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ハイネス

はいねす

ハイネスとは、『星のカービィ スターアライズ』に登場するボスキャラクターである。
目次 [非表示]

ンジャ?


な〜にやら

さわがしい ですねぇ〜。


概要

CV:千葉繁

『星のカービィ スターアライズ』に於ける一連の事件の黒幕。

幹部である「三魔官」のザン・パルルティザーヌフラン・ルージュフラン・キッスと無数の「ジャハルビート」、ジャハルビリーバを率いる、白いフードとケープ付きのローブを身に纏った祈祷師の様な謎の男。戦闘前カットイン時に表示される二つ名は「魔神官ハイネス」。ゲームニュースの記述を見るに「高い、高価、皇族への敬称(いわゆる〇〇〇〇陛下)」などを意味する”highness”が由来だと思われる。


ポップスターを含む全宇宙にジャマハートをばら撒き、デデデ大王メタナイト等を狂わせた張本人。……といっても故意では無い。詳細は後述。

銀河の片隅にある巨大要塞「大魔星マジュハルガロア」を根城としているが、自らは別邸の「神降衛星エンデ」にある「封印の祭壇」で儀式に没頭しており、自ら動こうとはしない。



三魔官との出会いについては、旅をしていた頃それぞれ異なる絶望的な環境で彼女たちを助けたことが切っ掛け。その時魔力を与えた事で、彼女たちの素質を開花させた。そのため、三魔官達からは絶対の忠誠を抱かれている。


しかし当のハイネスが作中で彼女らに見せた態度は酷薄。戦いに敗れたパルル突き飛ばす所から始まり、下記の戦いなどでもその扱いの悪さが際立っている。


自らが崇め祀る破壊の神を蘇らせようとしたが、冒頭にて儀式が失敗した結果、神の器はバラバラになり、その破片は銀河中に闇のパワーであるジャマハートと善のパワーであるフレンズハートという形でばら撒かれてしまう。

それでも尚破壊の神復活を目論む彼は、三魔官を使って今度はジャマハートのみを集めて神の器を再び完成に近づけようとするが、そこに現れたカービィ達と衝突する事になり、戦闘前にはかなりの長文台詞を言い放つ。


この際、不気味なBGMを流しつつ頭をカタカタ揺らす不審な動きをしながらこちらに語りかけて来ており、後述する彼の狂気の片鱗が既に漏れ出しているのが覗える。


さてぇ〜⋯

われらが カミのぉ〜⋯ふっかつには

エネルギーがぁ〜 ま〜だぁ たりない ようですねぇ〜⋯

これはもう、われわれはぁ〜⋯ ホロビの みちをぉ〜⋯

たどるしかぁ〜⋯ なぁいので〜⋯ しょ〜かぁ〜〜〜〜?


いなっ


いなぁっ!

いなっ いなっ いなっ!

いなイナいなイナいなイナいなイナいなイナいなイナいなイナいな⋯⋯⋯⋯


ゼッタァ〜イ、い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜なぁっ!!!!


独白

※原文は途中から句読点・感嘆符・漢字が無くなって平仮名のみになり、非常に読みづらくなっている為、分かりやすい様に漢字と改行を加えてあります。


銀河の果てに追いやられた魔力を司る我ら一族の悲願!

お前なぞにこの積年の思いの尊さがわかるのか?

いやわかるはずがない断じてないないないない!

かつて友であった奴らは我ら一族の力に恐れたのか、

一族を皆ことごとく封印し銀河の果てヘと追いやった!

それでも飽きたらずかこの歴史からその存在さえ一片も残らず消し去ろうとしたぁ!

我らの魔力があってこそ、奴らの科学と融和することで成し得た偉大な繁栄!

銀河の危機とも呼べるあのおぞましい悪夢を退けた我々に対しあまりの仕打ち!

これは誤解などでは決してないない!

我を狂っているなどと言った奴らよ聞こえているか!

銀河の最果てヘと我らを置き去りにして旅立ち

今も恐らくどこかでのんきに暮らしておるお前らに最早未来などない

闇の物質を祀る我が一族の復権は近い

皆が偽りと決めつけおった伝説の書の通りについに我らは神の居られる器を手に入れたのだ

目覚めさせしものに染まり慈悲を下さるというその神の器は今満たされつつある

遂に偉大なる神が誕生する時が来たのだあ

誕生するぞう誕生するぞう誕生するぞお〜

はっぴぃーばーすで〜い!新たなる歴史よぉ時代よぉ〜!はっぴぃーばーすで〜い


偉大なる、神よおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!



