概要
本稿ではMRの補足事項として記述し、詳細はそちらを参照していただきたい。
"ミッド"は中央、"シップ"は船のことで、つまり原義は「船体などの中央部」である。一般的には後輪と居住空間の間にエンジンを積む車両構造を指す。
中央に重量が集まるミッドシップは最も運動性能に優れるとされるが、反面居住空間をほとんど取ることができないため基本的には2シータースポーツカーぐらいにしか採用されない。例外としてはボンネットがほぼ無い軽トラックや1BOXタイプの乗用車などで、ホンダのアクティや初代エスティマなどの採用例もある。
通常は後輪駆動が多く一般的には『ミッドシップ=MR』のイメージが持たれる。しかし近年はスポーツ4WD技術の進歩やハイパワー化に伴うトラクション確保の必要性などの要因により、4WD車も増えている。
フロントエンジン車でも、エンジンを前輪より後ろに下げるなど、可能な限り車体の中心に近づけたものは『フロント・ミッドシップ』と呼ばれるが、これはFRの一種とされる。
またミッドシップを語る上で、稀にだがフロント・ミッドシップの対義語として、通常のミッドシップを"リアミッドシップ"と呼ぶ場合がある。