ぐはあぁぁぁっ・・・・・・!
何者だ おまえたちは・・・・・・?
わたしの名は デスピサロ。
魔族の王として 目覚めたばかりだ。
うぐおおお・・・・・・。私には何も思い出せぬ・・・・・・。
しかし何をやるべきかは分かっている。
お前達人間どもを根絶やしにしてくれるわっ!
概要
魔族の王ピサロが、自らに進化の秘法を施して誕生した怪物。戦闘中に体が崩壊しながらも秘法の効果でどんどん変化していく。これだけ形態が多いラスボスはそうそういないだろう。しかも、それぞれが別モンスター扱いなのでファミリーコンピュータ版ではクリフトが「ザキ」を使いまくることになり、プレイヤーを別の意味でも苦しめた。
上記のセリフでも分かるがデスピサロは最早『ロザリーを殺した人間への憎しみの化身』そのものと言える。
各形態について
実際は七形態存在するが、ここではその変状に基づいて3つのグループにした。アラビア数字がグループ、漢数字が実際のものである。
第1形態(第一~第三形態)
エスタークの色違いだが、こちらは茶色。後のエスタークに近い。
2回行動可能で双剣による通常攻撃は強力、更には両腕を失うと「ザキ」の呪文などを唱えてくる。
一定のダメージを受けると右腕を失い、第二形態。
次いで左腕を失うことで、第三形態。
形態が変わるごとに能力が下がっていき、最後は頭が消滅する。
第2形態(第四~第六形態)
頭を失った第1形態の腹が怪しくうごめくと、そこに新たな顔が現れ、体色が緑色に変化。
第四形態へと移行する(なお、ファミリーコンピュータ版とPlayStation版では顔が消滅した時にもコマンドが出るが、すぐに第四形態に移るため全く意味がない。ニンテンドーDS以降はすぐに演出が入るようになった)。
更に途中から両腕も強靭になって再生し、第五形態。
体を支える両足も生え替わり、第六形態。
この形態では能力がどんどん上昇していき、高熱ガス等で攻撃、「めいそう」で回復を行う。
また「いてつくはどう」により補助効果を無効化する。
第3形態(最終形態)
最後に頭部が出現し、完全体の最終形態となる。BGMも「邪悪なるもの」から「悪の化身」へと変わる。
頭部出現と同時に「マホカンタ」を唱え、呪文を反射する(ファミリーコンピュータ版では、クリフトへの命令が「じゅもんをつかうな」でも「ザキ」を唱えるので注意しよう)。
2回行動で、しかも「はげしいほのお」や「かがやくいき」を使ってくるため厄介極まりない。
この最終形態を倒すと、その激しい戦いによりデスマウンテンは崩れ始め、デスピサロもまたこの崩壊に巻き込まれ、沈んでいく。
ここに人間を滅ぼすという、魔族の王の野望は潰えたわけである。
余談
多段変身方式になった理由は、ファミリーコンピュータのスペック上HPが1023までしか取り扱えなかったための苦肉の策である。そのような制限のなくなったリメイク版ではそれ以上のHPが設定された形態もある。
リメイク版はもとより、ファミリーコンピュータ版でも形態変化時の描写や、攻撃ヒット時の演出とSE、倒されるときの表情変化等、ラスボスだけあって凝った作りとなっている。
ファミリーコンピュータ版発売後の間もない時期、読売新聞の日曜版に掲載された小学生のイラストによって、名前と最終形態がネタバレされてしまうという珍事があった(当時のマスメディアはゲーム文化に理解が無かったため)。
ファミ通で連載されていたゲーム漫画『しあわせのかたち』のパロディ回では、とある方法でギャグ化しネタバレ回避している。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
ドラゴンクエストモンスターズ・ドラゴンクエストモンスターズ2
???系。デュラン×しんりゅうという謎の組み合わせで誕生。どちらも入手が厄介で作るのは難しいが、HPと攻撃力がぐんぐん伸びる。
ぬしとしても登場。他の魔王に比べ体力が多く比較的強い。『マルタのふしぎな鍵』では(おそらく人間への強い怒りにより)理性を保ったまま進化を遂げた姿としてサイコピサロが登場した。
ドラゴンクエストモンスターズジョーカー
暗黒の魔人×ピサロナイトで生み出せる。面倒な配合だが、それでも多少は作りやすくなった。
攻撃力の成長限界がカンストの999である上にテンションアップも持つため、スカウト要員として役立つ。一方、耐性は全項目普通でザキ系が有効なので油断ならない。
ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル
2枠のメガボディモンスターに。攻撃力は1000を越えるパワフルなモンスターとなった。
しかし、配合は暗黒の魔人×アクバーに変更され、さらに面倒に
ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D
配合がアンドレアル×エビルプリースト×ギガデーモン×ヘルバトラーという、
四天王四体配合へ変更された。
ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3
ギガデーモン×ポセイドン×凶アトラス×凶メカバーンの四体配合。
前作で必要とされたモンスターは一体を除いて変更された。
ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅
とある選択を行うことで本編通りにピサロがこの姿へと変貌するシーンを拝むことになる。その際には各エリアを蹂躙しており、そこらにエビルプリースト以外の四天王がいることから考察すると、その時にスカウトして祠の番人を任せたらしい。
配合で生み出すことも可能で、『テリーワンダーランド3D』や『イルとルカの不思議なふしぎな鍵』と同じように、アンドレアル×エビルプリースト×ギガデーモン×ヘルバトラーの四体配合で作れる。
関連タグ
他作品
- 天下一武道会:『ドラゴンボール』の設定。会場に彼の顔のような装飾がある。デザイナーも同じであるため元ネタ?
- 大魔王バーン:『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のラスボス。魔族の王にして魔界の神を目指す者。ラストバトルでは自らを進化させることで最終形態へと変貌した。