※ここまでの所要時間わずか6秒で、さすがにハイネス本人も息切れしていたようだ。


この長台詞を一気に喋る上、ゲーム本編ではひらがな続き且つ空白区切りも改行もないため、3行のメッセージウィンドウを埋め尽くしており大変読みづらい。

その上、メッセージウインドウを埋め尽くしてから次の行へ移る際、文字はスクロールなどせず、これまでの行の文字が全部消えて新たに文字が出てくる演出になっている事から、末尾の部分は一瞬しか映らないし、文字のスクロールを当てにして1行に意識を集中しても無意味という点で、単なる高速長文が流れるだけの演出とは一線を画している。

さらに後半からは感嘆符や句読点もなくなるので、速読が可能もしくは静止画を用いない限りプレイヤーが内容を理解するのは初見ではまず不可能。


間延びした喋り方を続けたかと思えば突然まくし立てる喋り方へと豹変するという、ある種の危うさを感じさせる。

自分の思いなど所詮理解できないだろうと相手を否定した傍から、その相手に向かって自分の思いを余す所なく語りつくす様子からは、かなり不安定になっている事が覗える。


要約

ハイネス曰く、自分たちはかつて魔力を司り闇の物質を祀る一族で、暮らしていた星はその魔力と科学力を融和させ偉大なる繁栄を築き上げたという。また、銀河の危機とも呼ばれるおぞましい悪夢という存在を一族の力で退けた事があるらしい。


しかし、かつて友であった科学信奉者たちはその魔力に恐怖を抱き、ハイネスの一族を銀河の果てに追放した上に封印した挙句、彼らの存在を歴史上から抹消しようとした。

それを恨んだハイネスは一族の復権を目論み、皆が偽りと決めつけた伝説の書に従い、神の器に闇のパワー=ジャマハートを注ぎ込む事で、目覚めさせた者の意思に染まる“破壊の神”を復活させようと企んだのだった。



友や仲間をテーマにした本作で、その最後に待ち構えていた相手が友に裏切られた男というのが、何処と無く黒い任天堂である。


戦闘

と、いうわけでしてぇ〜⋯

ふっかつの ぎしきを ジャマした、だ〜れかさんにはぁ〜⋯

みこころの ま〜まにぃ〜⋯


しんで、もらいますです‼


何と、カービィシリーズ(本編作)において初めて戦闘前に「死」といった言葉を台詞に入れ、カービィ達に言い放ったのである。

戦いが始まると、背景にある花のようなオブジェが一斉に開花する。これの意味する処は不明であり、戦いに影響は及ぼさない。

彼自身は辺りをフラフラを浮遊し、何故かカービィの方を向くこと無く、終始カメラ目線という独特の動きになっている。闇の魔力弾を投げつける「ジャマ/ウンジャマ」、上空の魔法陣から光の針を大量に降らせる「ジャママジャーマ」が基本攻撃。

ある程度のダメージを与えると、ほかのボスにみられる怒りの動作をスキップし、しれっと攻撃パターンが追加され、地面の魔法陣から複数の火柱を同時に上げつつ落雷によって火柱の安全地帯を潰す「メラガバリカ・マッデム」、幾つも設置した魔法陣を中心にして円状に吹雪を放つ「ブリザ・ハローア」と、三魔官の上司らしい色とりどりな魔法も使うようになる。


無題ちなみに魔法陣のデザインは、三魔官の帽子や彼の白いフードにもプリントされているジャマハルダマークになっている。


しかし、攻撃のペースが遅いうえ、耐久力も低い為、これらの技を披露する前に沈んでしまうケースもあり、一角の武人であった部下たちと比べてあまり強いとは言えない。こちらの猛攻の前にハイネスはあっさりと沈んだかと思いきや、HPゲージの残量は0にならず僅かに踏み止まる。

そのはずみで顔を覆っていたフードが、ローブから剝がれ落ちてしまい⋯









「ヴ⋯⋯⋯」



「ヴ⋯⋯⋯」



「ヴッ!」


第2形態

「ヴンギャマエヴィティリゴッポコポオォォーーーッ!!」

衝撃の素顔!


