曖昧さ回避
概要
キャリイ(Suzuki Carry)はスズキの軽トラック、または軽ワンボックスカー。
兄弟車のエブリイ(Suzuki Every)についても本項目で述べる。
1961年10月から製造・販売が行われている。現行モデルは2013年8月から製造が行われている(販売は同年9月から)11代目。
以下のメーカーにOEM供給が行われている。
マツダ:スクラム(Mazda Scrum→Autozam Scrum→Mazda Scrum)
日産自動車:NT100クリッパー/NV100クリッパー→クリッパートラック(2024年5月~)/クリッパーバン(2024年3月~)
※クリッパーは6代目ミニキャブのOEMから、ミニキャブと共に11代目キャリイ/5代目エブリイのOEMとなる。ただし2024年に追加されたEVバンはミニキャブベースとなるが、スズキにはOEM供給されてない。
有名な動画としてはYouTubeやニコニコ動画などにUPされている軽トラドリフト動画があり、ハチロクを追い回している軽トラはこの車の10代目後期型(DC51T型と思われる)である。
[nicovideo:sm3409164]
キャリイは「田ンボルギーニ」と呼ばれている。
エブリイとの関係
同車から独立して生まれた1BOXのエブリイに関しては
- キャリイから独立して生まれたこと
- Dx51x系(3代目エブリイ/10代目キャリイ)まで同一形式のワンボックスでありながらエブリイを名乗るモデルとキャリイを名乗るモデルが混在していたこと
- その上キャリイ1BOXに乗用仕様があったり、逆にエブリイにバンがあったりと用途での明確な線引きも困難である。
など、その歴史からかキャリイと混同、または同一のものとしてみなしているようなタグのつけ方(キャリイとエブリイの併記など)をされることがある。
トリビア
- 初代を立ち上げるに際し、当時の社長が技術陣に対し「1年で開発を終わらせろ」と命令した上、「それと平行して専用の工場を作る」と言い出してしまった。技術陣と専用工場建設の責任者となった社長の婿養子(後の会長)は、それぞれに押しつけられた無茶振りを何とかクリアすることに成功した。そしてその苦労の結晶であった初代は頑丈な構造と(当時としては)パワフルなエンジン、そして(割と)低廉な価格もあって成功を収めている。
- 9代目キャリイは丸ライトと角型ライトが一時並行販売されていた。
- 2代目以来にして安全対策から他メーカーのミニキャブ&アクティに習って前輪軸をキャビン前方へ移動しセミキャブ・スタイルをとった10代目であったが、赤帽等の要請から安全性を考慮しつつも積載量と小回りを最重視したハイゼット&サンバーのキャブオーバー連合軍に追い詰められてしまう(「振り向けばハイゼット&サンバー」状態)。メインの農家や意外な畳店等のオーナー達のクレーム(=「耕運機や畳が積めない!」・「田畑のあぜ道で小回りが利かない!」)殺到で買い替え控えや顧客流れによってミニキャブ&アクティを蹴散らしたキャブオーバー連合軍に煽られたトップのスズキはついに「敗北」を認めざるを得ず、その後は「このままではシェアを食い荒らされる!仕方ない!我社も急いでキャブオーバー・トラックを出せ!!」とばかりに急開発されたキャビン直下に前軸が有るキャブオーバー・モデルと併売せざるを得ず現行11代目ではキャブオーバーに完全統一された…。
- 2014年、ドリフトシティのアニバーサリー企画においてDA52T型が「OMD Convey」の名称で限定実装されている。
誤植
メーカー公式の表記では「キャリイ」「エブリイ」(最後の"イ"が大文字)である。
だがCarry/Everyの一般的なカタカナ表記がキャリー/エブリーであるせいか、兄弟車の1BOX「エブリイ」共々「キャリィ/エブリィ(最後の"ィ"が小文字。正式には大文字の"イ"。)」、「キャリー/エブリー」など表記揺れが発生しやすい車種である。