史実
平安時代末期の奥州(東北)の平泉を拠点とした奥州藤原氏当主・藤原秀衡の次男。
文治3年(1187年)に秀衡が病に倒れ、正室の嫡男であった泰衡が当主の跡を継ぎ、秀衡から腹違いの兄・国衡や源義経と協力するよう託された。
この頃、秀衡と鎌倉の源頼朝との対立が増し、さらに頼朝と対立した義経を匿ったため、両者の対立は決定的であった。泰衡は頼朝から繰り返し義経追討の要請を受け、さらに朝廷からも義経追討の要請が出され、泰衡は弟の忠衡ら義経に味方する一族を殺害し、義経の館を襲撃して義経を死に追いやった。
ところが、頼朝は許可なく義経を殺害したとして鎌倉勢を奥州へ出兵。鎌倉勢の勢いを止められず平泉に火を放って北方へ逃れ北海道への逃亡も考えたが、道中、比内郡(現在の秋田県大館市)贄柵(にえのさく)で家臣・河田次郎の裏切りによって殺害された。享年25歳(35歳?)。こうして奥州平泉の栄華は幕を閉じた。
逸話
吾妻鏡などの史書での泰衡は臆病者として描かれ、判官贔屓の対象である義経を死に至らしめた件からも評判は芳しくない。だが、彼が鎌倉へ送った義経の首級が本物かどうか疑わしい説もあることや、岩手県など東北の諸地方からの視点で見れば泰衡もまた郷土の英雄であるため、近年では再評価されることも多い。
泰衡の首は八寸の鉄釘で柱にかけられ、その後は中尊寺金色堂に安置された。後年の調査で、眉間に穴のある首が発見され、釘打ちが史実であることが確認された。その棺から蓮の種子も発見され、この種子は発芽・開花した(奥州合戦の激戦地であった福島県国見町の阿津加志山防塁近辺で栽培されている)。
一方、泰衡の体はその死を憐れんだ贄柵周辺の住民たちによって錦の直垂に包まれて埋葬された。現在、泰衡の埋葬地とされる場所には、泰衡の墓石を御神体として祀る錦神社が建てられている。
遙かなる時空の中で3
年齢 | 22歳 |
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血液型 | B型 |
身長 | 180cm |
五行属性 | 水 |
象徴物 | 下がり藤 |
イメージカラー | 金・黒 |
CV:鳥海浩輔
奥州藤原氏の総領である。
眼光鋭く合理的で怜悧な青年であり、常に眉間に皺を寄せて稀に見せる微笑みも皮肉の色が濃いところがある。白龍の神子である春日望美に対して慇懃に接し、突き放すような言動を取ることもある。陰陽道に通じ、呪術的なことにも造詣が深い。
攻略キャラクターではないが、「十六夜記」では特定キャラのルートからの派生で行動を共にするEDがある。
2017年2月23日に発売予定の遙かなる時空の中で3 Ultimate その手で運命を変えるBOX、トレジャーBOXの早期予約特典として泰衡攻略コードが封入される(後日有料配信有り)。
余談
十六夜記が発売して間もない時期にファンの間で「三国無双4の曹丕に似ている」ということが話題になったことがある(現在でも両作品のファンからよくネタにされている)。
恐らく泰衡は曹丕をモデルにしたキャラクターではないかというのが有力。
(因みに三国無双4は2005年2月24日で十六夜記は同年の9月22日に発売されている。)
関連イラスト
光栄の歴史ゲームでの泰衡
- 元朝秘史:(PS版)の日本編で藤原秀衡の息子として登場。魅力と指揮が高く、そこそこ使えるので後継者にしやすい。
- 源平合戦:蒼き狼と白き牝鹿シリーズとは正反対で能力は高く、藤原秀衡の後継者にふさわしい逸材。
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