素顔の露呈と共に聞こえてきたのは、まさに言葉にならないような声だった。そしてその素顔は、の様に大きく垂れ下がった太い鼻に、血の気の無い真っ青な肌、角にも耳にも見える2本の突起物、カメレオンのように飛び出した焦点の合わないギョロ目という、ひょうきんながらもホラーテイストなもの。本人の気迫もあって、慄いたプレイヤーも多かっただろう。


スペシャルページによると彼はこの顔がコンプレックスだったようだが、その深刻さの程度は今のところ不明。

アナザーディメンションヒーローズ(後述)よりも後に見る事の出来る場面では、もうフードを着けておらず、素顔での外部出演も確認されているので、ゲームの攻略を完全に終えたあたりの頃には克服しているのかもしれない。

ちなみに三魔官達は素顔についてゲーム中では何の反応も無く、特に気にしていない模様。




ウンギャマエヴィティリゴッポコポー!!!!!魔神官

挙動も頭を左右に振りながらと一層狂気に満ちたものになり(作中では狂乱の踊りと呼ばれる)、敗れた三魔官たちを召喚し、操って再戦に挑む。公式twitterの映像などで分かるのだが首が360度回転する。通常の生物ではありえないこの特徴から、首が存在しない・或いは特殊な構造をしている可能性がある。因みにカメラ目線で動き回るのは相変わらず。

また、彼の形態移行は従来ボスのような新たなHPゲージが出現するものではなく、よく見ると三魔官からエネルギーを吸い上げ自分のHPを回復するという演出になっており、吸い尽くされた為か三魔官は真っ黒で無機質な姿になってしまう。


カービィたちの「ブンナゲフレンズ」にも似た、意識の無い三魔官をミサイルの様に飛ばす「デクふらし」を最初に繰り出してくる。地面に当たると三魔官の魔力を帯びた結晶が周囲に生え、それらがしばらく場に残ってこちらを妨害する機能を果たす。吸い込みならば容易に対処可能で、属性に応じたコピーも可能。

さらに、同じく三魔官を鈍器のように振り回した挙句に顔面から地面へと叩きつける「デクバット」も使うこの戦いは、まさに正気の沙汰ではないやりたい放題。

ただし、よく聞くと召喚された瞬間に三魔官は笑い声を上げており、パルルティザーヌは『ちょっぴり虐げられても恩義と彼のカリスマ性に陶酔している故に、心から敬愛している』と説明文に書かれており、公式twitterではザン・パルルティザーヌの手によってハイネスがこれらの技を使う様子が発信されていたりするので、三魔官側もこういった扱いを受ける事は想定済みなのかもしれない。



体力を半分にすると攻撃パターンが追加。


ひとつは、これもカービィ達の「フレンズころがり」に似た技「デクころがり」で、画面中を暴れまわってくる。画面下を走り回って制圧したかと思えば壁や天井まで走り回り、更には技の〆に三魔官を勢いよく投げつけてくる等、ボス格キャラクターが4人で連携しているだけありかなりの大技となっている。前述のデクふらしといい、こちらが使えるアクションを終盤に敵側が使用してくるのはシリーズの伝統である。

三魔官には攻撃が通らず、高速回転するハイネスを正確に狙わねばならないので、使用時に無敵になる技を持ち込まねば、こちらが攻めに転じるのも容易ではない。コピー能力を使わない場合でも、攻撃のタイミングに注意する必要がある。小型キャラクターなら、回転中は四隅が安全地帯。


中ボス等の大型フレンズは安全地帯が無いので、特にCOM操作の場合はこの攻撃に注意すること。攻撃時間が長い上に、範囲がフィールド全域なので、もし倒されてしまうと、復活させようにもカービィ自身が攻撃に巻き込まれてしまうのはほぼ不可避であり、攻撃を避ければ時間切れで倒されたフレンズが消滅するという2択を迫られる事になる。フレンズの頭数が欲しいだけなら、コピー能力をフレンズ化させる手が無くもない。


幸い、この技が終わるとハイネスは目を回して隙を見せるので、チャンスを逃さないようにしよう。

タイムアタックではそもそもこの技を使う前に速攻で決着をつける事が重要。

とはいえ、体力を半分まで減らすと必ずこれを使い始めるため、これを使わせないためには前半戦の立ち回りが重要になる。デクふらしで三魔官が地面に刺さっている間に攻撃を仕掛けて体力半分までダメージを与えておき、刺さった三魔官を引き戻すまでの時間内にハイネスを削りきれば、この技が発動するまでに倒すことが可能。


