データ
分類 | 竜盤目竜脚亜目重殻竜下目鎧竜上科グラビモス科 |
---|---|
別名 | 鎧竜(よろいりゅう) |
危険度 | ⭐︎5(MH4、MH4G、MHXX) |
海外名 | Gravios |
特徴
飛竜種に分類され、硬い外殻から鎧竜と呼ばれる。バサルモスの成体。
溶岩地帯に主に生息しており、一般的に知られる飛竜種としては最大の種である。
全長20m強、全高8.7mというディアブロスさえ凌ぐ超巨体の持ち主。
全高で言えばリオレウスの倍以上にもなる。
外殻は非常に頑強で、並大抵の攻撃では傷一つ付かず、むしろ攻撃を仕掛けた方が負傷、破壊される事さえあるという。
短時間程度なら溶岩に潜る事も可能で、体内には超高熱のエネルギーを持ち、口から放つ熱線は岩を軽く貫通し、地形をも変えてしまう強力なものである。
天敵はおらず、基本的には無敵の生物で、熟練ハンターでも簡単にはいかない相手である。
外敵には前述の熱線やガスで攻撃してくる。また、動きは鈍いものの巨体ゆえに肉弾戦も強力。
このような戦闘能力の高さから「火山の重鎮」の異名を持つ。
主に鉱石を食べ、体内で飼育しているバクテリアによってそれを消化し栄養源とする。体内のバクテリアは高熱により活性化するため、爆発性の鉱石を好んで食べる。
大量のバクテリアを飼育するため非常に長い腸を体内に収めている。
しかし、体内のバクテリアは鉱石を分解する過程で熱や有毒ガスを発生させる。高温地帯に生息していることも相まって体内に熱がたまっていく。
そのため定期的にこの熱やガスを口や下腹部にある孔から噴射して体内環境を調節する。
前述の熱線やガス噴射はこの生理現象を攻撃に転用したものである。
基本的には鉱物を食べるが、極稀に肉食を行うという報告も存在する。
これは幼体のバサルモス時は体内バクテリアとの共生が不完全であり、鉱石以外にも肉を食べて栄養を補っていた頃の名残と考えられている。
同食性をもつウラガンキンにも似た傾向が見られる。
バサルモスからグラビモスへと成長し、擬態や身を守る必要も薄くなるにつれ、背中の外角は身体比重で言えば小さくなり動き回りやすい今の構造に落ち着いていく。
ちなみに繁殖様式は卵生。大型飛竜の中では多産とされており、一度に十数個の卵を産む。
抱卵や子育てはせず、バサルモスは生まれてすぐ独立し、成長する。産卵数が多いため、時にはバサルモスが大量発生することもある。
硬い外殻と戦闘能力から天敵はほとんど存在しないが、唯一にして最大の例外が覇竜アカムトルム。
覇竜にとって巨体かつ鈍重な鎧竜(幼体も同様)は格好の獲物であり、外殻や熱線をものともせず打ち倒し捕食してしまう。
その肉は人間も食用にすることができる、首の肉や翼の肉が有名。巨体も相まって大量に採ることができる。
また巨大な卵も食材となる。
その甲殻はよほど切れ味がいい武器でもないと易々と弾かれてしまう。
ランスはまだ腹部に潜り込んで弱点をピンポイントで突ける上に、高いガード能力により貼り付けるので太刀よりはマシなのだが。
一応、攻撃を弾かれなくする「心眼」というスキルが存在するので、それを発動させれば多少は立ち回りが楽になるだろう。
反面、打撃属性のハンマーや狩猟笛(狩猟笛の場合は弾かれを無視できる旋律もある)には非常に弱く、また、固定ダメージである爆弾及びボウガンの火薬弾頭系、ガンランスの砲撃には弱い。
あとは巨体故に貫通弾も効果が高い。
なお、腹部は部位破壊すると肉質が大幅に軟化し、属性攻撃にも非常に弱くなってしまう。
彼らを特徴づけるのは、何より口からの熱線だろう。
通称「グラビーム」(半ば公式通称)と呼ばれるこれは、プレイヤーによっては荷電粒子砲だとかメガ粒子砲だとか呼ばれるが、非常に威力が高いうえにあらゆる障害物を貫通する。
更にMH2以降は、首を左右に振って薙ぎ払うように攻撃してくる。
MH4以降
MHP2Gの後からしばらく登場しなかったが、MH4にて亜種共々復活することとなった。
頭、背中、翼、脚の部位破壊ができるようになった。脚は相変わらず硬いがそれ以外は全体的に軟化している印象。
背中と腹は何度も乗り状態に持ち込むことで破壊でき、ビーム後の排熱ガスも背中破壊で腹側に出せなくなるので以前より大分戦いやすくなっている。
また、自慢の熱線を崖下にいるハンター目掛けて斜め下に発射したり、
崖の上にいるハンター目掛けて垂直方向になぎ払うなど高低差に対応したアクションを見せる。
ちなみにMH4のフィールド「地底火山」の戦闘BGM「荒れ狂う岩漿」もまたグラビモスのテーマである。…ということでMHXで“テーマ元不在”という訳の分からないことに。
