小夜 慈母の馥郁
賊の喧騒に 響(どよ)む声
石の夜泣きと 下目に見れば
幼竜目覚めて 癇癪おこす
下手打ちゃ忽ち ぺっちゃんこ
データ
分類 | 竜盤目竜脚亜目重殻竜下目鎧竜上科グラビモス科 |
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別名 | 岩竜(がんりゅう) |
危険度 | ⭐︎4、⭐︎3(MHRise) |
異名 | 夜泣く岩石 |
海外名 | Basarios |
概要
『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスター。
初登場は初代『モンスターハンター』。
火山を主な生息地とする飛竜種の鎧竜グラビモスの幼体であり、成体同様飛行能力は低い代わりに地面を掘る能力がある。
通称は「岩竜」。
脚に攻撃してダウンさせるとコロコロと転がり非常に可愛い。
幼体であることもあってかプレイヤーによっては「バサルたん」「ばしゃるたん」と呼ばれたり、擬人化などでロリキャラやショタキャラ扱いされたりする。
動きは緩慢、大きさもイャンクックのような大型鳥竜種程度で、熱線は不発することがあり火炎弾も恐れるような威力も無いと、基本的にはグラビモスの劣化版。
腹の甲殻もグラビモスと同じく割れる(部位破壊)が、1段階の部位破壊で肉質が一気に柔くなってくれる。
しかし部位破壊前の総合的な肉質はグラビモスよりも硬い(設定上は「成長することで重い甲殻を必要としなくなり、自ら甲殻を削って機動性を重視した最低限の厚さに切り替えている」とのこと)。
MH4のジャンプ攻撃からの乗りでは最初は背中、背中破壊後は腹部に乗るようになるので、何度かダウンをとると腹部部位破壊になる。
グラビモスと異なる点を挙げるとするならば、背部の甲殻を利用して岩に擬態すること。これは単に敵の目をやり過ごすだけでなく、幼体なため鉱物食にまだ適応しきれてないことから他の獲物を待ち伏せすることにも使われている。
しかし慣れたプレイヤーでなくても露骨にわかるほど差があるため、擬態してると動かないのをいいことに爆弾を仕掛けられて爆破で荒っぽくたたき起こされることが稀によくある。
一方で、MH4などに登場した個体は未知の樹海や沼地など緑の多い場所に出現するためなのか、体のあちらこちらに苔のようなものが生えているなど、より高度な擬態を可能にしていることが示唆されている。
MHRiseの個体は背中の形状がこれまでと異なっていることから、擬態には地域差があると思われる。また、ウカムルバスのような追尾潜行突進や頭部や腹部などが赤熱化するというこれまで見せなかった姿が確認できる。なお、赤熱化している部位はかつてのアグナコトルのように肉質が大幅に柔らかくなるため、絶好の攻撃チャンスとなる。この機を逃さず一気にダメージを与えたり部位破壊を済ませたりするなどして活用しよう。
亜種
MH4および『モンハン探検記 まぼろしの島』で登場する亜種個体。
詳細はリンク先を参照。
余談
何かと入手の面倒な素材が多いことでも有名で、彼らから入手できる「岩竜の涙」や「岩竜の(剛)翼」の入手確率の低さは多くのプレイヤーを泣かせた。というか、バサルモスの場合剥ぎ取りや落とし物・部位破壊報酬で鉱石素材が出るケースが多く、運が悪いと剥ぎ取りで1回も固有素材が出なかったなんてケースもあったのである。さすがにこれは問題だと思われたのか、近年のシリーズでは少なくとも剥ぎ取りでは鉱石系のアイテムがドロップすることはなくなっている。
MH4でも入手の難しさは据え置き。さらに、上位キリン装備の胴部位に「岩竜の涙」が必要になったうえ、バサルモス亜種のギルドクエストでキリン原種の発掘装備(亜種の項目に掲載されている画像でハンターが着用している防具)が入手できることが判明したため、多くのハンターがキリン装備のためにバサルモスを乱獲するという事態に。バサルモスにしてみればいい迷惑である。
MHRiseでは、新たに「岩竜の胸殻」「岩竜の尻尾」という素材が追加された。
これまでも尻尾の切断自体はできたが、素材として尻尾が登場するのはこれが初となる。
成体のグラビモスの防具はガチガチの岩の塊のような見た目だが、バサルモスの防具は騎士をイメージした結構格好いいデザインである。MH4では筆頭ルーキーが一時期バサルモスの防具を身に着けていたことがある。
ライズの体験版では狩猟笛を選択するとこちらの装備を着けた女性ハンターで出撃できた。