朝は配流になり後の阿野全成や義経たちは寺へ入れられる。

平家の隆盛

平治の乱を乗り越え、清盛、そして平家の一党は隆盛を迎えることになる。
平家の隆盛は「平家にあらずんば人にあらず」という言葉も残るほどであり、当時の清盛は白拍子である祇王を愛人に迎えながら、仏御前を愛人にして祇王を捨てるなど、傍若無人な振る舞いを行う。
そんな清盛に反感を覚えた公家たちによる清盛討伐の為の密議である鹿ヶ谷の謀議が発覚し、清盛はそれを潰す。一方で、娘の徳子が後の安徳天皇となる子供を出産し、清盛はますます増長する様になり、公家たちの反感はますます大きなものになっていく。

重盛の死

清盛が増長していく中、そんな清盛の横暴を今まで止めていた重盛が病死してしまう。そして、重盛の死を契機に、これまでに蜜月を続けていた清盛と後白河法皇との仲には亀裂が入り、やがて以仁王が各地の武士に清盛討伐の号令を下す。
以仁王や源頼政らの挙兵は清盛によって抑えられるものの、以仁王の令旨を受けた各地の源氏勢力が平家に離反を行い、各地で蜂起した源氏の諸勢力はやがて日本各地を覆う大きな戦禍となる。

富士川の戦い

平家に対して叛旗を翻した源氏の棟梁として、かつて清盛の宿敵として散った義朝の子供である頼朝が台頭するようになる。また、頼朝の弟にして軍事の天才である源義経や、信濃近辺で勢力を増した木曾義仲、甲斐の武田信義など、各地の群雄が平家打倒の為に反乱を起こす。
一方、清盛は源氏討伐の為に孫の維盛を出陣させるものの戦への恐怖から士気が下がり切った維盛とその軍は、富士川で聞こえた水鳥の羽音を源氏の大軍と勘違いし、撤退する。それを機に源氏は勢いを増す様になり、そんな源氏に呼応して僧兵たちも立ち上がり、平家は徐々に世の動乱を抑えきれなくなっていく様になる。

清盛の死

僧兵が叛旗を翻した事で清盛は、興福寺と東大寺の大仏を焼きはらって僧兵たちを抑えようとするが、この事件を機に清盛は熱病に倒れてしまい、やがて清盛は熱病にうなされながらも「自分の墓前に頼朝の首を供えよ」と言い残して病没する。
清盛の死後、平家を継ぐことになった宗盛はすっかりと武士としての矜持を無くしており、迫り来る源氏に対して対抗できずにいた。
そんな中、頼朝に先駆けて木曾義仲が京に攻め寄せた事で、宗盛は平家一門や安徳天皇を連れて京を捨てることになる。

義仲の入京と最期

平家一門を連れて京を捨てた宗盛とは入れ違いに、後白河法皇を確保して京に入った義仲は、後白河法皇より旭将軍の称号を受けることになる。
しかし、京に入って以降の義仲は、京で略奪をはじめとして数多くの乱暴狼藉を行ったことで、京の人々から平氏の世の中の方が良かったと言う思いを抱かれ、後白河法皇もそんな義仲に愛想を尽かして頼朝に義仲討伐の任を授ける。
こうして、義仲と範頼・義経との戦いが起こり、義仲軍は宇治川や瀬田などで敗北し、義仲も粟津ヶ原で最後を遂げる。

おごる平家も久しからず

義仲を討伐後、義経は平家を討つべく進軍し、一ノ谷で平家を撃ち破る。
その後、京を逃れた平家は讃岐の屋島で京を奪還するために力を蓄えるものの、義経は手勢を引き連れて屋島に乗り込み、在地の武士を引き連れて平家に戦いを挑み、これを打倒した。
その後、平氏は長門に逃れるものの、この敗北により数多くの水軍が源氏に着くことになり、一方で九州も範頼により制圧されたことで完全に追い詰められ、ついに壇ノ浦にて完全に敗北する。
壇ノ浦の戦いに敗れた平家は、三種の神器や、まだ幼い安徳天皇などと共に次々に海に身を投げ出し、滅亡する。

義経の最期

平家討伐の第一の功を上げた義経であったが、後白河法皇から叙任されたことにより、義経は頼朝に敵視される事になり、頼朝から謀反の疑いをかけられ討伐軍を差し向けられることになる。だが義経はこれを返り討ちにして頼朝に反逆する。
しかし、今や天下の采配を握る事になった頼朝を敵に回した義経に勝ち目はおろか、居場所すらもなく、日本各地を逃げ続けた末に最終的に幼少期に預けられていた奥州藤原氏に逃れることになる。だが、当時の当主であった泰衡の裏切りに遭い、義経は自害し、義経一党もまた全滅する事になる。

大原御幸

かくして平家も義経も滅びることになるが、安徳天皇の母であった徳子は、壇ノ浦を辛うじて生き残ることができたため、出家して安徳天皇や一族のことを弔う生活を送り、最期を迎えることになる。晩年、後白河法皇の御幸の際に、法皇に対して徳子は、自身の人生は六道のようであったと語ったと言う。

関連登場人物

平家物語と関連がある保元物語・平治物語・義経記に登場する人物も含める。

平家方
平忠盛平清盛
平頼盛平忠度
平重盛平宗盛平知盛平重衡平徳子
平経正平経俊平敦盛
平教経
平維盛平資盛平清経
平時子平時忠平滋子
平家貞平貞能平盛国伊藤忠清平景清

源氏方
源頼朝北条政子大姫源頼家
源為義源義朝源為朝源行家
源義平源範頼阿野全成源義経  
源頼政木曾義仲巴御前樋口兼光今井兼平 
足利義康武田信義浅利与一・坂額御前
北条時政北条義時梶原景時梶原景季畠山重忠結城朝光安達盛長三浦義村那須与一仁田忠常
伊勢三郎武蔵坊弁慶常陸坊海尊佐藤継信佐藤忠信静御前 
藤原秀衡藤原泰衡

皇室関連
鳥羽上皇崇徳上皇後白河法皇二条天皇高倉天皇安徳天皇後鳥羽天皇以仁王
待賢門院美福門院

公家関連、その他
藤原忠通藤原頼長信西藤原信頼藤原経宗藤原成親藤原俊成
西行文覚俊寛西光
小督祇王仏御前

関連書籍

吾妻鏡玉葉・愚管抄・明月記・醍醐雑事記
源平盛衰記・源平闘諍録・保元物語・平治物語・義経記

関連する項目

敦盛・忠度・俊成忠度・経政・清経・景清
俊寛・小督・船弁慶・橋弁慶・兼平
義経千本桜・一谷嫩軍記・平家女護島

関連する現代の諸作品

NHK大河ドラマ:「源義経」「新・平家物語」「草燃える」「炎立つ」「義経」「平清盛」「鎌倉殿の13人
火の鳥乱世編 源平討魔伝 遙かなる時空の中で3
アニメ「平家物語」

関連タグ

琵琶法師 白拍子 浄瑠璃 歌舞伎
義経 平家 仏教 諸行無常
平安京 平安時代 鎌倉時代
歴史創作 古典 古典文学 耳なし芳一

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