※本記事には『星のカービィシリーズ』の核心に触れる重大なネタバレが含まれてるヨォ!注意シテネェ!
(※太字部分は赤文字)
- Wii版
クラウンのもつむげんの力に
しはいされた、かなしきすがた…
もはやかれがクラウンそのもの。
ぞうおとしゅうねんにとらわれた
マホロアのたましいを、ときはなて!
- Wiiデラックス版
限界をこえた戦いによって
あふれ続ける無限のチカラに支配された
悲しき姿…かつてクラウンを手にしてきた、
覇王たちの憎悪と執念にとらわれた、
マホロアの魂をいま…解きはなて!
概要
『星のカービィWii』及び『星のカービィWiiデラックス』のメインモードクリア後にプレイ可能になるエクストラモードにおけるラスボス。見た目は(後述するように細部に違いはあれど)ノーマルモードにおけるマホロア・第二形態の色違いだが、こちらは「EX」の表記が使われないという意味でも事実上元の第二形態版のマホロアとは根本から異なる存在。
また、「真・格闘王への道」でも最後に戦うボスとして登場する為、『Wii』における事実上のラスボスと言える。
戦闘BGMは通常版と同じくCROWNED。
マスタークラウンの持つ無限の力に飲み込まれたマホロアの果ての姿。ドラゴンのような翼に自我を持つかのように動く口の中の眼球など、第一形態と比べると元の面影は一切残っておらず、ポーズ画面での説明通りマホロア自身の意思も憎悪と執念以外存在しておらず、彼自身がクラウンそのものと化している。
Wiiデラックスではスペシャルページの記述が変わり、かつてマスタークラウンを手にしてきた覇王たちの憎悪と執念に囚われた姿という設定になっており、マホロア自身がクラウンと化したという記述が無くなっている。
使用技
(新技には★マークがついている)
マホロアEX同様、過去作品に登場したラスボスが使用した技を多く使っており、その攻撃は歴代作品のプレイヤーならニヤリとさせられるようなものが多いが、おそらく初見では歴戦のプレイヤーでも笑っている暇などないだろう。
- 魔力球
複数のエネルギー弾を同時に飛ばす攻撃。メインモードの時に比べ魔球の数と速度が増加し、三連続で使用するようにもなっている。
- コーリングショット
雑魚敵をお手玉のように飛ばす攻撃。開幕直後は第一形態で使ったコピー能力を持つ敵を必ず出すため、スーパー能力前に保持していた能力を取り戻すことができるが、地上から降り立った途端すぐに消滅するため、とるのが難しい。Wiiデラックスでは攻撃速度が早くなっている。
- キルニードルワープ
ドロシアソーサレスの「キルニードル」に酷似した技。
歪めた空間から刺を出して攻撃する。エフェクトが茨のような禍々しいものとなり、三連続で射出するパターンが追加。奇数回目は三連続、偶数回目は単発で使用する。
- ワープホールアタック
ドロシアソウルの「デッドリーサン」に酷似した技。
異空間ゲートを開いての突進。Wiiデラックスでは移動スピードが早くなっている。
画面奥で5種類の幾何学模様をランダムで描き、その形通りに描いた衝撃波が襲い掛かってくる。
ある種の初見殺しの技であり、リバースワールド使用時にはさらによけづらくなる。
- マホロア砲
画面半分に達しようかという程の極太ビームで、色がより黒く範囲も広くなっている。多段ヒットするため、まともに食らえば大ダメージ必至の大技。
さらに魔方陣を経由してワープするタイプも存在し、メインモードからパターンも大きく変更されている。
- ブラックホール
マルク・マルクソウルの「ブラックホール」を原点とする、ラスボス恒例の技。
画面中央に巨大なブラックホールを出現させカービィを吸い込む。マホロア砲と並ぶ大技で、ストーンの石ころへんしんやリーフのかくれリーフといった無敵状態を無視して一呑みにしてしまう。更に、直撃すれば問答無用でコピー能力を強制解除され、且つ即座に能力星が消滅する為、残り体力次第では詰みになりかねない。画面端に向かって逃げ続けるしか回避の手段はない。繰り出す直前に魔法陣を描く時点でカービィが画面中央へ吸い寄せられる挙動を示す。
