解説
ハンドル・シート・ステップは折り畳んで車体内に格納できるのが特徴。
この状態で同時発売のシティのトランクに積載可能で、シティで目的地まで運搬し、着いたら降ろして近場を走らせるという使い方を想定していた。
しかし、車とバイクを抱き合わせるという発想に無理があった感は否めず、シティのセールスとは裏腹にモトコンポは思いのほか売れず、ディーラーのお荷物になっていった。
その後は不人気車として叩き売りされていた時期もある。
色は赤・白・黄色の3色があり、叩き売り時には3色10万円ということもあった。
このように、販売的には不振のまま1985年に生産終了。
不人気からの脱却
生産終了の翌年より連載開始した漫画『逮捕しちゃうぞ』により一躍有名になる。
以降、そのユニークなコンセプトや可愛らしいスタイルが評価され、様々な漫画やメディアで取り上げられるようになった。
新車時には8万円だった価格も、平成末期には中古車で20~30万円程度、2022年時点では60万円を超す個体も出てくる高騰ぶりである。
叩き売りの時代とはなんだったのか。
また、この手のネタモノ車種の常としてカスタムも盛んで、スクーター用の高出力エンジンに換装するのが定番化している。
中には50馬力を発生する150ccの2ストロークエンジンで武装し、高速道路を爆走する猛者まで現れる始末である。
ちなみに、中古車サイトでは全車が走行距離不明と書かれるが、これは製造時からオドメーターが付いていない為。
PIXIVでのイラスト
とにかく直線的なデザインのおかげで描き易い。
小さいので一緒に描かれるキャラクターはほぼ立っているだけの構図で済むので楽。
関連タグ
逮捕しちゃうぞ:人気が出たきっかけ。