※この記事は、『星のカービィシリーズ』に関する重大なネタバレが含まれています。閲覧の際はご注意ください。
概要
スターアライズ
何かが たえ、その しんぱんの日に どこからか
飛らいする、極楽の夢見鳥。銀河最強と 言われる
白き騎士が もたらした、長年の 生命のさけびに
共めいし、黄泉からの騎士となって こうりんする。
れきしの闇に ほうむられた、決して戦う はずの無い
アノそんざいとの、夢の対決の・・・ まくあけだっ!!
『星のカービィ スターアライズ』のストーリークリア後にプレイできる、『星の◯◯◯◯ スターフレンズでGO!』の最終ボス。
ハイネス撃破後、すっかりおなじみとなったギャラクティックナイトが現れるのだが、そこへ一匹の蝶が飛来。
この際出現した蝶は『Wii』・『トリプルデラックス』のオープニングと、『Wii』・『ロボボプラネット』のエンディングに出てくるものと同デザイン。
そんな蝶がギャラクティックナイトの武器に止まると、なんと、銀河最強の剣士ギャラクティックナイトを一瞬で消し去ってしまう。
すると蝶が炎を帯びていき、そこから蝶の羽を持つ真紅の騎士の姿に変化した。
(上の解説文の「共鳴」という表記から融合した、蝶が憑依or取り込んで変化したという意見もある。そのため、ギャラクティックナイト自体は滅びておらず、赤き騎士(蝶)でもあり、取り込んだ白亜の騎士(ギャラクティックナイト)でもある混沌の存在となっている模様)
元々、チョウチョに深い意味は無く平和の象徴として出していただけだが、「ハッピーエンドを迎えても、直ぐに危機に直面する」というシリーズが続く上でのメタ的に仕方のない部分に引っかかりを感じていた熊崎信也Dが、日本では古来から蝶が黄泉の国に通じる不吉な存在とされることから着想を得て、今まで平和の象徴と思っていた存在が、実際は強大な敵だったらと閃き、後述の没デザインを引っ張り出したとのこと。
資料集では、全作品の蝶が同一個体かは不明である一方で、「その作品の物語の中の、強敵の断末魔の悲鳴や戦いの匂いに引き寄せられ現れた」と再設定された。
倒すと ある騎士の影の如く硬直した後エリア中央へワープし、まるで昇天するかのように無数の蝶とハートのマークとなり、消滅していく。後の作品で出た時はハートのマークが無かったため、ギャラクティックナイトのものと考える事ができ、ある英雄と同じならその可能性が高くなる。
また、Theアルティメットチョイスでの登場は以下の通り。
難易度 | 登場タイミング | プレイヤー側のHP |
---|---|---|
6:鬼辛けっせん味 | 最終ボス | 本編の3/4 |
7:極辛ピンチ味 | 最終ボスの一つ前 | 本編の3/4 |
S:魂が飛び出る辛さ | 最終ボスの一つ前 | 本編の1/2 |
S-Ex:魂が飛び出る辛さEX(後述) | 最終ボスの一つ前 | 本編と変化なし |
アナザーディメンションヒーローズ追加以降、「星の三魔官シスターズ」や魂が飛び出る辛さEXでは強化形態として「バルフレイナイトEX」も登場。そちらについては当該記事参照。
ディスカバリー
決戦の間に 審判を下すという 一頭の夢見鳥は、
誘われるように 忘れられし 絶島へと流れつく。
そこで 最も強い ソウルをすすり、紅き騎士となって
降り立つ。 ついに、この新世界での 最凶の闘いが…
晩刻を むかえる!
