概要
ホンダ初の四輪車であった「T360」の後継機種として1967年に誕生した。
乗用車と異なる設計だった先代とは異なり、N360の貨物版として基本構造を流用した。このため他社の軽トラックと異なり、モノコック構造やミッドシップエンジン、ド・ディオンアクスルが採用されていた。これらの特殊な構造は軽トラ撤退までホンダの伝統となった。
1970年には派生として多用途車バモス(バモスホンダ)が登場し、その独特なスタイルが話題となった。
その後TNⅢ(フロントマスク変更、シートベルト装備)→TN-5(フロントライトを4つに増やす)→TN-7(ナンバープレート大型化と排気ガス規制に対応)と改名した後、1977年に後継機種のアクティ登場と共に生産終了。それと共にホンダ4輪の空冷エンジンの伝統もここに幕を下ろした。