もうひとつは、三魔官を重ねて盾にしつつジャマを投げつける「いけにえのかご」。攻撃のペースは遅いのだが、隠れているハイネスには貫通弾をもってしてもダメージが通らない。ハイネスが攻撃する時=顔を出した時だけが攻撃のチャンスであり、一定ダメージを与えれば攻撃を解除してダウンさせることができる。貫通弾なら当たれば1発。ただしこの攻撃は自力解除をしないので、かならず顔を出した時に反撃を当ててダウンさせ、攻撃を食い止める必要がある。


戦いが長引くと、第1形態の攻撃パターンも強化版で使用してくる。ジャマが一発あたり2Wayとなり、メラガバリカ・マッデムの火柱と地を這う電撃の数が増え、ブリザ・ハローアは2連発するようになるほか、ジャママジャーマは3連発してくるようになる。



その上でカービィに敗れてもなお諦めないハイネスは、神の器を完成させるため、ジャマハートの代わりに生贄を器へと放り込もうとする。着目した対象は、最高の魔力を持った存在、即ち意識を失って倒れている三魔官であった。躊躇なく3人を放り込むと、神の器は完成寸前の状態に近づく。そして、完成まであと一歩足りない分を補おうと取った最後の手段は自らの身まで捧げてしまう事だった。

この決断によってついに神の器が完成し、破壊の神、破神エンデ・ニルが復活を遂げる。

しかし、破神の第2形態を倒した後、カービィ達や三魔官と一緒に体外に吐き出されて生還(小説版ではこの時点で正気を取り戻しつつあったとの事)。この際に声を上げているため生存は間違いなかったが、当初はその後の動向についてハッキリとした事が分かっていなかった。アップデートによってその動向が明らかとなり、後述する追加モードを見る限り、どうやらジャマハートが失われても懲りずに儀式を繰り返していた模様。


因みに神の器は、多くのジャマハートを注ぎ込む事で1目盛ずつ完成に近づく様であり、生贄として三魔官の三人を捧げた際はそれだけでも1目盛分埋まっていた。しかし、ハイネスに関しては自身1人を捧げるだけで最後の1目盛が埋まったあたり、彼の魔力の高さを窺わせる。或いは、彼の抱えている心の闇が三魔官よりも大きいという表現なのかもしれない。


星の◯◯◯◯

依然として儀式を繰り返すハイネスを相手に、このモードでも戦うことになる。ただしセリフが一切無いため、彼がどのような心境でフレンズ一行を待ち受けていたかは、定かではない。

主人公にジャハルビートを選んだ場合のポーズ画面では、このモードはカービィが友情の尊さをジャハルビートに教えた後の物語だと説明されている。

主人公にタランザを選んだ場合のポーズ画面によると、この「封印の祭壇」は「奇跡が叶うという祭壇」と曲解される形で遠くポップスターのフロラルドにいた彼の耳にも届いていたという。


本モード(およびTheアルティメットチョイス高難度版)では、色や名前こそ変わってないものの、それぞれの攻撃は実質強化版となっている。第1形態からジャマ2way・ウンジャマの巨大化・火柱および電撃の数の増加が見られ、第2形態においては最初からデクバットを3人全員分繰り出す(この場合は使用後に1人ずつ地面に刺して逃げ場を奪ってくる。通常版では終盤にならない限り1人分しか使ってこない)、デクころがりは天井からナナメ下に落ちて来る動作が追加される、ジャマは3wayに強化されているうえ4連発してくる等、本編に比べて攻撃が激しくなっている。

デクころがりは回転音を立てながら襲ってくるのが通常だが、斜め下に落ちてくるときは回転音が止まるため、音を聴き分ければそれなりに動きを読むことができる。


倒された時は、本編とは異なり三魔官ともども場外へと吹っ飛ばされる、あるいは第三弾のドリームフレンズを主人公に選んでいた場合は足場へズブズブとハイネスが沈んでいく。後者はアナザーディメンションヒーローズへの伏線であることがかなり明白になっている。


ハイネスは倒れたものの、事はこれで終わらなかった。

祈りを捧げていた祭壇には異空間らしき穴が出現しており、なんとそこからギャラクティックナイトが現れてしまう。

ロボボプラネットの解説によると、ギャラクティックナイトは全てを滅ぼしかねない力を持っている存在であるため、結果的にそれを呼び出してしまったこの儀式は、どうやらジャマハート抜きにしても大きなリスクを孕んでいるらしい。希望を求めるつもりが想定外の者を呼んでしまったようだ(そちらについては当該項目を参照のこと)。


