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前輪駆動

ぜんりんくどう

自動車や人力車において前輪を駆動輪とする構造方式。ここでは主に四輪車のFF方式を説明する。
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概要

一般的な三輪車リカンベント(仰向け搭乗型自転車)、ハンドサイクル(手漕ぎ式自転車)の多くが前輪駆動であるが、本項ではもっぱら自動車(四輪車)のFF方式を取り上げる事にする。

イカ娘と前輪駆動自転車



FF方式

Front Engine Front Drive(フロントエンジン・フロントドライブ)の略称。
エンジンを車体の前部に搭載して前輪を駆動する方式である。

現在の中・小型の大衆車ミニバンの大半、商用車の一部などで主流となっている。高級車でも時々採用例はあるが、少数派である。

技術上の困難があった事からFRRRなどの後輪駆動方式と比べて実用化は遅く、世界的に普及するのは1960年代以降である。

主な長所

・プロペラシャフトのない車種が多く、後部座席中央部の足元空間が狭まらない。
・ミニバンなどの乗用車で車内空間をとにかく確保したいモデルに向いている。
・基本的に直進性に優れる。
・荷重が前輪に集中してトラクションが効くため、FRと比べると未舗装路や雪道で横滑りしにくい。
・現代の技術においては生産コストを抑えやすく、廉価車の量産に向いている。

主な短所

・前輪に大きく荷重と負担がかかり、タイヤとブレーキ系統の摩耗消耗が激しい。
・直列6気筒のような長いエンジンの搭載には不向き。
・高出力エンジンのパワーを有効に伝えきるのが難しい。
・最小回転半径が大きめになり、小回りがきかない車になりがち。
・それに加えてアンダーステアになりやすいので、速度超過時にハンドルとペダル操作を誤れば急カーブを外側に膨らんで曲がり切れずぶつかりやすい。
・駆動配置効率の悪さから加減速がしづらく、急坂では上りづらく下りではブレーキとタイヤの負荷がかなり大きくかかる。
・フロントヘビーなため雪道では横滑りした際のコントロールがしづらく、何かにぶつかるまで止まりにくい事も多い。
・自動車として前進するという大前提において、悪路では前方の倒木や穴のくぼみ、ぬかるみなどにはまって脱出しづらくなる。
・挙動に癖やムラが出やすく、ハンドル操作もペダル操作でもレスポンスが遅い。
・後部座席の揺れや衝撃を拾いやすくなる。
・最上級の快適性の確保や強力なエンジンを積むのには向いていないため、高級車や本格的なオフロード仕様車でFFを採用する車種は少ない。

技術の進歩により欠点のある程度の改善があったりホットハッチのような高価な前輪駆動モデルも存在していたりと例外はあるものの、基本的には良くも悪くもコスパ重視の駆動形式である。

レーシングカーの世界では、市販車をベースとするツーリングカーレースでFFとFRが混走することがあるが、コーナリング、タイヤへの負担、立ち上がりでの加速など基本的にFFが不利な部分が多いため、規則によってバランスが調整されるのが一般的である。
ラリーの2WD部門での未舗装や凍結路コースではFFのトラクションが効くので、スリップ時のコントロールに難点があるもののFRより採用されることが多い。

関連タグ

自動車 FF FR 4WD
MR RR 工業

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