周りの背景がゆがむほど(Wiiのみ)吸引力が高くなっており、戦闘開始時にスーパー能力を持っていると、解除したうえで必ず初手で使ってくる。
- リバースワールド★
ダークマインドの「リバースワールド」に酷似した技。
画面が上下反転する。鏡の大迷宮で数多のプレイヤーを葬ったこの技の再来には、同じくこの技を使うスフィアローパーEX(銀)共々、多くのプレイヤーに衝撃を与えたことだろう。
左右も反転する本家とは異なり、マホロアソウルの使うリバースワールドは上下のみ反転する(右を入力すればカービィがプレイヤーから見て右に動く)。また、リバースワールド発動中は厄介な大技を使用しなくなる点が本家と異なる。ちなみにWiiデラックスでは切り替わるのが早くなっている。
スーパー能力
今作で初登場したカービィのスーパー能力。しかしマホロアは明らかにそれと思しき攻撃を放ってくる。
オマージュしたのか、それともマホロアこそがオリジナルなのかは不明だが、画面全体に及ぶガード削りは恐怖の一言。
(なお、この「カービィの能力を使う」という点は「ミラクルマターを参照しているのではないか」と言う説が一部のファンの間で流れている事を記しておく。)
メインモード時には使ってこなかった2つのスーパー能力を魔合体させた、新たなる大技。氷でできたギガトンハンマーを召喚し、画面中央に叩きつける。
衝撃で落ちてくる巨大な氷柱が躱しにくい上に、床一面が少しの間氷のトゲで覆われるため、空中での回避を強制される。トゲが消えた後、床の凍結は一定時間継続する。
床の凍結と巨大な氷柱がスノーボウルの要素だが、その変容振りは激しく、もはや原形を残していないと言っても過言ではない。
- ウルトラソード
- 対応能力:ウルトラソード
二本の大剣を振り回す攻撃。ウルトラソードが宝剣ギャラクシアの形になっている。
ノーマル時は端が完全安置だったのを克服しているほか、最後にダメ押しで両方振り下ろす。しかも前述の通りギガトンスノーハンマーによって床が凍っているので、非常に動きにくい。
最後の一発は画面隅とマホロアソウルの頭上が安全地帯。
- ドラゴストーム
- 対応能力:ドラゴストーム
炎の竜を振り回す攻撃。色が水色になっており縦から出現するようになる。
攻撃速度が上昇しているもののノーマルに比べて攻撃範囲が狭くなっているので、これに関しては弱体化したとも言われている。ただし、画面奥のマホロアの狙いと発生場所が必ずしも一致しないため、むしろマルチプレイ殺しと言える。
- ミラクルビーム
- 対応能力:ミラクルビーム
自ら巨大な電撃球となり、画面全体を暴れまわり、最後に奥から突撃する攻撃。
マホロアソウル自身に加え巨大な電撃弾がもう一つ出現し二つ同時に画面内を暴れまわる。
評価
多彩でほとんどの攻撃が高威力でスキのない性能を持っていることから、マホロア自身の動機も含めて「史上最強最悪のラスボス」という見方がされている。
また、マルクを始めとした歴代のラスボスの技を多く使用していることから、ローアEX~マホロアソウルまでのボス戦の流れを「歴代ボスの集大成」として見る向きもある。
一方で、ポーズ画面の説明やカービィと本当は友達になりたかったという本心もある(実際『星のカービィ20周年スペシャルコレクション』ではテーマパークを作りカービィと遊んでいたり、『スターアライズ』で追加のドリームフレンズとして選ばれている)ことから、哀しき悪役と捉えることもできるだろう。
また、近年では史上最強最悪のラスボスの座も後の星の夢.SoulOSに譲ったような見方になってきている。
一応こちらは4連戦な上にカービィシリーズの中でも類を見ないシューティングがあるが。
だが、続編では……?