戦闘BGM

作曲者は3曲とも石川淳氏。


戦闘開始前

正式曲名:「拝殿」


高速で独白が表示されるシーンで流れているBGM。

実は2-1のBGM「フレンズフィールド」がメロディーラインの元になっている。

「友に裏切られた男」の独白にかかっている曲がこれとは、何の皮肉だろうか…。


第1形態

正式曲名:「傀儡奉納」


傀儡は「くぐつ」と読む。音に合わせて踊らせる操り人形という意味。

終始落ち着いたスローペースに徹しているが、怪しさと不気味さがふんだんに醸し出されている。


第2形態

正式曲名:「La Follia d’amore」


曲名は「ラ・フォッリア・ダモーレ」と読み、イタリア語で『愛の狂気』という意味。

前述した形相、千葉繁氏による狂気を帯びた叫び声、そして第二形態突入と共にかかる石川淳氏によるこの戦闘BGMが重なり、かなり濃度の高い狂気を演出してくれる。この狂気の叫びは小説版においても健在。

歴代にもドロシアソウルプレジデント・ハルトマン等BGMや叫びで狂気を演出していたキャラクターは複数いたが、ハイネスが放つ狂気も決して引けを取っていない。

ガムランインドネシアの伝統音楽)をイメージして作られたこのBGMだが、それ以上の特徴として、石川淳氏によると工夫や技術の類ではなく生命力で書いた曲とのこと。狂気が気迫となって伝わってくるのは、このBGMに込めた想いもおそらく影響しているだろう。


漫画版

まんぷくプププファンタジー

3巻のスターアライズ編に登場。カービィたち4人に本拠地まで乗り込まれ対峙する。

早速召喚したエンデ・ニルをけしかけるが、デデデ、ワドルディ、バーニンレオの3人はカービィのせいで過酷になった冒険を乗り越えたことで大幅にパワーアップしていた(マッチョ化していた)。

このためエンデ・ニルはビンタ一発で体力ゲージを1本以上削られるという有様であり、3人からビンタされただけで瀕死になっていた。しかも誰がトドメを刺すか言い合いになっている内にニルは巻き添えで倒されてしまった。

余りの強さに震え上がったハイネスは、どうあがいても勝ち目がないと悟り膝を突いて降参するのだった。

ネタバレ防止のためかハイネスの目的やニルの正体など一切語られないまま退場となった。


今日もまんまる日記!

2巻から登場。三魔官シスターズにポップスターの侵略を任せていたが、カービィとデデデを相手にことごとく失敗したため自ら出張って来ることに。

ちょうどカービィたちが怪談話をしていたところでデデデの城にやって来てしまい、しかもカービィが「ロウソクの火が消えると食べ物も消えてしまう」というデデデのウソを信じてしまっている最中だった。結果、ロウソクの火が消えないように炎を吐きまくるカービィの前に現れてしまい丸焼きにされる。逆上して「ここにあるもの全部消し去ってくれるぞー!!」と叫び、それにショックを受け我を忘れたカービィに丸のみにされそうになり、助けに入ったシスターズに引っ張られるという構図になり、グダグダのまま終了した(ちなみに放っておけばろくろ首になりかねない惨状となった)。


次の話ではリベンジを果たすべくお祭り会場に現れ、シスターズと合体してカービィたちを攻撃する。しかしカービィたちも同じように合体して激突したため相打ちとなる。

しかし吹っ飛ばされたハイネスが落下したのは、デデデのフィギュアの上。見事に壊してしまったハイネスはメタナイトから殺意を向けられ圧倒される(この漫画のメタナイトはデデデの部下という設定)。シスターズを見捨てて一人で飛び去るもお祭りの真っ最中だったため、花火100連発に巻き込まれて全身大火傷を負い戦闘不能となった(ちなみにシスターズたちは、その後ちゃっかりお祭りを楽しんでいた)。


更に次の話では復讐のためカービィ、デデデ、メタナイトの3人を変装したシスターズに「宇宙旅行」という体で騙して連れて来させ捕らえることに成功。手始めにデデデから処刑しようとする。しかし剣を隠し持っていたメタナイトに反撃され、カービィとの合体技で拠点を両断され引き分けとなる。


更に更に次の話では、デデデが開催した国王決定戦トーナメント(本当は優勝すれば1日国王になるだけだが印刷ミスで「国王になれる」になってしまった)に参加。準決勝戦にてカービィと綱引きで勝負するが、一瞬で吸い込まれて敗北する。

