概要
元々はアメリカ合衆国でそれまでの標準的なモデルよりもサイズが小さく、購入や維持のコストが低い乗用車を意味していた。
第二次世界大戦後の欧州や日本にもこの概念が入り込むが、国土や市街地が狭小で比較的小柄な車両が好まれるこれらの地域では、米国の従来のコンパクトカーよりもさらに小さなモデルに当てはめて使用されるようになった。
北米のコンパクトカーはCセグメント(概ね全長4,600mm以下)という慣習上の規格が該当するとされ、後述の日欧のものはサブコンパクト(subcompact)というクラスとして扱われる事が多い。
欧州では一般的にAセグメント(同3,800mm以下)とBセグメント(同4,200mm以下)が該当するとされる。
日本でも明確な基準はないものの、一般的に5ナンバークラスの全長・全幅で、小柄な普通自動車のジャンル分けに用いられている。
なお法令上の規格としてさらに小さな軽自動車は、通常除外される。
2023年現在の日本では、コンパクトカーと呼ばれる現行市販車のほとんどがハッチバックで、近年は全高をより高くしたトールワゴンが増えている。
低価格帯設定の車種が主流で、生産コストや座席空間の確保の問題などから、ほとんどのモデルがFFベースである。
また生産や購入コスト、手頃なサイズ、市街地における基本的な走行性能などからレンタカーとしての登録台数がとても多い。