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概要

2015年4月から販売が行われている。
ホンダの同じSの名が付くスポーツカーであるS2000の生産終了から6年、1996年に販売終了した軽自動車ビートから数えて19年ぶりに開発されたオープンカーである。
生産は子会社のホンダオートボディー(三重県四日市市)が行う。

エンジンはNシリーズから流用したS07A型に新設計のターボチャージャーを搭載したもので、シャシは専用設計である。

ピュアスポーツ車として走行性能以外の機能は極力オミットされており、見た目でもわかる通り車内はかなり狭く荷物の積載量も小さい。というかトランクがないため、助手席に誰かが乗っていた場合は荷物の置き場所がない
軽量で小型なMRスポーツカーというコンセプトはビート以来のクラシックスタイルである。
屋根は布製のソフトトップであり、その外し方は、車内のロックを外した後に片側からクルクルと巻いて外すというユニークな方法を取っている。外した屋根はボンネット内部の格納スペースに入れておくことができる。一応、屋根を閉じている際はこの格納スペースに小さな荷物を入れられないこともないが、車の振動や外の気温の影響を受けやすいため推奨できない。

ターボこそ搭載しているがエンジンはビートのような高回転型ではなく、通常の軽乗用車程度のトルク重視のセッティングとなっている。
横滑り防止装置やパワステも標準装備されており、変速機も6速MTのほかCVTも設定されている。MT車には上り坂で後ろに下がるのを防ぐヒルスタートアシストが装備されているため、坂道発進もしやすい。
更にCVT車にはアイドリングストップも備わっているが、実はこの車、元々は電気自動車のコンセプトカーだった(2011年の東京モーターショーに出品されたEV-STER)。
なお、この車に搭載されている6速MTはN-VANにも使われている。

開発責任者は当時20代、開発スタッフも平均年齢が30代だったことも話題となった。
発売開始後は受注が殺到、最長で1年待ちという状況が続いたそうである。さらに2015年の日本カー・オブ・ザ・イヤーでは2位となった。

軽オープンというマニアックなジャンルでありながら、累計販売台数3万台以上を売り上げた人気車種であったが、流石に近年は月間販売台数が平均200台と下火になっていた。もっとも、趣味性の強いこの手の車種では妥当な所かも知れないが。

むしろ衝突安全基準やブレーキ基準といった総合的な規制強化に対し、マシーンに余地の無いS660ではマイナーチェンジで改良を加えて対応することが困難であり、かといって新型に切り替えるほどの需要もなければ採算が取れそうもない、と言ったことから、2022年3月をもって生産・販売を終了することになり、7年の歴史に幕が下ろされることになった。
ところが、この生産・販売終了が発表されると、いわゆる駆け込み需要が発生、ホンダオートボディー側の生産キャパシティーをオーバーしてしまう事態となった事から、2021年3月30日をもって受注を取り止めた。ただし、それでも問い合わせがあったことから、2021年11月に650台分の追加注文受付を行っている。

関連項目

本田技研工業
コペン:ある意味ライバル。
ビート:ご先祖様。

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