夢啜る極鳥
バルフレイナイト
本作でもストーリークリア後に解禁される『絶島ドリーミー・フォルガ』第七ステージ「フォルガトゥン・ランド」のラスボスとして登場。
フェクト・フォルガに取り憑かれ暴走するレオン・フォルガを撃破すると、フェクト・フォルガは獣王レオンガルフの肉体から抜け出し思念獣ソウル・フォルガに変貌。
恒例となったソウル化を遂げた侵略種との一騎打ちが始まる…
と思われたその時、そこに明らかにこの場に不釣り合いな、しかし上述の展開を知っていると嫌な予感しかしない一匹の赤い蝶が飛来。ソウル・フォルガの鼻先に止まるやその肉体を分解・吸収し、バルフレイナイトに変貌した。
『スターアライズ』ではギャラクティックナイトに触れ、ディスカバリーではソウル・フォルガに触れる形で出現しているのだが、双方とも姿形は同じである。
バルフレイナイトが前作でギャラクティックナイトと融合し、EXで力を使いこなしたからかもしれないが、蝶が同一個体かは不明なため吸収対象がなんであろうと自身の姿に影響を受けないという、ひときわ強靭な存在である可能性も見えてくる。
実はオープニングムービーをよく見ると、あの蝶も次元の穴に吸い込まれていたことが確認できる。
なお、『スターアライズ』と比べると翅のサイズが大きくなっている。
ちなみにフィギュアや攻略本では二つ名が『夢啜る極鳥』ではなく『夢啜る極蝶』になっている。そのことについてファンが公式に問い合わせたところ、『極蝶』の方が正しい表記で『極鳥』はミスとのこと。同時に「今後の対応は検討中」という返答が来た。
中国語版では『啜夢的極蝶』(繁体字)・『啜梦的极蝶』(簡体字)と、カットイン・フィギュア共に正しい漢字になっている。
見事勝利することでコピー能力「ソード」の最大強化に必要なバルフレイソードの設計図を入手できる。その強さは歴代最高クラスで、ドリーミー・フォルガクリアで開放される「TheアルティメットカップZ」(本作の真・格闘王への道に相当)において大変役に立つ。
一方、極楽の夢見鳥の介入の結果、ID-F86の思念体は更なる力を得てしまったのだった……。
使用技
武器は剣で、攻撃に蝶のエフェクトが現れる。基本的には他のナイト系ボスと同じ技を使う。
移動は基本的に瞬間移動。こちらも蝶のようなエフェクトが特徴的。
『スターアライズ』では一部の技をソード・メタナイト・ダークメタナイトの剣攻撃で相殺可能。
- 斬撃
ワープしながら連続斬りを繰り出す。
4連続攻撃の場合、『スターアライズ』では星が出るのは最後の1回のみ。『ディスカバリー』では各段階ごとに星が出てくる。2回出した後にキャンセルして後述の獄炎弦月斬に移行することも。
- ムーンショット
斬撃で衝撃波を飛ばしてくるおなじみの技。空中で素早く二発飛ばしてくるパターン(『スターアライズ』では「空中ムーンショット」、『ディスカバリー』では「空中弦月斬」)と、地上で三発飛ばしてくるパターン(『スターアライズ』では「3連続ムーンショット」、『ディスカバリー』では「弦月斬」)があり、後者の方が斬撃が大きくやや回避しづらい。
なお『ディスカバリー』において、弦月斬と獄炎弦月斬のモーションをよく見ると剣が宝剣ギャラクシアになっている。恐らくメタナイトのモーションを流用したことに伴う設定ミスかバグ。
- アッパーキャリバー
『スターアライズ』限定。
メタナイト本人も使ってきた、突進してから切り上げて上空で滅多切りにする技。突進距離が長く、距離を取っても瞬間移動して位置や方向を変えてくる場合がある。
- 極楽冥獣(スターアライズ) / 極楽念獣(ディスカバリー)
画面端に移動してパワーを溜め、黄泉のフレーズからか追尾性の赤い怨霊「冥獣」を召喚する。
冥獣は上下に揺れるような動きや、地面を這うような動きで飛んでくる。
後半戦ではサイズが大きくなる。
『ディスカバリー』ではソウル・フォルガを吸収した影響なのかフェクト・フォルガ(幼体)と類似した姿になっている。被弾しない限りしばらく残り続けるので注意。
後半戦ではなんと2体連続で召喚してくる。
- 極楽鱗波
瞬間移動しながら自身を中心に衝撃波を放つ。前半戦は単発だが後半戦に入ると連発してくる。
『スターアライズ』ではフレンズが当たってしまうとノイズのようなものに覆われて洗脳されてしまう。洗脳中のフレンズヘルパーを攻撃するとダメージを与えることになるので、立ち回りを考えること。
フレンズハートをぶつけるか、一度倒してから復活させることでそれを解くことができる。マルチプレイ時はレバガチャでもOK。
『ディスカバリー』では被弾してしまうと画面全体にエフェクトがかかり、カメラワークも狂ってしまう(BGMもくぐもる)。操作反転などは無いので落ち着いて攻撃をかわそう。バルフレイナイトに攻撃を当てると元に戻るまでの時間が少し短くなる。
