概要
ギリシャ神話における英雄オデュッセウスの冒険譚を描いた長編叙事詩。トロイア戦争を描いた『イリアス』と共に古代ギリシャの詩人ホメロスの代表作に数えられ、オデッセイという英語の語源にもなった。
トロイア戦争を終えて故郷への帰路についたオデュッセウスであったが、途中に立ち寄った島でキュクロプスのポリュペモスに襲われた為、報復として目を潰したのだが、彼の父親であったポセイドン神は怒ってオデュッセウスの航海を妨害し、オデュッセウスは様々な困難に巻き込まれていく…というのがこの物語の主軸となる。
特に有名なエピソードはセイレーンの歌をあえて聞いたというエピソード、来訪者を豚に変えてしまう魔女キルケーの住むアイアイエー島でのエピソード、オデュッセウスが斧に開いた穴に矢を通したエピソードなどだろう。現在、高名な怪物として知られるスキュラが登場するのもこのオデュッセイアである。あまりの困難さにポセイドン以外の神々はオデュッセウスに同情したほどらしい…(トロイア戦争を引き起こしておいてどの口が言うのかというツッコミはなしである)
そんな数々の難題を乗り越えて、ようやくオデュッセウスは故郷に辿り着く事が出来たのだ。
余談
風の谷のナウシカの名前の由来はこの作品に登場するスケリア島王女「ナウシカアー」である。