その後、拡張版であるMHXXにて無事復活を遂げた。
MHW以降
その後「Rise」では幼体のバサルモスが再登場したのに対し、成体のグラビモスは影も形もなし(ついでに言えば後述の後輩も同様に幼体だけ出演している)。
しかも拡張版である「MHR:S」でも出番がないばかりか、グラビモスの頭骨を背負うショウグンギザミが復活したせいで頭骨のみ参戦という何とも言えない状況に…。
MHWilds
上記の通り、結局Sでは頭骨のみの参戦で、ゲーム中で狩猟することはできなかった。
時は流れ、新作MHwilds。あるIGN Japan開発者インタビュー映像が公開された。。
このインタビューの内容は新規、復活問わずモンスターについて言及はなく、「ワイルズの食事シーンの作り込みについて」であった。
ハンター諸兄姉は進化した食事シーンと開発の裏側に感心しながら視聴を続けていた。
そんな中、焚き火料理をするハンターを映した映像にて画面端に映り込んでいたのは………。
ミニマップに表示された新たな本種のアイコンと「グラビモスの狩猟」と書かれたクエスト名であった。
(動画内00:21辺り)
なお上記の通り内容が内容だったため、この時は半ば放送事故的な先行情報となってしまったこともあってグラビモス本体は登場しておらず、どのような姿や行動をするのかは不明だった。
その後新たに正規の狩猟動画が解禁され、実に8年ぶりとなる姿がお披露目された。
なおそれに合わせてXXとの比較動画も挙がっているが、角などの突起部分が目立たなくなったためか、前後に潰れて高さが出た分丸っこくなり、全体的によりずっしりとした印象を受ける。
また、グラフィックの向上により全身を覆う甲殻の岩石の如き硬質感が強調されており、過去作にも増して鎧竜の別名にふさわしい外見となっている。
鳴き声は一部やや高くなった印象を受けるがそこまで変化はしていない。
怯み時に発する象のような鳴き声もそのまま。
本作では新フィールドの油涌き谷に登場することが判明しており、戦闘シーンでは噛みつきや尻尾叩き付けからの払い、ガス噴出などを披露。
特にビームに関しては口元や周囲に炎が舞う演出や、足元目掛けて放つ様子など、どことなく黒龍を思わせる部分もある。
また終盤ではリオレイアとアジャラカンを相手に戦う場面も見られたが、前者を払い除けてみせた反面、
続けて現れた後者に対してはスタミナ切れの如く押されてしまい、体格差に反して幾らか分の悪い様子だった。
これまで火山の重鎮と呼ばれ、恐れる存在が殆どいないとされていた本種であったが、ここにきて新たな一面が判明するかもしれない。
ちなみに今作では幼体であるバサルモスは何と登場しないことがインタビューにて明かされている。
派生作品
MHSTではオトモン可の種として登場。種固有スキルの「拡散熱線」は言わずもがなグラビームである。
「拡散熱線」は伝承出来るスキルなので、あらゆるオトモンに使わせることが出来る。ただし命中しにくいのが玉に瑕。
亜種
MHGより登場したグラビモスの亜種。詳細はリンク先を参照。
余談
さりげに爬虫類でありながら横隔膜を持つ常識破りのモンスターである。
さして驚くことないと思われるかもしれないが、実は横隔膜による呼吸は空気を溜め続けることができないため、燃料が良いとは言えず、あの巨体で火山地帯や地中など酸素の少ない環境に身を置こうものなら、現実であればもれなく呼吸困難に陥るはずである。(ただ、肺を包むような構造のため圧力のかかる環境でも肺がつぶれにくいという利点がある。)
後の設定で掘り下げられる日は来るのだろうか…。
天敵は居ない無敵の生物とされるが前述の通りそれはあくまで「基本的には」の話。
アカムトルムのような規格外の肉食モンスターにはそうもいかない。
アカムトルムの生態ムービーにて、相対するものの熱戦が通用せず首を噛まれて、そのまま投げられ絶命。
この映像、グラビモスとアカムトルムの縄張り争いだと思い込んでいる人が多いが、「ハンター大全」によると、アカムトルムの捕食行動なのだという。
ちなみに、ビームが得意な後輩も噛ませ犬にされてしまっているという…。
生態動画
関連イラスト
関連タグ
バサルモス:幼体
グレアドモス:MHFにて登場した、グラビモスの祖先に当たるモンスター
ショウグンギザミ:グラビモスの頭骨をヤドにすることがあるモンスター
旅団の看板娘:クエスト受注時に「グッラビッモス!! グッラビッモス!!」という迷言を放つことがある