- 獄炎弦月斬
『ディスカバリー』のみ。
炎の壁が迫ってくる。当たり判定が大きくジャスト回避しても当たってしまうことが多い。高い部分はガード・回避を貫通するが、逆に低くなっている場所を飛び超えれば確実に回避出来る。後半戦からは2回繰り出してくる場合がある。
- 竜巻(スターアライズ) / 獄炎風(ディスカバリー)
ナイト系おなじみの技。地面に剣を刺し炎の竜巻を複数発生させ、画面奥から手前へ飛ばしてくる。
竜巻は本作で無敵貫通属性になっているため油断禁物。
『ディスカバリー』では扇状に竜巻を飛ばす。
後半戦になると一旦後退させてからフェイント気味に飛ばして来たり、中央から周囲に広げるように飛ばして来たりとパターンが変化する。
アイスを含むあらゆるガードを貫通する仕様なのは前作から変更なし。
- 極楽冥王斬閃(スターアライズ) / 極楽新界斬閃(ディスカバリー)
後半戦に移行すると確定で使用する大技。
マホロアソウルのウルトラソードよろしく、巨大化させた二振りの剣を振り下ろす。
左右いずれかの端→もう一方の端→中央の順番で攻撃する。攻撃範囲がかなり広く、安置となっている真下以外は被弾してしまうことが多い。特に大柄なキャラは剣の柄に引っかかりやすい。
『ディスカバリー』では技名こそ変化しているが、こちらも後半戦に突入すると必ず繰り出してくる。最後は二刀流になりサイドを切りつけ発生させた炎の壁を中央に挟み込んで追撃してくる。
モーション自体は大振りで大量に星が発生するので、回避からのカウンターができるハンマーやレンジャー、星を巻き込めるニードルやトルネイドがあると楽。
戦闘BGM
スターアライズ
通常版
正式曲名:「審判の夢見鳥:バルフレイナイト」
作曲者:安藤浩和
流れるようなピアノと低音のベースが特徴的で、得体の知れない雰囲気を与えている。『スーパーデラックス』の「VS.メタナイト」に似たフレーズも使われている。
初期ドリームフレンズで挑戦した場合も、アップデート第2弾まではこの曲が流れていた。
ドリームフレンズ版
星の○○○○にドリームフレンズを使って挑戦した場合、そのフレンズに関係の深い曲(原則として初出作品のラスボス戦)のアレンジ曲が流れる。
ただし、星の○○○○を未クリアのドリームフレンズを1PにしてTheアルティメットチョイスに挑戦した場合や難易度7(極辛ピンチ味)までは、通常のバルフレイナイト戦の曲が流れる。(バルフレイナイトEX戦も同様)
ドリームフレンズに対応するBGMは以下の通り。
曲名 | ドリームフレンズ | 編曲者 | 原曲 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ナイトメアーズバトル | バンダナワドルディ、デデデ大王、メタナイト | 石川淳 | 最終ボス | アップデート第3弾で追加 |
ダーククラウディ | リック&カイン&クー | 安藤浩和 | VS.リアルダークマター、クラウディパーク | |
VS.マルク/スターアライズ ドリーム ver. | マルク | 石川淳 | VS.マルク | |
ダークマター イン ザ ハイパーゾーン | グーイ | 安藤浩和 | VS.ダークマター | |
おとめたちのやみとのたたかい | アドレーヌ&リボン | 安藤浩和 | VS.ゼロ・ツー、ミラクルマター、リップルスター:ステージセレクト | |
ダークミラージュ | ダークメタナイト | 小笠原雄太 | ラストボス/第1形態、ラストボス/第2形態 | |
真!ドロッチェ団のテーマ | ドロッチェ | 石川淳 | ドロッチェ団のテーマ | |
覇王戴冠 ~OVERLORD~ | マホロア | 安藤浩和 | CROWNED、デンジャラスディナー、飛べ!星のカービィ、無限のチカラ、必殺!スーパー能力、勝利への道、スカイタワー | Wiiデラックスでもとある追加ボスの戦闘BGMとして使用 |
月魄のファントム | タランザ | 安藤浩和 | Dirty&Beauty、狂花水月、この星をかけた魂の戦い | Sカビハンではわいわいクエストの超ランクタランザ戦でアレンジ |
幼き日に視たデウス・エクス・マキナ | 秘書スージー | 安藤浩和 | 回歴する追憶の数え唄、VS.スタードリーム | Sカビハンではわいわいクエストの超ランクプレズ・アナザースージー戦でアレンジ |
三叉一閃の巫の熱情 | 三魔官シスターズ | 安藤浩和 | あの星の友だちみんなが、ついているからだ!、Prayer song to God、ティンクル☆トラベラー、ティンクル☆スターズ | アナザーディメンションヒーローズの後半戦でも使用 |
