概要
軽自動車規格に沿って以下の条件に合致する、開放型の荷台を持つトラックである。
- 全長3.4m。
- 全幅1.48m。
- 全高2.0m。
- 排気量660cc。
- 定員2名。
- 最大積載量350kg以下。
ナンバープレートは自家用車が「黄色地に黒文字」、事業用車両が「黒字に黄文字」仕様である。
軽トラという略称も日常的に使われている。
変速機はMTが主流で、ほぼすべての車種がFR又はそれをベースとした4WDである。
農林業などでの作業のために未舗装路や山道での使用も想定した設計にされやすく、一般的なベーシックスペックの乗用車や軽バンなどの小型貨物車と比較してある程度ながらオフロードに対応している車種も多い。
軽量なボディと機動性に優れるFR構造が多い事から軽トラックでのスポーツ走行愛好者も多いとされており、一部のファンから「農道のポルシェ」、「農道のフェラーリ」などと呼ばれる車種もある。
2020年頃からアメリカでの人気が高まり、5年間で販売台数が3倍に増えているという(ちなみにアメリカでは軽自動車の新車の輸入は禁止だが、製造から25年が経過した中古車は輸入が可能になる)。人気の理由は、アメリカのピックアップトラックが不必要に大きい上に値段が高い一方で、軽トラは車の値段も保険料も安く、小回りが利いて使い勝手が良いからだという。
主な新旧車種
2021年現在、現行車はキャリイとハイゼット、およびそれぞれのOEM提供車に集約されている。
スクラム(キャリイの兄弟車)
サンバー(2012年4月以降はハイゼットの兄弟車)
ミニキャブ(2014年2月以降はキャリイの兄弟車)
クリッパー(2013年以降はキャリイの兄弟車)
ピクシストラック(ハイゼットの兄弟車)
ホンダ(2021年4月に生産終了)