部位破壊
ぶいはかい
腕や脚等の特定の部位にダメージを与え続け、それを破壊する事。
攻撃に用いる部位を破壊すれば相手を弱体化ないしは無力化できる。
『モンスターハンター』や『ゴッドイーター』では部位破壊しないと手に入らない素材もある為、うまく利用すれば狩猟を有利に進められるが、部位破壊されると強くなるモンスターもいる(爪を破壊されると怒り状態になるショウグンギザミなど)。
『ファンタシースターオンライン2』では部位破壊しないと手に入らないドロップアイテムや、敵攻撃手段の削減などがあるため、部位破壊の手順はマルチプレイで特に重要視される。
『爆ボンバーマン』では巨大ボスに対してゴールドカードを取る際に、その条件の多くが部位破壊となっている。破壊することで攻撃機能や防御機能を失わせるものが多くを占めるが、黒こげになるだけで攻撃機能が制限されないタイプ・防御機能だけ失うが攻撃機能は残るタイプも。こちらも、部位破壊によって強化されるパターンがある。
基本的には敵側に対してのみ適用されているシステムだが、ゲームによっては『アーマードコア ラストレイヴン』『メタルマックスシリーズ』『スターフォックス』のようにプレイヤー側にもこのシステムが適用されている場合もある。
ただし、前2者の例では他のゲームとは違い、ゲームの仕様上意図した個所を狙って破壊する事が出来ない。
特撮やアニメでは敵の角や翼などを攻撃し破壊する行為を指すことが多い(例:レッドキングの翼引っぺがしなど)。
こちらでも部位破壊は戦いでの基本に位置付けられており、ゲスラの背ビレなどのように特定の部位が弱点となっている敵も多く、目的もモンハンなどとほぼ同じ。「部位破壊は基本」というファンの共通認識もあるくらいである。
破壊された部位を攻撃に用いるという方法もあり、初代ウルトラマンはジラースの襟巻きを闘牛士のマント代わりにして翻弄、ミラーマンはハリゴジラの槍をミラーシュート(ミラーナイフ)ではたき落としてサーベル代わりに使用し、ウルトラマンタロウはタイラントの鎖をウルトラランスに変化させて倒している。
とは言え、必ずしも部位破壊をする=弱体化に繋がるとは限らない。ギャラクトロンMK2のようにそれでも強さが健在であった敵もいるぐらいなのである。
また、特定の部位の数が階級のシンボルとなっている種族の場合、部位破壊で権力を失墜させられるというパターンもある(科学戦隊ダイナマンの有尾人一族ジャシンカ帝国など)。
『ドラゴンクエストⅣ』のデスピサロのように部位破壊が形態変化フラグを起こすためのシステムとして実装されているゲームも存在している。