ディスカバリー
正式曲名:「バルフレイナイト」
作曲者:小笠原雄太
前半は「審判の夢見鳥:バルフレイナイト」、後半は本作のメインテーマ「WELCOME TO THE NEW WORLD!」のアレンジ。その他「新世界をかけぬけて」のフレーズも使われている。
厳かで神々しい前奏から始まるが、シリーズ内でも珍しくロックでアラビアンなテイストになっているのが特徴。「審判の夢見鳥」のピアノで演奏されていた主旋律をギターやトランペットで演奏しており、「WELCOME TO THE NEW WORLD!」の2番部分のサビで一気に激しく盛り上げていく構成になっている。
小説版
『メタナイトと黄泉の騎士』で初登場。
独自の解釈ながら公式とよく似た設定が描かれており、死者の世界である「黄泉の国」の夜の間をさまよう謎多き最強の赤い蝶とされ、強者の断末魔に反応して現世に降臨し、その強者に取りつきバルフレイナイトに変化する言い伝えがあるという。
その後、『ディスカバリー 絶島の夢をうちくだけ!編』にも登場。
前述の『メタナイトと黄泉の騎士』で一度戦ったことがあるため、まさかの登場にカービィやバンダナワドルディは驚きを隠せなかった(カービィは「エビフライ……なんとか……?」とうろ覚えだった)。
圧倒的な力でカービィと激戦を繰り広げ、極楽燐波で視界を歪ませてカービィを苦しめる。しかし、バンダナワドルディの指示で目を閉じてバンダナワドルディの声がする方向へ攻撃するという方法で逆転された。
余談
元ネタ
彼のデザインは『星のカービィ20周年スペシャルコレクション』のメモリアルファンブックにて掲載されていたゲームキューブ用ソフトとして開発されていた没作品(通称『星のカービィGC』)に登場予定だった新しいナイトのイラスト案が元ネタ。ほとんどイラスト案と変わらないが剣の形状が異なる。
ファンの間ではギャラクティックナイトはこのイラスト案を発展させたものではないかという推測がなされていたが、後に熊崎Dから直々に発表があり、かの没になったGC版に登場予定だったキャラだったとのこと。
『スターアライズ』の解説では、歴史の闇に葬られた決して戦うはずのないアノ存在と解説されているあたり、ファンサービスとしての登場も兼ねていると思われる。
あだ名
ギャラクティックナイトにおけるしいたけ(またはガラクタ、スイカバー)、ダークメタナイトにおけるダメナイト(またはダメタ)、メタナイトボーグにおけるメタボといったように、コイツも各ナイト系キャラが変な俗称をつけられる恒例行事に漏れず、現在では
- 単純に略してバイト
- 見た目の性質が似通っているウルガモス
- その見た目の特徴からストレートに蛾
- 関係の深いギャラクティックナイトの俗称と混ぜた蛾ラクタや焼きしいたけ
- 『スターアライズ』ではドリームフレンズで挑むと専用のBGMが流れることからジュークボックス
- 『ディスカバリー』の二つ名と直近の「すする」で有名になったネットミームをかけて夢SUSURU極鳥
等とファンの間では呼ばれ親しまれてしまっている。また、極楽鱗波もウルガモスとかけてむしのさざめきと呼ばれることがあったり、『ディスカバリー』の一連の行動もバイトテロと呼ばれていたりする。
その他の作品
いずれも本人の直接的な登場は無し。
ヒーローソードの装備に「冥王の斬閃バルフレイ」・「極楽の鱗羽バルフレイ」というバルフレイナイトモチーフの物が存在する。大まかなデザインは『ディスカバリー』のバルフレイソードに流用されたが、こちらには肩当てがあり翅も大きい。
きせかえスキンとして登場し、それに対応したカラーである「バルフレイグレイ」と組み合わせるとバルフレイナイトになりきることができる。
スキンのデザインはバルフレイソードの仮面と翅と同様。カラーは黒い体色とオレンジの足となり、瞳はハイライトの無い白い目に変化する。
「わいわいマホロアランド」で貰えるなりきりおめんのラインナップになっている他、ウルトラソードの新規パターンとしてバルフレイソードが登場。
なお本作ではキャラクターの輪郭に縁取りがなされているが、オープニング・エンディングに登場する蝶には縁取りが施されている。熊崎D曰く、後者においてこの蝶がデデデ大王に直接触れるのではなく花に止まったのは「ちょっとした配慮」らしい。
そのためバルフレイナイトの登場を予想する声もあったが、結局本人は登場しなかった。
関連イラスト
関連タグ
ギャラクティックナイト ソウル・フォルガ:今までの被害者たち。
バルフレイナイトEX:強化形態
どうあがいてもバルフレイナイト:ネタタグ
デデデロボ・HR-D3、没さん(同じ没作品に登場予定だった存在。没さん以外はシリーズに登場している)