ダークマター族との関係
球体であることや、「口の中に一つ目」という姿が0²を彷彿とさせる。また、カービィのようにスーパー能力を使うことができる彼だが、これもコピー能力を使えるグーイを彷彿とさせる。
このように、外見や能力からダークマター族との関係が窺えるのだが、以下の画像のようにマホロアの本来の姿からはダークマター族との類似は一見見受けられないことから、マスタークラウン自体がダークマター族と何らかの関係を持っているという可能性がある。
スターアライズではダークマター族の卵のような存在である破神エンデ・ニルがクラウンの力を利用しており、また彼らの主となったハイネスらを始めとする一族(恐らくハルカンドラ人の末裔あるいは製作に関わったハルカンドラ人も存在する?)エンデ・ニルと同族である暗黒の物質を崇めていたことから、ダークマターあるいはニル族の力が製作に影響した可能性は高い。
所持者が悪心に苛まれた場合、負のエネルギーでマスタークラウンは暗黒物質化し、やがてはクラウンに飲み込まれてしまうのかもしれない。
しかし、クラウンの力に飲み込まれた守護神アナザーランディアには目が出現していない上、カービィに準ずるような力も使用せず、あくまでランディア自身の技の強化版のみを使っている。
クラウンそのものには所持者の能力を引き出させる力しかないのかもしれない。となるとマホロアがなんらかの素質を持っていた可能性も存在すると思われるが…
ただし、以上はあくまでも考察であり、公式からは明言されていないことをここに明記させていただく。公式からの発表がなければあくまでも考察の範囲を出ないのである。
小説版ではカービィは「口の中にある大きな目はマホロアのものじゃない」と感じ取っており、メタナイトはランディアが闇に侵されていなかったことから、クラウンを「持ち主によって善にも悪にも染まる存在」ではないかと考察しておりニルのそれに通ずるものがある。
そして、Wiiデラックスにてマスタークラウンについてとんでもない真相が明かされることとなった(リンク先のネタバレ項目参照。未プレイの方は閲覧注意)。
余談
マホロア第二形態とマホロアソウルの主な変更点。
- 体の色が暗い緑である
- マスタークラウンが銀色になり、装飾も禍々しい
- 声が若干高くなっている
- 口の中の目玉が最初から現れ、技の使用時には自我を持つかのように動く。(ノーマルモード時はスーパー能力使用時にのみ現れる)
断末魔
グラフィックや一部の攻撃方法の他、倒した時の断末魔もノーマルから変更されている。
ノーマルでは低く絶叫しているだけなのに対し、マホロアソウルは
「カァビィィィィィィィィィ……」と叫んでいるように聞こえる。
最後にカービィの名を叫んだのは、マスタークラウンか、はたまたマホロアか…(Wiiデラックス版の描写から推測するに後者である可能性が高い)。
カービィを裏切ったとはいえこの最後の演出にどこか切なく感じた人は多いのではないだろうか。
なお、キャラクター大図鑑によると「クラウンを破壊する事で(マホロアを)救える」との事である。
Wiiデラックスにて追加された新要素「マホロアエピローグ」は、冒頭の回想をよく見ればわかる通り、エクストラモードでマホロアソウルを撃破した後のストーリーである(もしくは小説版のようにストーリーモードをベースに最後の相手がマホロアソウルだった時間軸か)。
スペシャルページから「クラウンそのもの」という記述が無くなったのも、マホロアを救える可能性を強調するためであると思われる。
関連イラスト
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別の世界線(※最新作のネタバレ注意!)
本気を出したマホロアソウル
隻眼のローレルリースは食いこみ続け…
力と引きかえにしたたるソウルを啜り続け…
自我さえうばう、まさに支配の冠だった。
いまわしいこの悪夢から彼を解き放ち、
また手をつなぎ、友達に…なっちゃおう!
『星のカービィWiiデラックス』での「真・格闘王への道」においては、あらゆる意味でリメイク前やエクストラモードのものとは全くの別物と化しており、
無敵系能力でもない限り(あるいは無敵系であっても)初見での勝利は不可能に近いと思われる。
というのも、明確な悪意と殺意を持ったシリーズ経験者用初見殺しを多分に含んでおり、持ち込みアイテムを使用することが前提にされているかのような難易度であるためである。
戦闘BGMは『スターアライズ』より流用された「覇王戴冠 ~OVERLORD~」に変化。
背景の空や地面の色はより禍々しく、フィールドの中心の円形のオブジェクトは常時変化するグニャグニャした模様が入ったものに変化している。
