英語表記は「Odyssey」(オディセイ、オディシー、オデッセイ、オデッセー)。
長期の放浪、長い冒険の旅という意味がある。
もしかして
→ホメロス(Homer)の叙事詩『オデュッセイア』の主人公オデュッセウス(英語名ユリシーズ)
→アープ(ARP Instruments)社の製品、アナログシンセサイザーのオデッセイ(ARP ODYSSEY)。
→映画作品『オデッセイ(映画)』(2015年)
→マグナボックス社の製品、Odyssey(ゲーム機)
概要
ステーションワゴン型のミニバンのため、ステップワゴンなどの車高が高いミニバンより走りの面で有利。
ドアは4代目まではヒンジドアを採用していたが、5代目はスライドドアに変更。5代目オデッセイの発売を機に日本仕様のエリシオンは生産終了となった。(オデッセイがスライドドアを採用したため、バッティングするからだと思われる。中国ではオデッセイの兄弟車種としてエリシオンが存続している)
日本ではあのご一家がCMを務めた事がある。
ハイブリッド化は意外にも遅く、2016年の仕様変更から。ホンダセンシングが装備されるなど日産エルグランドほど放置状態というわけではないが、売れ行きの面ではアルファードに押され気味。2020年に2度目のマイナーチェンジでテコ入れが図られたのだが、結局2021年に生産を行っている狭山工場の閉鎖に伴い、寄居工場への移管は行われずに国内生産終了になってしまった。
中国から輸入という形で6代目モデルを2023年度以降にも販売を開始するつもりである事が新聞報道された。そして5代目モデルの改良型として2023年冬より2年ぶりにカムバックすることが4月7日に正式発表され、翌日に販売が再開された(但し、ガソリン車は廃止)。
ちなみに、北米のオデッセイは日本のオデッセイよりも一回り大きなアメリカンサイズになっている。
余談
ヤンキー御用達のオデッセイ
本田技研工業の自動車はマイルドヤンキー、ひいてはDQN層に好まれる傾向があり(他の例ではこれやこれ、更には最初からそういう層を狙い撃ちしたS-MXが有名)、人が沢山乗る事が出来る、ミニバンにしては動力性能が優れている、ワイド&ローでスタイリッシュなデザイン、等の理由から、特に1,2,3代目はヤンキー御用達の車種の1つであった。当時は派手なエアロにシャコタン、爆音マフラーにスモークテール・ファーを敷き詰めた派手な内装といった改造を施された個体も多かった。→VIPカー
しかし近年はアルファード/ヴェルファイアを筆頭としたより大型のミニバンがその立場を担っており、ヤンキーの世界においてオデッセイは影が薄くなりつつある。
登場作品
池袋ウエストゲートパーク:2作目の「エキサイタブルボーイ」に登場する。
主人公のマコトがヤクザ見習いとなった中学時代の友人・サルと共に失踪した組長の娘を追うストーリーだが、その捜索中に浮かび上がるのが上記のような改造(劇中の1990年代後半に大流行したギャルソン、いわゆる「D.A.D.」がモデルか)が施されたオデッセイである。
このオデッセイの乗り手が一連の事件の犯人であり、実態はマイルドヤンキーどころか正真正銘の犯罪者であった。その末路は明らかにされていないが、ケジメとしてサルに殺され埋められたことが示唆されている。
グランツーリスモシリーズ:3代目が4から6までスタンダードカーとして登場したが、最新作の7ではガレージRCRが魔改造したEG型シビックがこの車種のK24Aエンジンを搭載しており、このターボ化されたチューンドK24Aエンジンがシルエイティ、前期型86、1997年式のEK9型シビックタイプR、S2000、BMW製ミニクーパーに載せる事が可能になっている。
デッドプール&ウルヴァリン:ナイスプールが所有する車として登場。ナイスプールのご厚意で主人公のデッドプールとウルヴァリンに貸し出され、彼らが虚無を移動する際に使用。何故かデッドプールはオデッセイを酷評していた。
その他の詳細はWikipediaへ。