概要
本田技研工業が1996年5月から製造・販売を行っているミニバン。現行モデルは2022年5月に登場した6代目。
それまで商用車ベースのミニバンが幅を利かせていたところに登場した乗用車ベースのミニバンのさきがけとも言える車で、遅れて登場した日産・セレナやトヨタ・ヴォクシーなどと激しい競争を繰り広げている。
特定の世代にとってはセネガルの歌手であるユッスー・ンドゥール(『ジョジョの奇妙な冒険』のンドゥールの元ネタの人)が歌う初代・2代目(スパーダ除く)のCM曲「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」と共に記憶されている。
しかし、ハイブリッドの採用はものすごく遅く5代目の2017年のマイナーチェンジからで、しかもスパーダ限定と言う有様。「わくわくゲート」と呼ばれるリアハッチにもう一つハッチを設けるなど他社にはないホンダらしいユニークな機能が採用されているが、販売には結びつかず、6代目で早くもこの機能は廃止されることになってしまった。
また、6代目は基本グレードを「AIR」と改め、スパーダには廃止されたオデッセイの後継となる上級グレード「プレミアムライン」が用意される。しかし、この代はインパクトに欠ける(開発責任者が「オラオラ顔がとにかく嫌いだったからやりたくなかった」と理由を語っている)としてライバルのトヨタ・ノア(スズキ・ランディ含む)や日産・セレナに押され大苦戦。また、オデッセイの後釜として新しく設定されたプレミアムラインは当のオデッセイが2023年12月8日に復活したため廃止される可能性が高いのだが、ハイブリッド専用車となりガソリン車は廃止されたため、オデッセイと重複しないガソリン車は廃止対象外となる可能性が高い。
しかし、2024年には苦戦するフィットを尻目に売り上げを伸ばしており、2月には軽自動車を除いた販売台数でトップ10入りを果たし、6月には日産・セレナと共にノア・ヴォク兄弟に追いかけられる身となっている。また、直線主体のデザインも運転や駐車がしやすいと評価する声も多く、5代目のみの装備であるわくわくゲートの復活を望む声も少なくない。
ちなみに、5代目にはスポーツモデルとしてモデューロX仕様車がある。監修はドリキンこと土屋圭市。
駆動輪
初代発売当時のミニバンとしては珍しい前輪駆動を初代から採用。4WDも初代から発売している。
トランスミッション
3代目までは4ATが基本だが、上位グレードには5ATやCVTのものもある。4代目は2WDがCVT、4WDが5AT。
操作性
シフトレバーは初代はコラム式、2代目以降はインパネ式。パーキングブレーキは5代目までは足踏み式だが、初代の前期型のみ解除がハンドリリース式となっている。(初代後期型から5代目までは足踏み解除のフットリリース式、6代目は電動式)
メーターは3代目のみデジタルメーターであり、6代目はグラスコックピットである。
スライドドアは2代目までは助手席側のみ、3代目以降は両側スライドドア。
搭載エンジン
4代目までは2.0L DOHCであったが、5代目からは1.5L DOHCに大幅ダウンサイジングされている。ただし、ターボを組み合わせる事によって2.4L並のトルクを持っている。
2代目・3代目は2.4L DOHCのモデルも存在した。
ナンバー変更について
初代の1999年8月までに生産されたモデルは4ナンバーの貨物仕様に変更することができる。
(当然、貨物仕様になるので乗車人数は本来の8人から2人~5人となる)
乗車人数が少なく、車検が安い場合は維持費が有利になる。
1999年8月以降のモデルはブレーキテストの関係で4ナンバーにするには相当な金額がかかる(新車が買えるくらい)。
他の車種
自社
他社
トヨタ
日産
三菱