なお、今作で追加されたマホロアエピローグのラスボスを差し置いて原作と変わらず最終戦の相手を務めているため、ここでの休憩所BGMの不穏さも相まってこの時点で「何かある」と勘付いたプレイヤーもいたのだが……。
使用技
攻撃速度が上がったほか、ブラックホールを左右に2つ出現させたり、アナザーディメンションを連続で放ってきたり、魔力球やキルニードルの数が増加するなど、攻撃面でも様々な強化が施されている。
- マホロア砲
初見殺しその1。
開幕から2発同時発射し、画面のほぼ全域をビームで埋め尽くす。
当然ながら上空に逃げても逃げられない。マホロアの真上と真下のみが安全地帯。
ワープタイプは画面端を覆うようにビームで囲った直後に安全地帯である画面中央に追撃を放ってくるパターンに変更されている。
- ワープホールアタック
画面端が安全地帯ではなくなり、斜めに突進してくるパターンが追加された。本作エクストラ同様、速度が速く更に避けにくくなった。見切れずにダメージを受けて狼狽するプレイヤーも多く、そんな間も無く突進してくるのでしっかり見切ろう。
- キルニードルワープ
画面両端に展開するが、長時間画面に居座って移動を阻害し続ける設置技としての性質を持つようになっており、そのまま魔力球を撃ったり更なる針を追加したりして相手を仕留めにかかる。マホロア砲との組み合わせで端に逃げたプレイヤーに追撃をかけてくる場合があり危険な組み合わせをしてくる。
自機狙いでカービィの真下に展開するパターンも追加されている。
- 魔力球
球の数やサイズが更に増加。左右セットで放ってくることも。
ワンアクションで同時に発射せず多段で一つずつ投げてくるパターンが追加されており、攻撃判定の持続が長くなっている。
また、左右から沸くパターンは球体が大粒弾に変更されており、発生した瞬間に画面端へ攻撃判定が届くようになった。間合いをとって逃げ腰で戦っているとかえって不意の一撃をもらってしまう。
後述のブラックホールもあわせ、端に逃げるプレイヤーをメタったボスなので画面中央に陣取って戦う方が無難。
- ブラックホール
初見殺しその2にしてシリーズ経験者用初見殺し。
巨大なブラックホールを左右画面端に2個出現させる。「ブラックホールはとりあえず画面端に向かって逃げておけばいい」という歴戦プレイヤーが持つ経験則を逆手に取った凶悪な攻撃。無論、リーフやサンドなどの無敵防御も含んだガードも貫通し、捕縛時にこちらのコピー能力を無条件で解除&消滅させる性質もそのまま。ここまで自分が愛用してきた能力がなくなってアタフタしている間に敗北…ということも珍しくない。
回避方法は、中央部に留まるように歩き続けること。もう一方のブラックホールに吸われそうになったら、すぐに方向転換して歩き続けよう。吸引力自体は1個の時よりも抑えめになっており、歩いても回避出来る分、ダッシュすると勢い余ってそのまま反対側へ突っ込んでしまう危険がある。
発動直前の時点でプレイヤー側が画面端へ吸い寄せられる挙動を示す。勘のいいプレイヤーなら初見でも避けられる…かもしれない。
- コーリングショット
速度が更にアップ。ブラックホールで能力を奪われていた場合はここで入手を試みる(amiiboやおみやげアイテムを除けばこのボスとの戦闘中では唯一コピー能力を得る手段)事になるが、吸い込み無効のゴルドーやがんばりすいこみを要求するアーマーハルカンドルディなどの大型の敵も当然のように混ざるため、コピー能力を得るにもリスクが付き纏う。ゴルドーを複数出現させてくる場合もあるため非常に危険。
3発連続で使用してくる。2発目以降は発動モーションが短めなので注意。
2回目は確定で左右を挟むタイプを使う。
- リバースワールド
画面を反転させ、プレイヤーへ精神攻撃、若しくは操作ミス・判断ミスを誘発する。上下だけが反転するのは強化前と同じ。
『Wiiデラックス』版の真・格闘王への道におけるマホロアソウルは、真・格闘王への道(リメイク前)やエクストラモードでの戦闘時とは異なり、体力が半分になっても行動パターンの変化が起きず、スーパー能力の攻撃を放ってこない。
それどころか、体力を削り切っても撃破ムービーに入らず、回復アイテムのリンゴを一つ落とす。
そして………。
自我を失いしキョゲンの魔術師
カービィ、ボクは キミが ニガテダナァ。
ダマサレたって、キョトンとしちゃってサァ。
何度モ キミに タヨルのは しゃくダケド…もう、イイヤ。
星のカービィ。早くサァ、頭のコレ ブッコワシテヨ。
そしたらマタ、クックック…カラかってヤルヨォ!
