概要
水底の泥中に根を張る水生植物で、水面の上に円形の葉や大型の花を突出させる。
実の付き方が蜂の巣に似ている為、日本名は蜂巣(はちす)→はすと変化したとされる。
地下茎には空気が通る穴が開いていてレンコン(蓮根)と呼ばれ、種子は甘納豆や月餅等に加工され、いずれも食用となる。
開花の時季は7~8月頃で、色はピンク、白、赤、黄など様々。
白い花は、曼荼羅華(マンダラゲ)と呼ばれる
花言葉は「雄弁」「休養」「沈着」「神聖」「清らかな心」「離れゆく愛」。
仏教においては、泥中から可憐な花を咲かせる様から、浮世に在って穢れぬ「清浄」の象徴され、悟りの象徴として重要視される。
その為、悟りを得た仏や菩薩は蓮台(れんだい)という蓮の花に座して描かれることが多い。
蓮の種を用いた数珠を「蓮肉念珠」と呼ぶ。
ヒンドゥー教においても特別な花とされていて、インド三大性典の一つ「ラティラハスヤ」ではアレの象徴とされる。
英名をロータス(lotus)というが、語源はギリシャ神話の一エピソード「オデュッセイア」に登場する樹木の名前で、食べたものに多幸感を与えてロートパゴス族(ロータスを常食にしている民族)の住む島から離れたくなくなってしまう効果を持つ(詳しくは後述)。
一方で繁殖力が凄いらしく、あまりにも増えすぎると生態系や他の植物等に影響を及ぼすらしく定期的に駆除する事もある。
睡蓮との関係
ロータス(lotus)はギリシャ神話でエジプトスイレンの事だったが、花茎が水面から高く突出する様から、後世に知られた蓮の事を指すようになった。
ただし、エジプトスイレンは睡蓮の仲間であり、葉は切れ込みがあって水面に浮き蓮の葉のような撥水性(ロータス効果)が無い。
花托(実になる部分)が目立たない等、外観に違いがある。
蓮は過去にスイレン科やスイレン目とされたことがあるが、真正双子葉類に属し、全く違う系統にある。
ちなみにオニバス(鬼蓮)、オオオニバス(大鬼蓮)は名前に「蓮」がついているがスイレン科に属する。
関連イラスト
関連タグ
はす ハス ロータス 蓮華 蓮の花 蓮の葉 レンコン/れんこん 蓮コラ 葉っぱの傘 仏教 蓮台 阿弥陀如来 ロトスモン 平沢進
蓮華草…こちらは別の植物
人名
蓮(れん)