だがカービィは副賞のケーキにしか興味がなく、優勝した場合の権利は譲るという。そのため決勝戦では同じく取引に応じたドロッチェやハルトマンらと一緒にカービィを援護した。ところがカービィは、激しい戦闘からケーキを守るためリングを飛び出してしまい場外負けとなってしまう。「ハーやっとれん」と呆れたハイネスはシスターズを引き連れてさっさと帰ってしまうのだった。


4巻の巻末漫画に再登場。カービィに恨みを持つ悪役たちが一堂に会する中、ローブで素顔が見えないのをいいことに居眠りしていた。


余談

発売当初は、ネタバレを防ぐため作品ファンからは「白ローブ」の愛称で呼ばれたことも多い(twitterでは「白ローブ」のワードで発売から数ヶ月間のツイートを検索すると、ハイネスの意味で使われているツイートはかなりの割合にのぼる)。


ハイネス謎文字メモ 完全版

彼の白いローブのディティールは、額部分にジャマハルダマークが描かれているほか、ローブ本体・フード・ケープのいずれも金淵であり、その金淵部分には謎の文字がビッシリと書かれている(フードの部分だけは左右対称ではない)ほか、金淵部分の外周部分と文字部分は光沢になっており、裏地は赤色。また、これらの文字はマジュハルガロアにも同じものが使用されている。ちなみに袖余り

シリーズの他作品に目を向けると、星のカービィwiiに登場するローアに使われているものにも似ていることから、ハルカンドラとの関係について考察する人もいる。


三魔官ズとハイネスくんちなみに破神エンデ・ニルの第2形態においてストーリーモードでは体力を減らすごとに取り込まれていた三魔官とハイネスが心臓部から剥がれると同時に食べ物を出すという演出があるのだが、ハイネスが剥がされた時に出る食べ物は哺乳瓶。この意味深なチョイスはさまざまな憶測を呼び、単に顔の形を模した説、闇の存在として誕生するエンデ・ニルを育児するための品という説、果ては精神崩壊で幼児退行した象徴という説など。2021年3月に発売された公式設定資料集によると、当初は色や形が似てるという単純なアイデアであったが、彼が三魔官の育ての親であるのを仄めかす表現とされた。だいたいあってる。「ヴンギャマエヴィティリゴッポコポオォォーーーッ!!」の叫び声にちなんで、エヴィティリ=エビチリを扱うネタもちらほら見られる。


カービィまとめ

また、過去作キャラクターマホロアとの共通点が見られ、普段のローブに全身を包んで黄色く光る目だけが見えている状態はもちろん、素顔は素顔で青地の2本角(または耳)に黄色のラインという模様にマホロアとの類似点が見られる。

本人はこの顔がコンプレックスだという説明文から、彼の一族に彼と同じ様な顔の者はいないと思われる。

マホロアも素顔を見せたらハイネスそっくりかもしれないという冗談を発信するユーザーも見かけるが、真相は定かではない。


彼が使用する魔法名はジャマハルダの言語と被る部分が多く、「ジャマ」「ジャママジャーマ」はそのままだし、「ウンジャマ」もウン(強調)+ジャマ。「メラガバリカ・マッデム」はメラガorバリカ+ジャマッデムであり、「ブリザ・ハローア」もブリザ+ジャマハローアである。この意味深な名前も考察のターゲットの一つとなっているようだ。


このようにやたらコミカルな一面が多く、素顔をコンプレックスに思っている点等も意外と可愛い事から、非道な悪役として評価されつつも愛されキャラ、コミカルキャラとしての人気もどんどん上がっている。第一印象が悪くてもいつの間にかハマっているケースや、設定資料を読み解くにつれて急激にハマるパターン、果てはハイネスのことを知ってから数ヶ月のブランクを経てハマるファンもいるようで、その様を「遅効性の毒」に例えられることがある。


また、アルティメットチョイス高難易度のポーズ画面ではパルルティザーヌの名前を忘れた事を詫びていたりと、全く情が無いわけでもないようで、ぞんざいに扱っているように見える三魔官との平時の関係はそこまで悪くなかったのかもしれない。