(文字全体が小さく太字部分は赤く、最終行の笑い声の部分は特に小さく表記されている)
なんと、ここからが本番と言わんばかりに第二形態へ移行。
マホロア本来の目が消失(実際はリンゴを落とす所から)し、ダークマター族と何ら変わりない一つ目の姿へと変貌。最早完全にマホロアの面影は消えてしまっており、マホロアソウル本体とHPバーは常時輝いている。
完全に「マスタークラウンそのもの」に変化したともいえる状態となり、更に新たな大技を2つ引っ提げ、スーパー能力の数々で猛攻を仕掛けてくる。
また、ガード削り時のダメージが恐ろしいレベルで膨大な技が多く、ガードが裏目に出て連続ヒットしてゴッソリと体力を持っていかれるようになっているため、ガードに頼らないガチ避けを要求してくる気質のボスになった。
プレイヤー側の基本アクションに緊急回避が追加されている(旧『Wii』には無かった)ので、それを上手く使うのが被ダメージを抑えるカギとなる。
第二形態から使用してくる技
従来のスーパー能力に加え、新コピー能力2種をスーパー能力であるかのように放ってくる。
新コピー能力2種のスーパー能力は、未知のスーパー能力(リメイク前ではスパークとカッターのスーパー能力と思われる没データがある)を基にしているのだろうか?
- デザートハリケーン(仮称)★
- 対応能力:サンドのスーパー能力に相当
両の手のひらに浮かべた魔法陣から巨大な砂嵐を2つ生み出し、こちらに投げつける。
画面全体を蹂躙する広範囲攻撃で、砂嵐の飛んでくる方と反対側の画面端のみが安全地帯。
ガード不可能でやたら範囲が広く、アーマーのダッシュ攻撃程度では巻き上げられてしまう。
- うちあげファイア&フルチャージブラスター(仮称)★
- 対応能力:アーマーのスーパー能力に相当
巨大なアーマーキャノンを召喚し、そこから巨大な火炎弾を3発打つ。
火炎弾は着弾すると炎を残し、次々と降り注いで地上全域を順番に着火していくため、空中で巨大な弾の間を縫って避けなければならない。そしてそれら全てがガード無効化レベルのガード削りを持っている。
そして最後に、二本の極太レーザーで画面中央から上へ薙ぎ払う。
- ミラクルビーム
- 対応能力:ミラクルビーム
マホロアソウル自身に加え2つの巨大な電撃弾が出現し、合計3つの電撃弾が同時に画面内を暴れまわる。
この2つの弾は地上の全域を攻撃しながらカービィを画面端に追い詰め、そこから別々の方向にバウンドする事で隙間の無い空中追撃をしかけるというもので、ダッシュで逃げようとすると術中にハマってダメージを負う。
ガードは絶対厳禁。凄まじい削りダメージを受け、約1秒の接触で体力のおよそ半分が消し飛ぶ。
画面端へ逃げようとした時点でほぼアウトなので、マホロアソウルが飛んだ方角と逆の方向にホバリングをしよう。最後の手段として、ガードでダメージを減らすのはやめてそのまま攻撃を受けよう。それでダメージを最小限に減らせる。
- ドラゴストーム
- 対応能力:ドラゴストーム
リメイク前からプレイヤー達から散々弱体化や散々使えと言われた十字ドラゴストームをついに使用してくる。
マホロアソウルを基準軸とした炎の竜が縦と横両方から同時に出現するようになった。その代わり発射前の構えが長くなっている。最後には縦2本、横2本の計4本が飛んでくる。最後はやたら範囲が広い。
ガードしてもしなくても当たればほぼ同じダメージを喰らう。炎の竜は背景のマホロアソウルがいる位置で交差するように放たれるので、安全地帯を見極めよう。
この2つのみエクストラモードから強化されていないがまさかのリバースワールドで画面を上下反転させた状態でしか使わないという、リメイク前で絶対に使うなと言われた掟破りなコンボをついに使用してくる。
ギガトンスノーハンマーは左右反転の操作ミスで氷塊に当たりやすい。よく見て避けたい。
ウルトラソードは反転の影響でどちらを振るのか分かりづらく、振る側だと誤認するプレイヤーが一定数存在。ガードも相変わらず無効。
演出面に関しても変化が起き、第二形態に突入すると戦闘中のBGMの各所にマホロアのものと思わしき微かな叫びが混じるようになり、「ガンバッテ」、「タスケテ、カービィ」と、カービィ達に対して応援や助けを求める言葉を発しているようにも聞こえる。
加えて、全体に絶望感を更にデラックスにするかのような男性女性のコーラスもシームレスに混ざり、前作のトモダチと共に戦う希望を象徴するかのような覇王戴冠 〜OVERLORD〜はトモダチに救いを求めるトモダチだったナニカとの最終戦に相応しい局面となった。
加えてポーズ画面のスペシャルページの説明文も、上記のように彼の独白に変化しており、そこにはカービィに対する想いが綴られている。
全体的にカービィに助けを求めるような文面となっているが、あくどい笑い声をあげつつ彼をからかおうとする彼らしさが溢れた文になっている。
また、その説明文では全体的に文字のサイズが第一形態のものよりも何故か小さめになっているが、マホロアの面影がない姿に変貌したことで彼本来の意識がより薄れていることを示唆しているのかもしれない。
解キハナ…ッテ……K…r……b……ー!