ちなみにこの謝罪の言葉については、実際にパルルティザーヌに向けて行った発言を切り取ったのか、単に心の声なのかは不明。まさか単なる例文ではあるまいが……。


彼の顔は、その大きな鼻などからを連想するプレイヤーもいるようで、三魔官を絶望の環境から救い上げたことから「三魔官にとっての悪夢を食べた」と解釈する考察もあったりする。


開発中はどうもプレイアブル化させる予定もあったようで、4人分のカラーリングがフードの有無も含めて作られていた。


そして発売から約2週間後、早速一部のネットユーザーによってクソコラグランプリが開催された。

こいつこいつのものに引けを取らない破壊力があるが、キャラ崩壊を気にする人は閲覧注意。

また、上記のセリフが印象に残ったネットユーザーによってハイネススロットがスロットメーカーに作られている。


また、ハイネスの声優である千葉繁氏はすこし前に某クソアニメにてカービィ関連のネタをしており、そのことも話題になった。


他の言語では

それぞれの言語版によって単語の長さの違いから、独白にかかる時間は結構異なっており、また後半から感嘆符や句読点がなくならない言語版もある。

  所要時間後半の句読点
日本語版約6秒無くなる
簡体字版約5秒無くならない
繁体字版約4秒無くなる
韓国語版約7秒無くならない
英語版約15秒無くならない
ドイツ語版約13秒無くならない
イタリア語版約13秒無くならない
スペイン語版約15秒無くならない
フランス語版約14秒無くならない

最も所要時間が短いうえに感嘆符や句読点もなくなる繁体字版のカオス度は、全バージョンを通してもぶっちぎっていると言ってよいだろう。

ちなみに全文漢字という共通点を持つ簡体字版が、繁体字版に比べて割合にして25%ほど所要時間が長い理由は、メッセージウインドウに一度に表示できる文字数を少なく設定しているため。


ただし、さすがにボイスまでは手が回らなかったようで、6秒あたりを過ぎると千葉繁の迫真のボイスはフェードアウトして、効果音しか聞こえなくなる。



またこちらは発狂の叫び。

  セリフ
日本語版ヴンギャマエヴィティリゴッポコポオォォーーーッ!!
簡体字版啊比拉卡哦啊杜拉查克!! (a bi la ka o a du la zha ke)
繁体字版溫呀馬耶必踢利格波哥波ーーーー!! (wen ya ma ye bi ti li ge bo ge bo)
韓国語版자마에비티리고포코포오오오!! (ja ma e bi ti ri go po ko po o o o)
英語版JUHYAMBAVITRIGOKOPOKOJAAAH!!
ドイツ語版STÖYAMBAVITRIGOKOPOKOSTÖÖÖH!!
イタリア語版JUHYAMBAVITRIGOKOPOKOJAAAH!!
スペイン語版¡¡JUHYAMBAVITRIGOKOPOKOJAAAH!!
フランス語版JANYAMBAVITRIGOKOPOKOJAAAH !!!

ヴンは無くなったり面影のないJに変わり、ギャはジャやヤに変わり、STÖがお好きなドイツ語、まるきり別物の簡体字と、それぞれ違いはあるもののいずれも壮絶そのものである。


裏設定

ニンテンドードリーム6月号でのインタビューで、熊崎ゼネラルディレクターから、彼の裏設定と過去について語られた。








ネタバレ注意!こうかいしませんね?




















なんとハイネスは滅びに瀕した一族の本拠地である大魔星マジュハルガロアの国の運営を行う国王ともいうべき立場であること、そして最近の黒幕と異なり、もともと邪心があることが判明した。


それでも彼は最初のころは一族の繁栄を願って純粋に「神を崇めれば我々一族は蘇り、新しい平和の国に誘われる」と信じて崇めていたが、次第に己の邪心により、「神の力で世界を見返してやれる、一族を虐げてきたヤツに仕返しできる」という復讐心を抱くようになり、それがかつての神の伝説を追って見つけたジャマハートに見染められて、より狂気に堕ちていき、その結果、神を崇めることだけに執着し、国や国民をないがしろにするなど道を誤り、逆にどんどん滅びの道へつきすすんでいったことが明らかとなり、結果として上記の儀式の失敗へと繋がったという(つまり作中におけるジャマハートの最初の被害者は彼であったことになる)。


また、上述の独白についても、「狂った男の言ったことなので、信憑性は定かではない」とコメントされており、「我ら一族の力に恐れたのか、一族を皆ことごとく封印し銀河の果てヘと追いやった!」という点に関しても、彼らの一族が制作したと思われるとあるアイテムの恐ろしい事実が明かされており追放されるのも無理もなかったのかもしれない。(ただし、続く7月号ではエンデ・ニルに彼の独白に合点するところがあるため、全てが妄言というわけではない模様)


7月号でのインタビューでは、彼がエンデ・ニルの第2形態後に三魔官ともども吐き出されたあと、彼女たちと共にエンデ・ニルの空間から脱出したことが明かされた。また、エンデ・ニルの第四形態の曲名「第四楽章:生誕の希望」には、その時の彼らの心に変化が起きたことを願っての意味も込められているという。


アナザーディメンションヒーローズ

18年11月上旬に発表された本作の新モードにも引き続き彼は登場した。

ダークサイドハイネスを参照。(ネタバレ注意!)


外部出演

小説版星のカービィにも登場。貧困に苦しんでいた三魔官を全員同時期に拾ったとされている等、細部の設定には僅かな差異があるものの、大きな違いは無い様子。

ルージュ曰く「昔から厳しい方だけど乱暴なことはしなかった」らしく、裏切り者を逃したミスでパルルがハイネスに折檻を受けた際にルージュが堪えきれずハイネスの豹変について口にするが『ハイネスを悪く言うものはフラン・ルージュやフラン・キッスでも許さない』と揺らぐ事の無い忠誠が示される等、パルルの忠誠心は小説版でも健在。ユグドラルウッズ曰く、三魔官は主の為には命までも捧げているとの事(要約)。

小説版で追加されたオリジナルの台詞はまったくなく、その代わりにゲーム中で使われた狂気の叫び声が文字に起こされており、「文字で読む千葉繁氏」とでも言うべき描写になっている(さすがに独白部分は省略されていたが)。

その後ニルの体内から脱出する際にカービィ達に三魔官もろもと救出されるが、この際デデデ大王に自ら生け贄になった彼の救出を反対されたがカービィは「ほっとけないから」と断行した。その後主と自分たちを助けてくれたお礼を言いに来たパルルの口からこの一件で深手を負い、三魔官に療養されながら少しずつ正気を取り戻しつつあることが明かされた。


2019年のエイプリルフール企画では、スターアライズの公式サイトへジャンプした際にランダムで出現するドッキリ看板持ちの一人として出演。

コンプレックスが治ったのか、堂々と素顔で登場していた。


スーパーカービィハンターズでは、彼のスタンプ「ンジャ?」のほか、クエストを進行させる度に背景キャラのレパートリーが増えていくなか、彼もホームがじょうかまちになった際に最後のわいわいクエストクリア後に登場。フードを付けた姿で背景上空を浮いている様子を見ることができる(また、この際彼に向かってパルルが笑顔で手を振ることがある)。


公式ツイッターのスターアライズ3周年記念イラストでは、三魔官、カービィ、ソウルオブニルとバカンスを楽しむ様子が描写された。

やはり今回もフードは無し。ジャマハートの影響で精神を病んでいた本編とは打って変わって、満面の笑みを見せている。コンプレックスも無事に治った(完治していないにしても、快方に向かっていると考えられる)ようだ。


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白ローブの人 ※ネタバレハイネスの絵

ハイネス様に関するあれこれまとめ


関連タグ

スターアライズ 祈祷師 狂人 エヴィティリ


ザント:初見に厳かな印象を与え、その後に真逆の狂った印象を植え付けるという点で似ていると話題に上がるキャラ。

ハーゴン:破壊の神を崇める邪神官で、自分の身を生贄に再臨させた点も似ている。

いる。

ケフカ・パラッツォ:同じ声優、ぶっ飛んだ言動の狂人、魔法と科学が融合した世界出身、神を復活させ解放するなど共通点が多い。

ビーストメガトロンパルルと同じ声部下を持つ同じ声優かつ(意味は違えど)ぶっ飛んだ言動の狂人。ただし最終的に離反した彼女に限らず部下からの信頼はほぼなく、自身も忠臣さえあっさり使い捨てるなど主従関係はかなりドライ。また上記の通りエビチリネタを出されるハイネスに対し、こちらはある場面でエビチャーハンを探していた。

七英雄:かつて自分たちにとっての脅威を振り払いながらも、同族から危険人物扱いされて追放されたことで復讐を企てる共通点がある。


マスタークラウンハルカンドラナイトメアダークマター:彼の崇める存在が使う技や独白の内容から、ファンからは関係があるのではないかと予想される事が多いが、真相は不明。

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