苛烈な攻撃を潜り抜け、ようやく長い闘いを終え、ついにマホロアソウルを倒すと、マホロアは断末魔を上げながら異空間へと吸い込まれ、何処かへと飛ばされていく。
原作の時点で「カービィの名を叫んでいるように聞こえる」という考察が挙げられていたが、サウンドルームではこのシーンの断末魔ボイスが『解キハナ…ッテ……K…r……b……ー!』という題名であることが確認でき、上記の考察を裏付ける形となっている。
本編およびエクストラモードとは異なり、クラウンが破壊されず、マホロアソウルの姿のまま異空間へ飛ばされているため、見ようによってはマホロアを救えなかったバッドエンドルートとも解釈できるような描写にも見える(カービィは前半戦のスペシャルページの通りマホロアを救うためにマホロアソウルと戦っている)。
なお、マホロアエピローグの冒頭ではマホロアソウルが撃破されるシーンがあるが、マホロア本来の目がある、マホロアが元の姿に戻ってマスタークラウンが砕ける、マホロアが昇天するかのように消える描写があるため、真・格闘王の道はマホロアエピローグに分岐しないパラレルワールドであることが示唆される(真・格闘王クリア後にマホロアエピローグを最初からやり直しても同様である)。
真・格闘王のマホロアがそのまま異空間に消える演出についてだが、「Wii版の開発中では、クラウンが壊れてマホロアが解放される演出は収集アイテムを全て集めた時のみ見られる演出にする予定だったが、スタッフがこの描写は必要不可欠だと判断し、アイテムを集めなくてもマホロアが解放されるようにした」と言う裏話がありWii版のマホロアソウルもクラウンが壊れず異空間へ飛ばされる演出があるためただの演出の使い回しの可能性もある。
関連BGM
休憩所
正式曲名:「INWARD STRUGGLE」
作曲者:石川淳
「彼方からの旅人マホロア」を不協和音だらけにしたアレンジ。
曲名は英語で「内なる葛藤」を意味する。マスタークラウンに心身の全てを支配されても、マホロアは必死に抗っていたのだろうか……。
本作において石川氏が新規で作曲したBGMはこの1曲のみで、「一撃!手裏剣道場」の「手裏剣道場、いざ」・「手裏剣道場、勝負!」のアレンジを含めても3曲しか無い。加えて2024年にHAL研究所を退社したことで、この曲がHAL研在籍時最後の担当曲となった(本シリーズには今後も携わるとのこと)。
戦闘BGM
正式曲名:「覇王戴冠 ~OVERLORD~」
作曲者:安藤浩和
『スターアライズ』の星の○○○○においてマホロアを選択した際、バルフレイナイト戦で使われていたBGM。
第1形態は原曲の流用と思われるが、第2形態では上述の通りマホロアのボイスと男女の声のコーラスが響き渡る。サウンドテストでは2ループ目以降に第2形態版が流れる仕様。
余談
ファンからの俗称
真・格闘王への道に登場する強化版の正式名称はエクストラ版と同様「マホロアソウル」である。
しかし、従来のマホロアソウルとの差別化の為に「真・マホロアソウル」「マホロアソウルEX」「マホロアソウルDX」「アナザーマホロアソウル」などといった俗称で呼ばれる事も多い。
事実
ディメンションホールに吸い込まれる直前、マホロア第二形態やエクストラモードのマホロアソウル同様燃えている事から吸い込まれた先で元に戻っている可能性はあるが、現状だと詳細は不明。
また、真・格闘王のマホロアの末路をマスタークラウンと異空間ロードの設定と照らし合わせて考えるとこれまた嫌な事実が浮かび上がってくる。
マスタークラウンの設定には「装備者の意識を乗っ取り、数多の世界を滅ぼしてきた」というものがあり、いわば特級呪物である。
そして、星のカービィシリーズの異空間ロードは「様々な時代や世界に繋がっている」というものがある。
マホロアソウルがディメンションホールに吸い込まれ、異空間ロードを彷徨った事で何処かの時代や世界が滅亡の危機に晒される事になったと考えると、非常に後味が悪い。